パソコンのトラブルの中でも、正常に起動しないトラブルは非常に多いとされています。しかし、このようなトラブルが発生してしまった場合、機器内部に深刻な障害が発生している可能性もあるため、症状ごとに適切な対処をとる必要があります。
また、正常に起動しないパソコンの症状は様々で、「電源がつかない」「パソコンが動かない」「ブルースクリーンが出る」「メーカーやWindowsのロゴから進まない」など症状に応じた適切な対処方法を知っておくことが非常に重要です。
この記事では、パソコンが起動しない・立ち上がらない場合の対処法に加え、症状別にデータを取り出す方法も解説します。また、正常に起動しなくなった場合の原因や、予防策についても触れていきます。
今後このようなトラブルに遭遇した場合に備え、是非この記事を参考にしてください。
目次
パソコンが起動しない・立ち上がらないとき試すこと13選
パソコンのトラブルの中でも、起動しない・立ち上がらないという状態は非常に不便で、ストレスを感じることが多いものです。
パソコンを起動しようとしても、「電源が入らない」「画面が真っ暗」「何度も電源が入ってはすぐに落ちる状態が続く」といった状況に直面したことがある方は多いはずです。
ここでは、パソコンが起動しない・立ち上がらないとき、試してみることができる、13の方法をご紹介します。これらの方法を実践することで、トラブルを解決することができるかもしれません。
パソコンの起動よりもデータを優先したい場合はデータ復旧業者に相談をおすすめします。
再起動やケーブル交換を行ってもパソコンが起動しない場合は、深刻なシステムエラーやパソコンの内蔵HDD/SSDの障害が考えられるため、専門業者に相談する必要があります。
しかし、メーカーなどのパソコン修理業者に相談すると、データが保存されている内蔵HDD/SSDは新しいものに交換されるため、保存データが破棄されてしまうため、大切なデータがパソコンに保存されている場合は、修理ではなくデータ復旧サービスを利用し、直接パソコンの内蔵HDD/SSDを修復してもらう必要があります。
自力での復旧に不安がある場合や、原因が明確でない場合は、個人での復旧作業は避け、専門業者に相談しましょう。
電源ケーブルを確認する
パソコンが起動しない場合、まずは電源ケーブルを確認し、正しく差し込まれているか確認してください。
また劣化した電源タップを使用している場合、電力供給が不安定になっていることもあります。これら不具合も想定したうえで、電源ケーブルは直接コンセントに差し込むようにしてください。電源に問題がない場合、これにより確実に電源が供給されるようになります。
接続されているデバイスを取り外す
接続されているデバイスを取り外すことで、不具合が解消されることがあります。例えば、USBメモリや外付けHDDなど、外部デバイスを接続している場合は全て取り外して再度電源を入れてみましょう。もし、この方法で正常に起動した場合は、周辺機器やUSBポートの不具合が考えられます。
バッテリーが十分に充電されているか確認する
バッテリーが十分に充電されているか確認することは非常に重要です。特に、ノートパソコンを使用している場合は、バッテリーの充電状態が低いと起動しないことがあります。
バッテリーを充電するには、充電器を使用し、電源に接続する必要があります。バッテリーが十分に充電されるまで、充電器を接続したままにしてください。バッテリーが十分に充電されたら、充電器を取り外しましょう。これでノートパソコンを起動することができます。
バッテリーの劣化状況を確認する
パソコンが正常に起動しない場合、ノートパソコンのバッテリーが劣化している可能性があります。もしバッテリーの寿命が尽きると、充電が十分にできず、パソコンが起動しないことがあります。
バッテリーの劣化を確認するには、バッテリーアイコンを確認するか、バッテリーの診断ツールを使用することができます。
Windowsでバッテリーレポートを作成する場合、次の手順を実行してください。
- 管理者としてコマンドプロンプトを開きます。
- 「powercfg /batteryreport」と入力し、Enterキーを押します。
- コマンドプロンプトで出力されたパス(レポートの出力場所)をコピーし、ブラウザに貼り付けます。
下記の例では、FULL CHARGE CAPACITYが「28,100mWh」で、本来の数値(DESIGN CAPACITY)と比較し、フル充電でも86%程度しか充電できないことが分かります。
バッテリーレポートには、充電容量、使用統計、エラーなど詳細な情報が含まれています。もしバッテリーが劣化している場合は、バッテリーを交換する必要があります。
パソコンを再起動する
パソコンの再起動は、問題が発生した場合には、最初に行うべき手順の1つです。特に、パソコンがフリーズしている場合には、再起動が効果的です。フリーズが起きる原因は、さまざまなことが考えられますが、ほとんどの場合、一時的な問題によって引き起こされます。
フリーズが起きた場合には、まず電源を切って、しばらく待った後に再起動してみてください。そうすることで、問題が解決することがあります。
エラー処理が終了するまで待つ
- パソコンのエラー処理中
- パソコンの更新中
上記の場合は、パソコンがすぐに起動しないことがあります。
一般的なパソコンであれば、30分から1時間程度充電を切らさないようにして待ちましょう。
エラー処理や更新の途中で電源を落とすと最初からやり直しになってしまいます。
ただしエラー処理やパソコンの更新に半日以上かかった場合は、システムかパソコンの内蔵パーツに何かしらの異常が発生している可能性が高いです。
データが必要であればデータ復旧業者まで相談しましょう。修理業者やメーカーに修理してもらうと保存データが消去された状態で機器が返却されます。
ディスプレイケーブルを確認する
デスクトップパソコンの場合、ディスプレイケーブルの差し込みを確認しましょう。
改善されない場合は、予備のケーブルがあれば交換して再度電源を入れてください。
モニターの交換をしてみる
