自力は可能?外付けHDDデータ復旧方法|ソフトの注意点とは

外付けHDD(ハードディスク)の寿命は2年~3年といわれていますが突然の故障や不具合は珍しくありません。
大切なデータが保存されているにもかかわらずバックアップがない、バックアップ用の外付けHDDが壊れてしまった…などの時に多くの方が焦ってしまい自力での復旧を試みます。
しかし、外付けHDDの自力での復旧にはリスクも伴うため、今回は復旧ソフト使用を踏まえた外付けHDD復旧時の注意点やデータ復旧方法を解説します。
目次
目次
1. 外付けHDD復旧時すぐに確認すべきこと
外付けHDDを復旧させる際に、まずご自身で行うことができる簡単な対処を3つご紹介します。
ケーブルやアダプタなどが正しく接続されているかを確認
はじめにケーブルやACアダプターが正しく接続されているかを確認しましょう。
ケーブルやアダプタが正しく接続できているか確認することで、HDDに問題があるのかどうかが判断できます。
ケーブルが正しく接続できているにも関わらず外付けHDDをP認識しない、アクセスできない場合は別のPCに接続や別のUSBポートへの接続を試みましょう。
※USBハブの故障の可能性も考えられるので、直接PCに接続するようにしましょう。
②電源ランプやスイッチの確認

外付けHDDの電源ランプがついているかも確認しましょう。
電源ランプがついていない場合は電力がうまく配給できていない可能性があります。
また、単純に電源スイッチを押し忘れている可能性も考えられるためスイッチの確認も行いましょう。
③デバイスマネージャーを確認
デバイスマネージャーで、接続デバイスが認識されているか確認することができます。
OSごとにデバイスの状態を確認する方法は次の通りです。
■Windows
検索窓に「デバイスマネージャー」と入力してアクセス
■Mac
デスクトップ上のFinder画面左上のAppleマークをoptionキー押しながら選択
④外付けHDDのディスクドライバを最新版に更新する(Windows)
古いバージョンのディスクドライバ(外部接続機器などを正常に動作させるソフトウェア)を使用していると、外付けHDDが正常に認識されないことがあります。
■ディスクドライバを最新版に更新する方法
①「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」を開きます


