CRCエラー(巡回冗長検査エラー)とは、HDDやSSD、DVD、SDカード、USBメモリなどのデータ記録面に致命的なエラーが起き、修復不能となってしまった状態です。
CRCエラーは、原因を特定し、適切な対処をとらなければ、機器・データが完全に破損してしまいます。この記事ではCRCエラー発生時の解決方法と注意点をご紹介します。
目次
CRCエラー(巡回冗長検査)とは?
CRCエラー(巡回冗長検査エラー)とは、エラー補正機能で、記憶装置(HDD、SSD、SDカード、USBメモリなど)のエラーを修復しようとし、失敗した状態です。
このエラーメッセージが出現すると、データの一部が読み取れなくなります。
CRCエラーは、記憶メディアがクラッシュする明確な前兆であるため、必要なデータがある場合は、ただちに別のメディアに保存しなければなりません。しかし、CRCエラーが表示されている状態でバックアップを行うと、メディアに大きな負担をかけてしまいます。
もし、データのバックアップ中に、CRCエラーが連続して起こるようであれば、内部のデータだけでなく機器が完全に故障してしまう危険性があります。
いったん作業を中断してください。この場合、自力でデータを取り出す方法もありますが、データがクラッシュする可能性も高いです。
データ復旧業者を選ぶポイント

安全かつ正確にデータを取り出したい場合は、復旧の専門業者まで対応を相談することをおすすめします。
データ復旧業者を選ぶ際には、次のようなポイントを考慮することが重要です。
- 復旧実績や復旧率が客観的な数字で明記されている
- 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績が多数ある
- 復旧ラボを公開しており、自社内に復旧設備を揃えている
- セキュリティに優れており、法人との取引実績がある
これらのポイントを踏まえ、できるだけ多くのデータを安全に復旧することができるようにしましょう。詳細は下記で詳しく解説しています。
CRCエラー(巡回冗長検査エラー)の主な3つの原因
CRCエラー(巡回冗長検査エラー)の原因は、大きく分けると次の3つが原因です。
接触不良
CRCエラーは、メディア周辺の接続機器が不良を起こしても生じます。具体例は次のとおりです。
- 差込口の汚損
- 接続ポートの破損
- SATAケーブルの経年劣化
これらを改善しても、同様のエラーが起きる場合は、物理エラーか論理エラー、あるいはその両方が起きているものと考えられます。
記憶メディアの物理障害