画面がつかない場合、モニター本体の故障の可能性もあります。
ディスクトップパソコンは、モニターを交換して表示されるか確認し、ノートパソコンであれば、HDMIケーブルを使い外部モニターに接続しましょう。
モニターの交換で正常に起動するなら、パソコンの液晶部分の故障が考えられます。このとき、パソコンをメーカーに修理依頼すると、液晶パネルだけでなく、HDDやSSDも交換され、データが初期化される恐れがありますので、ご注意ください。
メモリーを差し直す
パソコンのメモリとは、コンピュータの中に組み込まれた、プログラムやデータを一時的に記憶する装置です。メモリに記憶されたデータやプログラムは、CPUが必要なときに読み込んで使用します。
しかし、パソコンが動作しない場合、メモリが正しく挿入されていない可能性があります。この場合、メモリを取り外し、再度差し込むことで問題が解決する場合があります。
放熱する
パソコンの連続使用や内部のホコリによって過熱している場合、正常に起動しないことがあります。
パソコン本体が異常に熱い場合は電源を切り、周辺機器を取り外して1時間程度放置しましょう。
本体の熱が引いたら、再度電源をつけ、正常に起動するか確認してください。
静電気を放電する
静電気が原因でPCが正常に動作しない場合があります。この場合、放電を行うことで解決できます。
放電の手順は以下の通りです。
- パソコンの電源を切る
- パソコンから電源コードやACアダプタなど、周辺機器を全て取り外す
- パソコンからバッテリーを取り外す
- バッテリーのプラスとマイナスの両方の端子に金属製のもの(ドライバーなど)を触れ、放電させる。
- バッテリーをコンピュータに再装着し、電源をつける
ハードリセットを実行する
パソコンが正常に動作しない場合、ハードリセットを実行することで解決できる場合があります。ハードリセットとは、デバイスの電源を切らずに、強制的にリセットすることです。
手順は、通常のリセット操作とは異なります。以下は、ハードリセットの実行手順です。
- すべてのケーブルを取り外します
- デバイスの電源ボタンを押し続けます。
- 電源ボタンを押したまま、デバイスのリセットボタンを押します。
- リセットボタンを数秒間押し続けます。
- ボタンから指を離します。
- デバイスが再起動するまで待ちます。
ハードウェア診断を実行する
パソコンが頻繁にフリーズまたはクラッシュする場合、ハードドライブまたはRAMの欠陥が原因である可能性があります。この場合、ハードウェアの状態を診断することで問題を特定し、解決することが重要です。
しかしパソコンが起動不良を起こした原因がHDD/SSDの破損や経年劣化などにある場合、データの消失や破損は修復ツールやデータ復旧ソフトで根本的に解決はできないため、専門業者まで対応を依頼しましょう。この際、あらかじめデータの要不要は業者側に伝えておくことが大切です。
どうしてもパソコンが起動しない際は専門業者に相談
パソコンが故障した場合、どのような業者を選ぶかは、 目的ごとに大きく変わってきます。パソコンの起動を優先する場合は「修理」を、保存されているデータを優先する場合は「データ復旧」を行いましょう。
ここでは「修理」と「データ復旧」の違いをそれぞれ詳しく解説します。
データが不要な場合:メーカーの修理・交換サービスを利用する
ノートパソコンの平均的な耐用年数は、 3~5年です。お使いのパソコンに不具合が発生した場合、保証期間内であれば、無償で修理や交換を受けることができる場合があります。ただしメーカー・修理業者はパソコンを「起動させること」を目的としています。
そのため、修理・交換を行うと、内部のデータは原則として失われます。あくまで修理は、機器の動作を復旧するのが目的で、データ復旧は念頭に置かれていません。
必要なデータがある場合は、メーカーに修理依頼を出す前に、データ復旧の専門業者に依頼しましょう。
データが必要な場合:データ復旧業者を利用する
データ復旧業者では、壊れたパソコンなどから「データを取り出すこと」を目的としています。
データ復旧業者では故障の原因を正確に特定し、自力では起動・修復できない機器からも、データを取り出すことが可能です。
しかし、国内のデータ復旧業者の技術力の差は大きく、中でも、物理的に破損したHDD/SSDの復旧は、専門知識に加えて復旧用のツールや設備も必要になるため、会社の規模や技術力によっては対応できない業者も多いです。
しかし、デジタルデータリカバリーなら、ノートパソコン、デスクトップパソコンのHDD/SSDに限らず、MacPCやSurfaceのデータ復旧も対応しています。
41万件の相談実績に基づき、データ復旧のノウハウが蓄積されているため、5年以上前の古いパソコンや最新式のパソコンのデータ復旧も、日本全国から相談を受け付けています。
まずは簡易的な診断と今後の対応方法を無料でご案内いたします。
データの要不要に応じて業者を選ぶ
まとめると、データを元どおり使用したい場合は「データ復旧業者」に、起動を優先する場合は「修理業者」に依頼するのが一般的です。もしパソコンが故障したときは、起動を優先するか、データを復旧するか、目的を確定させましょう。
仮に、データが必要な場合は、データ復旧の専門業者まで相談するようにしましょう。特に次の場合は、データ復旧業者による初期診断で、正確な故障原因を特定し、適切な環境でのデータ復旧作業を行うことをおすすめします。
- 障害の判別がつかない
- 明らかな物理障害が疑われる
- 確実にデータを取り戻したい
もし目的が不明瞭な状態で、そのまま家電量販店やメーカーに対応を依頼すると、HDD/SSDが交換され、データを失ってしまう恐れがあります。
一方、データ復旧の専門業者なら、最新の技術を活用し、データ復旧を高精度かつ迅速に行うことが可能です。ただし、業者によっては技術力が大きく異なり、復旧率にも大きな違いがある場合がありますので、故障した機器のデータ復旧において最適と思われる専門業者を選んだうえで、データ復旧を依頼することをおすすめします。
パソコンが起動しない・立ち上がらない原因とは?