②「更新プログラムのチェック」のボタンをクリックします。
上記で解決できない場合は、注意点を確認しデータ復旧方法を試みるか業者への相談を検討しましょう。
2. 外付けHDDが故障する原因と代表的な症状
①外付けHDDの論理障害(データ破損)
論理障害とは、データやファイル自体が読み込めない状態です。
主な原因は次の通りです。
・データやファイルを誤って削除/フォーマットした
・ファイルシステム(データ管理機能)が破損した
・HDDの不適切な抜き差し
・データ読み書き中の強制終了
つまり、論理障害の原因を大きく分けると「データ自体の消失」と「データを管理するシステムの破損」の2つに大別することが出来ます。
論理障害の原因、症状や不具合
下記のような症状や原因に心当たりがある場合は論理障害が発生している可能性があります。
・ファイルやデータを誤って削除した
・ファイルやフォルダの読み込みができない・アクセスができない
・フォーマット・初期化してしまった
・PCにエラーのメッセージが表示される
・パソコンが起動しない・OSが立ち上がらない
・パーティションを削除した
・マルウェアに感染してしまった
・データを上書きしてしまった
・ファイルシステムの損傷やプログラムファイルの破損
上記はあくまで代表的なものであり専門業者でないと詳細な原因特定が難しいです。
そのため、上記に当てはまるからといって論理障害と断定することは控えましょう。
※論理障害と物理障害が併発している可能性も多くあります。
②外付けHDDの物理障害(ハード破損)
物理障害は、HDDが物理的に破損することで生じる故障です。「衝撃」「落下」「水没」など原因が明確なケースだけでなく、「経年劣化」「HDDの品質個体差」などにより突然障害が発生するケースも非常に多くあります。
「経年劣化」「HDDの品質個体差」の場合、明確な原因が思い浮かばないにもかかわらず「フリーズを繰り返す」「フォーマット要求が出る」など、論理障害と同じような症状が出ることもあるため、障害の判別が難しくなります。
物理障害の原因、症状や不具合
・認識しない・読み込みができない
・「カチカチ」「キーキー」など異音がする
・外付けHDDを落としてしまった
・焦げ臭い・異臭がする
・動いている音がしない・動かない
・経年劣化(寿命は2,3年と言われています)
・火災や水没、突然の停電
・PCの電源がつかない・起動しない
・PCにエラーメッセージが表示される
上記はあくまで代表的なものであり専門業者でないと詳細な原因特定が難しいです。
そのため、上記に当てはまるからといって物理障害と断定することは控えましょう。
※論理障害と物理障害が併発している可能性も多くあります。
物理障害が発生している場合、通電したり、復旧ソフトの利用は非常に危険です。なぜなら、故障部品がデータ記録面(プラッタ)に接触してしまい、データが完全に破壊されてしまう危険性があるからです。
物理障害は自力での復旧が困難なケースがほとんどなので、依頼の有無に関わらず業者への相談をおすすめいたします。
3. 外付けHDDをデータ復旧する際の注意点
ここではデータを行う上で注意しておくポイントを5つ紹介します。
障害の判別がつかないまま作業しない
フォーマット要求をはじめ、物理障害と論理障害は、症状が共通しています。
自己判断して復旧ソフトを利用したり、データ復旧ソフトを利用したりすると、より症状が悪化する恐れがあります。「異音がする」「データを消した」など、明確に原因が特定できる場合を除き、むやみに自力で復旧を試みることは控えましょう。自動修復は、HDDにかける負荷が大きいため、何度も繰り返すと、HDDが完全に破壊される恐れがあります。
電源のオンオフを繰り返さない・使用を続けない
トラブルが発生した状態で使用を続けると、障害が悪化したり、データが上書きされ、データの復旧がより困難になる可能性があります。 また、正しい手順を踏まずに電源のオンオフを行ってしまうと、障害が悪化しかねません。大切なデータが機器内に保存されている場合は、ただちに機器の使用を中止してください。
フォーマット(初期化)しない
論理障害、もしくは物理障害が生じた外付けHDDは、OSが正常に認識できないため、ファイルシステムを再構築しようとします。この際「フォーマットしますか?」と表示されることがありますが、フォーマットを行うとデータは消えてしまいます。バックアップデータがある場合、もしくは、データよりも外付けHDDを再利用したいという場合は、フォーマットを試す価値はありますが、データが必要な場合は、フォーマットを控えましょう。
4. 外付けHDDの修復・データ復旧方法
①自動修復ツールを利用する
外付けHDDをパソコンに接続しても「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません」と表示され、外付けHDDの容量が0バイトになったり、あるいは「未フォーマット」と表示されたりする場合は、ファイルシステムの破損が疑われます。
ファイルシステムとは、データを管理する目次のようなシステムであり、外付けHDDの不適切な取り外し、あるいはデータ読み書き中の強制終了で、破損することがあります。
この場合、次の方法を試すと、ソフト上のトラブルは解決することがあります。ただし、解決しない場合は、別の障害(ハード上の物理障害など)が疑われます。自動修復の失敗時は、何度も繰り返さず、データの要不要に応じて専門業者まで相談するようにしましょう。
チェックディスク機能を使う(Windows)
チェックディスク(chkdsk)とは、ファイルシステムのエラーを自動修復する、Windowsの機能です。チェックディスクは、軽度の論理障害に限定して対応を行うため、HDDの経年劣化、ないし物理障害に対応することは出来ません。もし「異音がする」など、物理障害が疑われる際に、チェックディスクを行うと、HDDに無意味に負荷をかけてしまうため、自動修復ツールやデータ復旧ソフトの使用はお控えください。
■チェックディスクを活用する方法
①PCアイコンから対象となるHDDを選択し、プロパティを開きます


②タブからツールを選択し、エラーチェックから「チェック」を選択します


ディスクユーティリティを使う(Mac)
ディスクユーティリティは、Mac上でシステム的なエラーを修復する機能であり、Windowsにおけるチェックディスク機能に相当します。
■Macでユーティリティを「Finder」から探す方法
①Finderアイコンをクリックします