物理障害(物理エラー)とは、記憶メディアの物理的な故障です。
これは水没や転倒で起こりますが、もっとも多い原因が、経年劣化によるバッドセクタ(不良セクタ)の増加です。ほとんどのCRCエラーは、バッドセクタの増加に伴う不良で、寿命を迎えたHDDが悲鳴を上げているような状態です。
主な物理エラーの要因には以下のような種類があります。
- バッドセクタ(不良セクタ)の発生
- 記憶メディアが破損している
- 磁気エラーが発生している
- メモリコントローラが壊れている(SSDのみ)
バッドセクタ(不良セクタ)の発生
そもそもバッドセクタとは、HDDのデータ記録箇所「セクタ」に異常が生じた状態です。HDDは人間の細胞のように細かい部屋「セクタ」にデータを書き込む仕組みになっており、もしバッドセクタが発生しても、自己修復で対処しています。
しかし、バッドセクタが一定ラインを超えると、自己修復できなくなり、CRCエラーが起こってしまいます。このような状態で操作を続けると、メディアは完全に破損してしまいます。
記憶メディアが破損している
HDDは落下や転倒による衝撃、水没、停電・落雷によるショートといった物理的な衝撃によって破損してしまうことが多いです。
データの読み書きを行っている磁気ヘッドが損傷してしまうと、データ記録面であるプラッターも傷ついてしまい、データを正常に処理することができなくなります。
- 「カチカチ」「カタカタ」「キュルキュル」と異音がしている
- 焦げ臭い、異臭がする
このような症状が発生している場合はHDDが物理的に破損しています。データが取り出せなくなるだけでなく、異臭がしている場合はHDD自体が発火する危険性もあります。
磁気エラーが発生している
データ記録面(プラッター)に傷が付いていなくても、経年劣化やホコリの付着が要因で磁気エラーが生じます。磁気エラーが発生するとデータの読み書きが正常にできません。レジストリ破壊・HDDの破損・プログラムインストールの失敗なども磁気エラーの原因になります。
レジストリとは、Windows上でシステムプログラムやハードウェア、ユーザプログラムなどのシステム情報が格納されているデータベースのことです。
HDDは世界一精密な機器と言われており、内部にほんの少しのチリやホコリが付着するだけでも重度の物理エラーを引き起こします。HDD内部の破損が疑われるからと言って、HDDの開封・分解をしてしまうとデータ復旧業者でも復旧が困難になってしまいます。
少しでも物理エラーが疑われるときは、それ以上の作業は控えてデータ復旧専門業者へ相談しましょう。
メモリコントローラが壊れている(SSDのみ)
HDDでは通常セクタ上にデータが規則的に書き込まれます。しかし、SSDでは集中的な書き込みによる劣化を防止する目的で、データはメモリ上にランダム形式で書き込まれます。
このとき。メモリ上にある「コントローラ」を介することで、ばらばらに記録されたデータが統合され、視認可能なデータに変換されるのですが、経年劣化などでコントローラが破損してしまうと、データは欠損し、CRCエラーを起こすことがあります。
この際、コントローラごとにアルゴリズムを正しく理解したうえで、電子データを正しく並べ替える必要があるのですが、これを市販のデータ復元ソフトで対応するのは、きわめて困難であり、障害が発生したSSDからデータ復旧するのが難しい理由にもなっています。
PCがSSDを認識しない・読み込まない場合の対処法は、下記の記事でも詳しく解説しています。

物理障害が発生した記憶メディアを自力で修復するのは困難

物理障害を起こした記憶メディア(HDD/SSDなど)から修復を行うには、精密機器を安全に復旧する高度な専門設備や、膨大なデータ復旧件数に裏打ちされた高度な解析技術が必要となります。
たとえばHDDはナノ単位で動作する精密機器で、わずかなチリが付着するだけで読み書きが不可能になるため、開封・部品交換するためのクリーンルームなどが必要です。また、SSDでも同様に機器の動作を管理するファームウェアの解析を行う専門設備が必要です。
物理障害が発生した記憶メディアで「安全かつ最速でデータを復旧したい」場合、自力で対処せず、信頼できるデータ復旧サービスに相談することをおすすめします。
ただし、お持ちの機器がデータ復旧できるか、料金はいくらかかるのか、すぐに復旧できるのかなどの判断はデータ復旧業者に相談しなければわかりません。データ復旧を検討しているのであれば、まずは相談してみることをおすすめします。
デジタルデータリカバリーでは「電話」および「メール」とあわせて、24時間365日相談を受け付けています。

記憶メディアの論理障害

論理障害(論理エラー)とは、記憶メディアのシステム的な故障です。これは多くの場合、データの読み書き中の強制終了が原因でファイルシステム(データを管理する目次のようなシステム)が破損し、CRCエラーやエラーメッセージが発生することがあります。
論理障害が起きると、保存されているデータの位置情報が散らばることがあります。この場合、再起動や修復ツールでエラーを修復することもできます。
主な論理エラーの要因には以下のような種類があります。
- レジストリ・レジストリファイルの破損
- 使用中に電源を落とした
- マルウェア感染
- プログラム・ドライバなどのインストール
- ファイルシステムの破損
レジストリ・レジストリファイルの破損
レジストリとは、Windows上でシステムプログラムやハードウェア、ユーザプログラムなどのシステム情報が保存されている巨大なデータベースです。レジストリ・レジストリファイルが破損する原因の多くは、HDD/SSD、SDカード、USBなどのデータ処理中の取り外しや強制終了によりデータが破損してしまうことです。予期せぬ電源オフや取り外しが発生すると、データベースに深刻な障害が発生する場合があります。
使用中に電源を落とした
停電や強制終了によって突然電源が切れると、OSが正常にシャットダウンできず、ファイルやデータが正しく保存されない場合があります。
このような場合で電源を入れると、ファイルやデータの破損や欠落が発生し、CRCエラーが発生する可能性があります。
マルウェア感染
パソコンがマルウェアに感染すると、ファイルのデータ破損や頻繁なフリーズなどが発生することがあります。これらの異常の修復をパソコンが試み、失敗するとCRCエラーが発生します。
マルウェア感染した場合は、すぐにネットワークからパソコンを切り離しましょう。そしてウイルス除去ソフトで、マルウェアを除去することをおすすめします。
プログラム・ドライバなどのインストール
プログラムやドライバをインストールする際に、インストールに失敗してしまったり、最新のドライバでないことが原因でCRCエラーが発生するケースがあります。
この場合はエラーメッセージが表示されるため、ドライバの状態が最新になっているか確認し、インストールを実行しましょう。
論理障害と物理障害は、自力で判別できないことが多い