ここまでパソコンが起動しない際の対処法を紹介しましたが、そもそも、パソコンが動かない原因は何なのでしょうか?パソコンが起動しない原因は下記を参照してください。
ACアダプタ/ケーブルの劣化・接続不良
パソコンのACアダプタ/接続ケーブルが劣化している、あるいは接続不良が起きている場合、電源供給が適切に行われていない可能性があります。この場合、ケーブル接続を確認し、接続に問題がなければケーブルを交換してみることをおすすめします。
電源ユニットの故障
電源ユニットは、パソコンに電源を供給するパーツで、主にデスクトップパソコンに搭載されています。
パソコンの電源が入らない、あるいはすぐに電源が落ちる場合、電源ユニットが劣化している恐れが高いと考えられます。
周辺機器の干渉
パソコンが起動しない、またはwindowsなどOSのロゴが表示されない場合、プリンターやスキャナーなどの周辺機器が干渉している可能性があります。
静電気の発生や熱暴走
パソコンが正常に動作するためには、空気の通りがいい、最適な環境で運用されることが必要です。しかし、パソコン内に蓄積されたホコリは、静電気や、高熱による不具合を引き起こす可能性があります。
そのため、一定の期間ごとに、パソコン内部を清掃し、必要に応じてパーツの交換を行うことが重要です。また、パソコンを使用する部屋の温度や湿度が高いと、パソコンの動作に悪影響を与えることがあります。そのため、パソコンを使用する環境についても定期的に確認し、最適化するようにしましょう。
パソコンを水没させた
パソコンに水をこぼしてしまったり、災害等で水没させてしまった場合は、パソコン内部に不純物が侵入し、パソコンが起動できなくなる場合があります。
パソコン内部に侵入した不純物は、ドライヤーなどで乾燥させると内部パーツが破損するおそれがあります。したがって、水没したパソコンは速やかに電源を切り、周辺機器もすべて取り外し、高度な復旧技術を持つデータ復旧業者まで相談しましょう。
高度な技術力を持つデータ復旧業者は、水没したパソコンからもデータを取り出す専門技術を持ち、豪雨・津波などの自然災害による水没にも対応している場合があります。
パソコンに保存されているデータが必要な場合は、初期診断は最短5分、ご依頼いただいた機器の約8割を48時間以内に復旧完了させるデジタルデータリカバリーまでご相談ください。
モニター/ディスプレイの不具合
電源ランプはつくものの、パソコンの画面がつかない場合、出力モニター/ディスプレイが破損している恐れがあります。このような場合、まずは端子の接続を確認してください。もし接続に問題がない場合、次にモニターの電源が入っているか確認してください。
それでも画面が表示されない場合、別のモニターにHDMI端子をつなぎましょう。別のモニターでも画面が表示されない場合は、パソコンの内部に問題がある可能性があります。
この場合は、専門家に相談することをおすすめします。
BIOSが破損している
BIOSとは、パソコンの起動をつかさどるプログラムです。この箇所が破損していると当然、パソコンは起動しません。BIOSが破損している場合、マザーボードを交換するか、BIOSを初期化する必要があります。
オペレーティングシステム(OS)の問題
PCの内部には、データを記録するHDDやSSDがあります。ここに障害が発生すると、PCは正常に起動ができなくなります。これを「論理障害」といいます。
たとえば「起動に必要なデータを誤って削除した」「データの読み書き中に強制終了した」「ウイルスに感染した」などで起動しなくなった場合、論理障害の可能性が考えられます。
多くの場合、ブルースクリーンが表示されたり、画面にエラーメッセージやロゴが表示されたりすることが多いのですが、こうした症状は後述する物理障害でも起きるため、適切に切り分ける必要があります。なお、検索で出てくるような対処法の多くは、論理障害向けであるため、物理障害の状態でやみくもに対応すると状態が悪化する恐れがあります。
対処に不安がある方は、専門業者で無料診断を受けることをおすすめします。
エラーメッセージ「Operating system not found」が表示された時の対処法
Windows Updateによるエラー
WindowsUpdate(更新)が正常に行われていない場合、構成プログラムが不十分にしか設定されず、起動トラブルが起こることがあります。これは以下の原因が考えられます。
- 管理者権限がない
- パソコンの容量不足
- プログラムの干渉
- インターネット接続が不安定
- Windowsのバージョンが古い
WindowsUpdateを正常に行いたい場合は、Microsoftサポートで個別の事例に応じた対応方法を確認することができます。
HDD/SSD(ストレージ)の物理障害
物理障害とは「パソコンを落とした」「水をこぼした」「経年劣化」などで、データを保存しているハードディスクやSSDが物理的に壊れてしまった状態です。
物理障害の代表的な症状は次のとおりです。
- 異音がする、焦げたようなにおいがする
- エラーメッセージが表示される
物理障害は自力で対応できず、修復を試みると、データを保存している部品に傷をつけてしまい、パソコンやデータが完全に壊れる危険性があります。
異常時は自分で操作を行うのは避け、データの要不要に応じ、専門業者に依頼しましょう。ただし、データ復旧が可能かどうかを確認するには、あらかじめ業者に相談する必要があります。データ復旧を検討中の場合は、まず相談してみることをおすすめします。
物理障害が発生したHDD/SSDを自力で修復するのは困難
物理的な障害が起きたHDD/SSDを修復するには、高度な専門設備と解析技術が必要です。たとえば物理障害を起こしたHDDからデータを復旧するには、専門エンジニアが「手術室レベルに清浄なクリーンルーム設備」で機器を開封する必要があります。
デジタルデータリカバリーなら、過去41万件以上のご相談実績から算出されるデータベースをもとに、機器や症状ごとに配置された専門のエンジニアが、正確な診断と復旧作業を行います。また、表面に傷がついたHDDであっても、当社では長年研究を重ねた結果、復旧に成功しており、東京都をはじめ公的機関からも高い評価をいただいています。
パソコンから大切なデータを復旧させたい場合はご気軽にご相談ください。デジタルデータリカバリーでは、24時間365日「電話」「メール」で相談を受け付けています。
パソコンが起動しない・立ち上がらない際の注意点
パソコンが起動しない時に控えるべき行動が何点かあります。誤った知識に基づいて操作すると、最悪の場合データを失ってしまう可能性もあります。 データ復旧は一発勝負とも言われているため、必ず復旧前に確認しましょう。
通電や繰り返しの電源ON/OFFをしない
新たな障害の発生や症状悪化につながります。
電源のON/OFFする瞬間は、PC内部のHDDやSSDに大きな負荷がかかります。HDDやSSDに物理的な破損がある場合はさらに障害を悪化させる危険があるため控えましょう。 また、通電を行っただけでもデータの読み込みは行われるため、データが上書きされてしまいデータの復旧が難しくなってしまう場合もございます。
OSの再インストールをしない
既存のデータが上書きされてしまいます。
OSの再インストール(リカバリー)を行うと既存のデータは上書きされてしまい消えてしまいます。上書きされてしまうとデータ復旧は難しくなってしまうのでOSの再インストールには注意が必要です。
過度な強制終了をしない
過度な強制終了はデータを失う危険性があります。
PC内部のHDD・SSDは常にデータの読み書きを行っています。データを更新するためには複数のデータ情報を更新しなければなりませんが、 その更新が上手く行えない状態で強制的に終了してしまうとデータ消失につながります。
初期化・フォーマットをしない
