- サーバーの電源が入らない
- 起動中にランプが点滅し続ける
- RAIDが認識されず、ストレージにアクセスできない
- マウントエラーが表示されて操作不能になる
これらの症状が見受けられる場合、IBM製RAIDやサーバーにはすでに深刻な障害が発生している可能性があります。放置や誤った操作を続けることで、データの消失リスクが急激に高まるため、迅速かつ正確な対処が求められます。
特に業務用サーバーの場合、データ損失が業務停止や顧客トラブルに直結する恐れがあります。故障時には慌てず、まずは障害の原因を冷静に把握し、適切な手順で対応することが重要です。
本記事では、IBM製サーバーやRAID構成でよく起こる故障原因とその見極め方、さらに安全にデータを復旧するための方法を、専門的な視点からわかりやすくご紹介します。
目次
IBM製RAID・サーバーの代表的な症状
まず、以下のような症状が見られる場合は、RAID構成やハードウェアに何らかのトラブルが発生している可能性があります。
- サーバーにアクセスできなくなる
- RAIDカードやRAID情報の破損
- ファイルシステム異常
- バッドセクタの発生
- 機器本体の物理障害
- サーバー電源が入らない
- RAIDボード情報が消失し、各HDDが個別認識される
- サーバーの赤ランプ点灯・点滅
- OSが起動しない、または「Operating System not found」エラー
- サーバーが極端に重くなり応答しなくなる
- RAID再構築(リビルド)が開始されても完了しない
IBM製RAID・サーバーの故障原因
IBM製RAID・サーバーが正常に動作しなくなる背景には、さまざまな要因があります。原因を特定することで、適切な対応が可能になります。
ハードディスクの故障
RAID構成であっても、1本のHDDが故障するだけで全体に影響を及ぼします。異音がする、アクセス不能になるなどの症状が代表的です。
RAIDカード・コントローラの故障
RAIDカードの経年劣化、停電や電圧変動、物理的衝撃などが原因でRAID制御ができなくなるケースがあります。RAID構成の情報自体が消失する恐れもあります。
RAID情報の破損
RAIDレベル、ディスク順序、パリティ情報などの整合性が崩れると、正しいデータアクセスができなくなります。RAIDカードの交換やリビルド失敗時に発生しやすい障害です。
OSやファイルシステムの破損
「Operating System not found」などのエラー表示は、OS領域の破損やアップデートの失敗、整合性の崩れが原因です。RAID構成が正常でも、OS層の問題で起動不能になります。
物理的障害
バッドセクタの発生や、基板の焼損・コンデンサ破損などHDD自体のハードウェア障害です。高温環境での長時間稼働や経年劣化で発生します。
これらの原因を放置すると、以下のような深刻な事態を招く可能性があります。
- データの完全消失
- サーバーが再起動不能になり、業務停止
- RAID構成が破壊され、復旧困難になる
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
IBM製RAID・サーバーが故障したときの対処法
このエラーに直面した場合、下記の対処法を試してください。
慎重な初動対応
RAIDサーバーに異常が発生した場合、最初の行動が非常に重要です。不用意な操作は障害を悪化させ、データ消失を引き起こす恐れがあります。
- 電源の再投入や再起動を繰り返さず、一度で停止する。
- RAID管理画面やログを確認し、異常の発生時刻と内容を記録する。
- 不明なコマンドやリビルドを実施しない。
ハードディスクのホットスワップ
RAID1/5/6/10などの構成では、ホットスワップ対応モデルであれば通電状態のままHDDを交換可能です。
- 対象のRAID構成がホットスワップ対応かを確認。
- 障害ディスクを識別し、通電状態のまま物理的に交換。
- RAID管理画面で自動リビルドが開始されることを確認する。
バックアップからのリストア
定期的なバックアップがある場合は、それを活用して安全に復旧できます。
- 障害前日時点のバックアップを選択。
- バックアップメディアやクラウドからデータを抽出。
- 新しいストレージに復元し、動作確認を行う。
RAIDデータ復旧ソフトの活用
RAID情報の破損が論理的な場合は、復旧ソフトで対応可能なケースもあります。
- RAID解析対応ソフト(例:ReclaiMeなど)を入手。
- RAID構成情報を手動で入力(レベル・順序・パリティ)。
- スキャン結果から必要なファイルを別のディスクに保存する。
RAIDカードやコントローラ交換時の注意点
RAIDカード交換はRAID情報の初期化リスクが伴うため、十分に注意が必要です。
- 交換前に構成情報を完全に記録・保存しておく。
- 同一モデル・同一バージョンのカードで交換する。
- 誤ってRAID初期化操作を行わないよう、事前に確認する。
上記で対応できない場合、
IBM製RAID・サーバーのトラブルは原因特定が非常に難しく、誤った操作が致命的なデータ消失につながる可能性があります。当社は、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)を誇ります。
また、これまでに46万件以上の相談実績(期間:2011年1月以降)を持ち、官公庁や法人1万社以上と取引するなど確かな信頼と実績があります。
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少しでも異常を感じたら、まず初期診断をご依頼ください。デジタルデータリカバリーでは、初期診断とお見積もりは無料で、24時間365日対応しています。データが消えてしまったときは、無理に自分で対応せず、まずは専門業者にご相談ください。大切なデータを守るためには、迅速で正確な判断が重要です。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
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よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。