Dell製ノートパソコンの電源が入らない原因は千差万別です。簡単な対応で元通りに復旧できることもあれば、専門業者に依頼しなければならないほど、状態が悪化している場合もあります。
パソコンの電源がつかない原因によっては、自力での復旧作業が困難となり、専門技術を持つ業者でなければ根本的に解決できない場合があります。
この記事では、Dell製PCが起動できない原因や、症状別の対処方法をご紹介しています。なお、起動しないDell製ノートパソコンに重要なデータやファイルが保存されている場合は、機器別に専門のエンジニアが復旧作業を行っているデジタルデータリカバリーまでご相談ください。
目次
Dell製パソコンの特徴
Dell製のノートパソコンは世界中で大量生産されているため、価格帯は抑えつつも、高性能なパフォーマンスが評価されています。また個人向け・法人向けで各種ブランドが存在しており、それぞれには下記のような特徴があります。
ブランド名 | 用途・特徴 |
---|---|
Inspiron、Vostro、XPS | 汎用モデル。プライベートからビジネスまで幅広い用途で対応可能 |
Latitude、Precision | ビジネスモデル。ハイパフォーマンスな処理能力を持ち、3D CADやCG業務、アプリケーション開発など、負荷の高い作業にも対応可能 |
Dell G、Alienware | ハイパフォーマンスなゲーミングモデル |
本記事ではいずれのDell製パソコンが起動しなくなった場合の対処法を掲載しています。なお表のノートパソコンは、同じ機種のデスクトップパソコンも販売されています。
本記事にある対処法はノートブックパソコンだけでなく、デスクトップパソコンの電源がつかない場面でも有効です。ぜひ参考にしてください。
なお起動できないDell製ノートパソコンのバックアップを取っていなかったり、頻繁なフリーズなどパソコンでの操作が非常に困難な場合は、専門家によるデータ復旧を利用しましょう。自身で復旧作業を行うよりも、大切なデータを取り出せます。
Dell製のパソコンが起動しないときの症状
Dell製のパソコンが起動しないときの症状は以下のようなものがあります。
- 電源が入らない・Windows10が起動しない
- 画面に何も表示されない・またはエラーメッセージが表示される
- ビープ音が鳴る
- パソコンがフリーズする
- 電源ランプのオレンジ点滅がずっと続く
電源が入らない・Windows10が起動しない
Dell製のパソコンで電源が入らない、またはWindows10が起動しない時は、電源コードの接続に問題がある可能性があるので、まず確認してください。それでも解決しない場合はメモリやマザーボードのトラブルが考えられますので、データの復旧が必要になります。
画面に何も表示されない・またはエラーメッセージが表示される
画面に何も表示されない場合、まずはモニターの接続が問題ないか確認してください。モニターが正しく接続されているにも関わらず表示がない場合、グラフィックカードの故障や、システムの問題が考えられます。
状態 | 主なエラーメッセージ |
Dell製ノートパソコンの電源が入らない |
|
エラーメッセージが表示される場合は、そのメッセージ内容から原因を特定できる可能性があります。まずは専門業者に相談してください。
ビープ音が鳴る
ビープ音が鳴る場合、これは通常、ハードウェアの問題を示しています。ビープ音の長さや回数で、どのハードウェアに問題があるかを特定できる可能性があります。ただし、ビープ音の判別は難しいこともあるため注意してください。
パソコンがフリーズする
パソコンがフリーズする場合、多くはソフトウェアの問題や、オーバーヒートによるものの可能性があります。ソフトウェアの更新を確認し、冷却ファンが適切に機能しているか確認することが必要です。他にもウイルス感染によるものも考えられます。パソコンがフリーズした時の対処法は、以下の記事を参考にしてください。
電源ランプのオレンジ点滅がずっと続く
電源ランプのオレンジ点滅がずっと続く場合は、電源関係で一部のハードウェアに十分な電力が供給されていないことが原因の可能性が高いです。過電圧によって、電源ユニットの故障や、ケーブルが抜けてしまうことがあります。点滅のパターンをマニュアルや公式サイトで確認し、それに応じた対処を実施する必要があります。
ただし、不適切な対処をしてしまうと、状態が悪化してしまう恐れがあります。不安な方は自力で対処するのは控えてください。
Dell製のパソコンの電源が入らない原因
Dell製のパソコンの電源が入らない原因としては、大きく分けて次の3つを挙げることができます。
電源の問題
DELL製パソコンが起動しない最も一般的な理由は、電源の問題です。そもそも電力が供給されていない場合、電源が入りません。
DELL公式サポートによると、電源LEDランプがオレンジ色に点滅する場合、電源関係の問題が考えられます。よくある故障パターンとしては「電源ユニットが経年劣化により故障している」「ケーブルが抜けてしまった」といったケースを挙げることができます。
よくある電源の問題は次の通りです。
- 電源ユニットの寿命
- ケーブルの緩みまたは切断
- 過熱(熱暴走)
- BIOS 設定のトラブル
電源ユニットの寿命
電源ユニットの寿命は3〜4年程度と言われているため、長期間使用しているパソコンの場合、高い確率で電気ユニットの故障が考えられます。
電源ユニットが故障しているのかすぐに確認する方法として、Dellの自己診断機能「PSU BIST(内蔵セルフテスト)」を活用しましょう。
ケーブルの緩みまたは切断
ケーブルの緩みや切断が原因で、パソコンが起動しないことがあります。すべてのケーブルがコンピュータと電源にしっかりと接続されていることを確認してください。
過熱(熱暴走)
パソコンのファンやマザーボードなど、コンポーネント(構成部品)が過熱している場合、システムがシャットダウンしたり、起動できなくなったりすることがあります。
BIOS 設定のトラブル
BIOSとは、OSやハードウェアの起動を制御するプログラムです。
BIOS設定が正しくない場合、パソコンが起動しないことがあります。たとえば、起動順序が正しく設定されていないと、パソコンがOSを見つけることができません。
この場合、BIOSを初期化することにより問題が解消されることがあります。
ハードウェア故障(ストレージ以外)
ハードウェアの故障は、メモリやマザーボード、モニターなど、パソコンの物理的な構成部品に異常が発生することで引き起こされます。
ハードウェア障害の一般的な原因には、以下のようなものがあります。
- マザーボード/電解コンデンサの故障
- メモリの故障
- オーバーヒート
- パソコン内部のホコリや汚れ
マザーボード/電解コンデンサの故障
マザーボードとは、CPU・RAM・グラフィックカード・電解コンデンサなどの部品を接続する基板のことです。マザーボードは、これらの部品が効率的に連携して動作する役割があります。
しかし、マザーボード、ないしマザーボード上の部品が故障すると、正常に起動しません。特に電解コンデンサの故障は、マザーボード全体の不具合に結びつきます。
