RAID5を復旧しよう!
データ復旧業者が語る、RAID5のデータ復旧・復元

「RAID5で使用していたサーバが壊れた!アクセスできない!」
このような状況でもデータをバックアップしていれば、バックアップからデータを復旧できます。 またRAID5はデータ消失を防止する仕組みを備えており、「HDDが1台故障している」「バックアップがない」という場合でも問題なくデータを復旧することができます。
しかし、停電による全データのエラーや、地震などで複数台のHDDが同時に破損した場合、自力で対応することが困難となってしまいます。
当社が国内で15年以上データ復旧を行ってきたからこそ見えてきた「RAID5の復旧」に関する情報を、ご提供いたします。
※RAID障害が発生している状況の場合、お電話いただければ、専門のデータ復旧アドバイザーがお客様の状況に合ったご提案をさせていただきます。
1. RAID5って、どういう仕組み?

RAID5は、複数のHDD(ハードディスク)にデータを分割して書き込みながら、「パリティ」と呼ばれる復元用コードを同時に格納することで耐障害性も確保したRAID方式のことです。
RAID5の書き込み方式は非常に複雑で、市販の復元ソフトで対応できないため、データ復旧の際は、専門知識と現場経験が必要となります。なお、デジタルデータリカバリーは国内で15年以上データ復旧を行っており、壊れたRAID機器からデータを回復するのに必要な専門知識と経験を持ち合わせておりますので、早急な対応が必要な場合、当社の無料診断を受けることをおすすめします。
RAID5のメリット・デメリットとしては、下記のものがあります。
メリット
・RAID0になかった冗長性(耐障害性)を確保し、搭載HDDが1台壊れても稼働できる
・データの書き込みを分散して行うことで、アクセスが集中することによる不具合を防げる
・HDDの台数が増えれば増えるほど、容量と速度が向上する
デメリット
・冗長性を確保する目的で、データの読み書き時に「パリティ」を書き込む都合、読み書きのスピードは他のRAIDレベルよりも比較的遅い。
・容量面にける利用効率は高くない。たとえばHDD3台で構成されている場合、実際は2台分の容量しか使えない。残り1台分のHDDは、すべてパリティ情報を格納するために使われる
・1台のHDDが壊れても何事もなく運用できるため、2台以上のHDDが壊れるまで故障に気が付かず、データ消失など致命的障害に結びつく恐れがある。仮に2台以上のHDDが障害を起こすと、復旧サービス業者に依頼しない限り、原則データを回復することはできない。
RAID5の誤解
RAID5は、データを複数のHDDに分散して保存します。そのため、仮にHDDが1台以上故障した場合であってもデータを保護することが可能です。そのため「RAID5にしておけば安心して運用できる」と考えているシステム担当者もそれなりにいるのですが、内蔵HDDは同時期に製造されたものが多く、故障に気付かずに放置したり、または同時に故障することで、ある日突然データを喪失してしまう可能性も少なくありません。
この場合、自力でデータ復旧を行うのは困難となってしまいます。 RAID5のデータを効率的に復旧するには、RAID構成を解析したりデータを復旧するために必要な技術を保有しているデータ復旧サービスを利用することをおすすめします。
2. RAID機器の修理とデータ復旧の違い
RAID機器でエラーが発生し、正常に使用できなくなった場合、データの要不要に応じて「修理」するか「データ復旧」するか、大きく変わってきます。