パソコンが起動できない時に初期化やフォーマットすることもお勧めできません。
フォーマットを実行するとストレージのデータが再構成されます。データは残っていますが、特殊な解析ツールを使用しなければ、アクセスすることができなくなります。
また初期化もトラブル解決の手段とされますが、パソコンを工場出荷状態にするため、データが完全に消去されます。
万が一フォーマットや初期化してしまった場合は、操作を止め、すぐにデータ復旧業者まで連絡してください。
データ復旧業者は専門の復旧ツールを使用して、データにアクセスできます。上書きや更新が少ないほど、多くのデータを取り戻すことができるので、まずはお気軽にご相談ください。
パソコンが起動しない・立ち上がらないときにすべき8つの症状別対処法
パソコンが起動しない症状は、大きく分けて次のとおりです。
ここからは、上記の症状に対する解決策をそれぞれご紹介します。
ただし、パソコンに深刻なハードウェア障害(物理的な損傷)が発生している場合は、個人で修復・復旧することができず、データの消失、機器の故障の可能性が高まります。
また、ここで紹介される解決策は一般的なガイドラインであり、個別の状況には当てはまらない場合があります。
手順について疑問がある場合や、重要なデータを取り戻したい場合、作業を進める前に専門のデータ復旧サービスに相談することをおすすめします。
【症状①】パソコンの電源がつかない(電源ランプが付かない)
PCの電源がまったく付かない場合、次の可能性が考えられます。
- モニターや接続端子が故障している
- マザーボード・CPU・メモリが故障している
- パソコン本体のパーツが物理的に故障している
この場合、個人で対処できるのは、モニターや接続端子の交換のようなものに限られます。たとえば、モニターが映らなくなった場合は、モニターの入力ケーブルが正しく接続されているか確認することができます。
また、パソコンが起動しない場合は、パソコン本体やパーツが物理的に破損している可能性があるため、自分で対処しないで、専門業者に依頼しましょう。ただし、メーカーや修理店に依頼すると、データが初期化されてしまう可能性があるため、注意してください。
パソコンの電源がつかないときに自力で出来る対処法は以下の通りです。
パソコンを放電する
PCパーツに静電気が帯まると、起動時に誤作動を起こすことがあります。周辺機器をすべて外し、電源ケーブルを本体から抜いて、10分以上放置しましょう。
その後、ケーブルをつなぎ、再起動できるか確認しましょう。静電気が原因の場合、これで正常に動作します。
充電されているかを確認する
ランプが点灯しない場合、まずケーブル、コンセント、ACアダプターが接続されているか確認してください。
延長ケーブルを使用している場合は、ケーブルが外れていないか、断線していないかを注意して確認してください。また、不要なコンセントの使用は電力不足につながるので避けましょう。
PCの電源ユニットを交換する
デスクトップPCで、電源ランプがつかない場合、電源ユニットが故障している可能性があります。ここが壊れている場合、電源が入らず、ランプが点灯しないことがあります。この場合、スイッチの修理または交換が必要になるかもしれません。
また、マザーボードやRAM、グラフィックスカードなどの他のコンポーネントが原因である可能性もありますので、適切に対応するには専門家に相談することをお勧めします。
ACアダプタ/ケーブルを交換する
ACアダプタや接続ケーブルに問題がある場合、電源が供給されません。電源供給にかかわるアダプタ/ケーブルはすべて交換するか、接続し直しましょう。
充電切れや帯電、オーバーヒートが原因でない場合は、パソコンの本体、システム、ストレージのいずれかに問題が発生している可能性が高いです。
パソコンの電源が真っ暗で操作できない場合は、以下の記事も参考にしてください。
パソコンが真っ暗(黒い画面)で操作できない場合の対処法はこちら
周辺機器を交換してもパソコンが起動しない場合は、専門業者に相談する必要があります。特にデータが必要であれば、データ復旧業者に相談し、パソコンの状態に応じた復旧作業を行ってもらいましょう。
【症状②】パソコンは起動しないが冷却ファンは回る
パソコンは起動しないが冷却ファンは回る場合の対処法は次の通りです。
メモリの抜き差しを行う
メモリは、HDD上で処理されたデータを一時的に保存するパーツです。メモリの一部が損傷していると、PCは正常に起動または機能できなくなります。
また、パソコン内部にほこりなどがたまると、メモリとの接触が悪くなり、パソコンが起動しない場合があります。
マザーボードの電池を交換する
マザーボードの電池が切れると、パソコンの「BIOS」が起動できなくなることがあります。この問題は、データの紛失やパソコンの不安定性を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。
もっとも、この問題はマザーボードの電池を交換するだけで対応できることがあります。あらかじめマザーボードの型番を調べて、CMOSボタン電池を購入しておきましょう。
パソコンが冷たい場合、結露によるショートや経年劣化による故障が考えられます。以下の記事も参考にしてみてください。
ただし、マザーボードを取り外す際は細心の注意が必要です。適切なツールと技術を持っていない場合は、パソコンの専門家に相談しましょう。
デジタルデータリカバリーに相談
- パソコンが起動しない!立ち上がらない!
- 壊れたパソコンからデータを取り出したい!
- 突然パソコンのデータが消えた!間違って初期化した!
データ復旧とパソコン修理の違い
大切なデータを取り戻したいなら
専門業者でデータ復旧しよう
24時間365日受付 最短当日復旧
【症状③】一瞬パソコンの電源が入るがすぐに切れる
一瞬パソコンの電源が入るが、すぐに切れる場合の対処法は次の通りです。
バッテリーの状態を確認する
Windowsには、バッテリーの劣化状況を確認する「Battery report」というツールがあります。もし、バッテリーの劣化が著しく進んでいる場合、バッテリー自体に問題がある可能性が高いため、バッテリーの交換を行いましょう。
①コマンドプロンプトに「powercfg/batteryreport」と入力します。
➁出力されたHTMLファイルのアドレスをコピーし、ブラウザのリンクに貼り付けます。
③バッテリーレポートが表示されます。「DESIGN CAPACITY」は購入時のバッテリー容量で「FULL CHARGE CAPACITY」はフル充電できる現時点での容量です。
この場合、購入時の73%程度しか充電できないほどバッテリーが劣化しています。ただし、電源がすぐに切れる場合、フル充電でも数%ほどしか充電できないほど、バッテリーが劣化していると考えていいでしょう。
CPUファンのホコリを掃除する
機器内部にホコリが溜まっていると、ファンの機能が低下し、CPUが熱暴走を起こすなどして、電源がつかなくなることがあります。また、ホコリが溜まっている状態だと、静電気が溜まりやすく、動作が不安定になります。
デスクトップPCは筐体のカバーを定期的に取り外し、エアーダスターで内部のホコリをとりましょう。
以上の対処法を試してもパソコンが起動しない場合、パソコン本体の老朽化や内蔵ストレージに異常が発生している可能性が考えられます。
内部データが必要な場合は、起動しないパソコンからデータ復旧を行う必要があります。パソコンの内蔵HDD/SSDに生じた破損は専門技術による対処が必要なため、データ復旧の専門家であるデジタルデータリカバリーまでご相談ください。24時間365日ご相談を受け付けています。
【症状④】メーカーロゴ/OSのロゴから先に進まない
パソコン本体は起動するが、メーカーロゴから先に進まない場合、BIOSの不具合が疑われます。BIOSは、パソコンに搭載されているシステムやデバイスの起動にかかわります。