たとえばパソコンを開けると、マザーボード上に、直径5mm~1cm弱の頭部に3本の線が入った円柱状の黒いパーツが複数設置されています。これが電解コンデンサです。電解コンデンサが液漏れしている場合、マザーボードが正常に動作しないので起動しません。この場合、コンデンサを交換する必要があります。それ以外に、電源のリード線が断線し、電源が正常に入らなかったという不具合も報告されています。
メモリの故障
パソコンのメモリは、実行中のプログラムやデータを一時的に保存しておくためのハードウェアです。メモリは、容量が大きいほど素早いアクセスを可能にします。
しかし、メモリが故障すると、パソコンは不具合を起こし、正常に起動できなくなる場合があります。メモリの故障の原因がホコリなどであれば掃除で動作は正常になることがあります。
しかしパソコンのメモリ自体が壊れていれば、新しいメモリに交換する必要があります。しかし、メモリは適切な容量のものを正しい場所に設置しなければ動作しません。自力で交換できない場合は、無理に作業しないようにしましょう。
オーバーヒート
長時間使用によってメモリが高温となり、パソコンが起動できなくなることがあります。他にはパソコンの冷却ファンが故障していたことによって、内部の部品が短時間の使用で過熱し、パソコンが起動しなくなることがあります。
パソコン本体が異常に熱い場合は、電源を切り、30分以上放置してから使いましょう。
パソコン内部のホコリや汚れ
パソコン内部にホコリや汚れが溜まると、パソコンが起動できなくなることがあります。
特に、パソコンの冷却ファンやヒートシンクにホコリや汚れが溜まると、パソコンが冷却できなくなります。その結果パソコン本体が短時間の稼働でオーバーヒートし、起動できなくなることがあります。
パソコン内部にホコリなどが入りこまないよう、周囲をこまめに掃除し、適度にエアダスターなどを使用してパソコン内部のホコリを除去しましょう。
データ保存領域(HDD/SSD)の故障
データ保存領域(HDD/SSD)の故障とは、データを保存しているハードディスクドライブ(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)が正常に動作しなくなることを指します。
これは大きく分けると「論理障害」と「物理障害」に大別されます。たとえば前者はシステムの不具合、後者は衝撃や経年劣化によって引き起こされます。
もしデータ領域が故障した状態で、自己修復を試みると、機器・データともに完全に破損する恐れがありますので、データ復旧の専門業者まで対応を依頼することが重要となります。
論理障害
論理障害とは主にシステム異常が原因のデータ障害です。パソコンが起動している状態ではアクセスエラーやデータの消失、文字化けなどが発生し、最悪の場合、パソコンが正常に起動できなくなる場合があります。
「パソコンの電源が入らない」症状を引き起こす代表的な論理障害は次の通りです。
- OS異常
- マルウェア感染
OS異常
WindowsやMacなど、コンピューター全体の動作を管理、制御(せいぎょ)するシステムをOSと呼びます。例えばパソコンのOSを起動させるBIOSと呼ばれるプログラムに異常が発生すると、パソコンを起動できなくなることもあります。
OS異常は不適切なシャットダウンやバグなど、さまざまな理由で発生する場合があります。セーフモードで起動してOSのエラーを修復することもできますが、パソコンの初期化やバックアップなしでOSの再インストールを行うとデータが消失してしまいます。
マルウェア感染
マルウェアとはコンピューターウイルスやトロイの木馬など、悪意のあるプログラムの総称です。パソコンに侵入し銀行口座のパスワードや個人情報を盗取します。
パソコンがマルウェアに感染すると、悪意のあるプログラムがバックグラウンドで開始され、パソコンのシステムや設定が勝手に変更されます。これにより、パソコンが起動できなくなったり、処理能力の限界を迎えて、動作遅延やフリーズなどが発生します。
論理障害は破損データを自力で修復できる場合もありますが、程度によっては、保存されているデータやファイルが失われる可能性があるほか、連鎖的なシステムクラッシュを引き起こし、パソコンのパフォーマンスに大きな悪影響を与える可能性もあります。
Dell製ノートパソコンが起動できない状態で、データが必要であれば、データ復旧業者に相談して適切な処置を受けましょう。
物理障害
物理障害とは、HDDやSSDを構成する部品が正常に動作しなくなり、保存されているデータへのアクセスや取り出しが不可能になる状態を指します。もしストレージが物理障害を起こすと、異音や異臭などが発生し、パソコンが正常に起動できなくなります。
物理障害の復旧には、高度な設備や技術が必要となるため、データを個人で取り出したり、自力で修理したりするのは、ほぼ不可能です。
明らかに物理的な破損の兆候がある場合は、絶対に操作しないでください。通電をおこなうと、故障したパーツがデータ記録面に接触し、データが損傷する恐れがあります。
物理障害が発生しているときの注意点
物理障害が発生している可能性がある場合は、以下のポイントに注意しましょう。
- POINT①:物理障害発生時は、データを失うリスクを最小限に抑えることが重要
- POINT②:物理障害と論理障害は、判別できないことが多い
- POINT③:物理障害が発生したHDD/SSDを自力で修復するのは困難
POINT①:物理障害発生時は、データを失うリスクを最小限に抑えることが重要
物理障害の発生時は、データを失うリスクを最小限に抑えることが重要です。
「物理障害が疑われる」「最も安全にデータを復旧したい」場合は、自力で対処せず、信頼できるデータ復旧サービスに相談することをおすすめします。
たとえば次の場合、データ復旧業者による初期診断で、正確な故障原因を特定することをおすすめします。
- 障害の判別がつかない
- 明らかな物理障害が疑われる
- 確実にデータを取り戻したい
もし目的が不明瞭な状態で、そのまま家電量販店やメーカーに対応を依頼すると、HDD/SSDが交換され、データを失ってしまう恐れがありますのでご注意ください。
デジタルデータリカバリーでは、ご相談・専門エンジニアによる初期診断を、24時間365日無料でご案内しています。
POINT②:物理障害と論理障害は、判別できないことが多い
起動後、ランプやファン音は正常なものの、エラーメッセージやブルースクリーンが表示される場合、物理障害と論理障害の両方が疑われます。
もっとも、論理障害は「セーフモード」や「スタートアップ修復」で解消できるケースも多いのですが、物理障害が発生している恐れもあることから安易な自己判断は控えましょう。
ブルースクリーンの原因やエラーコードについては下記の記事でも詳しく解説しています。
POINT③:物理障害が発生したHDD/SSDを自力で修復するのは困難
物理障害が発生したHDD/SSDからデータ復旧を行うには、下記の要素が必要となるため、個人でデータの取り出しを行うのは、ほぼ不可能です。
- 精密機器を安全に復旧する高度な専門設備
- 膨大なデータ復旧件数に裏打ちされた高度な解析技術