「機器」を元通りに運用する場合は「メーカー修理」
「メーカー修理」は、障害が発生した機器の動作を元どおりにするサービスであり、保証期間内であれば、メーカーの修理サービスを受けることで「機器」を復旧させることは可能です。しかし、メーカーは、ハードウェア修理を前提としており、「データ」の復旧を行うことは原則として出来ません。多くの場合、機器の状態は工場出荷状態に戻ってしまうため、本来は救出できたはずのデータも永久に失われてしまいます。「機器内のデータを失いたくない」または「バックアップデータが古い」場合は、データ復旧の専門業者まで対応を依頼するようにしましょう。
「データ」を元通り活用したい場合は「データ復旧」
RAIDは独自のファイルシステムを採用しており、市販のデータ復旧ソフトで対応することは原則できません。そのため、RAID機器からデータ復旧を行うには、データ復旧の専門業者まで対応を依頼する必要があります。ただし、RAIDレベルごとにデータ復旧難易度は異なっており、発生している障害のレベルや、依頼先の業者の技術力によっても、データ復旧の可能性は大きく変わってきます。データ復旧の専門業者に相談する際は、RAIDレベル、および機器の状態をあらかじめ整理したうえで伝えると円滑な対応が可能です。
当社では、全レベルに対応しています
デジタルデータリカバリーでは、RAID0、RAID1、RAID5、RAID6、RAID10(1+0)、RAID01(0+1)、その他レベルも含め、各RAID機器のHDD復旧実例多数があります。どのRAIDの種類が壊れても、修復可能ですが、各RAIDレベルごとに、復旧方法が全く異なります。
これらの情報がないと、間違えてデータを削除してしまったり、復旧できたはずのものが、できなくなってしまったりする恐れも有ります。お問い合わせの際には、機器の種類とRAIDレベルを、データ復旧アドバイザーにお知らせください。
もちろん、RAIDを使っているけれど、詳しいことはわからないという方でも問題ありません。 おわかりになる範囲でお話頂ければ、その場でお答えいたします。合わせて、お客様のトラブル状態で、復旧が可能かどうかや、金額・期間も詳細にお伝えすることが可能ですので、まずは、お電話ください。なにより、故障したRAIDを、そのままにして稼働を続けることが、もっとも危険な状態となります。
3. RAID5が故障する原因
RAID5の異常時に考えられる原因は、主に以下の5つです。
ディスクの取り外しにより不具合が起きている
RAID5を構成しているHDDは整合性を維持するため、配置の順番が決まっています。そのため、HDDの取り外しや設置の際に、順番を入れ替えてしまうと、データの整合性が崩れてしまい、RAID崩壊が発生する恐れがあります。
HDDの故障


HDDの障害は主に「論理障害」「物理障害」の2つに分けられます。いずれの障害でも同様の症状が発生することがあるため、障害の状況を個人で判断し、誤った判断をとってしまうと、取り返しのつかない事態に発展しかねません。
また、RAID5を構成するHDDは、精密かつ複雑な構造のため、衝撃を与えるとクラッシュする恐れがあります。少しでも不安のある方は専門のデータ復旧業者まで相談しましょう。
リビルドに失敗した
RAID5では、複数のHDDにデータを分散して保存するため、たとえ2台程度のHDDが同時に故障しても、新しいHDDと交換し、リビルド(再構築)することで、破損前の状態にまで回復することができます。しかし、リビルドは、HDDにかかる負荷も重く、万が一失敗してしまうと、データが失われるケースがあります。
管理画面で操作を誤った
誤ってRAIDレベルの変更や、HDDの初期化などを行うことも、RAID崩壊を引き起こす原因になります。このような状態でHDDで作業を続けたり、ファイルのコピーを行うと、データが上書きされてしまう場合があります。
RAIDコントローラの故障
RAIDコントローラは、複数のHDDをまとめるシステムです。RAIDレベルが低いもの(RAID0)と比べ、RAID5ではコントローラーが最低でも3台は必要となり、コントローラの故障も必然的に多くみられます。もし、強制シャットダウンなどでコントローラが故障した場合、RAIDを構成する情報が破損してしまい、データが読み込めなくなってしまいます。
4. RAID5で障害が起きた時にやってはいけないこと
RAID崩壊などによりアクセスができなくなった場合、さまざまな修復方法がありますが、たとえそれが正しい情報であっても、用途を間違うとデータが消失してしまう恐れがあります。特に、以下の5つの点に注意してください。
HDDを単体で取り外し、電源を入れる

RAID5は「複数台のHDDを組み合わせることで、仮想的な1台のHDDとして運用する技術」です。そのため、異常の有無にかかわらず、RAID5に組み込まれている単体のHDDを取り外してパソコンにつなげても、中のデータを見ることは出来ません。
また、単体のHDDを特殊な状況で通電させることで情報の上書きが行われたり、フォーマットがかかるなどして、データが完全に消失するリスクもあります。
HDDの順番を入れ替える

RAID5は、複数台のHDDに分割されたデータが一定の規則に従って保存されています。
しかし、HDDを交換する際、うっかり順番を入れ替えると保存される場所が変わってしまい、中のデータが見られなくなってしまいます。また、HDDを入れ替えることで自動的にリビルドがかかることもあり、中のデータが上書きされ、データが消失する恐れがあります。
リビルド・データの再構築

