Apple社製のMacBook、MacBook Pro、iMac等を自宅やビジネスで使用している中でパソコンを起動しようとしたのに、パソコンが立ち上がらず黒い画面のまま動かなくなってしまうと焦りますよね。
Macのパソコンが立ち上がらず黒い画面のまま動かない時には様々な原因が考えられます。原因ごとに正しい対処法を行わないと更に状況が悪化してしまう可能性もあります。
誤った対処を行ってこれ以上状態を悪化させないよう、Macが黒い画面のまま起動しなくなってしまったときの対処法について解説していきます。
目次
Macが黒い画面のまま起動しない時に考えられる原因
Macは通常起動する際、画面にAppleロゴと進行状況バー(プログレスバー)が表示されます。正常に起動が行われると進行状況バーが進んでいき起動されます。
しかしこれが何らかの不具合により「進行途中のまま止まってしまったり」「そもそもAppleロゴも表示されない黒い画面のまま」で止まってしまい起動しないことがあります。
ここではMacにこの様な症状が現れる際に考えられる原因につて説明します。
電源ケーブルや充電に問題がある
電源ケーブルが破損してしまっている場合や、電源ケーブルがしっかりとコンセントに接続されていなかった場合や十分な充電がされておらず起動されなくなってしまったケースも考えられます。
周辺機器に原因がある
Macが起動しなくなってしまった際、Macに何等かの問題が起こり起動しなくなってしまったと考えがちですが、Macに接続している周辺機器の問題により起動されなくなった可能性も考えられます。
システム管理コントローラ(SMC)に問題がある
システム管理コントローラ(SMC)とは電源やバッテリー、充電、ファンなどのMacのシステムをコントロールしているチップのことで、そのSMCが何等かの理由で誤作動を起こしているとMacが正常に起動されない場合があります。
システム管理コントローラ(SMC)に問題がある場合の対処法はこちら
PRAM (パラメータ RAM)およびNVRAM (不揮発性ランダムアクセスメモリ)に問題がある
PRAM (パラメータ RAM)、NVRAM (不揮発性ランダムアクセスメモリ)とはMacの基本的な設定情報が記録されているメモリのことで、PRAM及びNVRAMに記録されている設定情報にトラブルがあることでMacが起動されないケースがあります。
PRAM (パラメータ RAM)およびNVRAM (不揮発性ランダムアクセスメモリ)に問題がある場合の対処法はこちら
OSやHDD/SSDに原因がある
これは主にMac起動時に円に斜線が入ったマークが画面に表示される場合に考えられる原因です。起動のMacにオペレーティングシステム(OS)が入っているが、そのOSがMacに適応するOSでないことが原因で起動されない可能性があります。
またハードディスクが使用しているMacに対応していない場合やハードディスク自体の不具合によりMacが起動しないケースもあります。
ただし原因の特定が難しい方や、ご自身での操作に不安がある方はデータ復旧業者へ相談しましょう。
Macが黒い画面のまま起動しない時に行う対処法
Macが黒い画面のまま起動しない際には正しい対処法を行うことで個人での復旧が可能な場合もあります。
以下ではMacが黒い画面のまま起動しない時に自分で行える対処方法について紹介していきます。
電源、充電の確認をする
電源ケーブルが破損・断線してしまっていないか、また電源ケーブルがMacやコンセントにしっかり接続されているか確認してみましょう。常に電源を付けた状態や電源ケーブルをさしたままにしていると見落としがちなので一度確認してみましょう。
また特にMacBookの場合には充電不足が原因の場合も考えられるので十分な充電がされているかも確認しましょう。
Mac本体から周辺機器を外す
まずはMacに接続されているUSB、Thunderbolt、イヤホンジャックなどすべての周辺機器を外して再度起動をしてみましょう。
ただし周辺機器を外す際には必ず一度電源を落としてから行ってください。外付けのハードディスクやSDカードなどは起動中に外してしまうとデータが消えてしまう可能性もあるので注意して下さい。
万が一データにトラブルが発生した際にはデータ復旧業者に相談しましょう。
Mac本体を再起動する
Macの電源は入ったが、OSが起動されない場合には再起動を行ってみましょう。
Macの電源ボタンを10秒以上押し、一度離してもう一度電源ボタンを押すと再起動を行うことができます。
ただし再起動を何度も行うことは既に壊れてしまっている部分に更に負担をかけることになり、更なる状況悪化につながるのでやめましょう。
再起動を行っても回復がみられない場合には無理な操作は行わず、一度データ復旧業者に相談することをおすすめします。
システム管理コントローラ(SMC)のリセットを行う
Macが起動しない際に、システム管理コントローラ (SMC)のリセットを行うことで起動が行われるようになる場合があります。SMCのリセット方法はMacのモデルによってやり方が異なるのでモデルごとのリセット方法を紹介します。
デスクトップMac(iMac、Mac mini、Mac Pro)でSMCをリセットする方法
デスクトップMacでSMCリセットを行う手順は以下の通りです。
デスクトップMacの場合Apple T2チップを搭載したモデルも同じ手順で行ってください。
- Macの電源を落とす
- 本体から電源コードを外す
- 電源コードを外した状態で30秒ほど待つ
- 再度電源コードをMacに接続し電源を入れる
バッテリーの取り外しができないノートMacでSMCをリセットする方法
バッテリーの取り外しができないノートMacとは2009年以降に販売されたものを差し、ここではApple T2 セキュリティチップを搭載していないモデルのSMCのリセット方法を紹介します。
- Macの電源を落とす
- シャットダウンされている状態で「control 」、「option (Alt)」、「shift」の3つのキーと電源ボタンを同時に10秒押し続ける。
- ②の3つキーと電源ボタン離す