②「アプリケーション」フォルダ内の「ユーティリティ」フォルダをクリックします


③「ユーティリティ」フォルダから「ディスクユーティリティ」のアイコンをクリックし、修復対象の外付けHDDを選択して「First Aid」ボタンをクリックします。


バックアップから復旧する
外付けHDDをフォーマットする
外付けHDDの容量が0になったり、フォーマットが要求される場合は、論理障害(ファイルシステム障害)が起きているか、ドライブとOSの間に互換性が存在しない可能性があります。この場合、フォーマットを実行すると、HDD上のデータは初期化されますが、HDDは元どおり使用できるようになります。
もしバックアップデータがある場合は、フォーマットを実行してみましょう。ただし、フォーマットを実行した後も、不具合が生じる場合、HDDが経年劣化を起こしている可能性があります。このような場合は、外付けHDD自体、買い替えることをおすすめします。
ファイル履歴から復旧(Windows)
Windowsには、ファイル履歴というバックアップ機能があります。この機能があれば、誤って削除したデータも復旧できますが、バックアップ用の外付けHDDと、事前の設定が必要となります。この機能を10分ごとに有効化しておけば、編集中のOfficeデータを誤って上書きしてしまった場合でも、それ以前のバージョンに復旧することが可能です。
■ファイル履歴から復旧する
①検索窓に「ファイル履歴」と入力する
②「個人用ファイルの復旧」を選択する
③ファイル一覧から復旧対象を選択し、緑のボタンを表示する
復元ポイントから復旧する(Windows)
Windowsには、システムの状態を保存する「復元ポイント」という機能があります。復元ポイントは、論理障害(システムの問題)が発生した場合、それ以前の状態に戻すことができますが、削除したデータを復旧することは出来ません。その点は注意しておきましょう。
■復元ポイントを活用する方法
①windowsのスタートボタンから検索を開きましょう。
②検索で「復元ポイント」を打ち込み、「復元ポイントの作成」をクリックしましょう。


③システムのプロパティ画面の「システムの保護」を選択し「システムの復元」をクリックしましょう。


④注意事項を確認し「次へ」をクリックしましょう。


⑤復旧させたいデータが含まれる復元ポイントを一覧から選択し「次へ」をクリックしましょう。


⑥時刻や説明を最終確認し、問題がなければ「完了」をクリックしましょう。


⑦注意事項が表示されるので、一読後「はい」を押下することで復旧が開始されます。
外付けHDDのデータ復旧ソフトを利用する
失いたくない大切なデータであれば、データ復旧の専門業者に相談することを強くおすすめします。データ復旧業者は、失敗がリスクが付き物のデータ復旧ソフトに比べると安定しているのがポイントで、ほぼ全てのジャンルの機器・障害に対応が可能です。
外付けHDDのデータ復旧専門業者に相談する

