パソコンの電源が繰り返し落ちたり、再起動してもすぐに電源が落ちる場合、熱暴走や電源不足、メモリの故障、ストレージの不具合、ソフトウェアの問題などが原因である可能性がありますが、適切な対処法を実施することで問題を解決できます。
この記事では、主な原因とそれぞれの対処方法について詳しく説明します。
目次
パソコンの電源が急に落ちる原因と対処方法
パソコンの電源が急に落ちる原因と対処方法は次の通りです。
パソコンの電源が入らない・つかない原因や対処法は下記でも詳しく解説しています。
![パソコンの電源がつかない・入らない原因は?試すべき対処法を解説](https://www.ino-inc.com/data_check/wp-content/uploads/2022/05/DALL·E-2024-02-21-14.30.24-An-illustration-of-a-computer-with-a-black-screen-indicating-it-wont-power-on-depicted-in-a-wide-format.-The-scene-highlights-the-computers-dark--320x180.jpg)
ケース①:電源ユニットの故障
![](http://www.ino-inc.com/data_check/wp-content/uploads/2023/08/27077870_m.jpg)
電源ユニットの故障は、パソコンの電源が急に落ちる原因の一つです。電源ユニットが正常に動作しないと、安定した電力供給ができず、突然のシャットダウンが発生します。
電源ユニットを交換する
電源ユニットの故障が原因と判明した場合、新しい電源ユニットに交換することが最も効果的な対処方法です。交換時には、パソコンの消費電力に適したワット数の電源ユニットを選びましょう。
ケース②:PC本体が熱暴走を起こしている
![](http://www.ino-inc.com/data_check/wp-content/uploads/2022/05/AdobeStock_368313480.jpeg)
PC本体内部の温度が上がりすぎると、保護機能が働いて電源が落ちることがあります。これは長時間使用や通風孔がホコリで塞がっている場合に多く見られます。
掃除する
この場合、ファンやヒートシンクの作動を確認し、掃除することが必要です。また、ノートパソコン用に冷却パッドを使用することで、パソコンの過熱を防ぐことができます。
空気の流れを確保する
パソコンの設置場所を涼しい場所にし、直射日光が当たらない風通しの良い場所に設置します。ファンや通風孔にホコリが溜まっている場合、掃除して内部のホコリを取り除きます。
放電をおこなう
放電作業を行うことで、内部に溜まった静電気を除去し、熱暴走を防ぐことができます。パソコンをシャットダウンし、電源ケーブルを抜いた状態で数分間待機します。その後、再び電源を入れます。
ケース③:電力が不足している
![](http://www.ino-inc.com/data_check/wp-content/uploads/2022/07/DALL·E-2024-02-20-19.02.02-A-wide-format-illustration-showing-a-damaged-electrolytic-capacitor-on-a-PCs-motherboard.-The-motherboard-is-depicted-with-a-detailed-view-of-various.jpg)
電力が不足している場合も、パソコンの電源が落ちる原因となります。特に高負荷な作業を行っている時や、多くの周辺機器を接続している時に発生しやすいです。
電力供給が不足している場合
電力供給が不足していると、パソコンの電源が突然落ちることがあります。特に高負荷な作業を行っている時や、多くの周辺機器を同時に接続して使用している時にはこのような状況が発生しやすいです。
直接、壁のコンセントから電源を供給する
電力不足を防ぐための一つの方法として、延長コードやタコ足配線を使用せずに、直接壁のコンセントから電力を供給することが推奨されます。これにより、必要な電力が確実に供給され、パソコンの電源が落ちることを防ぐことができます。
新品の電源ケーブルに交換する
電源ケーブルが古くなっている場合や、破損している場合も、電力供給が不安定になる原因となります。この場合、新しいケーブルに交換することで、安定した電力供給が可能になり、これもまたパソコンの電源が落ちることを防ぐことができます。
UPS(Uninterruptible Power Supply)を設置する
UPS(無停電電源装置)を設置することで、停電や電圧変動による電力不足を未然に防ぎ、パソコンへの安定した電力供給を保つことができます。これにより、電力不足によるパソコンの電源落ちを防ぐことができます。
UPS(Uninterruptible Power Supply)を設置する具体的な手順は以下の通りです。
- お使いのコンピュータに適した UPS を選択します。UPS を選択する際は、サイズ、ワット数、バッテリー容量を考慮してください。
- 製造元の説明書に従って、UPS をコンピュータに接続します。