- Macの電源を入れ起動させる
バッテリーの取り外しができるノートMacでSMCをリセットする方法
バッテリーの取り外しができる2008年以前に販売されたノートMacでSMCをリセットする方法は以下の通りです。
- Macの電源を落とす
- バッテリーを取り外す
- 電源ボタンを5秒間押し続ける
- バッテリーを取り付ける
- Macの電源を入れ起動させる
Apple T2 セキュリティチップを搭載したノートMacでSMCをリセットする方法
Apple T2 セキュリティチップを搭載したノートMacのSMCリセット方法は上記2つのノートMacの方法とは異なるので以下の手順を参考にして下さい。
- Macの電源を落とす
- 電源ボタンを 8 秒間押し続ける
- 電源ボタンを放して数秒間待つ。
- Macの電源を入れ起動させる
PRAM (パラメータ RAM)およびNVRAM (不揮発性ランダムアクセスメモリ)のリセットをする
Mac の電源は入るがそこから起動がしない場合にはPRAMおよびNVRAMのリセットを行うことで回復する場合があります。このPRAM、NVRAMのリセットはMacを起動する際に画面に疑問符のアイコンが表示された場合にも有効な可能性があるので試して下さい。
- Macの電源を落とす
- 再度電源を入れる
- 起動直後に「command」、「option(Alt)」、「P」、「R」の4つのキーを同時に20秒ほど押し続ける
セーフモードで起動する
セーフモードでの起動とは最小限のシステムだけで起動することです。通常の起動では起動しなくてもセーフモードで起動できる場合があります。
- Macの電源を落とす
- Macの電源を落とした状態で10秒ほど待つ
- Macの電源を再度入れて「shift」キーを長押しする
- ログイン画面に切り替わったら「shift」キーを離す
MacOSを復元してディスクユーティリティで修復を行う
MacOSの復元はMacに内蔵されている復元システム「macOS復元ユーティリティ」を使用して行うことが可能です。この「macOS復元ユーティリティ」を起動することでmacOSの再インストール、Time Machineバックアップからの復元、ハードディスクの修復や消去をすることができます。
セーフモードでも起動問題が解決しない場合にはこの方法を行うことで解決される可能性があります。
またMacOS復元ユーティリティの起動方法はIntelプロセッサー搭載モデルとAppleシリコン搭載モデルとで起動方法が異なるので以下それぞれのやり方を紹介します。
- Macの電源を落とす
- 再度Macに電源を入れ、すぐに「command」と「R」キーを同時に長押しする
- 画面にAppleのロゴが表示されたらボタンを放す
- MacOS復旧のユーティリティウインドウが表示されたらィスクユーティリティを選択し起動させる
- 起動ディスクや内蔵ディスクを選択して、First Aidをクリックし起動させる
- Macの電源を落とす
- 再度Macに電源を入れ、起動オプションのウィンドウが表示されるまで電源ボタンを押し続ける
- 起動オプションのウィンドウが表示されたら「オプション」ラベルの付いたアイコンをクリックし、「続ける」をクリックする
- MacOS復旧のユーティリティウインドウが表示されたらィスクユーティリティを選択し起動させる
- 起動ディスクや内蔵ディスクを選択して、First Aidをクリックし起動させる
何らかの理由でMacOS復元が起動できない場合でも、インターネットを経由することで起動できる可能性があるので以下の手順を試してみて下さい。
- Macの電源を落とす
- 再度Macの電源をいれた直後に「shift」、「option」、「command」、「R」の4つのキーを同時に長押しする。
- 回転地球儀が画面に表示されたら押していたキーを離す
- ディスクユーティリティを起動させる
ディスクユーティリティを起動した後は、MacOSの復元を行う必要があるので、macOS復元ユーティリティを使用する場合は、事前にデータのバックアップを取ってことをおすすめします。
データバックアップが取れない状況や個人での操作に不安のある方は無理に操作しようとせず一度データ復旧業者に相談しましょう。
リカバリーを行う
リカバリーは、OSの再インストールやハードディスクの修復、削除を行うときに使う機能で、OSやハードディスクが原因でMac が起動しない場合にはリカバリーを行うことで解決する場合があります。
- Macの電源を落とす
- 再度電源を入れ、「command」と「R」を同時に長押しする
- Appleのロゴが表示されたら②の2つのキーを離す
- 言語選択画面が表示され、MacOSユーティリティが表示されれば作業完了
MacPCの保存データを失わずに、正常に起動させる方法はこちら
それでも解決しない場合は専門業者へ相談する
これまで紹介した方法を試しても状況が改善されない場合にはMacの故障が考えられます。Macの故障の場合、選択肢は2つあります。
修理業者に修理を依頼する
ここまで紹介した対処法を試しても改善が見られない場合には業者へ修理を依頼しMacの修理を行うこともできます。ただし修理業者に依頼する場合はMac修復を目的とするためMacの故障が改善されてもデータが紛失する可能性があります。修理業者に修理を依頼する場合には予めデータのバックアップを行いましょう。
データ復旧業者に依頼する
バックアップをとれていない状態で起動できなくなってしまった場合や、Mac内のデータを確実に取り出したい場合には一度データ復旧業者に相談してみることをおすすめします。
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はじめてのデータ復旧業者は【技術力の高さ】で選ぶ
データトラブルの際、一番頼りになるのがデータ復旧業者です。しかし、初めてデータ復旧業者に依頼するとなると、どこに依頼したらいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
データ復旧業者を選ぶときの最大のポイントは、【技術力の高さ】です。
