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【Mac】強制再起動を繰り返す原因と対処法を徹底解説

【Mac】再起動を繰り返す原因と対処法を徹底解説

Mac(iMac、Macbook)は、高性能なCPUやGPUを搭載したハイスペックなパソコンですが、ある日起動すると、再起動を繰り返すなどのトラブルが発生することもあります。

この場合、システム的な破損のみならず、ハードウェア的な障害が発生していることも多く、場合によっては、専門業者に依頼しなければならないほど、状態が悪化している場合もあります。

そこでこの記事では、Macが再起動を繰り返す原因と、その対処法を中心に紹介します。

ただし、作業や通電を続けたり、個人で問題を対処しようと、Macがさらに故障してしまったり、保存されているデータを復旧できなくなってしまう恐れがありますので、ここで紹介した対処法で問題が解決されない場合自力での操作は控え、専門業者に相談することをおすすめします。

Macパソコンの特徴

Macとは、Apple製品PCの総称で、「Macintosh」(マッキントッシュ)の略称です。Macは以下のような機種に分かれます。

  • Apple MacBook Air (マックブックエア)
  • Apple MacBook Pro (マックブックプロ)
  • Apple Mac Studio (マックスタジオ)
  • Apple iMac (アイマック)

MacBook Air」は携帯性に優れたエントリーモデルです。一方、「MacBook Pro」はプロ向けの利用を想定しており、動画編集や3Dモデリングなど負荷のかかりやすい作業もサクサクこなすことができます。

これ以外に大学や法人で使われることを想定した「Mac Studio」「iMac」というディスプレイ一体型もあり、機種ごとに広範囲の用途をカバーしているのがMac製品の魅力です。(ディスプレイ一体型は、32~64GBのメモリと512GBのSSDを積んだモデルが一般的で、これは世界最高峰のハイスペックPCといえます)

しかし、Appleの公式の声明によれば「Mac製品の平均寿命は4年」程度であり、あくまで消耗品という前提がMac製品にあります。そのため、ある日突然、起動しなくなることも決して珍しくはありません。とくにSSD搭載モデルが多いMac製品だと、故障寸前によく見られる異音や異臭などの物理的な症状が発生しないことも珍しくなく、なおさらその傾向が他メーカーのPCより高いといえます。

Macが正常に起動しない場合、症状から適切に切り分ける必要があります。もし原因の特定が難しい場合は、データの要不要に応じ、専門業者に相談することを強くおすすめします。

Macが再起動を繰り返す原因

Macが再起動を繰り返す原因としては、主に次のようなものがあります。

Macが起動できないときの全般的な原因と対処法を解説した記事はこちら

外部機器や接続の不具合

Macの動作は電力不足やディスプレイの不具合によって不安定になることがあります。

電源まわりや出力機器の不具合は、見落してしまう方も多いので、Mac機器のトラブルを疑う前に、ケーブルの断線やタコ足配線がないか等、いま一度確認しておきましょう。

MacPCの電源が入らない場合はこちら

システム破損(論理障害)

システム破損

これはMacの起動にかかわるデータやプログラムが何らかの理由によって破損した状態で、「論理障害」とも呼ばれています。システムが破損する原因としては、突然の電源遮断や、不適切な操作によるデータ削除です。

この場合、エラーメッセージやブルースクリーンが表示されることが多くあります。たいていの場合は、「スタートアップ修復」「セーフモード起動」「初期化」で解消することも多いのですが、同時に物理障害も併発している可能性がありますので、自力で対処できない場合、正確な診断が必要となります。

MacOSが起動しない場合はこちら

エラーメッセージ「再起動する必要があります」と表示された場合はこちら

ストレージ(HDD/SSD)に物理障害が発生している

物理障害

物理障害とは、HDD/SSDなど記憶装置が物理的に破損した状態です。HDD/SSDの寿命は平均3~5年とも言われ、長期間使用することにより、ディスク部分に傷がついたり、データが揮発したりして、ある日突然パソコンが起動しなくなることも珍しくありません。

物理障害の発生したHDD/SSDでは、論理障害と同じく「ロゴ画面で停止する」「ブルースクリーンが表示される」「黒い画面に白い文字でエラーメッセージが表示される」といった症状が発生することがあり、物理障害が発生しているかどうかを自力で判別することは難しいのが現状です。

MacPCでフリーズが頻発する場合はこちら

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物理障害が発生したHDD/SSDを自力で修復するのは困難