- UPS のプラグをコンセントに差し込みます。
- UPS の電源を入れ、正常に動作していることを確認します。
- モニタ、キーボード、マウスなどのコンピュータ周辺機器をすべて UPS に接続します。
- コンピュータの電源を入れます。
- UPS をコンピュータの電源設定に合わせて設定します。
- UPS をコンセントから抜き、コンピュータの電源が入ったままであることを確認し、UPS をテストします。
ケース④:メモリの不具合や故障
![](http://www.ino-inc.com/data_check/wp-content/uploads/2022/07/DALL·E-2024-02-20-18.58.20-An-illustration-showing-a-PCs-memory-module-partially-dislodged-from-its-slot-on-the-motherboard-in-a-wide-format.-The-motherboard-is-intricately-de.jpg)
メモリの不具合や故障も、電源が落ちる原因の一つです。メモリの破損や接点不良などが原因で発生します。
「Windows メモリ診断」でメモリの状態を調べる
メモリのチップが故障している場合、マザーボードがメモリを正しく参照できず、不具合が発生することがあります。
この場合、検索窓に「Windows メモリ診断」と入力し、メモリの状態を調べ、故障が判明した場合は交換する必要があります。
故障が判明した場合、メモリを交換する
メモリ同士やマザーボードとの相性が悪いと、動作不良を起こすことがあります。
たとえば、メモリを差し替えたり増設してから、突然のシャットダウンが頻発するようになった場合、部品の相性に問題があることが考えられます。この場合、新しいメモリに交換することで問題を解決します。交換時には、パソコンの仕様に合ったメモリを選びましょう。
CMOSをクリアする(BIOS初期化)
![BIOS](https://www.ino-inc.com/data_check/wp-content/uploads/2022/06/reset-BIOS.jpg)
BIOSとは、Basic Input Output Systemの略で、パソコン起動時のハードウェアを認識し、OSを起動させることを可能にするために必要なプログラムです。
BIOS設定に問題がある場合、マザーボード上にあるボタン電池「CMOS電池」を取り外して付け替えることで、BIOS設定を初期化し、コンピュータを元の状態に戻すし、問題を解決することができます。
CMOS電池を取り外してBIOS設定を初期化する手順は次の通りです。
- コンピュータをシャットダウンする: コンピュータの電源を切り、電源ケーブルを外します。
- ケースを開ける: ドライバーを使用してパソコンケースを開けます。
- 静電気対策を行う: 静電気防止用リストバンドを装着するか、金属部分に触れて静電気を放電します。
- CMOS電池を探す: マザーボード上にあるボタン電池(通常は銀色の円形のもの)を探します。
- CMOS電池を取り外す: 小さなレバーを押し下げて電池を取り外します。工具を使用せずに手で行うことができます。
- 数分待機する: 約5〜10分間待機して、CMOSが完全にリセットされるのを待ちます。
- 新しいCMOS電池を取り付ける: 取り外した電池と同じ型番の新しい電池を用意し、元の位置に取り付けます。
- ケースを閉じる: パソコンケースを元に戻し、ネジを締めます。
- 電源ケーブルを接続する: 電源ケーブルを再接続し、コンピュータを起動します。
BIOSに問題がある場合は、これでコンピュータが元の状態になるはずです。
ただし、ここで紹介した対処法でも問題を解決できない場合は、これ以上の作業は中断し、データ復旧業者へ相談することをおすすめします。
>BIOSが起動しない場合の原因と対処法について詳しくはこちら
ケース⑤:ブルースクリーンが表示された/ソフトウェア(OS)の不具合
![](http://www.ino-inc.com/data_check/wp-content/uploads/2022/11/DALL·E-2024-02-08-11.06.33-A-close-up-view-of-a-computer-screen-displaying-a-large-easily-readable-error-message-that-says-_No-Hard-Drive-detected._-The-image-focuses-solely-on.webp)
ソフトウェアの問題でパソコンがクラッシュした場合、電源が急に落ちるだけでなく、エラーメッセージが表示されたり、ブルースクリーン(青い画面)が発生することがあります。問題を解決するためには、原因を特定する必要があります。
例えば再起動後にブルースクリーンが表示された場合、以下で対処することができます。
ただ、ブルースクリーンはハードウェアの不具合によっても引き起こされます。購入から5年以上経過しているパソコンでは、バッテリー寿命による電力不足を疑ってみましょう。