論理障害と機器が物理的に破損した物理障害では、フリーズ・フォーマット要求・ブルースクリーン・CRCエラーなど多くの症状が共通しており、障害原因の見分けがつかないことがよくあります。
障害を特定できない状態で、修復ツールを不用意に使うのは控えましょう。安易に自力で対処すると、物理障害の悪化や、データ上書きのような論理障害を併発し、より復旧が困難になってしまいます。
特に物理障害が発生したHDDから個人でデータの取り出しを行うのは、ほぼ不可能です。HDDはナノ単位で動作する超精密機器であり、部品交換など修復作業では、専門設備(クリーンルーム)でHDDを開封し、経験を積んだエンジニアが作業する必要があります。
「故障を判別できない」「安全にデータを取り出したい」という場合は、データ復旧の専門会社まで無料初期診断を受けてみることをおすすめします。
デジタルデータリカバリーに相談
- パソコンが起動しない!立ち上がらない!
- 壊れたパソコンからデータを取り出したい!
- 突然パソコンのデータが消えた!間違って初期化した!
データ復旧とパソコン修理の違い


大切なデータを取り戻したいなら
専門業者でデータ復旧しよう
24時間365日受付 最短当日復旧
CRCエラー(巡回冗長検査エラー)発生時の4つの注意点
CRCエラー(巡回冗長検査エラー)発生時の注意点は4つあります。
チェックディスク(Chkdsk)コマンドは原則使用しない
「Chkdsk」とは、WindowsでCRCエラーを修復するツールです。
Chkdsk機能を使用すると、ファイルシステム障害など、軽度の「論理エラー」は修復可能です。しかし、CRCエラーの多くは、記憶メディアが物理的に破損している「物理エラー」です。
原則として、Chkdskコマンドは絶対に実行してはいけません。
また、よく勘違いされるのですが、chkdskは、ファイルシステムを修復するものであって、CRCエラーに対応することは出来ません。そもそも、chkdskは記憶メディアに与える負荷が大きいツールのため、安易にスキャンすると、CRCエラーの数がさらに増え、最悪、記憶メディアが起動しなくなり、データ復旧不可能になってしまう恐れがあります。

フォーマットしない
フォーマットとはファイルシステムを再構築することを指します。これを実行すると、CRCエラーが解決できることがありますが、保存されているデータはすべて消去されてしまうため、内部データにアクセスできなくなります。更にデータの上書きや、フォーマットを重ね掛けすることによって、復旧がより困難になります。
誤ってフォーマットを実行した場合は、データ復旧を専門とするデジタルデータリカバリーまでご相談ください。当社は他社様や製造メーカーで復旧できなかった機器のご相談を5,700件以上いただいています。
他社様で復旧不可と判断された機器であっても、しっかりと技術力を持つ業者であれば、データを取り出せる可能性があります。諦める前にまずはご相談ください。機器お預かり後、最短5分で当社エンジニアが無料の初期診断を行います。
使用を続けない
CRCエラーが起きると、基本的にコピーが不能になります。大切なデータがある場合、機器の使用やバックアップは中止してください。CRCエラーが頻発する状態でバックアップ作業を続けると、CRCエラーの数がさらに増えて、最悪の場合、記憶メディアが起動しなくなり、データ復旧不可能になってしまう恐れがあります。
メーカーの保証サービスには要注意
メーカー保証期間内であれば、修理・交換サービスを受けることができます。しかし、メーカーは高度な「データ復旧」を行うわけではありません。保存されているデータは、原則、全て初期化されてしまいます。
メーカーに修理に出す前に、必要なデータがある場合、データ復旧に実績がある専門業者まで依頼することを検討しておきましょう。データ復旧の専門業者では、機器の故障原因や障害の種類を正確に特定し、正確にデータ復旧を行うことができます。
デジタルデータリカバリーに相談
- パソコンが起動しない!立ち上がらない!
- 壊れたパソコンからデータを取り出したい!
- 突然パソコンのデータが消えた!間違って初期化した!
データ復旧とパソコン修理の違い