HDDはナノ単位で動作する精密機器であり、ほんのわずかなチリが付着するだけで読み書きが不可能になることから、物理障害が発生したHDDからデータを取り出すには「クリーンルーム」という手術室と同等の空気清浄度の空間で分解作業を行う必要があります。
このようなHDD/SSD障害が起きている場合、復旧実績が豊富にあるデータ復旧業者であれば、復旧ノウハウや知見が豊富で、高精度でのデータ復旧が可能となります。
大切なデータを取り戻したい場合は、一度、無料の初期診断を受けてみることをおすすめします。デジタルデータリカバリーでは、365日年中無休・最短即日復旧可能で、電話相談およびトップエンジニアによる初期診断も無料で行っております。まずはご相談ください。
Dell製パソコンが起動しないときにまず試すこと
Dell製パソコンで「電源自体がまったく入らない」「ランプも点灯しない」「No signalというメッセージすら表示されない」場合、電源関係や液晶パネルの故障が考えられます。
まずは簡単にできる次の対応を取りましょう。
- ハード リセットを実行する
- ハードウェア診断テストの実行する
- 症状を特定してトラブルシューティングをする
- パソコンを放電する
- セーフモードで起動する
- 電源ケーブルを確認する
- 電源ユニットのコンデンサが劣化していないか確認する
- 接続されている外部デバイスを全て取り外す
- ディスプレイケーブルを確認する
- モニターを交換してみる
ハード リセットを実行する
ハードリセットとは、Dell製のコンピューターやノートパソコンに適用される、特定の手順を実行してシステムをリフレッシュする方法を指します。手順は以下です。
- コンピューターの電源を切る
- ACアダプターまたは電源ケーブルをPCから外し、バッテリーを取り外す(※バッテリーが取り外せない場合、Dellナレッジベースの記事を参照してください。)
- USBドライブ、プリンター、Webカメラ、メディアカードなどのすべてのデバイスを取り外す
- 電源ボタンを15~20秒間押して、待機電力を放電する
- ACアダプターまたは電源ケーブル、およびバッテリー(必要な場合)を再接続する
- Dell PCの電源が入ってもWindowsが起動しない場合は、症状を特定し、適切なトラブルシューティングを実行
- Dell PCの電源が入らない場合は、No Power症状のトラブルシューティング ガイドに従ってください
これにより、コンピューターシステムが一時的な問題やソフトウェアの異常を解決する可能性があります。
ハードウェア診断テストの実行する
Dell製のコンピューターでは、ハードウェア診断テストを実行することで潜在的なハードウェア障害を特定できます。Dell製のコンピューターには、統合診断テストが用意されており、SupportAssist Pre Boot System AssessmentまたはEnhanced Pre-Boot System Assessment (ePSA)として知られています。
Windowsが起動できる場合は、オンライン診断テストをSupportAssistを介して実行します。もしWindowsを起動できない場合は、起動前診断テストを実行してください。
診断テストが失敗した場合は、エラーコードと検証コードをメモしておくことが重要です。Dellのテクニカルサポートが問題の原因を特定し、修復オプションを提供してもらえる可能性があります。
症状を特定してトラブルシューティングをする
Dell製のコンピューターの電源が入らない場合は、症状を特定することが重要です。主な症状は以下の3つです。
- No Power
- No POST
- No Boot
No Power
Dell製コンピューターのNo Power問題は、電源ボタンを押しても電源が入らず、すべてのLEDが消灯している状態を指します。これには以下のような兆候があります:
- デルPCが起動していない
- 電源LEDが消灯している
- ディスプレイに何も表示されないか、黒い画面のまま
- ファンの音が聞こえない
この問題を解決するために、電源に関するトラブルシューティング手順を試すか、専門業者に相談する必要があります。
No POST
No POST(電源自己診断)は、電源ボタンを押すと、Dell製コンピューターの電源LEDやCaps Lock、Scroll Lock、Num LockのLEDが特定のパターンで点滅し、特定のハードウェアエラーを示すビープコードが鳴ることがあります。典型的な兆候は以下の通りです。
- LEDの点滅(通常は一定のパターンで、黄色で表示されることがあります)
- PCからビープコードが聞こえる(継続的に、または一定のパターンで)
- LEDが点滅したりビープコードが鳴ったりし、ディスプレイに何も表示されない(画面が黒い)
- ファンの音が聞こえるが、LEDが点滅したりビープコードが鳴る
- PCが応答を停止したり、Dellのロゴ画面で停止する
- Caps Lock、Scroll Lock、またはNum Lockの各キーを押したときに、LEDが反応しない
これらの問題に対処するためには、POSTまたは起動に関するトラブルシューティングを実施する必要があります。
No Boot
No Boot(起動しない)問題は、電源ボタンを押すとコンピューターが起動し、POSTプロセスが完了するものの、エラーメッセージが表示されたり、オペレーティングシステムの起動に失敗する状況です。以下が典型的な兆候です。
- LEDのステータスは正常で、ファンの音が聞こえる
- 画面の左上隅にカーソルが点滅するが、他に何も表示されないか画面が黒い
- “No Boot Device”、”No Bootable Device”、”Boot Device Not Found”、”No bootable devices were found”などのハードドライブ関連のエラーメッセージが表示される
- WindowsのブルースクリーンやSTOP(クラッシュ)エラーメッセージが表示される
- オペレーティングシステムの起動中に、PCが応答を停止したり、Windowsロゴ画面で停止する
これらの問題に対処するためには、起動に関するトラブルシューティング手順を試すか、専門業者に相談する必要があります。
パソコンを放電する
長時間パソコンを使用していると、本体に静電気が溜まります。その結果、パソコンの電源が突然落ちてしまい、そのまま電源がつかなくなる場合があります。
このような時はパソコンを放電しましょう。ノートパソコンのACアダプターや電源ケーブル、その他パソコンと接続している周辺機器を全て取り外してください。
そしてそのまま電源ボタンを15秒程度押し続けてください。パソコンに溜まった電気が放電されます。
パソコンを放電することでハードウェアが物理的にリセットされるので、パソコンの起動を妨げている問題を解消できる場合があります。
セーフモードで起動する
セーフモードとは、必要なシステムファイルと最小限のドライバのみでパソコンを起動する方法です。これによりDell製パソコンにかかる負荷が最小限となり、電源がつかないDell製ノートパソコンを操作できるようになることがあります。