ハードウェアの不具合でデータ復旧が必要な場合、自力での復旧は困難であり、データ損失のリスクを伴うため、専門業者に相談することを強くおすすめします。
①セーフモードで起動する
![セーフモード](https://www.ino-inc.com/data_check/wp-content/uploads/2022/06/windows10_shutdown_repair_start1.png)
セーフモードは、最小限のシステム環境でパソコンを起動するWindowsの診断用起動モードです。これで起動できる場合、システム的な問題である可能性が高く、「システムの復元」で設定を初期化すれば対処できる可能性があります。
- 正しく起動できなかった場合に表示される「詳細オプション」を選択
- オプションの選択画面から「トラブルシューティング」を選択。
- トラブルシューティング画面の「詳細オプション」を選択。
- 詳細オプション画面から「スタートアップ設定」をクリック。
- スタートアップ設定画面の、「4) セーフモードを有効にする」 または「5)セーフモードとネットワークを有効にする」を選択。
- パソコンがセーフモードで起動します。
しかし、これでも起動できない場合、ストレージやメモリ障害など、ハードウェアに不具合が発生している恐れが高いです。
この場合、自力で対応すると状態が悪化するため、データの要不要に応じ、専門業者に対応を依頼することをおすすめします。
②エラーコード(STOPコード)を検索して問題を特定する
ブルースクリーンが発生する場合、エラーコードを検索すれば、どのようなエラーが起きているか推定可能です。
ブルースクリーンのエラーコードは「STOPコード」と呼ばれ、パソコン内部で何らかのトラブルが発生している場合に表示されます。
![ブルースクリーン](https://www.ino-inc.com/data_check/wp-content/uploads/2022/06/blue_screen.jpg)
ブルースクリーンが発生した場合は、以下の手順でSTOPコードを確認してください。
- パソコンを再起動します。
- ブルースクリーンが表示されたら、エラーコードを確認します。
- 別の端末の検索エンジンで該当するエラーコードを入力し、検索を実行します。
STOPコードには、以下のような種類があります。
- 0x0000001E:メモリやドライバーの問題が原因である可能性がある。
- 0x0000007F:ハードウェアの問題が原因である可能性がある。
- 0x00000050:メモリやドライバーの問題が原因である可能性がある。
- 0x0000007B:ハードディスクの問題が原因である可能性がある。
- 0x00000024:ファイルシステムの問題が原因である可能性がある。
- 0x0000007E:ハードウェアの問題が原因である可能性がある。
STOPコードを確認することで、エラーの原因を特定し、解決策を見つけることができます。ただし、STOPコードを確認しても解決できない場合は、専門家に相談することを検討してください。
特に下記のエラーコードは極めて重篤なハードウェア障害と考えられるため、不用意な操作は控えて専門業者まで対応を依頼しましょう。
- 0x0000007F
- 0x0000007B
- 0x0000007E
パソコンの起動よりもデータを優先したい場合はデータ復旧業者に相談をおすすめします。
③システムのイベントログを確認する
Windowsで発生したエラーは逐一記録されています。この際、イベントビューアーに表示されたエラーコードを検索すれば、どのようなエラーが起きていたか知ることができます。
![イベントビューア](https://www.ino-inc.com/data_check/wp-content/uploads/2022/06/windows-system-log-03.png)
ここからイベントログの種類をクリックすると、エラーの詳細が表示されます。ここに表示されている原因を検索・確認すれば、おおよその原因を推測することが可能です。
④最後にインストールしたソフトウェアをアンインストールする
セーフモードで起動に成功した後は、直近もしくは異常発生直前にインストールしたソフトウェアをアンインストールしておきましょう。
インストールしたソフトウェアが起動を干渉している可能性があります。この場合、ソフトウェアとPCに互換性がない可能性も高いため、ソフトウェアの使用可能条件もあらかじめ、確認しておくことをおすすめします。
⑤SFCでWindowsのシステムファイルを修復する
システムファイルとは、Windows(OS)の動作に必要なデータです。ここが破損していると、パソコンの起動に支障が生じ、立ち上がらない場合があります。
この場合、OS内蔵の「システムファイルチェッカーツール」(SFC)を実行すると、システムファイルの異常をスキャン・修復することで問題が解決できる場合があります。
システムファイルチェッカーツールは以下の手順で実行できます。
- 「Windowsマーク」を右クリックします。
- 検索窓に「Windows PowerShell」と入力し、当該アプリを開きます。
- 「sfc /scannow」を入力してEnterキーを押します。