大切なデータを取り戻したいなら
専門業者でデータ復旧しよう
24時間365日受付 最短当日復旧
CRCエラー(巡回冗長検査エラー)へのメディア別の対処・修復方法
メディア別にCRCエラー(巡回冗長検査エラー)への対処方法を紹介します。
メディア①:HDDの使用中にCRCエラーが発生した場合の対処法7選
HDDの使用中にCRCエラーが発生した場合、7種類の対処法があります。
周辺機器の接続を確認する
CRCエラーは、周辺機器の接続に問題がある際にも生じます。一旦周辺機器の接続状況を確認しましょう。もし端子部分が汚損している場合は、ティッシュでふき取りましょう。また、ケーブル類を長期使用しているようでしたら、代わりのケーブルに交換してみましょう
リカバリーソフトを使う
論理エラーに起因するCRCエラーが起きている場合、リカバリーソフトでデータをサルベージできる場合があります。
復元ソフトでスキャンする方法は次の通りです。
- データ復元ソフトをダウンロードしてインストールします。
- ハードディスクやUSBフラッシュドライブなどのデバイスをPCに接続します。
- データ復元ソフトを起動し、スキャンするデバイスを指定します。
- スキャンを開始します。この作業には数時間がかかることがあります。
- スキャンが終了したら、スキャン結果を確認します。
なお、復元ソフトによっては、スキャンの詳細オプションがあります。
例えば「特定のファイルや拡張子だけをスキャンする」「CRCエラーなど特定のエラーを修復する」など、適切なオプションを使うことで、スキャンを効率化することもできます。
しかし、この方法では物理エラーに対応できず、状態が悪化する恐れがあります。少しでもおかしいと感じる際は、速やかに電源を落としてください。
そもそも、CRCエラーの多くは、物理エラーのため、リカバリーソフトの利用は非常にリスクが高いです。ソフトはデータの優先度が低い時のみ、使用しましょう。
無料のリカバリーソフトの特徴
無料のリカバリーソフトは、安価に復旧作業を行うことができます。
ただし、無料ソフトでは備わっている機能が少ないものも多く、自分でカスタマイズする必要があったりするので、データ復旧率が低くなってしまう恐れがあります。またデータのスキャンのみが無料で、データ復元は別途請求というソフトもあるため、使用する前に口コミや評判などを確認した上で使用しましょう。
フリーソフト・無料のリカバリーソフト例
- iSkysoft
- Disk DiggerRecoverit
- Recuva
- PC Inspector File Recovery
- Wondershare Recoverit
- EaseUS Data Recovery Wizard
- Mini Tool Photo Recovery Free
- Photo Rec
- testdisk
- Pandora Recovery
- Recover Files
その他多数
リカバリーソフト使用の注意点
安くデータ復元ができると容易に復元ソフトを試した結果、壊れた状態のデータをスキャンし、上書きしてしまい復元に失敗することがあります。この状態では元のデータの上に破損したデータが保存されているので専門業者での復元も困難になってしまいます。また他の障害が併発していた場合、症状の悪化だけでなくSDカード自体が使えなくなってしまいデータを完全に失う可能性もあります。
大切なデータであればあるほど復元ソフトの使用は避け、データ復旧業者に相談をお勧めします。
復元ソフトの失敗事例・注意点・使用の判断方法について詳しくはこちら
システムファイルチェッカー(sfc)を実行する
システムファイルチェッカーとは、システムで保護されているすべてのファイルをスキャンして、破損や欠落が発生したシステムファイルを修復する機能です。
システムファイルチェッカーを実行する方法は以下の通りです。
- スタートボタン右の検索窓に「cmd」と入力して「コマンドプロンプト」を選択する
- コマンドプロンプトが起動したら「sfc /scannow」と入力してリターンキーを押す
記憶メディアのドライブ文字を変更し、再起動する
各ドライブに振られたアルファベット(C、D、E…)が重複していると、外付けドライブが正常に認識せず、CRCエラーが表示されることがあります。
この場合、ディスクの管理画面で(C:)(D:)のようなドライブレター(ドライブ文字)を再度それぞれのドライブに割り当てることで、再認識することがあります。
以下の手順でドライブ文字を確認し、修復操作を行いましょう。
- メニューの「ディスク管理」を開く
- 外部記憶装置を右クリックする
- 「ドライブ文字とパスの変更」を開く
- 「次のドライブ文字を割り当てる」で任意のアルファベットを選ぶ
- 「OK」をクリックする
なお、誤って内蔵ドライブのアルファベットを変更したり、既存のドライブレターを設定してしまったりすると、正常に動作しなくなる恐れがあるため、操作は慎重に行いましょう。
フリーソフトの「Testdisk」「FastCopy」を使う