物理障害を起こしたHDD/SSDから修復を行うには、精密機器を安全に復旧する高度な専門設備や、膨大なデータ復旧件数に裏打ちされた高度な解析技術が必要となります。具体的には、HDDを開封・部品交換するためのクリーンルームや、HDD/SSDの動作をつかさどるプログラム(ファームウェア)の解析を行う設備などが必要です。

物理障害が発生したHDD/SSDでは、何度も修復作業を繰り返すと状態が悪化し、データを消失させてしまう危険性がありますので、「安全かつ最速でデータを復旧したい」場合、自力で対処せず、信頼できるデータ復旧サービスに相談することをおすすめします。

ただし、お持ちの機器がデータ復旧できるか、料金はいくらかかるのか、すぐに復旧できるのかなどの判断はデータ復旧業者に相談しなければわかりません。データ復旧を検討しているのであれば、まずは相談してみることをおすすめします。

デジタルデータリカバリーでは「電話」および「メール」とあわせて、24時間365日相談を受け付けています。

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Macが再起動を繰り返す時に注意すべき4つのポイント

Macが再起動を繰り返す時に注意すべきポイントは次の4つです。

とくにMacを使用して数年以上が経過している場合、ハードウェアに物理障害が発生している恐れも高く、不用意な操作を加えると、完全に破損してしまう恐れがありますので、ご注意ください。

物理的な衝撃を与えない

かつてはブラウン管テレビなど家電製品の調子が悪くなった時、「叩いて直す」ことがよくありました。実際にこれで治っていたのは、潤滑剤の消耗・硬化による駆動部の劣化に対し、物理的衝撃を与えることで一時的に解消されていたからです。

しかし、衝撃や振動に弱いHDDや精密機器のSSDが搭載されたパソコンに物理的な衝撃を与えると、故障の原因となり、機器・データともに破損の原因となります。物理的に壊れたPCからデータ復旧を行うには、専門業者が手術室同等クラスの清浄度である「クリーンルーム」などの特殊設備で解体する必要があり、叩くなどの原始的対応はまったくもって逆効果であるといえます。

電源ON/OFFを繰り返さない

電源のON/OFFする瞬間は、Mac内部のHDDやSSDに大きな負荷がかかります。たとえばHDDやSSDは常にデータの読み書きを行っています。再起動を繰り返す場合、バックグラウンド処理が行われている可能性が高いのですが、その更新が上手く行えない状態で電源のON/OFFを繰り返すと、データ消失につながります。特にHDDやSSDに物理的な破損がある場合はさらに障害を悪化させる危険があるため控えましょう。

フォーマットしない

ストレージ(HDD・SSD)が故障している場合「フォーマットが必要です」などのエラーメッセージが多くみられます。フォーマットは一般的に「初期化」を指すため、指示に従いフォーマットを行った場合、データは全て削除されてしまいます。安易に実行しないようにしましょう。

通電をし続けない

通電を行っただけでも、データが上書きされてしまいデータが復旧が難しくなってしまう場合もあります。Macに異常がみられる場合は、通電をし続けないようにしましょう。

Macが再起動を繰り返すときの症状

これらはMacで再起動が繰り返される際に起こりやすい症状で、原因としては物理障害、論理障害を問わず起こります。

そもそも起動できない

再起動を繰り返した結果、ロゴすら出ず、そもそも起動できなくなった場合、Mac本体、つまりストレージやハードウェアが物理的に損傷している可能性が考えられます。この場合、自力での対応は困難ですので、起動を優先する場合は修理店やメーカー、データを優先する場合はデータ復旧専門業者に対応を依頼しましょう。

Macの画面が乱れる

これはディスプレイ自体の故障の可能性、あるいは一時的なシステム不良による原因が考えられます。物理障害の可能性は低く、自力で対応可能なケースも多い症例です。

異音・異臭がする(HDDの物理障害の場合)

HDDを搭載したMacから異音がする場合、経年劣化でHDDの回転軸が磨耗し、異音が発生していると考えられます。

パソコンから異音がする場合はこちら

起動前に、フリーズが頻発する

Macを起動しようとしてフリーズし、ログイン画面が難しい、あるいは何も操作できなくなってしまう場合、Macのシステムに問題が発生している可能性があります。

原因としてはハードウェア的なもの、ソフトウェア的なものがあり、個人では判別が難しいことも多くあります。データが必要な場合、データ復旧業者に依頼することで、データのサルベージが可能なので、専門業者に対応を依頼することも検討しましょう。