この際、問題のあるシステムファイルが見つかれば自動修復されます。「検証100%が完了しました」のメッセージが表示されたら完了です。
ただし、システムファイルチェッカーツールは、多くの破損したシステムファイルを修復することはできますが、全てを完全に修復することはできません。
ここまでの対処法で問題が解決できなかった場合、自力では修復不可能なほど深刻な障害が発生している可能性が高いです。
この場合、操作や修復を行うことで、データ・機器共に完全にクラッシュさせてしまう恐れがありますので、それ以上の操作は控え、データの要不要に応じ、適切な専門業者まで対応を依頼するようにしましょう。
⑥スタートアップ修復を行う
![詳細オプション](https://www.ino-inc.com/data_check/pc/images/res_25/item-4.jpeg)
スタートアップ修復とは、起動トラブルを解決する機能であり、
Windowsの起動に失敗すると、全自動でスタートアップ修復を行うことができます。
ただし、スタートアップ修復は、パソコンに非常に負荷をかけてしまう機能なので、何度も繰り返すことは控えてください。また、スタートアップ修復でも問題が解決できない場合、より深刻な問題がパソコンに発生している恐れがあります。
正常に動作しない機器からデータを救出するには、複数の対処法を試すのでなく、電源を切った状態で、データ復旧の専門業者まで相談することを強くおすすめします。
⑦オペレーティングシステム(OS)を再アップデートする
OSを最新の状態にアップデートすることで、不具合を修正できる場合があります。Windows OSのアップデート手順は以下の通りです。
- スタートメニューを開く: 左下のスタートボタンをクリックします。
- 設定を開く: 歯車のアイコンをクリックして「設定」メニューを開きます。
- 更新とセキュリティを選択する: 「更新とセキュリティ」をクリックします。
- Windows Updateを確認する: 左側のメニューから「Windows Update」を選択し、「更新プログラムのチェック」をクリックします。
- 更新プログラムをインストールする: 利用可能な更新プログラムが表示されたら、「ダウンロードしてインストール」をクリックします。
- 再起動する: アップデートが完了したら、システムを再起動して適用します。
⑧デバイスマネージャーでディスプレイドライバを更新する
デバイスドライバーが古かったり破損していたりすると、デバイスマネージャーで問題が発生し、ブルースクリーンエラーにつながる可能性があります。
この場合、ディスプレイドライバを最新バージョンに更新することで問題が解消されることがあります。
ディスプレイドライバの更新手順は次の通りです。
- スタートメニューを開く: 左下のスタートボタンをクリックします。
- デバイスマネージャーを開く: 検索バーに「デバイスマネージャー」と入力し、結果から「デバイスマネージャー」を選択します。
- ディスプレイアダプターを展開する: 「ディスプレイアダプター」の項目をダブルクリックして展開します。
- ドライバを更新する: 使用しているディスプレイアダプターを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。
- ドライバーソフトウェアの最新版を検索する: 「自動で更新されたドライバーソフトウェアを検索」を選択し、システムが最新のドライバーを検索・インストールするのを待ちます。
- 再起動する: ドライバの更新が完了したら、システムを再起動します。
⑨システムの復元ポイントを適用する
システムの復元は、Windowsに搭載されている機能で、パソコンのシステム状態を過去のある時点に復元することで、問題を解決することができます。
たとえばWindows Updateの適用後に「パソコンが起動しなくなった」「動作が不安定になった」などの問題が発生した場合、システムの復元を使って、アップデート前の状態に戻すことができます。
システムの復元の手順は次の通りです。
- スタートメニューを開く: 左下のスタートボタンをクリックします。
- システムの復元を開く: 検索バーに「システムの復元」と入力し、結果から「システムの復元」を選択します。
- システムの復元ウィザードを開始する: 「システムの復元を開く」をクリックし、ウィザードを開始します。
- 復元ポイントを選択する: リストから適用する復元ポイントを選び、「次へ」をクリックします。
- 復元を確認する: 復元内容を確認し、「完了」をクリックして復元プロセスを開始します。
- 再起動する: 復元プロセスが完了したら、システムが自動的に再起動します。
ただ、システムの復元は、あくまでもシステムを復旧するための機能です。データの復旧を考えている方は、専門業者に依頼するのがベストと言えるでしょう。
「Operating system not found」と表示された時の対処法はこちら
「ドライブのスキャンおよび修復中」と表示された時の対処法はこちら
ケース⑥:ストレージ(HDD/SSD)の物理的な故障
![](http://www.ino-inc.com/data_check/wp-content/uploads/2022/07/Early.jpg)