セーフモードで起動する手順は次の通りです。
- 正しく起動できなかった場合に表示される「詳細オプション」を選択
- オプションの選択画面から「トラブルシューティング」を選択。
- トラブルシューティング画面の「詳細オプション」を選択。
- 詳細オプション画面から「スタートアップ設定」をクリック。
- スタートアップ設定画面の、「4) セーフモードを有効にする」 または「5)セーフモードとネットワークを有効にする」を選択する。
- パソコンがセーフモードで起動します。
ただし、セーフモードで起動できない場合、Dell製ノートパソコンにより深刻な障害が発生している可能性が高いと考えられます。これ以上はパソコンが二度と起動しなくなる可能性もあるため、不用意な操作は控えましょう。
起動しないDell製ノートパソコンに重要なデータが保存してある場合は、データ復旧の専門業者まで相談することを強くおすすめします。
特に水没や強い衝撃を加えた後に電源がつかなくなったノートパソコンは、個人で復旧することは極めて困難です。データ復旧業者であれば、以上のようなトラブルが発生したパソコンに対して、ツールや専門技術を用いた適切な復旧作業を行うことが可能です。
電源ケーブルを確認する
充電切れなどにより、Dell製のノートパソコンが起動しない場合があります。一度、電源ケーブルがコンセントにしっかりと接続されていることを確認しましょう。もしも電源ケーブルに損傷や劣化があれば新品と交換しましょう。
電源ユニットのコンデンサが劣化していないか確認する
電源ユニットのコンデンサが劣化していないか確認してください。コンデンサとは、電源ユニット内で電力を蓄積するパーツ(コンポーネント)です。コンデンサが劣化すると、パソコンが起動しなくなることがあります。
この場合、コンデンサーが膨張したり、液漏れが発生していることが多いため、まずはコンデンサの外見を確認し、異常が見受けられる場合は、必要に応じて交換してください。
接続されている外部デバイスを全て取り外す
Dell製ノートパソコンが起動しない場合、接続されている外部機器をすべて取り外してください。プリンタ、スキャナ、USBドライブなどの外部機器が競合し、パソコンの起動を妨げている可能性があります。
ディスプレイケーブルを確認する
ディスプレイケーブルがパソコン(ないし外部モニター)の両方にしっかりと接続されていることを確認します。ディスプレイケーブルが緩んでいたり損傷していると、ビデオ信号が送られなくなることがあります。
モニターのディスプレイケーブルが損傷または故障している場合は、新しいケーブルと交換しましょう。これにより、コンピュータとモニターの接続が回復し、ディスプレイが再び動作する場合があります。
モニターを交換してみる
そもそもモニター自体が故障・破損していると、ノートパソコンに問題がなくとも画面が正常に出力されません。別のモニターがあれば接続しなおしてください。
もしモニターを交換してみても、Dell製ノートパソコンの電源がつかない場合、パソコン側に原因があります。
このとき、パソコンを製造メーカーに修理を依頼すると、液晶パネルだけでなく、パソコンに内蔵するHDDやSSDも交換され、保存データが初期化される恐れがあります。
パソコンに保存された大切なデータのバックアップがない場合は、データ復旧業者に相談してデータを取り出してもらうことをおすすめします。
Dell製パソコンの電源が入らない場合の対処法とは
Dell製パソコンが起動しなくなったり、Windowsの動作が不安定になって修復できなくなった場合は、症状別に次の対処法を行いましょう。
なお、ご自身での作業は、誤操作によるデータ破損といったリスクがあるため注意してください。特に異音がするなど「物理障害」が発生している場合、個人での修復は難しく、これらの対処法を試すと、状態を著しく悪化させる恐れがあります。
自力での復旧に不安がある方、または大切なデータが端末内に残されているという方は、電源の再投入をやめ、速やかにメーカーや復旧業者に相談しましょう。
対処法① Dellの電源が入らない・Windows10が起動しない場合(No Power)
Dellの電源が入らない・Windows10が起動しない場合の対処法は次のとおりです。
電源周りを確認する
電源ユニットからホコリを取り除き、一旦すべてのケーブル類や周辺機器を取り外して電源ボタンを数度長押しして放電します。5分ほど放置して放電が完了したら、周辺機器を取り外した状態で再度電源を投入します。
起動しない場合、電源ユニットを交換する必要があるので、メーカーのサポートセンターに問い合わせてください。
マザーボード上の電池を交換する
マザーボード上には小さなボタン電池があり、マザーボードの様々な待機電源を供給しています。この電池が切れてしまうと、マザーボードは起動しなくなるため、電池を交換し、起動・認識するかを確認しましょう。
Dellの自己診断機能「PSU BIST」を使う
PSU BISTボタンは、Dellパソコン背面の電源ケーブル口の近くにあります。
- 電源を落とす
- その状態でPSU BISTボタンを押す
- ボタンを押し、LEDが緑色に点灯したら、ファンが回転するか確認する
「LEDがオレンジ色になる」「OSが起動しない」など上記方法で解決できない場合、致命的な問題が発生していると考えられます。この場合、機器が物理的に破損している可能性が高いので、操作は控え、専門業者まで対応を依頼することを強くおすすめします。
対処法② Dellでエラーメッセージやブルースクリーンが表示される場合(No Boot)
この場合、下記の対処法からシステムの改善を行ってください。
すべてのデバイスを外し、ハードリセットを実行する
ハードリセットは、ハードウェアをリセットし、帯電した電気を放電するプロセスです。
ハードリセットの実行手順は次のとおりです。
- コンピューターの電源を切る
- コンピューターのACアダプターと電源コード、すべての外部デバイス、そしてバッテリーを取り外します。
- 電源ボタンを15〜20秒間ほど押し続けます。
- 電源コードに再接続し、コンピューターの電源を入れます。
診断プログラムを実行する
Dell製パソコンでは、診断機能でハードウェア異常を検証することが可能です。
- 電源を入れます。
- F12キーを連打します。
- ブート画面から「Diagnostics」を選択します
- スキャンが全自動で始まります。
- 異常がなければ無事終わりますが、異常が見つかると、エラーコードが表示されるので、データの要不要に応じて専門業者に相談してください。
動画での解説は、Dell公式サイトの動画をご確認ください。
特定のエラーメッセージを確認する
何らかの原因でBIOSが、Windowsにアクセスできないと、下記のようなメッセージが表示されることがあります。
・Operating system not found / Missing Operating System
OSが見つかりません・Invalid system disk
システムディスクが無効です・DISK BOOT FAILURE
ディスク起動に失敗しました・Non-system disk or disk error