もし、BIOSが起動エラーを起こしていると、ディスクドライブ(HDD/SSD)が見つからないため、Windowsは正常に起動できません。
外部機器をすべて取り外す
USBメモリ、外付けHDD、プリンター、スピーカーなど外部機器はいったん取り外しましょう。BIOS設定に問題がある場合、Windowsではなく、これらの外部機器を先に読み込むことで、エラーとなることがあります。
BIOSの設定を見直す
BIOSは通常、Windows から起動するように設定されていますが、何らかの原因で起動の優先順位が入れ替わると、 メーカーロゴから先に進まなくなることがあります。
まずは、BIOSから起動順位の設定を見直しましょう。BIOSの設定画面は、「F2」キーを開き、「Boot Menu」もしくは「Change Boot Order」の項目から起動順位を確認することが出来ます。
BIOSの初期化を行う
BIOSが破損してしまった場合、初期化をすることにより修復することができます。
初期化を行う手順例は、次の通りです(NECの場合)。
①「F2」キーを数回押しましょう。
➁「BIOSセットアップユーティリティ」が起動します。
③次に「F9」キーを押します。
④「Load Optimized Defaults?」という、デフォルト値に関するメッセージが表示されます。
「Yes」を選択しましょう。
⑤次に「F10」キーを押します。
⑥「Save configuration and reset?」という、設定の保存に関するメッセージが表示されます。
「Yes」を選択しましょう。
周辺機器の取り外しやBIOSの設定を行っても正常に起動しない場合は、ストレージの破損や複雑なシステムエラーが発生している可能性が高いです。
更新プログラムのアンインストールを行う
更新プログラムのアップデート後にデスクトップ画面に進まない場合は、更新プログラムのアンインストールを試してみましょう。
更新プログラムのアンインストール方法は以下の通りです。
- パソコンの電源スイッチを入れ、ロゴマーク表示後に強制終了する
- ❶を2回繰り返すと「自動修復を準備しています」か「お待ちください」表示されるのでそのまま待機する
- パソコンの診断が行われ、完了後に青い画面で「自動修復」と表示されるので、「詳細オプションをクリックする。または「詳しい修復オプションを表示する」をクリックする
- 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」の順でクリックする
- 「更新プログラムのアンインストール」をクリックする
- 「最新の品質更新プログラムをアンインストールする」をクリックする
- 「品質更新プログラムをアンインストールする」をクリックすると、更新プログラムのアンインストールが行われる
- アンインストール完了後に「完了」ボタンを押す
- 「オプションの選択」から「続行」をクリックし、パソコンを起動する
【症状⑤】青い画面(ブルースクリーン)になる
「ブルースクリーンが出る」「Windowsのロゴが表示されたまま固まっている」
このような症状が見受けられる場合、起動プログラム(MBRやBIOS)が破損し、パソコンがOSを見失っている可能性が考えられます。
代表的なエラーメッセージは次の通りです。
- Operating system not found
- Missing Operating System
「OSが見つかりません」 - Invalid system disk
「システムディスクが無効です」 - DISK BOOT FAILURE
「ディスク起動に失敗しました」 - Non-system disk or disk error
「システムディスクがないか、ディスクのエラーが発生しています」
上記のエラーが見受けられる場合、セーフモードから下記の対処法を行ってみましょう。
ただし、物理的な障害が発生しているケースも多く、自力で復旧を試みると、PCに大きな負荷を与え、状態を悪化させてしまう可能性があります、
もしデータ復旧を行いたい場合は、「データ復旧の専門業者」まで対応を依頼しましょう。このような業者は、データ復旧に必要な機器や知識を持っており、適切な方法でデータを回復させることができます。また、データを失うリスクを最小限に抑えることができるため、安心して任せることができます。
詳細オプションから「セーフモード」を起動する
セーフモードとは、OSの機能を限定し、必要最小限のシステム環境でパソコンを起動する機能です。
セーフモードは、Windowsが正常に起動しなかったときに表示される「スタートアップ修復」の失敗画面から起動することが可能です。
軽度の論理障害(データやシステムの破損)であれば、セーフモードで問題を回避して起動することが可能です。しかし、セーフモードでも起動できない場合、致命的な論理障害、あるいは物理的な障害が起きていると考えられます。
このような場合、個人では対応できない上、むやみにセーフモードを起動しようとすると、パソコンが壊れてしまう恐れもあります。
内部に残されたデータが必要であるという方は、データ復旧業者へ相談しましょう。スタートアップ修復では対応できない問題でも対応することが可能です。
① Windowsが正常に起動できない場合、スタートアップ修復(自動修復)が表示されます。しかし、スタートアップ修復でパソコンを修復できないと「詳細オプション」というボタンが表示されます。
➁ここから「詳細オプション」をクリックすると、「オプションの選択」という画面が表示されるので、このまま「トラブルシューティング」に進んでください。
③「トラブルシューティング」から「詳細オプション」に進みます。
④「詳細オプション」から「スタートアップ設定」に進みます。
⑤「スタートアップ設定」から「再起動」に進みます。
⑥キーボード上で「4」を選択し「4)セーフモードを有効にする」をクリックします。
再起動後、サインインするとパソコンはセーフモードに突入します。セーフモードの起動後は、次の対処を行うと、ブルースクリーンが無事解消することがあります。
ウイルス対策ソフトでスキャンする
ウイルス対策ソフトでスキャンを試してみましょう。ウイルス感染が原因でブルースクリーンが起こっていた場合、ウイルスを駆除することで、問題が解決することがあります。
ただし、セーフモードは必要最低限の機能で起動を行うため、一部のウイルス対策ソフトは起動しないこともあるため、その際は標準搭載のセキュリティツールを試してみましょう。
デフォルトで備わっているソフトウェアだと、セーフモードでも正常に起動することがあります。
OSをアップデートする
インストールしたソフトに問題がある場合、ブルースクリーンになることがあります。
たとえば、公開後にバグが公表されたWindowsの更新プログラムをインストールすると、パソコンがブルースクリーンに突入するケースが報告されています。
この際、更新プログラムをアンインストールし、新しいバージョンの更新プログラムをインストールすることで、問題が解決することがあります。なお、古いOSのバグを放置していると、ブルースクリーンになることがあるので、いずれにせよ、OSのアップデートはマストとなります。
「更新プログラムのアンインストール」を実行する
直近で更新されたプログラムに問題がある場合、コントロールパネルから更新プログラムを削除することで、問題が解決することがあります。
方法はとても簡単で、検索に「更新の履歴を表示する」と入力し、「更新プログラムのアンインストール」を実行するだけです。
デバイスドライバーを更新する
デバイスドライバーとは、パソコンに接続された周辺機器をコントロールするソフトウェアです。古いデバイスドライバーのままだと、ブルースクリーンにおちいることがあるため、デバイスドライバーは都度更新しておきましょう。