パソコンの電源が急に落ちる原因は様々ですが、ストレージの物理障害も重要な原因の一つです。物理障害とは、ハードディスクドライブ(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)などのストレージデバイスが物理的に損傷を受け、正常に動作しなくなった状態のことを指します。
物理障害の主な症状は次の通りです。
- パソコンの電源が急に落ちる
- ロゴ画面で停止する
- ブルースクリーンが表示される
- 黒い画面に白い文字でエラーメッセージが表示される
- パソコンが急なシャットダウンを繰り返す
S.M.A.R.T.ツールでストレージの健康状態を確認する
S.M.A.R.T.(Self-Monitoring, Analysis, and Reporting Technology)は、ハードディスクドライブ(HDD)などストレージデバイスの健康状態を監視する技術です。
S.M.A.R.T.ツールでは、ディスクの回転数、ヘッドの移動距離、読み取りエラーの発生頻度など、様々な項目を監視し、潜在的な問題を早期に検出することができます。
S.M.A.R.T.ツールは、無料で利用できるものが多数公開されています。ここでは、Windows上で利用できる代表的ツール「CrystalDiskInfo」の使用方法をご紹介します。
- CrystalDiskInfoをダウンロードしてインストールする:ご自身のOSに合ったバージョンのCrystalDiskInfoをダウンロードしてインストールします。
- CrystalDiskInfoを起動する:インストールが完了したら、CrystalDiskInfoを起動します。
- S.M.A.R.T.情報を確認する:CrystalDiskInfoの画面には、接続されているストレージデバイスの情報が表示されます。各デバイスの欄にある「健康状態」を確認してください。
- 「良好」: ストレージデバイスは正常に動作しています。
- 「注意」: ストレージデバイスに潜在的な問題がある可能性があります。引き続き監視する必要があります。
- 「異常」: ストレージデバイスに深刻な問題が発生している可能性があります。速やかにデータをバックアップし、新しいストレージデバイスに交換する必要があります。
- 詳細なS.M.A.R.T.情報を確認する:各デバイスの欄にある「詳細」ボタンをクリックすると、より詳細なS.M.A.R.T.情報を確認することができます。
S.M.A.R.T.で異常が検出され、ストレージデバイスからデータを安全に復旧する場合は、専門知識と技術を持つ業者に相談することで、大切なデータを守ることができます。
【※】物理障害が発生した場合、自力では対応できない
![パソコンの電源がつかない・入らない原因は?試すべき対処法を解説](http://www.ino-inc.com/data_check/wp-content/uploads/2022/05/DALL·E-2024-02-21-14.30.24-An-illustration-of-a-computer-with-a-black-screen-indicating-it-wont-power-on-depicted-in-a-wide-format.-The-scene-highlights-the-computers-dark-.jpg)
物理障害が発生した場合、パソコンのエラー修復ツールや市販のデータ復旧ソフトで問題を解決することはできません。これらのツールは、論理障害と呼ばれるソフトウェア的な問題を解決するものであり、物理障害には対応していないためです。
さらに厄介なことに、物理障害と論理障害の症状は似ており、自力で判断して何度も修復作業を繰り返すなど誤った対処をしてしまうと状態を悪化させる可能性があります。
この場合、S.M.A.R.T.ツールを使用して、ストレージの状態をチェックし、データの要不要に応じ、パソコン修理店やデータ復旧専門業者などの専門家に相談しましょう。
データ復旧の専門業者では、専門家が長年培った技術的な知識を用いて、データを安全な手段で取り出します。ただし、PCに内蔵されているHDDとSSDの復旧技術は大きく異なるため、業者の中には「SSDのデータ復旧は困難」というところもあります。
データ復旧を検討しているのであれば、HDDとSSDの両方の復旧実績がある業者まで相談してみることをおすすめします。
デジタルデータリカバリーは、通常の業者やメーカー修理でも諦められてしまった、MacBook Proの内蔵SSDのデータ復旧にも実績がある、データ復旧の専門業者です。高度な技術と豊富な経験を持つエンジニアが、お客様の大切なデータを復旧するために全力で取り組んでおり、「電話」「メール」で、24時間365日ご相談を受け付けています。
![かんたん申し込み](https://www.ino-inc.com/data_check/wp-content/uploads/2022/07/3step.jpg)
解決策を試しても問題が解決しない場合は専門家に早めに相談する
