「パソコンやHDDに液体をこぼしてしまった」「水害で浸水した」。そのような場合、このまま使用を続けると状態が悪化する恐れがあります。また水没した機器は時間の経過とともに内部部品が湿気や腐食によって破損する恐れがあり、残留した水分が原因で発熱することにより、感電・発火や発煙など重大な事故を招く危険性もあります。
もし水没して「起動しない」「動作が不安定」という機器からデータを取り出す場合、できるだけ早く専門業者に対応を依頼することが重要となります。正しい対処法を知って、内部のデータを安全に救出しましょう。確実にデータを取り出したい場合は、技術力の高い業者に一度相談するようにしましょう。
目次
パソコンの水没で発生する不具合
パソコンの水没で発生する不具合としては次のものがあります。
- パソコンが起動しない・電源が勝手に落ちる・再起動を繰り返す
- キーボードが反応しない・キーボードが使えない・キーボードが勝手に動く
- 反応が遅い・動きが不安定になる
- 液晶モニターが映らない
- 音が出ない・音が途切れる
- USB端子に外付けHDDやUSBメモリを挿しても認識しない
- パソコンや内蔵HDDから異音が鳴る
発生する不具合の中でもストレージに関するものは、データ消失リスクに直結します。水没をはじめ、衝撃や経年劣化が要因の故障は物理障害と総称されます。
物理障害を起こしたHDDからデータ復旧を行うには、精密機器を安全に復旧する高度な専門設備や、膨大なデータ復旧件数に裏打ちされた高度な解析技術が必要不可欠となります。
デジタルデータリカバリーなら他社で復旧不可と診断された機器の相談を7,300件以上※1いただいております。データ復旧は失敗を重ねるごとに完全復旧への難易度があがるため、最新の設備と、復旧率最高値95.2%※2を実現させる技術力を持つ当社までご相談ください。
※1(算出期間:2016年6月1日~)
※2(2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数 ・2017年12月~2024年8月の各月復旧率の最高値)
①パソコンをドライヤーや冷蔵庫を使って乾燥させる
ドライヤーの熱は内部部品を損傷する恐れがあり、冷蔵庫内の湿度はさらなるダメージを招く可能性があります。これらの方法は避け、専門家に相談することが最善です。
②通電する(電源オフのままで保管する)
水没後にパソコンを通電させると、ショートや内部部品の損傷が起こり、修復が難しくなる可能性があります。完全に乾燥させるまで電源を入れないようにしましょう。
水没・浸水したパソコンの復旧手順
上記の症状が起きた場合、まずパソコンを安全な環境で使用できるように、内部の水分をしっかりと除去する必要があります。以下の手順で解決を試みてみてください。
①電源を切る・シャットダウンする
水をこぼしたパソコンは、すぐにシャットダウンしてください。ショートして機器が破損する恐れがあります。もしパソコンを通電して異常が発生した場合は、専門家まで対応を依頼することをおすすめします。
②電源ケーブル、電源コード・ACアダプタ・バッテリーを取り外す
次に安全上の理由から電源ケーブルを取り外してください。また、確認してください。液体が機器に入った状態で通電を試みると、より大きな損害を受ける可能性があります。
③機器内部の水分を拭き取る・自然乾燥させる
はじめにパソコンの蓋を開け、水がどこまで入っていたかを確認します。一部のパソコンにはストレージの取り外しがしやすいよう、カバーにつまみネジが採用されている場合が多く、裏面にあるフタ取り外すことで機器内部を露出させることができます。
水滴などが残っている場合は、乾いた布で湿気を丁寧に拭き取ったのち、風通しがよい空間でしばらく乾燥させましょう。この際、パソコンを直射日光で天日干ししたり、ドライヤーを使って一気に乾燥させると故障する恐れがあるため、注意しましょう。最後に、水分が残っていないか確認してから、パソコンを組み立て直します。最後に、電源を入れて、パソコンを動作させて、正常に機能するかを確認してください。
④パソコンの電源が入ったらバックアップを取る
これまでのステップを踏み、パソコンの電源が入ったらバックアップを取りましょう。一見して使えそうな場合でも、腐食が進み、ある日突然使えなくなるということも珍しくないからです。
あらかじめバックアップデータがあれば、その後、機器が完全に故障しても、データは安全な状態で保つことが出来ます。
どうしても解決できない場合は専門業者に相談する
上記の対処法で解決しない場合、PCの起動を優先する場合は「修理」を、保存されているデータを優先する場合は「データ復旧」を行いましょう。
データが不要な場合は、メーカーの修理・交換サービスを利用する
パソコンのデータ復旧は、内部のデータを復旧することを目的としているのに対し、パソコン修理は、機器を再び使えるようにすることを目的としています。
お使いのパソコンに不具合が発生した場合、メーカー保証期間の範囲内であれば、比較的安価で修理・交換を行うことができます。ただし、メーカーは修理を請け負いますが、データ復旧を行うわけではありません。
データは、原則として全て初期化されてしまいます。
メーカーやショップに修理依頼を出す前に、パソコン内に必要なデータがある場合、データの重要度にあわせて、データ復旧の専門業者に依頼することを検討しておきましょう。
データが必要な場合は、データ復旧の専門業者に相談する
機器の中に失いたくない大切なデータがあれば、データ復旧の専門業者に相談することを強くおすすめします。データ復旧業者では、水没などの復元ソフトでは対応できない物理障害やデータ復元・復旧が可能です。
データ復旧業者では、機器に発生している症状を元にエンジニアによる正確な初期診断を行い、故障原因の特定が可能です。プロが対応するため、データ復旧に失敗するリスクを抑えることができます。
デジタルデータリカバリーでは、経験豊富なエンジニアと、累計41万件以上のご相談実績(*期間:2011年11月1日以降)から算出されたデータをもとに、他社様でデータ復旧不可能とされた機器でも、経験豊富なエンジニアが、高い精度での復旧を実現しています。
官公庁、国立大学法人、上場企業
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※ 掲載の許可を得た法人様の一部を紹介させていただいております。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数41万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。