システムディスクがないか、ディスクのエラーが発生しています
この場合、一時的な不具合が起きていると考えられるので、BIOSをリセットするなどの対処で解決する場合がありますが、それでも解決しない場合は、深刻な障害が発生している恐れがあります。その場合は、ただちに操作を控えて専門業者まで対応を依頼してください。
「Operating system not found」と表示されるトラブルの詳細は、下記の記事をご覧ください。
BIOSをリセットする
パソコン本体の起動にかかわる「BIOS」が破損していると、正常に起動しません。この際、BIOSをリセットすることで解決できる場合があります。
BIOSをリセットする方法は次のとおりです。
- 「F2」キーを数回押しましょう。
- 「BIOSセットアップユーティリティ」が起動します。
- 次に「F9」キーを押します。
- 「Load Optimized Defaults?」という、デフォルト値に関するメッセージが表示されますので「Yes」を選択しましょう。
- 次に「F10」キーを押します。
- 「Save configuration and reset?」という、設定の保存に関するメッセージが表示されますので「Yes」を選択しましょう。
クリーンブートを実行
クリーンブートとは、Windowsの起動を妨害するプログラムを特定するときに使う機能です。ただし、この方法は非常に有効ですが、重要なプログラムも停止させる恐れもあるため、特定後、むやみにプログラムを無効にするのは控えておきましょう。
- デスクトップの検索ボックスに「msconfig」と入力する
- 「System Configuration(システム構成)」を選択する
- 「サービス」タブで「Microsoftのサービスをすべて隠す] を選び「すべて無効にする」を選択して [適用] に進む
- 「スタートアップ」タブで「タスクマネージャーを開く」を選択し、そこで「有効なスタートアップ」を項目ごとに選択し、画面下の「無効にする」ボタンを選択する
- 「システム構成」ダイアログの「スタートアップ」タブに戻って「OK」を選択する
- 再起動する
Windowsの自動修復機能を利用する
Dell製PCが立ち上がらない場合、Windowsの自動修復機能を活用することで対処可能なことがあります。
スタートアップ修復
スタートアップ修復とは、起動トラブルを解決する機能です。Windowsの起動に失敗した直後、スタートアップ修復は全自動で行われますが、詳細オプションから再び行うことも可能です。
スタートアップ修復の手順は次のとおりです。
- パソコンの電源ボタンを押し、すぐにキーボードの「F12」キーを数回押す(キーボードなしモデルの場合は、音量調節ボタン「+」と電源スイッチを同時に押す)
- 「Boot Menu」と「App Menu」が表示される
- 「App Menu」から「Rescue and Recovery」を選択する
- 黒い画面にDellのロゴが表示され、「Please wait(お待ちください)」と表示されるので、画面が切り替わるまで待つ
- 「オプションの選択」から「トラブルシューティング」を選択する
- 「詳細オプション」を選択し進み、「スタートアップ修復」を選択する(「スタートアップ修復」が表示されていない場合は、「その他の修復オプションを表示」を選択する)
- 使用するアカウントを選択し、アカウントのパスワードを入力し、「続行」を選択する
- 黒い画面にDellのロゴが表示され、「PCを診断中」が表示されるので、修復が完了するまで待つ
- 修復に成功すると、Windowsが正常に起動する
スタートアップ修復は、パソコン上の不具合の箇所を全体的にチェックするため、パソコンに負荷をかけやすく、何度も繰り返すことは控えてください。 修復に失敗した際に何度も繰り返してしまうと、PCの障害を悪化させてしまうリスクが高いです。
スタートアップ修復が終わらない際の対処法は、下記の記事でも詳しく解説しています。
システムの復元
復元ポイントとは、パソコンのシステムを、以前保存したポイントまで戻す機能です。 復元ポイントが作成されていれば、「システムの復元」を利用して復旧できる可能性があります。
システム復元を行う手順は次のとおりです。
- 「詳細オプション」を選択
- オプションの選択画面から「トラブルシューティング」を選択
- トラブルシューティング画面の「詳細オプション」を選択
- 詳細オプション画面から「システム復元」を選択
ただし、「システム復元」は、システム上のエラーを解消できる可能性はありますが、データを復元することは出来ません。 そのため、システム復元で問題が解決しない場合、より深刻な障害が起きている可能性が高いです。
このような状態で修復ツールを実行すると、パソコン内で発生している障害を悪化させる可能性もあります。
この際、複数の対処法を試して解決するよりも、操作をせず電源を切り、大切なデータを安全に取り出したい場合は、データ復旧の専門家まで相談することを強くおすすめします。
付属のリカバリーディスクからWindowsを強制的に起動する
付属のリカバリーディスクがある場合、強制的にDellのパソコンを起動させることができます。リカバリーディスクは初期化が前提ですが、Windowsがディスクから起動した時点で、リカバリーディスクを取り出すことで、初期化せず問題解決できる場合があります。
- ノートパソコンにリカバリーディスクを挿入する
- Dellロゴが表示されたら「F12」を押し「CD/DVD Drive」を選ぶ
- Windowsがディスクから起動したら、そのままキャンセルする
- ディスクを取り出し、パソコンを再起動する
リカバリメディアでWindowsを工場出荷状態に戻す
Windowsの設定に問題がある場合、OSを再インストールすることで、正常に起動することがあります。ただし、OSを再インストールすると、工場出荷時状態に戻ってしまうため、内部のデータよりも、Windowsの起動を優先する場合のみ再インストールを行いましょう。
Windows10の再インストール方法は複数ありますが、事前に用意しておいたリカバリメディアを用いる方法は、次のとおりです。
- [Windowsメニュー]を開き、[コントロールパネル]を検索して開きます。
- [システムとセキュリティ]→[管理ツール]→[回復ドライブ]をクリックします。
- 「システムファイルを回復ドライブにバックアップします」という項目にチェックを入れて、[次へ]をクリックします。
- PCにリカバリメディアを差し、「使用可能なドライブ」に表示されたら、[次へ]をクリックします。
- しばらく待ち、「回復ドライブの準備ができました」と表示されたら、[完了]をクリックします。これで作成完了です。
Dellの「Support Assist OS Recovery」機能で初期化する
Dell製PCでは「Support Assist」機能で初期化することが可能です。
- Dellロゴ画面で「F12」連打する
- 「ワンタイム ブート」メニューで「Support Assist OS Recovery」に進む。