HDDの障害は、個人で切り分けるのが困難です。論理障害・物理障害の症状は共通している内容も少なくなく、場合によっては2つの障害が併発していることもあるためです。たとえ論理障害で見られる症状であっても、安易に操作を行うことでデータを喪失してしまうケースも多くあります。
「これまで紹介した対処方法では解決しなかったが、大切なデータを取り戻したい」という方は、一番安全にデータ復旧できる方法として、データ復旧業者への相談をおすすめします。
ただし、データ復旧業者の中には、復旧依頼前にもかかわらず、初期診断・見積りの時点で費用を請求する業者もあるため、業者選定時には注意しましょう。
デジタルデータリカバリーでは、お電話またはメールでお問合せいただくと、弊社のデータ復旧アドバイザーが簡易的な診断と今後の対応方法について無料でご案内いたします。
また、機器別の専門のエンジニアによる無料初期診断を行っており、初期診断で故障原因を特定した後、データ復旧作業を行います。
購入店・メーカーの保証修理メーカーや販売店に修理に出すと、データが戻ってくる事は基本的にはありません。機器は直るものの、 通常、データは全て初期化されてしまいます。大切なデータが保存されている外付けHDDに 異常を感じた際は、すぐに使用を中止し、データ復旧業者に相談しましょう。
データ復旧サービスの流れや料金については下記からご確認ください。
【初めての方へ】データ復旧サービスについて詳しくご紹介
【サービスの流れ】どこまで無料? 復旧にかかる期間は? サービスの流れをご紹介
【料金について】データ復旧にかかる費用やお支払方法について
【交通アクセス】お持込み拠点へのアクセスについて
【口コミ】HDD復旧サービスをご利用されたお客様の声・評判をご紹介
データ復元の専門業者に相談するポイント
失いたくない大切なデータであれば、データ復元の専門業者に相談することを強くおすすめします。データ復元業者では、機器・障害を問わず、オールジャンルの対応が可能で、失敗のリスクが付き物のデータ復元ソフトに比べると安定しているのがポイントです。
対応できる症状範囲の広さ
HDDの論理障害には対応していても、物理障害には対応していなかったり、そもそも別のメディアには、まったく対応していないという業者は珍しくありません。まずは各業者のHPで復旧事例、対応メーカー一覧を確認してみましょう。
なお、古い型や最新機種、MacBookなどは復旧難易度が高いため、対応できない業者もあります。あなたのPCが対応してもらえる範囲内かしっかり調べたうえで依頼しましょう。
復元率・復元実績が明記されているか
当社では復元率・ご相談件数を公開していますが、 データ復元業者の中には、明確な根拠数字を記載していないケースもあります。そのような業者は技術力を有していない可能性があるため、信頼できる業者とは言い難いです。
復元率・復元実績の詳細はこちら
復元設備がしっかりしているか
HDDでは、物理障害が発生していると、クリーンルーム(無菌手術室と同様の清浄な環境)で、部品交換を行う必要になります。なお、 部品交換は、たとえ同じメーカー・型番の部品を用いても、 複合する条件が全て揃わないと適合せず、動作しないケースがあります。よって、クリーンルームとドナー部品を取り揃えていることは、復元業者の技術力を推しはかる上で必須の条件と言えます。
初期診断は無料か・部品代などの追加料金はかからないか
データ復元業者の中には、調査費と称して初期診断の段階で数万単位の費用を請求する業者や、復旧作業費以外にも部品代や機器の解体費用を請求する業者もあります。
当社では、お客様に安心してデータ復旧サービスをご利用いただくため、初期診断や部品代無料を含めた「8つの無料サービス」を提供しております。
「8つの無料サービス」詳細はこちら
5. 対応メーカー例

画像・動画・Excelファイルなど、拡張子がつくものは全て対応しております。
その他メーカー・ファイルも対応可能です。詳しくはお電話でお問い合わせください。
6. 復旧実績
官公庁、国立大学法人、上場企業
多くのお客様にご利用いただきました。

7. データ納品までの流れ
7. データ納品までの流れ


8. 料金・支払い方法について
データ復旧費用は4つの要素で決まります
-
1
総ディスク容量
どれくらいの大きさか? -
2
故障箇所
どこが壊れているか? -
3
難易度
どれくらい壊れている? -
4
工程数
復旧にかかる期間は?
お電話いただければ、専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算のお見積もりと復旧期間をお電話にてお伝えいたします。その後、無料初期診断(お見積もり)のご案内を差し上げることもできますので、金額面についてもお電話にてご相談ください。
データ復旧料金の目安
500GB未満 | 5,000円〜 | 1TB以上 | 20,000円〜 |
500GB以上 | 10,000円〜 | 2TB以上 | 30,000円〜 |
500GB未満 | 5,000円〜 |
500GB以上 | 10,000円〜 |
1TB以上 | 20,000円〜 |
2TB以上 | 30,000円〜 |
※こちらに掲載されている金額は、あくまで総ディスク容量を元にした目安の金額です。 障害内容により、金額が異なりますので、まずはお電話にてご確認ください。
9. 問い合わせから、今後の流れについて


10. 外付けHDD復旧でよくある質問
「フォーマットしますか?」と表示されたのですが、実行しても大丈夫ですか?
HDD内部のデータが必要であれば、フォーマットにより消失するリスクが高いため実行はおすすめしません。 誤ってフォーマットしてしまった場合は、それ以上の操作を停止してください。
HDDに物理的な障害が発生している場合には、操作を続けることで障害が悪化し致命傷となる可能性があります。大切なデータであればHDDの故障原因特定のため専門業者の初期診断の利用をおすすめします。
他社で復旧できないといわれた機器でも復旧できますか?
復旧できる可能性がございます。弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。