TestDiskを使う
TestDiskは、破損・消失したMBRやパーティションテーブル(データを区切るライン)の修復に使われます。これはデータを正しく書き換えるためのソフトであり、壊れたシステムを復旧することで、論理的なCRCエラーに限定して解消することができます。
この際、特別なコマンド入力は必要なく、ドライブの容量などを手掛かりに、パーティションを復元するドライブを選択し「Proceed」→「Enter」→「Quit」に進むだけです。
ただし、異音が起きていたり、長時間、記憶メディアを使用していたりする場合は、物理障害の可能性が高いと考えられるため、自力での対応は困難です。この場合、TestDiskをかけると状態が悪化する恐れがあるため、むやみに修復ツールをかけるのは控えてください。
確実かつ、安定した環境でデータを取り戻したいという場合は、データ復旧の専門業者まで対応を依頼することをおすすめします。
FastCopyを使う

「FastCopy」は、コピー元とコピー先を指定してクリックするだけで大量のファイルを簡単かつ高速でコピーできるWindows向けのフリーソフトです。CRCエラーが起きている場合、通常のコピー手段だと、データを避難させるのが困難になることも多いのですが、FastCopyを使うと、データ避難がうまくいく確率が上がります。
ただし、FastCopyでもCRCエラーが連発する場合、記憶メディアからデータを取り出すことは極めて難しいと考えられます。ツール使用中、コピーが途中で止まる場合、自力での対応は控え、データ復旧業者まで対応を依頼されることをおすすめします。
チェックディスクを行う(論理エラー)
WindowsPCには「Chkdsk」という、自動修復機能が標準搭載されています。論理エラーであれば、簡単に修復できることがありますが、CRCエラーの多くは「Chkdsk」では対応できない物理エラーです。
このようなケースで「Chkdsk」をかけてしまうと、状態が悪化する恐れがあります。データの優先度が低く、機器を再び使いたい方は「Chkdsk」を試す価値はあるかもしれませんが、実情として「Chkdsk」は、おすすめできない方法です。