①セーフモードで起動後「デバイス マネージャー」と検索欄に入力します。
➁デバイス一覧から、更新するデバイスをダブルクリックします。
③プロパディの「ドライバータブ」から「ドライバーの更新」を選択すると完了です。
PCをリフレッシュする
リフレッシュは、ファイルや設定を保持したうえで、OSの再インストールを行う方法です。システムが破損している場合、リフレッシュすることで改善を見込めます。
ただし、インストールしたアプリやドライバーは削除されるので、それぞれ再インストールを行う必要があります。
①[Windowsメニュー]を開き、[コントロールパネル]を検索して開きます。
➁[Windowsの設定]を開き、[更新とセキュリティ]を開きます。
③[回復]を開き、[このPCを初期状態に戻す]を開きます。
④ [開始する]を開き、[個人用ファイルを保持する]で[リセット]に進みます
コマンドプロンプトを利用して復旧する
コマンドプロンプトとはパソコンに直接指示を出すシートです。特定のコードを打ち込み、起動を妨げるエラーを修復することが可能です。
コマンドプロンプトによる起動復旧を行う方法は以下の通りです。
- セーフモードで起動する
- スタートメニューの検索欄から「コマンドプロンプト」と検索する
- コマンドプロンプトをクリックし、「管理者権限で実行」をクリックする
- 復旧したいドライブのレターを確認する
- 「chkdsk (任意のドライブレター): /f /r」と入力し、チェックディスクを実行する
- 復旧が完了したら、コマンドプロンプトを閉じる
コマンドプロンプトでエラーを修復するには正しくコードを打ち込む必要があるため、操作に自信のない方は別の方法を試しましょう。
またこの方法は機器に多大な負荷がかかるため、エラー修復に失敗した場合はデータ復旧業者に速やかに相談しましょう。
私たちデジタルデータリカバリーは、過去41万件以上のご相談実績から算出されるデータベースをもとに、一般的なデータ復旧業者では復旧できない症状でも対応可能です。
機器や症状ごとに配置された専門のエンジニアが最先端設備と技術力を駆使して正確な診断とデータ復旧作業を行います。パソコンから大切なデータ、業務にかかわる重要なデータを復旧させたい場合はご気軽にご相談ください。診断・復旧は年中無休。専門家が1つ1つの機器を、最短5分で無料診断します。
【症状⑥】黒い画面が表示されパソコンがなかなか立ち上がらない
起動中で終わらない場合の対処法は、次の通りです。
エラー処理中なら終わるまで待つ
エラー処理中は、時間がかかることがあります。いったん起動するまで待ち、自己修復するまで待ちましょう。エラー処理中にパソコンの電源を切ってしまうと、ファイルが破損する可能性があるので、注意しましょう。
しかし、いつまでも終わらない場合は致命的なエラーが起きている可能性があるため、不用意な操作は控えて、専門業者まで対応を依頼しましょう。
ショートカットキーでパスワード入力画面を表示させる
Windowsのサインイン画面が表示されず、画面が黒いままの場合は、パソコンの帯電やシステムエラーが発生している可能性があります。この場合はキーボードの「Ctrl」+「Alt」+「Delete」キーを同時に押すとパスワード入力画面が表示されることがあります。
リカバリーを行う
パソコンが正常に起動しない場合、リカバリーを行うことで、問題を解決することができます。ただし、リカバリーによってパソコンに保存されているデータが削除されることがあるため、予めバックアップを取っておくことが必要です。
F1を押して指示に従って起動させる
パソコンを起動する際、F1キーを押し、画面に表示された指示に従うことで、パソコンの問題を解決することができます。
また、F1キー以外にも、F2キーやF8キーなどで起動することができる場合があるので、パソコンに表示される「Press F1 to resume / F2 to Setup」などの指示に従いましょう。
対処法を試してもパソコンの起動が終わらない場合は、パソコンやストレージに障害を抱えている可能性があるため、データ復旧業者に相談しましょう。
熱暴走を起こした場合や、システムに不具合が発生した場合などに、パソコンが勝手に再起動を繰り返すことがあります。熱暴走が原因であればパソコンの電源を切り、しばらく放置すれば元通りに使用できます。
しかししばらく放置しても再起動が繰り返される場合は、以下の対処法を行うことで元通りに起動できる場合があります。
「システムの復元」で復元ポイントからシステムを復元する
Windowsロゴマークが表示された後に2度強制終了を行うと、「自動修復を準備しています」などのメッセージが表示され、パソコンの診断が行われます。
診断終了後、「詳細オプション」から「システムの復元」をクリックし、ユーザー名をクリックするとシステムの復元の準備が行われるので、復元ポイントの一覧が表示されたら、復元させたい箇所をクリックし、「完了」を押すと、選択した時点のシステムに復元されます。
これはバックアップ機能の一つで、システムファイルを以前の状態に戻す機能です。ただし、あらかじめ有効にしていなければ利用できません。
なお、システムの復元を実行すると、システムが不安定になることがあります。また削除された写真や文書などのデータは、システムの復元を実行しても復旧できません。この点は注意しておきましょう。
詳細オプションから「スタートアップ修復」を実行する
スタートアップ修復とは、起動トラブルを解決する機能です。
Windowsの起動に失敗した直後、スタートアップ修復は全自動で行われますが、詳細オプションから再び行うことも可能です。
ただし、スタートアップ修復は、パソコンに非常に負荷をかけてしまう機能なので、何度も繰り返すことは控えてください。
スタートアップ修復で再起動の繰り返しが解決できないということは、より深刻な問題がパソコンに発生している恐れがあります。複数の対処法を試して解決するのは控え、操作をせず電源を切りましょう。この症状が発生していて、データを取り出したい場合は専門業者への相談をおすすめします。
【症状⑧】パソコンから異音がする
パソコンから異音がしている場合は、パソコンの内蔵HDDが損傷している状態です。異音の原因であるパソコンの内蔵HDD
新しいパソコンと交換する
Windowsの修復機能や、データ復旧ソフトを使って個人で異音を解決することはできません。したがって新しいパソコンと交換することが対処法の一つに挙げられます。
ただし新しいパソコンと交換すると、バックアップを取らなければ元の保存データを引き継ぐことができず、消去、破損したデータを元に戻すことができません。パソコンの買い替えができない場合は、データの必要性に合わせて専門の業者に相談してみることをおすすめします。
修理業者に修理してもらう
修理業者に相談すると、異音が発生している内蔵HDDを交換し、すぐにパソコンを使用できるようになります。しかし、パソコンの内蔵HDDに保存されていたデータは交換時に破棄されてしまうため、データよりもパソコンの起動を優先する場合におすすめできます。
データ復旧業者まで相談する
データ復旧業者に相談するとパソコンが起動しない原因を正確に特定し、状況に適したデータ復旧作業を行うことができます。特にSSDはHDDと異なる故障の前兆となる異音や異臭がしないため、障害が見逃されてしまうことも多いです。
しかし技術力の高いデータ復旧業者は、見逃されがちな障害を正確に診断し、複雑なシステムエラーの解消や、破損したパソコンの内蔵HDD/SSDの修復を行い、起動できないパソコンからデータを復旧することが可能です。
ここまで、パソコンが正常に起動できない場合の対処法をご紹介しました。特にパソコンの使用環境を整えても正常に動作しない、長年利用している、異音・異臭がする場合は、ご自身で対処できないほど障害が悪化してしまっているかもしれません。