- そこで「システムの復元」を選択する
- 「工場出荷時のイメージの復元」画面が表示されたら、ファイルのバックアップ方法を選択する。
- 「工場出荷時の復元を実行するとすべてのファイルが削除されハードドライブが再フォーマットされることを理解しています。」にチェックを入れて進む。
対処法③ Dellのディスプレイ表示に問題がある場合(No Video)
Dellのディスプレイ表示に問題がある場合、以下の対処法で出力装置の調整を行ってください。
別のディスプレイに接続する
メッセージすら表示されない場合、デスクトップパソコンの場合は、ディスプレイの損傷が考えられます。HDMI端子を別モニターに接続し、確認してください。
ノートパソコンの場合は、メーカーでの修理を受けることになるため、場合によってはHDDやSSDが初期化される可能性があるので注意してください。
モニターをリセットする
モニターの設定に問題がある場合、操作画面が正常に表示されない場合があります。このケースだと、工場出荷時の初期設定にリセットすることで対処できることがあります。
リセットの手順はモニターごとに少しずつ異なっていますが、おおむね「メニュー」を開き「その他」や「ツール」などの項目から「リセット」「初期設定に戻す」を選ぶことで対処可能です。
対処法④ Dellの電源ランプが点滅・ビープ音が鳴る場合(No Post)
電源スイッチを入れると、画面が真っ暗で、ランプがオレンジ色に点灯している、あるいはCPUファンが高速回転している場合、放電や放熱の処理に問題がある可能性が高いです。
一度、次の対処法を試してみましょう。
放電する
ランプがオレンジ色に点灯している場合、静電気の帯電が可能性として考えられます。この場合、放電することで問題が解決すると考えられます。
パソコンを放電する手順は次のとおりです。
- シャットダウンする
- パソコンに接続されているディスクドライブ、USBメモリ、SDカード、USBメモリなど外部メディアをすべて取り出す
- コンセントから電源プラグを抜き、ACアダプタも取り外す
- ノートパソコンの場合は、内蔵バッテリを取り外す・裏面にあるリセットボタンを押す
- その状態で電源ボタンを15~20秒ほど押し続ける
- しばらく放置する
- 外したケーブルを挿しなおし、再起動する
ホコリを取り除く
ファンにホコリが溜まると回転が悪くなり、内部が加熱された状態になります。また、ヒートシンクにホコリが溜まると冷却性能が著しく低下し、パソコンの動作を妨げます。
ホコリに溜まった静電気は動作エラーを引き起こすので、ケースを開けてエアダスターで清掃してください。 その時、ダスターを直接ファンにあて、ファンを回転させないようにしましょう。ダスターの噴出を受けて回転させると、ファンのモーターが故障してしまいます。
メモリを抜き差しする
ホコリなどの影響で、メモリの接触が少しだけ悪くなって不安定になっている場合もあるので、エアダスターを使用して綺麗にホコリを吹き飛ばし、数回抜き差しを試してください。それでも動かない場合、メモリを交換する必要があります。
バッテリーの状態を確認する
Dellのパソコンには、バッテリーの性能を確認できる機能があります。なぜ、このような機能があるかと言うと、Dellのパソコンに搭載されているリチウムイオンバッテリーは、使用するにしたがって劣化が進み、膨張することがあるため、便宜をはかって都度状態を確認できるようにしているためです。
バッテリーの状態は、以下の手順でBIOS画面から確認することができます。
- 電源投入後、DELLロゴが出るタイミングで、F2キーを連打する
- 【General】→【Battery Information】に進むとバッテリーの状態が分かります。ここが「Normal、Excellent」以外の表示がされる場合、バッテリー寿命の可能性が高いと考えられます。
マザーボードにあるコンデンサを交換する
マザーボード上には、電気の蓄積・放出にかかわるコンデンサという部品があります。ここが膨らんでいる、もしくは破裂している場合、電源ランプの異常点灯・点滅につながります。この場合、適合するコンデンサと交換する必要があります。ただし、マザーボード上のコンデンサ交換に自信がない方は、作業を控え、専門業者まで対応を依頼しましょう。
どうしてもDell製ノートパソコンが起動しないときは専門業者に相談する
Dell製ノートパソコンが故障したことがわかり、自身で様々な対処法を試してみても起動しない場合、専門業者まで対応を依頼しましょう。ただし、「データが不要で、パソコンを起動させる」か、「パソコンに保存されたデータが必要」かによって、相談すべき業者が変わります。
結論として、「データが不要で、パソコンを起動させる」場合は「メーカーの修理・交換サービス」、「パソコンに保存されたデータが必要」であれば「データ復旧」を行いましょう。
ここでは「メーカーによる修理」と「データ復旧」の違いをそれぞれ詳しく解説します。
データが不要な場合:メーカーの修理・交換サービスを利用する
初期不良などが原因でお使いのDell製ノートパソコンに不具合が発生した場合、保証期間内であれば、無償で修理や交換を受けられるのが「メーカーの修理・交換」サービスです。
ただしメーカー・修理業者はPCを「起動させること」を目的とており、修理・交換を行うと、パソコンの内蔵HDD/SSDの保存データは原則として失われます。あくまで修理は、機器の動作を復旧するのが目的で、データ復旧は念頭に置かれていません。
必要なデータがある場合は、データ復旧の専門業者に依頼しましょう。
データが必要な場合:データ復旧業者を利用する
データ復旧業者では、壊れたパソコンなどから「データを取り出すこと」を目的としています。
パソコンの故障によるデータ障害は、システムエラーか、データを記録・保存する、内蔵HDD/SSDの破損によって生じることがあります。
厄介なことに、パソコンの内蔵HDD/SSDの破損が原因のデータ障害は、市販のデータ復旧ソフトやパソコンのエラー修復ツールで解決することができません。
内蔵HDDの場合は異音や異臭でパソコンの障害に気づけますが、SSDは個人でデータ障害に気づくことが非常に難しく、あらゆる手を尽くした結果、障害が進行してしまうことがあります。
しかしデータ復旧業者は、破損したHDD/SSDからデータを取り出すためのノウハウや、クリーンルームと呼ばれるデータ復旧用の設備や道具を持っているため、どこの部品やデータに異常が発生したか正確に診断し、対処することが可能です。
さらにデータが破損したHDD/SSDを専用の機器で読み取り、消失したデータや文字化けしたデータの修復を行える場合もあります。
したがってデータ復旧業者では自力では起動・修復できないノートパソコンからでも、データを取り出し、正常な状態でデータをお渡しできます。仕事用データや思い出の家族写真など、変えのきかないデータが残されている場合は、お早めにご相談ください。
デジタルデータリカバリーに相談
- パソコンが起動しない!立ち上がらない!
- 壊れたパソコンからデータを取り出したい!
- 突然パソコンのデータが消えた!間違って初期化した!
