この記事でチェックすべき項目
※本記事は2025年4月7日に更新しています。
Dell製ノートパソコンが突然の電源が入らない・起動しないケースは多々発生しています。この場合、パソコンを使用することができないだけでなく、保存しているデータまで取り出せなくなってしまうリスクがあり、早急に対応することが重要になります。
しかし、原因が正確に診断できないまま、むやみに対処しようとすると、かえって状況を悪化させてしまう可能性があります。
そこで、本記事では、Dellパソコンによくある起動トラブルの症状や原因、すぐに試せる対処法を解説し、安心してデータやパソコンを復旧する方法を解説します。
目次
Dell製ノートパソコンの電源が入らない主な症状
Dell製ノートパソコンの電源が入らない主な症状は以下です。
- 電源がまったく入らない
- 電源は入るが画面が真っ暗なまま
- Dellのロゴから先に進まない
- ビープ音が鳴る、またはLEDが点滅する
- エラーメッセージが表示される
パソコンの電源が入らない以上、自力でのデータ復旧や、修理して起動することは難しいので、基本的に専門家に依頼して復旧してもらう必要があります。
DELL製ノートパソコンの場合、メーカーであるDellに直接相談することもできますが、ほとんどの場合保存しているデータは初期化されてしまう(部品交換が必要になる)ため、保存しているデータも復旧してほしい場合はデータ復旧の専門家に相談する必要があります。
デジタルデータリカバリーでは、電源が入らない・起動しない時の原因特定/初期診断/見積まで無料で対応いたしますので、お困りの際は是非ご相談ください。
Dell製ノートパソコンが起動しない原因
Dell製ノートパソコンが起動しない原因は、DELLが公式で発表している以下の4つにわけることができます。
- 電源ケーブルやACアダプターの不具合
- 内部ホコリの蓄積
- BIOSエラー
- 帯電による問題
- メモリーや内部パーツの接触不良
電源ケーブルやACアダプターの不具合
電源ケーブルやACアダプターが故障・断線している場合、DELLパソコンは電力供給が不十分となり起動しません。特にケーブルの根元が断線したり、アダプター内部の回路が劣化していることが多く、見た目には問題がないケースもあります。電源ランプが点灯しない、または点滅するといった症状がよく見られます。他の電源ケーブルやACアダプターを接続し、正常に電源が入るかを確認すると原因の特定が可能です。
内部ホコリの蓄積
パソコン内部にホコリが蓄積すると、熱が放出されず過熱状態になります。特にCPUや電源ユニット周辺にホコリが溜まると、安全装置が作動してパソコンの電源が入らなくなることがあります。ホコリが原因の場合、突然電源が切れる、異音がするなどの前兆があります。定期的に内部の清掃を行い、エアダスターなどでホコリを取り除くことで問題を防ぐことができます。ただし、内部を清掃する際は静電気などに注意しましょう。
④BIOSエラー
BIOS(基本入出力システム)はパソコンの起動に不可欠なプログラムです。BIOSが設定変更やアップデート時の不具合、電池切れなどにより正常に動作しなくなると、電源が入っても画面が表示されず起動できなくなります。この場合、画面に何も表示されなかったり、特定のエラーメッセージが出たりします。BIOS設定を初期化するか、マザーボード上のボタン電池を交換することで改善される場合があります。
帯電による問題
パソコン内部に静電気が帯電すると、正常な起動が妨げられることがあります。帯電は、長期間コンセントを挿しっぱなしにしたり、内部の回路に静電気が蓄積した場合に起こりやすくなります。このとき、電源を入れても反応がない、もしくは電源ランプが一瞬点滅するだけの症状が現れます。改善方法としては、一旦電源ケーブルを抜き、電源ボタンを長押しして静電気を放電させる作業が有効です。
メモリーや内部パーツの接触不良
メモリーやハードディスクなど内部パーツの接触が不安定になると、パソコンは正常に起動しません。パーツが緩んだり、微妙に外れている場合、電源ボタンを押しても画面が表示されず、ビープ音が鳴ることもあります。この場合、パソコンを開けて各パーツを一旦取り外し、端子部分を清掃後に再び正しく挿し直すことで改善されます。作業時は静電気防止策を取ることが重要です。
DELL製ノートパソコンで自力でできる対処法
Dell製PCの電源が入らない時の対処法は以下です。
ただし、すべての対処法を試しても改善しない場合、マザーボードや電源ユニットの故障が疑われます。内部部品の異常は個人対応が難しいため、異常を感じた時点で無料初期診断をご依頼ください。特に、異音や異臭がする場合は、物理的な故障の可能性が高く、すぐに専門業者への相談が必要です。
電源ケーブル・接続確認
まず最初に確認すべきは、電源ケーブルが確実に接続されているかどうかです。
- PC本体と電源ケーブルがしっかり接続されているか確認します。
- 電源タップや延長コードを使用している場合は取り外し、壁のコンセントに直接接続します。
- 別のコンセントや別の電源ケーブルで試して、改善があるか確認します。
ハードリセット(放電)
内部に残っている電力を放電することで、電源が入らない不具合を解消できることがあります。
- ノートパソコンの場合:バッテリーとACアダプターを取り外します。
- 電源ボタンを15〜20秒間長押しします。
- 再度バッテリーとACアダプターを取り付けて、起動を試みます。