データ復旧は手術と同様、何度もできるものではありません。失敗してもやり直しがきくものではなく、繰り返すたびに復旧率が下がっていくので、最初の対応が復旧率を握るカギとなります。もし絶対に取り戻したい大切なデータがあれば、確かな技術力を持つ業者に依頼すべきでしょう。
技術力が高いデータ復旧業者を選ぶ3つのポイント
全国100社以上あるといわれるデータ復旧業者の中で技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントを解説します。おさえておくべきポイントはこちらです。
- POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
- POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
- POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
復旧実績や復旧率は、多くの場合、公式Webサイトで確認できます。特に実績が誰が見ても客観的に判断できる「数字」で明記されている企業は、信頼性が高いと言えます。
データ復旧業者の中には、明確な根拠数字を記載していないケースもあります。そのような業者は技術力を有していない可能性があるため、信頼できる業者とは言い難いです。
「国内最高レベル」など、曖昧な言葉のみで具体的な復旧実績について公開していない業者もあるため、過去の実績についてしっかり確認するようにしましょう。
POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
「メーカーや他のデータ復旧業者で復旧できなかった機器から復旧実績がある業者」は技術力が高いと言えます。官公庁、国立大学法人、上場企業の復旧件数が多い業者も、信頼がおけます。
データ復旧は、機器の種類や障害の程度によって難易度が異なります。業者によって対応できる障害レベルにも差があるため、技術力の低い業者に依頼すると、復旧に失敗するリスクがあります。
他社で復旧できなかった機器でも復旧実績のある業者は、高難度の障害に対応している、技術レベルの高い業者と言えます。
POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
データ復旧の業者の中には、自社で復旧作業を行なわず外注したり、自社内に専用設備を持たない業者も存在します。
そのような業者に依頼してしまうと、誤った処置が行われ、大切なデータを失う可能性があります。
復旧ラボを公開し、見学を受け付けている業者であれば、自社内できちんと復旧作業を行なっていることがわかるので安心です。
国内で復旧ラボを構えている業者は限られています。Webサイトの情報だけではわからないことも多く、実態を知るには直接ラボの様子を確認するのが一番安心です。
データ復旧は「デジタルデータリカバリー」にお任せください
当社はデータ復旧専門業者 14年連続データ復旧国内売上No.1(※)として多くのお客様に選ばれ続けています。そして技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントをすべて満たしており、自信を持ってデータ復旧の作業をさせていただきます。
※データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと
※第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(集計期間:2007年~2020年)
- POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
- POINT:2 他社で復旧不可からも多数復旧に成功しています
- POINT:3 復旧ラボをすべて公開・自社内設備で復旧しています
POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
当社はデータ復旧国内トップクラスの実績を誇っており、復旧率最高値 95.2%(※1)の技術力をもって、あらゆるメディアからのデータ復旧に対応しています。また、官公庁や国立大学法人・上場企業を含めた、日本中のお客様のデータの復旧に対応しており、累計41万件以上のご相談実績(※2)があります。
しかし残念ながら、データ復旧業者の中には技術力が低いにも関わらず、「我々は高い技術力を持っています」など、明確な数字を出さずに曖昧な表現をしている復旧業者が多数あります。そのような復旧業者は、実績が少なかったり、社内に専用設備を持っていない可能性が高いため、注意しましょう。
当社では、「本当に技術力の高い会社であれば、復旧率で明確な根拠を示すべき」と考え、つちかった技術力に自信があるからこそ、復旧実績や復旧率を公開しています。
POINT:2 他社で復旧不可からも多数復旧に成功しています
当社では、同業他社では復旧不可能とされた機器のご相談も7,000件以上(※3)対応しており、重度障害からのデータ復旧に多数成功しています。
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当社は、他社様を上回る症例数を復旧しているからこそ、同業他社で復旧不可能な障害でも、当社で復旧が可能となっています。諦める前に、まずはご相談ください。
POINT:3 復旧ラボをすべて公開・自社内設備で復旧しています
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※1:2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数(2017年12月~2021年12月の各月復旧率の最高値)
※2:期間:2011年1月1日~
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数41万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。