データ復旧とパソコン修理の違い
大切なデータを取り戻したいなら
専門業者でデータ復旧しよう
24時間365日受付 最短当日復旧
業者によって技術力がまちまちのため要注意
データ復旧の専門業者では、専門家が長年培った技術的な知識を用いて、データを最も安全かつ最適な手段で取り出します。また、初期診断では、専門家がハードウェアやソフトウェアの問題を診断することで、最適な解決策を提案することが可能です。
ただし、業者によって技術力にばらつきがあり、特定のデータ障害や機器には対応できないという業者もあります。
この時、業者側で初期診断だけ行う場合と、途中まで復旧作業まで行われる場合に分けられることが多いです。しかし、「データ復旧は一発勝負」と言われるため、一度データ復旧作業に失敗してしまうと、復旧作業の難易度があがり、国内でも一握りの技術力を持った業者でしか対応できなくなることがあります。
確実にデータを取り出したい場合は、最初からデータ復旧の技術力が高い専門の業者に対応を依頼することをおすすめします。
デジタルデータリカバリー(DDR)では「電話」「メール」で、24時間365日ご相談を受け付けています。
DDRはDellなどパソコンのデータ復旧を専門とするエンジニアが40人以上在籍しています。チーム体制で作業を行い、およそ8割の機器が48時間以内の復旧に成功しています。
データ復旧を検討しているのであれば、まずは相談してみることをおすすめします。
データ復旧業者に相談する手順
データが必要な場合は、データ復旧の専門業者に相談する
PCの中に失いたくない大切なデータがあれば、データ復旧の専門業者に相談することを強くおすすめします。データ復旧業者では、復元ソフトでは対応できない物理障害や、重度の論理障害からのデータ復元・復旧が可能です。
これまでの対処方法は、ごく「軽度の論理障害」しか対応できず、「中高度の論理障害」あるいは「経年劣化を含む物理障害」には対応できませんでした。
データ復旧業者では、PCに発生している症状を元にエンジニアによる正確な初期診断を行い、故障原因の特定が可能です。プロが対応するため、データ復旧に失敗するリスクを抑えることができます。
デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで、無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
はじめてのデータ復旧業者は【技術力の高さ】で選ぶ
データトラブルの際、一番頼りになるのがデータ復旧業者です。しかし、初めてデータ復旧業者に依頼するとなると、どこに依頼したらいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
データ復旧業者を選ぶときの最大のポイントは、【技術力の高さ】です。
データ復旧は手術と同様、何度もできるものではありません。失敗してもやり直しがきくものではなく、繰り返すたびに復旧率が下がっていくので、最初の対応が復旧率を握るカギとなります。もし絶対に取り戻したい大切なデータがあれば、確かな技術力を持つ業者に依頼すべきでしょう。
技術力が高いデータ復旧業者を選ぶ3つのポイント
全国100社以上あるといわれるデータ復旧業者の中で技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントを解説します。おさえておくべきポイントはこちらです。
- POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
- POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
- POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
復旧実績や復旧率は、多くの場合、公式Webサイトで確認できます。特に実績が誰が見ても客観的に判断できる「数字」で明記されている企業は、信頼性が高いと言えます。
データ復旧業者の中には、明確な根拠数字を記載していないケースもあります。そのような業者は技術力を有していない可能性があるため、信頼できる業者とは言い難いです。
「国内最高レベル」など、曖昧な言葉のみで具体的な復旧実績について公開していない業者もあるため、過去の実績についてしっかり確認するようにしましょう。
POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
「メーカーや他のデータ復旧業者で復旧できなかった機器から復旧実績がある業者」は技術力が高いと言えます。官公庁、国立大学法人、上場企業の復旧件数が多い業者も、信頼がおけます。
データ復旧は、機器の種類や障害の程度によって難易度が異なります。業者によって対応できる障害レベルにも差があるため、技術力の低い業者に依頼すると、復旧に失敗するリスクがあります。
他社で復旧できなかった機器でも復旧実績のある業者は、高難度の障害に対応している、技術レベルの高い業者と言えます。
POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
データ復旧の業者の中には、自社で復旧作業を行なわず外注したり、自社内に専用設備を持たない業者も存在します。
そのような業者に依頼してしまうと、誤った処置が行われ、大切なデータを失う可能性があります。
復旧ラボを公開し、見学を受け付けている業者であれば、自社内できちんと復旧作業を行なっていることがわかるので安心です。
国内で復旧ラボを構えている業者は限られています。Webサイトの情報だけではわからないことも多く、実態を知るには直接ラボの様子を確認するのが一番安心です。
データ復旧は「デジタルデータリカバリー」にお任せください
当社はデータ復旧専門業者 14年連続データ復旧国内売上No.1(※)として多くのお客様に選ばれ続けています。そして技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントをすべて満たしており、自信を持ってデータ復旧の作業をさせていただきます。
※データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと
※第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(集計期間:2007年~2020年)
- POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
- POINT:2 他社で復旧不可からも多数復旧に成功しています
- POINT:3 復旧ラボをすべて公開・自社内設備で復旧しています
POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
当社はデータ復旧国内トップクラスの実績を誇っており、復旧率最高値 95.2%(※1)の技術力をもって、あらゆるメディアからのデータ復旧に対応しています。また、官公庁や国立大学法人・上場企業を含めた、日本中のお客様のデータの復旧に対応しており、累計41万件以上のご相談実績(※2)があります。
しかし残念ながら、データ復旧業者の中には技術力が低いにも関わらず、「我々は高い技術力を持っています」など、明確な数字を出さずに曖昧な表現をしている復旧業者が多数あります。そのような復旧業者は、実績が少なかったり、社内に専用設備を持っていない可能性が高いため、注意しましょう。
当社では、「本当に技術力の高い会社であれば、復旧率で明確な根拠を示すべき」と考え、つちかった技術力に自信があるからこそ、復旧実績や復旧率を公開しています。
POINT:2 他社で復旧不可からも多数復旧に成功しています
当社では、同業他社では復旧不可能とされた機器のご相談も7,000件以上(※3)対応しており、重度障害からのデータ復旧に多数成功しています。
技術力の高い業者ほど、他社で復旧不可能と判断された機器の復旧実績が高くなる傾向にあります。
当社は、他社様を上回る症例数を復旧しているからこそ、同業他社で復旧不可能な障害でも、当社で復旧が可能となっています。諦める前に、まずはご相談ください。
POINT:3 復旧ラボをすべて公開・自社内設備で復旧しています
当社は復旧ラボを公開し、見学を受け付けており、直接ラボの様子を確認していただけます。クリーンルームを含め、国内最大級の自社内復旧ラボで復旧作業を行っており、エンジニアの作業風景をWebサイトやSNSで発信しています。
大切なデータを預ける上で、その業者の実態が分からないと信用できませんよね?社内風景や、実際に復旧に携わるエンジニアの顔が見えることは、非常に重要な点と言えます。
データ復旧業者の中には、復旧ラボを社内に保有していなかったり、外注や、個人でも試せる復旧ソフトを使用するだけで、作業を行わない業者も存在します。Webサイト上に掲載している社内風景と、実態が異なる怪しい業者も少なくありません。セキュリティなどを理由に、実態を明かさない復旧業者は、怪しいと判断した方が良いでしょう。
※1:2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数(2017年12月~2021年12月の各月復旧率の最高値)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:期間:2016年6月1日〜
デジタルデータリカバリーが選ばれる理由について、詳しくはこちらで紹介しています。
↓まずはお気軽にご相談ください↓
復旧~納品までの流れ
最短当日復旧!まずはご相談ください
当社では、初期診断は最短5分、ご依頼いただいた機器の約8割が48時間以内に復旧完了しています。ご相談・初期診断・お見積りまで無料でご案内しています。
また、過去41万件以上のご相談実績から算出されるデータベースを基に、機器や症状ごとに配置された専門のエンジニアが最先端設備と技術力を駆使して正確な診断と復旧作業を行います。大切なデータ、業務にかかわる重要なデータを復旧させたい場合はご気軽にご相談ください。
対応メーカー例
- Dell
- Lenovo
- HP
- NEC
- マウスコンピューター
- 富士通
- Dynabook
- ASUS
- パナソニック
- マイクロソフト
- Acer
- FRONTIER
- iiyama
- MSI
- 東芝
- VAIO
- GIGABYTE
- Razer
- TSUKUMO
- LGエレクトロニクス
- ドスパラ
- HUAWEI
- EPSON DIRECT
- ONE-NETBOOK Technology
- GPD
- KEIAN
- FFF SMART LIFE CONNECTED
- サードウェーブ
- ECS
- インテル
- アプライド
- Abee
※その他各種メーカーにも対応しております。 現状弊社で対応できないメーカーはございません。
お気軽にお問い合わせください。
画像・動画・Excelファイルなど、拡張子がつくものは全て対応しております。
データ復旧の料金について
データ復旧費用は4つの要素で決まります
-
1総ディスク容量
どれくらいの大きさか?