![PC(パソコン)の電源が落ちた場合データは大丈夫なのか?](https://www.ino-inc.com/data_check/pc/images/res_25/pc25_07.jpg)
ご自身で対処法を行い、解決しない場合は、パソコンのシステムや内蔵ストレージに深刻な異常が発生している可能性があります。
特にパソコンから異音・異臭がするケースや、使用環境を整えても正常に動作しない場合は、ご自身で対処できないほど障害が悪化してしまっているかもしれません。
また、「パソコンの電源が急に落ちる」という症状とは別に、次のような症状が過去に見受けられる場合、パソコンが物理的に壊れかけていると考えられます。
- パソコンが完全に起動しない
- ランプやファンが頻繁に点滅する
- 「巡回冗長検査エラー」などのメッセージや警告が表示される
- フリーズやブルースクリーンが発生して先に進めない
- 内蔵ハードディスクが「カチカチ」「カタカタ」と異音を立てている
これらの症状が見られる場合、専門業者に相談することをおすすめします。ただし、どのような業者を選ぶかは、 パソコンの保存データの必要性によって大きく変わってきます。
それぞれの専門業者の特徴は以下の通りです。
データが不要な場合:メーカーの修理・交換サービスを利用する
お使いのパソコンに不具合が発生した場合、保証期間内であれば、無償で修理や交換を受けることができる場合があります。
ただしメーカー・修理業者はパソコンを「起動させること」を目的としているため、修理・交換を行うと、内部のデータは原則として失われます。あくまで修理は、パソコンの動作を復旧するのが目的であって、そもそもデータ復旧は念頭に置かれていません。
清浄に動作しないパソコンに必要なデータがある場合は、メーカーに修理依頼を出す前に、データ復旧の専門業者に依頼するようにしましょう。
データが必要な場合:データ復旧業者を利用する
![](https://www.ino-inc.com/data_check/wp-content/uploads/2022/06/0P2A7878-600x400.jpg)
メーカーや修理業者では破損、水没したHDDやSSDに対して部品交換しか行うことができない一方で、データ復旧業者は独自の技術や復旧専用のツールを使用して、HDD/SSDのデータ抽出だけでなく、破損したデータの修復作業も行えます。
データ復旧業者では、壊れたPCなどから「データを取り出すこと」を目的としています。
データが必要な場合は、データ復旧の専門業者まで相談するようにしましょう。データ復旧業者では故障の原因を診断して、原因を突き止めてから復旧作業を行うため、電源が落ちる機器からもデータを抽出することができます。
ただし、業者によっては技術力が大きく異なり、復旧率にも大きな違いがある場合があります。
デジタルデータリカバリーなら他社で不可とされたデータ復旧の相談実績が7,000件以上(算出期間:2016年6月1日〜)あります。
機器ごとに復旧専門のエンジニアが40人以上在籍しているため、最短5分で初期診断を行い、ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了することが可能です。
「パソコンで一切操作ができない」「すぐにデータが必要」といったデータ復旧のご相談は24時間365日、相談から初期診断・お見積りまで、無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
はじめてのデータ復旧業者は【技術力の高さ】で選ぶ
データトラブルの際、一番頼りになるのがデータ復旧業者です。しかし、初めてデータ復旧業者に依頼するとなると、どこに依頼したらいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
データ復旧業者を選ぶときの最大のポイントは、【技術力の高さ】です。
データ復旧は手術と同様、何度もできるものではありません。失敗してもやり直しがきくものではなく、繰り返すたびに復旧率が下がっていくので、最初の対応が復旧率を握るカギとなります。もし絶対に取り戻したい大切なデータがあれば、確かな技術力を持つ業者に依頼すべきでしょう。
技術力が高いデータ復旧業者を選ぶ3つのポイント
全国100社以上あるといわれるデータ復旧業者の中で技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントを解説します。おさえておくべきポイントはこちらです。
- POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
- POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
- POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
復旧実績や復旧率は、多くの場合、公式Webサイトで確認できます。特に実績が誰が見ても客観的に判断できる「数字」で明記されている企業は、信頼性が高いと言えます。
データ復旧業者の中には、明確な根拠数字を記載していないケースもあります。そのような業者は技術力を有していない可能性があるため、信頼できる業者とは言い難いです。