- デスクトップの場合:電源ケーブルを抜いて、電源ボタンを同様に長押しします。
取り外しできないバッテリーを搭載したDell製ノートPCの場合は、公式ページからリアルタイムクロック(RTC)をリセットする必要があります。
過熱状態の確認と冷却
通気口のつまりや設置環境によって過熱し、電源が落ちることがあります。
- PCの通気口にホコリや異物がないか確認します。
- エアダスターなどで清掃します。
- PCを硬い平面に設置し、排気スペースを十分に確保します。
BIOSまたはUEFIをリセットする
パソコン本体の起動にかかわるBIOSまたはUEFIが破損していると、正常に起動しません。この際、BIOSまたはUEFIをリセットすることで解決できる場合があります。BIOSをリセットする方法は次のとおりです。
- 「F2」キーを数回押しましょう。
- 「BIOSセットアップユーティリティ」が起動します。
- 次に「F9」キーを押します。
- 「Load Optimized Defaults?」という、デフォルト値に関するメッセージが表示されますので「Yes」を選択しましょう。
- 次に「F10」キーを押します。
- 「Save configuration and reset?」という、設定の保存に関するメッセージが表示されますので「Yes」を選択しましょう。
注意点として、BIOSまたはUEFIは、Dell製コンピューターの種類によって設定が異なる場合があります。機種に合わせて適切に対処するようにしましょう。
クリーンブートを実行する
クリーンブートとは、Windowsの起動を妨害するプログラムを特定するときに使う機能です。ただし、この方法は非常に有効ですが、重要なプログラムも停止させる恐れもあるため、特定後、むやみにプログラムを無効にするのは控えておきましょう。
- デスクトップの検索ボックスに「msconfig」と入力する
- 「System Configuration(システム構成)」を選択する
- 「サービス」タブで「Microsoftのサービスをすべて隠す] を選び「すべて無効にする」を選択して [適用] に進む
- 「スタートアップ」タブで「タスクマネージャーを開く」を選択し、そこで「有効なスタートアップ」を項目ごとに選択し、画面下の「無効にする」ボタンを選択する
- 「システム構成」ダイアログの「スタートアップ」タブに戻って「OK」を選択する
- 再起動する
Dellの「Support Assist OS Recovery」機能で初期化する
Dell製ノートパソコンでは「Support Assist」機能で初期化することが可能です。
- Dellロゴ画面で「F12」連打する
- 「ワンタイム ブート」メニューで「Support Assist OS Recovery」に進む。
- そこで「システムの復元」を選択する
- 「工場出荷時のイメージの復元」画面が表示されたら、ファイルのバックアップ方法を選択する。
- 「工場出荷時の復元を実行するとすべてのファイルが削除されハードドライブが再フォーマットされることを理解しています。」にチェックを入れて進む。
セーフモードで起動する
セーフモードとは、必要なシステムファイルと最小限のドライバのみでパソコンを起動する方法です。これによりDell製パソコンにかかる負荷が最小限となり、電源がつかないDell製パソコンを操作できるようになることがあります。セーフモードで起動する手順は次の通りです。
- 正しく起動できなかった場合に表示される「詳細オプション」を選択
- オプションの選択画面から「トラブルシューティング」を選択。
- トラブルシューティング画面の「詳細オプション」を選択。
- 詳細オプション画面から「スタートアップ設定」をクリック。
- スタートアップ設定画面の、「4) セーフモードを有効にする」 または「5)セーフモードとネットワークを有効にする」を選択する。
- パソコンがセーフモードで起動します。
参考:Windows Server: セーフモードの起動方法
もしセーフモードでも起動できない場合、パソコンには深刻な障害が発生している可能性があります。この状態で無理に操作を続けると、状態がさらに悪化したり、大切なデータが完全に失われるリスクがあります。まずは電源を切り、それ以上の操作は控えましょう。
復旧実績が豊富な専門業者であれば、他社で復旧できなかった機器や、災害・水没・落下などで損傷した機器からもデータを取り出せる可能性があります。一人で抱え込まず、まずは無料初期診断を受けてみることをおすすめします。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
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初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
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よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
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弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。