「リビルド」は、RAID障害発生時に、安易に試してしまいがちな手法です。実際、メーカー側はRAIDに異常が発生した場合にリビルドを勧めることがありますが、そもそもリビルドの本来の目的は「HDDのRAIDに関する情報を新しく書き直して、サーバを正常に動かす」ことです。つまりデータ復旧を念頭に置いていないのです。
リビルドはHDDに非常に負荷がかかる上に成功率が低く、さらなる症状悪化を招くことがあります。
リビルドの失敗事例
RAID5に組み込まれている複数のHDDは、いずれも同時期に製造されているため、リビルド中に別のHDDにも不具合が発生すると、データの構成が崩れて障害が悪化する。
サーバーから取り外したHDDを間違えた順番で差し込むと、異常を察知したサーバが自動的にリビルドを開始してしまうので、誤った上書きによってデータが消失する。
別のRAIDレベルと勘違いし、誤ったリビルドをかけた結果、データが見られなくなる。
リビルドで状態が悪化する理由として、以下のリビルド失敗事例が挙げられます。

リビルドを試した後、状態が悪化した機器を復旧する場合、当社であっても復旧までの工数が多くなり、復旧料金が高額になることがあります。
RAIDカードの交換を行う

RAID5が壊れた時、RAIDカードを新しいものに交換される方は少なくありません。しかし、RAIDカードには特殊な物が多いため、注意が必要です。
換性のないRAIDカードでRAIDを構成し直すと、データが見られなくなってしまうばかりか、データの規則性が乱れて、データ構成がバラバラになり、状態の悪化と復旧率の低下を招くリスクがあります。
HDD内部にもファイルシステム異常などの障害が併発している場合、たとえRAIDカードが一致していたとしてもデータを見られるようにはなりません。
ファームウェアのアップデートを行う
RAID5が正常に読み込めない環境で、メーカーサイトの情報を参考にし、ファームウェアのアップデートを行うと、ディスク上の情報が誤って書き換えられ、RAID構成が失われることがあります。
またアップデート後、OSが正常にHDDを認識できなくなることがあり、突然「フォーマットしますか?」と表示され「はい」をクリックしてしまったがために、初期化されてしまったという事例もあります。
5. RAID5の復旧方法
データ復旧ソフトを利用する
データ復旧ソフトは手軽に利用できる反面、「ファイルシステムの破損」「誤操作によるデータ削除」など、いわゆる論理障害にしか対応していません。
もし物理障害が発生、もしくは併発している場合に使用すると、状態を悪化させたり、データが取り出せなくなったりするリスクがあります。確実にデータを復旧したい場合は、データ復旧ソフトの使用は控えましょう。
データ復旧業者に依頼する
RAID5障害の多くは、HDDに障害が発生しているケースが大半です。障害が発生したHDDからのデータ復旧には、専用の設備やツール、専門エンジニアの技術が求められます。もし個人の誤った判断で下手に作業を行ってしまうと、HDDの状態を悪化させてデータ復旧の可能性を下げてしまいます。RAIDに障害が発生した際は、データ復旧業者に相談するのが最も安全かつ確実に復旧できる可能性が高い方法です。
個人で復旧する場合と比べて費用は高くなってしまいますが、「物理障害にも対応できる」「復旧ソフトよりも、データ復旧率が高い」といったメリットがあります。もし取り戻したいデータが重要である場合は、データ復旧の専門業者に依頼されることをおすすめします。
データ復旧サービスの流れや料金については下記からご確認ください。
【初めての方へ】データ復旧サービスについて詳しくご紹介
【サービスの流れ】どこまで無料? 復旧にかかる期間は? サービスの流れをご紹介
【料金について】データ復旧にかかる費用やお支払方法について
【交通アクセス】お持込み拠点へのアクセスについて
6. RAID5のデータ復旧は当社にお任せください
当社では、全RAIDレベルに対応しており、これまでのRAIDの累積ご相談件数は、実に12,088件を超えています。
こうした数多くのご相談の中で培われてきた、高い技術力や正確な診断により、復旧率は95.2%を実現しています。
なお、当社では市販ソフトでは対応していないRAID構成に関しても独自のツールを使用して対応できるため、他社で復旧できなかったRAIDも多数復旧してきました。
もしRAID5に異常が発生した際は、電源の入り切りなどの応急処置を試さず、まずは当社へご相談ください。
※2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数(2017年12月~2020年12月の各月復旧率の最高値)


対応メーカー例(NAS・サーバー)

BUFFALOやI-O DATAをはじめ、各種メーカーに対応
様々なNAS・サーバーから復旧できる可能性があります!