-
2故障箇所
どこが壊れているか?
-
3難易度
どれくらい壊れている?
-
4工程数
復旧にかかる期間は?
-
1総ディスク容量
どれくらいの大きさか?
-
2故障箇所
どこが壊れているか?
-
3難易度
どれくらい壊れている?
-
4工程数
復旧にかかる期間は?
お電話いただければ、専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算のお見積もりと復旧期間をお電話にてお伝えいたします。その後、無料初期診断(お見積もり)のご案内を差し上げることもできますので、金額面についてもお電話にてご相談ください。
データ復旧料金の目安
500GB未満 | 5,000円〜 |
---|---|
500GB以上 | 10,000円〜 |
1TB以上 | 20,000円〜 |
2TB以上 | 30,000円〜 |
※こちらに掲載されている金額は、あくまで総ディスク容量を元にした目安の金額です。 障害内容により、金額が異なりますので、まずはお電話にてご確認ください。
当社復旧費用のおすすめポイント
復旧料金は、診断結果に基づいたプラン(成功報酬制あり)をご提示いたします
当社では、機器の障害状況を診断させていただき、プランをご提示いたします。
成功報酬制プランにおける「復旧成功の定義データ」は、お客様の希望に合わせて設定が可能です。
ご相談・初期診断・見積まで無料で承りますので、お気軽に無料診断・見積サービスをご活用ください。
※症状により、復旧の可否にかかわらず作業費を頂戴する場合がございます。作業費が発生する可能性がある障害に関しては、事前にお客様に状況をお伝えした上で、作業費を発生させて復旧作業に着手するか、そのまま復旧作業に着手せず機器をご返却するかをご判断いただきます。
弊社の独断で復旧作業を遂行し、作業費を請求する事はございませんのでご安心ください。
ご不明な点に関してはお手数ですが、都度担当までお問合せください。
復旧できたデータは全て納品
成功定義データだけでなく、復旧できたデータは追加料金無しで全てご納品いたします。
お見積もり後に追加で作業料を請求することはありません
お見積もり後に追加で作業料金を請求することはありません。復旧の度合いにより、お見積もりから減額される事はあっても高くなる事はございませんのでご安心ください。
※納品用メディアのご購入やその他追加サービスへのご加入については別途料金が発生いたします。
お客様に合った支払い方法が選択可能
クレジットカード・銀行振込・現金支払いに加え、請求書支払い・保険支払い・公費でのお支払い・商社を介してのお支払い等、対応が可能です。ご成約時にお申し出下さい。
官公庁、国立大学法人、上場企業
多くのお客様にご利用いただきました
※ 掲載の許可を得た法人様の一部を紹介させていただいております。
Dell製パソコンを長く使うために意識すべきポイント
Dell製パソコンを長く使うためには、以下のようなポイントに気をつけましょう。
- 電源をつないだまま使用しない
- 電源を付けっぱなしにしない
- 定期的にパソコンのOSやアプリをアップデートする
充電しながら使用しない
Dell製パソコンの電源がつかなくなる原因の1つに、電源ユニットやバッテリーの劣化があります。
充電しながらパソコンを使用していると、バッテリーの劣化が早く進行してしまいます。充電に余裕がある際は、できるだけ電源ケーブルを抜いた状態で使用するようにしましょう。
使用が終わったら電源を切る
電源をつけっぱなしにしていると、パソコンに負荷がかかり、部品の劣化が早くなってしまいます。
人によっては数ヶ月以上電源をつけっぱなしにしているというケースも聞きますが、ずっと電源オンの状態で使用し続けていると、徐々にエラーが発生するようになったり、シャットダウンしたタイミングでそのまま起動できなくなる場合もあります。
使用を終えたらこまめにシャットダウンして電源を切りましょう。
定期的にパソコンのOSやアプリをアップデートする
Dell製パソコンを長く使うために、WindowsやMacなどのOSやアプリは定期的に最新版へアップデートしましょう。
OSがアップデートされると、セキュリティが強化され、サイバー攻撃を防止することができます。古いOSの脆弱性は一般的に公開されているものもあるため、アップデートを行わなければ不正アクセスの餌食になる危険が高まります。
これはアプリケーションも同様です。大事なDell製ノートパソコンをマルウェアの侵入から守り、パソコンを長く使いましょう。
以上3点がDell製パソコンを長く使うために意識すべきポイントです。一般的にパソコンの寿命は5年とされ、5年以上使用を続けると、起動できなくなったり、動作が不安定となるなど故障する確率が高くなっていきます。
こまめにバックアップを取ることが理想的ですが、ノートパソコンが突然起動しなくなり、操作が一切できなければデータを移すこともできません。
この場合に頼りになるのがデータ復旧業者です。突然のパソコンの故障が原因で保存データも消失・破損しても高度な専門技術によって、故障前の状態に復旧できることがあります。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数41万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。