内蔵ストレージを交換する
PCの内臓ストレージが原因でCRCエラーが発生しているときは、内臓ストレージを交換することで解決することがあります。ただし、こればPCの復旧を優先する場合の対処法であり、ストレージに保存していたデータはすべて消えてしまうので注意が必要です。
故障したHDDからデータを取り出したい場合は専門業者へ相談をおすすめします。
電子メール(Microsoft Outlook)の場合
Microsoftの受信トレイ修復ツールを使用する
電子メール(Microsoft Outlook)の使用中にCRCエラーが発生した場合、「Microsoftの受信トレイ修復ツール」を使うことでCRCエラーを解消できる場合があります。
修復ツールを使用してエラーを修復する方法は以下の通りです。
- Outlookを閉じる
- Windows Explorerで「C:Program Files (x86)Microsoft OfficerootOfficeXX」と入力する。なおXXにはOfficeのバージョンの数字が入る
- 「ScanPST.exe」をダブルクリックして実行する
- 「参照」 をクリックして、Windows ファイル システムでファイルの場所を探し、「開始」 をクリックする
メディア②: SSD・SDカード・USBメモリの使用中にCRCエラーが発生した場合の対処法
SSD・SDカード・USBメモリの使用中にCRCエラーが発生した場合、個人で対処することは非常に困難です。なぜなら、SSDは論理障害と物理障害の区別がつきにくいためです。
この場合はデータ復旧業者に依頼し、原因の特定から、データ復旧までお任せしましょう。
データ復旧業者に相談する
データ復旧業者では、復元ソフトでは対応できない物理障害や、重度の論理障害からのデータ復元・復旧が可能です。
これまでの対処方法は、個人でも対処ができる論理障害しか対応できず、個人では対処できない「中高度の論理障害」あるいは「経年劣化を含む物理障害」には対応できませんでした。
データ復旧業者では、記憶メディアに発生している症状を元にエンジニアによる正確な初期診断を行い、故障原因の特定が可能です。プロが対応するため、データ復旧に失敗するリスクを抑えることができます。
デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで、無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
メディア③: DVD・CDなどの光学メディアの使用中にCRCエラーが発生した場合の対処法
DVD・CDなどの光学メディアの使用中にCRCエラーが発生した場合、「ホコリや汚れを取る」とエラーを解決できる場合があります。
光学メディア(DVD)でCRCエラーが出る場合、表面にホコリや汚れがついている可能性があります。まずはDVDの表面を拭き取るなどして、ホコリや汚れを取り除いてから、再度CRCチェックを行いましょう。
この方法でCRCエラーが解決できない場合は、光学メディアや他の機器に物理的な破損などが発生している可能性があります。中のデータを取り出したい場合はデータ復旧業者までご相談ください。初期診断は無料で請け負ってくれるところもあります。
はじめてのデータ復旧業者は【技術力の高さ】で選ぶ
データトラブルの際、一番頼りになるのがデータ復旧業者です。しかし、初めてデータ復旧業者に依頼するとなると、どこに依頼したらいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
データ復旧業者を選ぶときの最大のポイントは、【技術力の高さ】です。
データ復旧は手術と同様、何度もできるものではありません。失敗してもやり直しがきくものではなく、繰り返すたびに復旧率が下がっていくので、最初の対応が復旧率を握るカギとなります。もし絶対に取り戻したい大切なデータがあれば、確かな技術力を持つ業者に依頼すべきでしょう。
技術力が高いデータ復旧業者を選ぶ3つのポイント
全国100社以上あるといわれるデータ復旧業者の中で技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントを解説します。おさえておくべきポイントはこちらです。
- POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
- POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
- POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
復旧実績や復旧率は、多くの場合、公式Webサイトで確認できます。特に実績が誰が見ても客観的に判断できる「数字」で明記されている企業は、信頼性が高いと言えます。
データ復旧業者の中には、明確な根拠数字を記載していないケースもあります。そのような業者は技術力を有していない可能性があるため、信頼できる業者とは言い難いです。
「国内最高レベル」など、曖昧な言葉のみで具体的な復旧実績について公開していない業者もあるため、過去の実績についてしっかり確認するようにしましょう。
POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
「メーカーや他のデータ復旧業者で復旧できなかった機器から復旧実績がある業者」は技術力が高いと言えます。官公庁、国立大学法人、上場企業の復旧件数が多い業者も、信頼がおけます。
データ復旧は、機器の種類や障害の程度によって難易度が異なります。業者によって対応できる障害レベルにも差があるため、技術力の低い業者に依頼すると、復旧に失敗するリスクがあります。
他社で復旧できなかった機器でも復旧実績のある業者は、高難度の障害に対応している、技術レベルの高い業者と言えます。
POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
データ復旧の業者の中には、自社で復旧作業を行なわず外注したり、自社内に専用設備を持たない業者も存在します。
そのような業者に依頼してしまうと、誤った処置が行われ、大切なデータを失う可能性があります。
復旧ラボを公開し、見学を受け付けている業者であれば、自社内できちんと復旧作業を行なっていることがわかるので安心です。
国内で復旧ラボを構えている業者は限られています。Webサイトの情報だけではわからないことも多く、実態を知るには直接ラボの様子を確認するのが一番安心です。
データ復旧は「デジタルデータリカバリー」にお任せください
当社はデータ復旧専門業者 14年連続データ復旧国内売上No.1(※)として多くのお客様に選ばれ続けています。そして技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントをすべて満たしており、自信を持ってデータ復旧の作業をさせていただきます。
※データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと
※第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(集計期間:2007年~2020年)
- POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
- POINT:2 他社で復旧不可からも多数復旧に成功しています
- POINT:3 復旧ラボをすべて公開・自社内設備で復旧しています
POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
当社はデータ復旧国内トップクラスの実績を誇っており、復旧率最高値 95.2%(※1)の技術力をもって、あらゆるメディアからのデータ復旧に対応しています。また、官公庁や国立大学法人・上場企業を含めた、日本中のお客様のデータの復旧に対応しており、累計36万件以上のご相談実績(※2)があります。
しかし残念ながら、データ復旧業者の中には技術力が低いにも関わらず、「我々は高い技術力を持っています」など、明確な数字を出さずに曖昧な表現をしている復旧業者が多数あります。そのような復旧業者は、実績が少なかったり、社内に専用設備を持っていない可能性が高いため、注意しましょう。
当社では、「本当に技術力の高い会社であれば、復旧率で明確な根拠を示すべき」と考え、つちかった技術力に自信があるからこそ、復旧実績や復旧率を公開しています。
POINT:2 他社で復旧不可からも多数復旧に成功しています
当社では、同業他社では復旧不可能とされた機器のご相談も5,700件以上(※3)対応しており、重度障害からのデータ復旧に多数成功しています。
技術力の高い業者ほど、他社で復旧不可能と判断された機器の復旧実績が高くなる傾向にあります。
当社は、他社様を上回る症例数を復旧しているからこそ、同業他社で復旧不可能な障害でも、当社で復旧が可能となっています。諦める前に、まずはご相談ください。
POINT:3 復旧ラボをすべて公開・自社内設備で復旧しています
当社は復旧ラボを公開し、見学を受け付けており、直接ラボの様子を確認していただけます。クリーンルームを含め、国内最大級の自社内復旧ラボで復旧作業を行っており、エンジニアの作業風景をWebサイトやSNSで発信しています。
大切なデータを預ける上で、その業者の実態が分からないと信用できませんよね?社内風景や、実際に復旧に携わるエンジニアの顔が見えることは、非常に重要な点と言えます。
データ復旧業者の中には、復旧ラボを社内に保有していなかったり、外注や、個人でも試せる復旧ソフトを使用するだけで、作業を行わない業者も存在します。Webサイト上に掲載している社内風景と、実態が異なる怪しい業者も少なくありません。セキュリティなどを理由に、実態を明かさない復旧業者は、怪しいと判断した方が良いでしょう。
※1:2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数(2017年12月~2021年12月の各月復旧率の最高値)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:期間:2016年6月1日〜
デジタルデータリカバリーが選ばれる理由について、詳しくはこちらで紹介しています。