安全にトラブルを解決するには、まず原因の所在を明らかにすることが重要ですので、この場合は専門の業者への相談をおすすめします。
起動しない・立ち上がらないパソコンのデータ復旧ならデジタルデータリカバリー
PCの中に失いたくない大切なデータがあれば、データ復旧の専門業者に相談することを強くおすすめします。データ復旧業者では、復元ソフトでは対応できない物理障害や、重度の論理障害からのデータ復元・復旧が可能です。
これまでの対処方法は、ごく「軽度の論理障害」しか対応できず、「中高度の論理障害」あるいは「経年劣化を含む物理障害」には対応できませんでした。
データ復旧業者では、PCに発生している症状を元にエンジニアによる正確な初期診断を行い、故障原因の特定が可能です。プロが対応するため、データ復旧に失敗するリスクを抑えることができます。
私たち、デジタルデータリカバリーでは、約40人のエンジニアが機器や症状別に専門チームを組み、平均7,300台を超える部品用HDDのストックを保有しています。また、クリーンルームなど世界中から最新設備を導入し、高難易度の症状にも対応することができます。
相談から初期診断・お見積りも、無料でご案内しておりますので、まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
他社復旧不可Windows機器復旧事例
筐体 | Windows10 内蔵SSD(NEC / PX-128M5P / Plextor) |
---|---|
状態 | 再起動後、正常に画面が写らなくなり、画面が真っ白になった。 |
希望データ | 仕事関係のofficeデータ、PDFデータ |
復旧期間 | 3日 |
他社様不可理由 | 3日前から電源いれてもOSが立ち上がらず、エラー画面になる状態。全く立ち上がらず、メーカー対応不可。 |
当社での復旧結果 | 他社様では、「認識しない」としてデータ復旧ができなかったものです。当社では、特殊な機器でPCを制御するファームウェアにアクセスしたところ、デバイスマネージャーで型番は表示されたものの、「不明なUSBデバイス」として認識されませんでした。基板をチェックした所、電気回路の抵抗値に異常があったため、電圧測定器で細かくチェックしたところ、コントローラーチップに、はんだ不良が起きていたことが判明しました。そこで、基板に加熱処理を施し、再度設備に接続したところ認識、全データを抽出して復旧に成功しました。通常はツールをかけるだけで終わりますが、SSDのデータ復旧には物理的な加熱処理が伴うことがあります。当社には、そのノウハウと実作業が行えるエンジニアが在籍しており、他社様が不可と判断したSSDでも復旧可能となっています。 |
他社復旧不可Mac機器復旧事例
筐体 | Mac製 デスクトップ |
---|---|
状態 | 再起動後、正常に画面が写らなくなり、画面が真っ白になった。 |
希望データ | 仕事関係のPDFデータ |
復旧期間 | 35時間 |
他社様不可理由 | システム破損の原因が特定できなかった。 |
当社での復旧結果 | Macは独自のファイルシステムを採用しており、一般的な復旧ソフトはWindowsしか対応していません。
一方、当社は各OS(Windows・Mac・Linux)の復旧実績が多数あり、解析のノウハウが蓄積されているため、システム破損の原因を迅速に特定し、無事復旧に成功しました。 壊れたMac内に重要なデータがある場合、お気軽にご相談ください。 |
はじめてのデータ復旧業者は【技術力の高さ】で選ぶ
データトラブルの際、一番頼りになるのがデータ復旧業者です。しかし、初めてデータ復旧業者に依頼するとなると、どこに依頼したらいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
データ復旧業者を選ぶときの最大のポイントは、【技術力の高さ】です。
データ復旧は手術と同様、何度もできるものではありません。失敗してもやり直しがきくものではなく、繰り返すたびに復旧率が下がっていくので、最初の対応が復旧率を握るカギとなります。もし絶対に取り戻したい大切なデータがあれば、確かな技術力を持つ業者に依頼すべきでしょう。
技術力が高いデータ復旧業者を選ぶ3つのポイント
全国100社以上あるといわれるデータ復旧業者の中で技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントを解説します。おさえておくべきポイントはこちらです。
- POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
- POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
- POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
復旧実績や復旧率は、多くの場合、公式Webサイトで確認できます。特に実績が誰が見ても客観的に判断できる「数字」で明記されている企業は、信頼性が高いと言えます。
データ復旧業者の中には、明確な根拠数字を記載していないケースもあります。そのような業者は技術力を有していない可能性があるため、信頼できる業者とは言い難いです。
「国内最高レベル」など、曖昧な言葉のみで具体的な復旧実績について公開していない業者もあるため、過去の実績についてしっかり確認するようにしましょう。
POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
「メーカーや他のデータ復旧業者で復旧できなかった機器から復旧実績がある業者」は技術力が高いと言えます。官公庁、国立大学法人、上場企業の復旧件数が多い業者も、信頼がおけます。
データ復旧は、機器の種類や障害の程度によって難易度が異なります。業者によって対応できる障害レベルにも差があるため、技術力の低い業者に依頼すると、復旧に失敗するリスクがあります。
他社で復旧できなかった機器でも復旧実績のある業者は、高難度の障害に対応している、技術レベルの高い業者と言えます。
POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
データ復旧の業者の中には、自社で復旧作業を行なわず外注したり、自社内に専用設備を持たない業者も存在します。
そのような業者に依頼してしまうと、誤った処置が行われ、大切なデータを失う可能性があります。
復旧ラボを公開し、見学を受け付けている業者であれば、自社内できちんと復旧作業を行なっていることがわかるので安心です。
国内で復旧ラボを構えている業者は限られています。Webサイトの情報だけではわからないことも多く、実態を知るには直接ラボの様子を確認するのが一番安心です。
データ復旧は「デジタルデータリカバリー」にお任せください
当社はデータ復旧専門業者 14年連続データ復旧国内売上No.1(※)として多くのお客様に選ばれ続けています。そして技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントをすべて満たしており、自信を持ってデータ復旧の作業をさせていただきます。
※データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと
※第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(集計期間:2007年~2020年)
- POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
- POINT:2 他社で復旧不可からも多数復旧に成功しています
- POINT:3 復旧ラボをすべて公開・自社内設備で復旧しています
POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
当社はデータ復旧国内トップクラスの実績を誇っており、復旧率最高値 95.2%(※1)の技術力をもって、あらゆるメディアからのデータ復旧に対応しています。また、官公庁や国立大学法人・上場企業を含めた、日本中のお客様のデータの復旧に対応しており、累計41万件以上のご相談実績(※2)があります。
しかし残念ながら、データ復旧業者の中には技術力が低いにも関わらず、「我々は高い技術力を持っています」など、明確な数字を出さずに曖昧な表現をしている復旧業者が多数あります。そのような復旧業者は、実績が少なかったり、社内に専用設備を持っていない可能性が高いため、注意しましょう。
当社では、「本当に技術力の高い会社であれば、復旧率で明確な根拠を示すべき」と考え、つちかった技術力に自信があるからこそ、復旧実績や復旧率を公開しています。
POINT:2 他社で復旧不可からも多数復旧に成功しています
当社では、同業他社では復旧不可能とされた機器のご相談も7,000件以上(※3)対応しており、重度障害からのデータ復旧に多数成功しています。
技術力の高い業者ほど、他社で復旧不可能と判断された機器の復旧実績が高くなる傾向にあります。
当社は、他社様を上回る症例数を復旧しているからこそ、同業他社で復旧不可能な障害でも、当社で復旧が可能となっています。諦める前に、まずはご相談ください。
POINT:3 復旧ラボをすべて公開・自社内設備で復旧しています
当社は復旧ラボを公開し、見学を受け付けており、直接ラボの様子を確認していただけます。クリーンルームを含め、国内最大級の自社内復旧ラボで復旧作業を行っており、エンジニアの作業風景をWebサイトやSNSで発信しています。
大切なデータを預ける上で、その業者の実態が分からないと信用できませんよね?社内風景や、実際に復旧に携わるエンジニアの顔が見えることは、非常に重要な点と言えます。
データ復旧業者の中には、復旧ラボを社内に保有していなかったり、外注や、個人でも試せる復旧ソフトを使用するだけで、作業を行わない業者も存在します。Webサイト上に掲載している社内風景と、実態が異なる怪しい業者も少なくありません。セキュリティなどを理由に、実態を明かさない復旧業者は、怪しいと判断した方が良いでしょう。
※1:2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数(2017年12月~2021年12月の各月復旧率の最高値)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:期間:2016年6月1日〜
デジタルデータリカバリーが選ばれる理由について、詳しくはこちらで紹介しています。
↓まずはお気軽にご相談ください↓
復旧~納品までの流れ
最短当日復旧!まずはご相談ください
当社では、初期診断は最短5分、ご依頼いただいた機器の約8割が48時間以内に復旧完了しています。ご相談・初期診断・お見積りまで無料でご案内しています。
また、過去41万件以上のご相談実績から算出されるデータベースを基に、機器や症状ごとに配置された専門のエンジニアが最先端設備と技術力を駆使して正確な診断と復旧作業を行います。大切なデータ、業務にかかわる重要なデータを復旧させたい場合はご気軽にご相談ください。
対応メーカー例
デスクトップ・ノートパソコンメーカー表
- Dell
- Lenovo
- HP
- NEC
- マウスコンピューター
- 富士通
- Dynabook
- ASUS
- パナソニック
- マイクロソフト
- Acer
- FRONTIER
- iiyama
- MSI
- 東芝
- VAIO
- GIGABYTE
- Razer
- TSUKUMO
- LGエレクトロニクス
- ドスパラ
- HUAWEI
- EPSON DIRECT
- ONE-NETBOOK Technology
- GPD
- KEIAN
- FFF SMART LIFE CONNECTED
- サードウェーブ
- ECS
- インテル
- アプライド
- Abee
※その他各種メーカーにも対応しております。 現状弊社で対応できないメーカーはございません。
お気軽にお問い合わせください。
画像・動画・Excelファイルなど、
拡張子がつくものは全て対応しております。
その他メーカー・ファイルも対応可能です。詳しくはお電話でお問い合わせください。
データ復旧の料金について
データ復旧費用は4つの要素で決まります
-
1総ディスク容量
どれくらいの大きさか?
-
2故障箇所
どこが壊れているか?
-
3難易度
どれくらい壊れている?
-
4工程数
復旧にかかる期間は?
-
1総ディスク容量
どれくらいの大きさか?
-
2故障箇所
どこが壊れているか?
-
3難易度
どれくらい壊れている?
-
4工程数
復旧にかかる期間は?
お電話いただければ、専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算のお見積もりと復旧期間をお電話にてお伝えいたします。その後、無料初期診断(お見積もり)のご案内を差し上げることもできますので、金額面についてもお電話にてご相談ください。
データ復旧料金の目安
500GB未満 | 5,000円〜 |
---|---|
500GB以上 | 10,000円〜 |
1TB以上 | 20,000円〜 |
2TB以上 | 30,000円〜 |
※こちらに掲載されている金額は、あくまで総ディスク容量を元にした目安の金額です。 障害内容により、金額が異なりますので、まずはお電話にてご確認ください。
当社復旧費用のおすすめポイント
復旧料金は、診断結果に基づいたプラン(成功報酬制あり)をご提示いたします
当社では、機器の障害状況を診断させていただき、プランをご提示いたします。
成功報酬制プランにおける「復旧成功の定義データ」は、お客様の希望に合わせて設定が可能です。
ご相談・初期診断・見積まで無料で承りますので、お気軽に無料診断・見積サービスをご活用ください。
※症状により、復旧の可否にかかわらず作業費を頂戴する場合がございます。作業費が発生する可能性がある障害に関しては、事前にお客様に状況をお伝えした上で、作業費を発生させて復旧作業に着手するか、そのまま復旧作業に着手せず機器をご返却するかをご判断いただきます。
弊社の独断で復旧作業を遂行し、作業費を請求する事はございませんのでご安心ください。
ご不明な点に関してはお手数ですが、都度担当までお問合せください。
復旧できたデータは全て納品
成功定義データだけでなく、復旧できたデータは追加料金無しで全てご納品いたします。
お見積もり後に追加で作業料を請求することはありません
お見積もり後に追加で作業料金を請求することはありません。復旧の度合いにより、お見積もりから減額される事はあっても高くなる事はございませんのでご安心ください。
※納品用メディアのご購入やその他追加サービスへのご加入については別途料金が発生いたします。
お客様に合った支払い方法が選択可能
クレジットカード・銀行振込・現金支払いに加え、請求書支払い・保険支払い・公費でのお支払い・商社を介してのお支払い等、対応が可能です。ご成約時にお申し出下さい。
官公庁、国立大学法人、上場企業
多くのお客様にご利用いただきました
※ 掲載の許可を得た法人様の一部を紹介させていただいております。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数41万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
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