「国内最高レベル」など、曖昧な言葉のみで具体的な復旧実績について公開していない業者もあるため、過去の実績についてしっかり確認するようにしましょう。
POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
「メーカーや他のデータ復旧業者で復旧できなかった機器から復旧実績がある業者」は技術力が高いと言えます。官公庁、国立大学法人、上場企業の復旧件数が多い業者も、信頼がおけます。
データ復旧は、機器の種類や障害の程度によって難易度が異なります。業者によって対応できる障害レベルにも差があるため、技術力の低い業者に依頼すると、復旧に失敗するリスクがあります。
他社で復旧できなかった機器でも復旧実績のある業者は、高難度の障害に対応している、技術レベルの高い業者と言えます。
POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
データ復旧の業者の中には、自社で復旧作業を行なわず外注したり、自社内に専用設備を持たない業者も存在します。
そのような業者に依頼してしまうと、誤った処置が行われ、大切なデータを失う可能性があります。
復旧ラボを公開し、見学を受け付けている業者であれば、自社内できちんと復旧作業を行なっていることがわかるので安心です。
国内で復旧ラボを構えている業者は限られています。Webサイトの情報だけではわからないことも多く、実態を知るには直接ラボの様子を確認するのが一番安心です。
データ復旧は「デジタルデータリカバリー」にお任せください
当社はデータ復旧専門業者 14年連続データ復旧国内売上No.1(※)として多くのお客様に選ばれ続けています。そして技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントをすべて満たしており、自信を持ってデータ復旧の作業をさせていただきます。
※データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと
※第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(集計期間:2007年~2020年)
- POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
- POINT:2 他社で復旧不可からも多数復旧に成功しています
- POINT:3 復旧ラボをすべて公開・自社内設備で復旧しています
POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
当社はデータ復旧国内トップクラスの実績を誇っており、復旧率最高値 95.2%(※1)の技術力をもって、あらゆるメディアからのデータ復旧に対応しています。また、官公庁や国立大学法人・上場企業を含めた、日本中のお客様のデータの復旧に対応しており、累計41万件以上のご相談実績(※2)があります。
しかし残念ながら、データ復旧業者の中には技術力が低いにも関わらず、「我々は高い技術力を持っています」など、明確な数字を出さずに曖昧な表現をしている復旧業者が多数あります。そのような復旧業者は、実績が少なかったり、社内に専用設備を持っていない可能性が高いため、注意しましょう。
当社では、「本当に技術力の高い会社であれば、復旧率で明確な根拠を示すべき」と考え、つちかった技術力に自信があるからこそ、復旧実績や復旧率を公開しています。
POINT:2 他社で復旧不可からも多数復旧に成功しています
当社では、同業他社では復旧不可能とされた機器のご相談も7,000件以上(※3)対応しており、重度障害からのデータ復旧に多数成功しています。
技術力の高い業者ほど、他社で復旧不可能と判断された機器の復旧実績が高くなる傾向にあります。
当社は、他社様を上回る症例数を復旧しているからこそ、同業他社で復旧不可能な障害でも、当社で復旧が可能となっています。諦める前に、まずはご相談ください。
POINT:3 復旧ラボをすべて公開・自社内設備で復旧しています
当社は復旧ラボを公開し、見学を受け付けており、直接ラボの様子を確認していただけます。クリーンルームを含め、国内最大級の自社内復旧ラボで復旧作業を行っており、エンジニアの作業風景をWebサイトやSNSで発信しています。
大切なデータを預ける上で、その業者の実態が分からないと信用できませんよね?社内風景や、実際に復旧に携わるエンジニアの顔が見えることは、非常に重要な点と言えます。
データ復旧業者の中には、復旧ラボを社内に保有していなかったり、外注や、個人でも試せる復旧ソフトを使用するだけで、作業を行わない業者も存在します。Webサイト上に掲載している社内風景と、実態が異なる怪しい業者も少なくありません。セキュリティなどを理由に、実態を明かさない復旧業者は、怪しいと判断した方が良いでしょう。
※1:2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数 (2017年12月~2024年6月の各月復旧率の最高値)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:期間:2016年6月1日〜