- Buffalo
- I-O Data
- DELL
- hp
- FUJITSU
- QNAP
- IBM
- Thecus
- PROMISE
- ASUS
- Lenovo
- センチュリー
- Acer
- Epson
- CineRAID (シネレイド)
- D-RINK
- DATA TALE
- プリンストン
- asi
- G-Technology
- iomega
- NEC
- Logitec
- HITACHI
- Lacie
- TOSHIBA
- Western Digital
- Seagate
- Apple
- corega
- Sony
- NETGEAR
- COMPAQ
- Epson Direct
- SAMSUNG
- CENTURY
官公庁、国立大学法人、上場企業
多くのお客様にご利用いただきました。

多数のメディアにて紹介されています
RAID5の復旧に必要な技術
障害の特定

RAIDの復旧作業を正確に行うには、RAID構成の特定やファイルシステム異常の精査のほか、HDD自体の障害の見極めが必要になります。
もちろんHDDの復旧と言っても、その症状は非常に多岐にわたり、それぞれのHDDによって情況も大きく異なっていきます。それゆえにHDDの復旧率が高い専門業者でなければ、RAIDの復旧は基本的に難しいといえるでしょう。
なお、当社ではリスクを最大限軽減するため、RAIDの組み直し作業を行う前に、お客様のHDDから完璧なクローンをセクタ単位で作成してから復旧作業を行っています。
RAID5復旧においては、当社のトップエンジニアが障害の診断を無料で対応させていただきますので、まずはお気軽にご相談ください。
※法人のお客様は出張診断も無料で対応しております。
RAIDレベルの把握

データ復旧に必要な分析力や技術力に乏しい業者は、データの配置などからRAIDの正しい組み方を解析する事ができず、誤った復旧処置をしてしまう可能性があります。

また、担当者の方が認識しているRAIDレベルと、実際に組まれているRAIDレベルが異なることがあるため、復旧作業に当たっては正確なRAIDレベルとHDDの順番を把握するなど、細心の注意を払うことで、当社では高い復旧率を実現しています。
ちなみに当社のエンジニアであれば全RAIDレベルに対応可能なため、RAIDレベルの正確な診断が可能です。RAID5に異常が発生してしまった際、状態の判断が難しい場合でも、専門のエンジニアが的確なサポートをさせていただきます。
7. 当社ではRAID専門のアドバイザーが対応します
当社では他社復旧不可のRAID5も多数復旧しているほか、法人様のサーバや持ち出せない機器の場合は、無料出張診断も行っています。「RAID5を使っていて故障してしまった」「どのRAIDレベルを使用しているか分からない」など予期しない事態が発生し、データを損失してしまった場合は、無理に復旧は試みずに当社までご相談ください
お電話またはお問合せフォームよりご連絡いただければ、RAID専門のデータ復旧アドバイザーが、お客様の情況を伺った上で、考えられる状況やシチュエーションに見合ったご提案をさせていただきます。

8. 復旧をご依頼のお客様から喜びの声が到着
9. よくある質問
Q: NAS・サーバーに異常が生じてしまっているが、どのような対応をしたらいいかわかりません...。
A: ご安心ください。NASやRAID機器など、複数台共有で使用するサーバー機器からもデータ復旧実績が数多くあります。「サーバーにアクセスできなくて、仕事が止まっている。どうすればいいかわからないがとにかく何とかしたい!」というお急ぎのお客様は今すぐお電話下さい。最短30分診断、即日復旧も可能です。
Q: まず直るかどうか知りたいのですが、診てもらうのにお金はかかりますか?
A: いえ、かかりません。お客様の機器を実際にチェックしてみて初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、チェックが終わるまでは一切費用は頂いておりません。
※御郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ、機器の返送費用だけご負担頂いておりますのでご了承ください。
Q:会社で使っている機器なので情報漏えいが心配です。預ける前に機密保持誓約書を出してもらえますか?
A: はい、お出しいたします。私たちはお客様の重要なデータをお取り扱いするにあたり、プライバシー・機密情報の保護を最優先に考えております。
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