画面が真っ黒になり、何も操作できなくなる

画面がブラックアウトする場合、ディスプレイに何らかのトラブルが発生している可能性があります。この場合、ケーブルを使って別のモニターに画面を出力できる場合もありますが、ディスプレイと一体型のPCだと、自力での対応が困難な場合が多いです。

Macの画面が真っ黒で操作できない場合はこちら

英文が書かれた黒い画面(カーネルパニック)が表示される

カーネルパニック

画面いっぱいに日本語または英語でトラブルの内容を表示する「カーネルパニック」が表示されている場合、使用していたアプリケーションまたはOSに障害が発生しているケースと、HDDやSSDが故障が発生しているケースがあります。個人では判別が難しいことも多く、自力での対応には注意が必要です。

はてなマーク・進入禁止マークが表示される

Macエラー

内蔵ストレージに関連した障害が発生している可能性があります。この場合、セーフモードで起動を試みてもはてなマークが消えない場合はデータ復旧業者に相談しましょう。

Macが再起動を繰り返すときの対処法

Macが再起動を繰り返すようなエラーを起こした際、主な対処法は次のとおりです。

ただし、上記の方法で対応できない場合、ハードウェアに物理的な障害が発生している恐れが高いことから自力での対応は控え、専門業者に対応を相談するようにしましょう。

外部機器を外す

PCで不具合が起きているときは、まず接続されている外部機器(ディスプレイやUSBメモリ、マウス)を外しましょう。問題が解決された場合、Macではなく外部機器との接続に問題があったことになります。

セーフモードでFirst Aidを実行

ディスクユーティリティ

Macに搭載されている「セーフモード」とは、最小限のシステムで起動する機能です。セーフモードで立ち上がったあとは、ディスクユーティリティでストレージ(HDD/SSD)の問題点を修復することも可能です(この修復は「First Aid」と呼ばれます)。

すべてのデバイスを表示 First Aid

セーフモードからFirst Aidを起動する方法は、次のとおりです。

セーフモードでFirst Aidを実行する手順
  1. Macの電源ボタンを押し「shift」を長押し
  2. Appleのロゴマークが表示されたらキーを離す
  3. macOS 復旧のユーティリティウインドウから「ディスクユーティリティ」を選択し、「続ける」をクリック
  4. ツールバーから「表示」>「すべてのデバイスを表示」の順に選択
  5. 修復対象となるディスクを選択して「First Aid」をクリック

修復が完了したら電源を落とし、通常どおりにMacの起動を試しましょう。

OSをアップデートする

Macのソフトウェア部分に問題がある場合、OSをアップデートすることも対処法となります。通常の起動ができないときは、セーフモードを利用してアップデートしてみましょう。

Time Machine から復元する

Macが正常に起動しない場合、セーフモードから「Time Machine から復元する」ことで対処できる場合があります。なお、この方法にはあらかじめ、バックアップ用の外付けHDDが必要となります。

Time Machine から復元する

SMCをリセットする

SMCとは、システム管理コントローラの事を指しており、Macの電源やバッテリーなどを管理している機能です。このSMCをリセットすることにより、電源周りのトラブルを解決できることがあります。

ただし、SMCリセットを何度も繰り返すとMacbookに負担がかかるため、繰り返し作業を行うのは控えましょう。

SMCのリセットをする方法は以下の通りです。

SMCのリセットをする方法
  • MacBookの場合
    「shift 」「control」「option」と電源ボタンを10秒以上、同時に押し続けてください
  • Macデスクトップの場合
    電源コードを外し、数分後、再接続して数秒後に電源をつけてください。

NVRAM・PRAMをクリアする

MacbookやiMac が起動しない場合に有効な手段の一つとして、NVRAM (PRAM)のリセットがあります。

NVRAM(PRAM)のリセット方法
  1. まずパソコンの電源を切り、再度電源を入れる
  2. すぐに「P」「R」「command」「option」の4つのキーを同時押し続ける
  3. その後、Macを再起動する
  4. 起動音が2回するまで、キーを押しつづける

しかし、この方法を行っても起動できない場合は、Macが物理的に損傷している可能性が高いため、それ以上の操作を控えましょう。もし重要なデータがMac本体に保存されている場合は、データ復旧の専門業者まで相談することをおすすめします。

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来社受付:9:30~21:00

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この記事を書いた人


デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計ご相談件数50万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。

 

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