デジタルデータリカバリーが選ばれる理由について、詳しくはこちらで紹介しています。
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最短当日復旧!まずはご相談ください
当社では、初期診断は最短5分、ご依頼いただいた機器の約8割が48時間以内に復旧完了しています。ご相談・初期診断・お見積りまで無料でご案内しています。
また、過去41万件以上のご相談実績から算出されるデータベースを基に、機器や症状ごとに配置された専門のエンジニアが最先端設備と技術力を駆使して正確な診断と復旧作業を行います。大切なデータ、業務にかかわる重要なデータを復旧させたい場合はご気軽にご相談ください。
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対応メーカー例
デスクトップ・ノートパソコンメーカー表
- Dell
- Lenovo
- HP
- NEC
- マウスコンピューター
- 富士通
- Dynabook
- ASUS
- パナソニック
- マイクロソフト
- Acer
- FRONTIER
- iiyama
- MSI
- 東芝
- VAIO
- GIGABYTE
- Razer
- TSUKUMO
- LGエレクトロニクス
- ドスパラ
- HUAWEI
- EPSON DIRECT
- ONE-NETBOOK Technology
- GPD
- KEIAN
- FFF SMART LIFE CONNECTED
- サードウェーブ
- ECS
- インテル
- アプライド
- Abee
※その他各種メーカーにも対応しております。 現状弊社で対応できないメーカーはございません。
お気軽にお問い合わせください。
画像・動画・Excelファイルなど、
拡張子がつくものは全て対応しております。
![全拡張子に対応](https://www.ino-inc.com/data_check/wp-content/uploads/2022/05/reliable_004.png)
その他メーカー・ファイルも対応可能です。詳しくはお電話でお問い合わせください。
データ復旧の料金について
データ復旧費用は4つの要素で決まります
-
1総ディスク容量
どれくらいの大きさか?
-
2故障箇所
どこが壊れているか?
-
3難易度
どれくらい壊れている?
-
4工程数
復旧にかかる期間は?
-
1総ディスク容量
どれくらいの大きさか?
-
2故障箇所
どこが壊れているか?
-
3難易度
どれくらい壊れている?
-
4工程数
復旧にかかる期間は?
お電話いただければ、専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算のお見積もりと復旧期間をお電話にてお伝えいたします。その後、無料初期診断(お見積もり)のご案内を差し上げることもできますので、金額面についてもお電話にてご相談ください。
データ復旧料金の目安
500GB未満 | 5,000円〜 |
---|---|
500GB以上 | 10,000円〜 |
1TB以上 | 20,000円〜 |
2TB以上 | 30,000円〜 |
※こちらに掲載されている金額は、あくまで総ディスク容量を元にした目安の金額です。 障害内容により、金額が異なりますので、まずはお電話にてご確認ください。
当社復旧費用のおすすめポイント
復旧料金は、診断結果に基づいたプラン(成功報酬制あり)をご提示いたします
当社では、機器の障害状況を診断させていただき、プランをご提示いたします。
成功報酬制プランにおける「復旧成功の定義データ」は、お客様の希望に合わせて設定が可能です。
ご相談・初期診断・見積まで無料で承りますので、お気軽に無料診断・見積サービスをご活用ください。
※症状により、復旧の可否にかかわらず作業費を頂戴する場合がございます。作業費が発生する可能性がある障害に関しては、事前にお客様に状況をお伝えした上で、作業費を発生させて復旧作業に着手するか、そのまま復旧作業に着手せず機器をご返却するかをご判断いただきます。
弊社の独断で復旧作業を遂行し、作業費を請求する事はございませんのでご安心ください。
ご不明な点に関してはお手数ですが、都度担当までお問合せください。
復旧できたデータは全て納品
成功定義データだけでなく、復旧できたデータは追加料金無しで全てご納品いたします。
お見積もり後に追加で作業料を請求することはありません
お見積もり後に追加で作業料金を請求することはありません。復旧の度合いにより、お見積もりから減額される事はあっても高くなる事はございませんのでご安心ください。
※納品用メディアのご購入やその他追加サービスへのご加入については別途料金が発生いたします。
お客様に合った支払い方法が選択可能
クレジットカード・銀行振込・現金支払いに加え、請求書支払い・保険支払い・公費でのお支払い・商社を介してのお支払い等、対応が可能です。ご成約時にお申し出下さい。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数41万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。