復旧~納品までの流れ
最短当日復旧!まずはご相談ください
当社では、初期診断は最短5分、ご依頼いただいた機器の約8割が48時間以内に復旧完了しています。ご相談・初期診断・お見積りまで無料でご案内しています。
また、過去36万件以上のご相談実績から算出されるデータベースを基に、機器や症状ごとに配置された専門のエンジニアが最先端設備と技術力を駆使して正確な診断と復旧作業を行います。大切なデータ、業務にかかわる重要なデータを復旧させたい場合はご気軽にご相談ください。


対応メーカー

BUFFALOやI-O DATAをはじめ、各種メーカーに対応
様々なHDDから復旧できる可能性があります!

ハードディスク 復旧対応メーカー表
- IBM
- Western Digital
- Samsung
- Quantem
- MAXTOR
- seagate
- 東芝
- I-O DATA
- ASKA
- アドテックス
- BUFFALO(旧称:(株)メルコ)
- LaCie(ラシー)
- Logitec(ロジテック)
- エレコム
- Silicon Power
- ADATA
- HGST
- トランセンド
- FFF SMART LIFE CONNECTED
- Apricorn
- ハギワラソリューションズ
- プリンストン
- Lenovo
- FREECOM
- SONY
- メルコシンクレッツ
- IMATION
- ASUS
- Apple
- HP
※その他各種メーカーにも対応しております。現状弊社で対応できないメーカーはございません。お気軽にお問い合わせください。
画像・動画・Excelファイルなど、拡張子がつくものは全て対応しております。

その他メーカー・ファイルも対応可能です。詳しくはお電話でお問い合わせください。
データ復旧の料金について
データ復旧費用は4つの要素で決まります
-
1総ディスク容量
どれくらいの大きさか?
-
2故障箇所
どこが壊れているか?
-
3難易度
どれくらい壊れている?
-
4工程数
復旧にかかる期間は?
-
1総ディスク容量
どれくらいの大きさか?
-
2故障箇所
どこが壊れているか?
-
3難易度
どれくらい壊れている?
-
4工程数
復旧にかかる期間は?
お電話いただければ、専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算のお見積もりと復旧期間をお電話にてお伝えいたします。その後、無料初期診断(お見積もり)のご案内を差し上げることもできますので、金額面についてもお電話にてご相談ください。
データ復旧料金の目安
500GB未満 | 5,000円〜 |
---|---|
500GB以上 | 10,000円〜 |
1TB以上 | 20,000円〜 |
2TB以上 | 30,000円〜 |
※こちらに掲載されている金額は、あくまで総ディスク容量を元にした目安の金額です。 障害内容により、金額が異なりますので、まずはお電話にてご確認ください。
当社復旧費用のおすすめポイント
復旧料金は、診断結果に基づいたプラン(成功報酬制あり)をご提示いたします
当社では、機器の障害状況を診断させていただき、プランをご提示いたします。
成功報酬制プランにおける「復旧成功の定義データ」は、お客様の希望に合わせて設定が可能です。
ご相談・初期診断・見積まで無料で承りますので、お気軽に無料診断・見積サービスをご活用ください。
※症状により、復旧の可否にかかわらず作業費を頂戴する場合がございます。作業費が発生する可能性がある障害に関しては、事前にお客様に状況をお伝えした上で、作業費を発生させて復旧作業に着手するか、そのまま復旧作業に着手せず機器をご返却するかをご判断いただきます。
弊社の独断で復旧作業を遂行し、作業費を請求する事はございませんのでご安心ください。
ご不明な点に関してはお手数ですが、都度担当までお問合せください。
復旧できたデータは全て納品
成功定義データだけでなく、復旧できたデータは追加料金無しで全てご納品いたします。
お見積もり後に追加で作業料を請求することはありません
お見積もり後に追加で作業料金を請求することはありません。復旧の度合いにより、お見積もりから減額される事はあっても高くなる事はございませんのでご安心ください。
※納品用メディアのご購入やその他追加サービスへのご加入については別途料金が発生いたします。
お客様に合った支払い方法が選択可能
クレジットカード・銀行振込・現金支払いに加え、請求書支払い・保険支払い・公費でのお支払い・商社を介してのお支払い等、対応が可能です。ご成約時にお申し出下さい。
官公庁、国立大学法人、上場企業
多くのお客様にご利用いただきました

※ 掲載の許可を得た法人様の一部を紹介させていただいております。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数36万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。