WordやExcelで編集した内容を別名で保存をするつもりが誤って上書きを行ってしまった場合、元のデータは復元できるのでしょうか?
データを誤って上書きしてしまった場合、状況によっては正しい対処法を行うことで元データの復元が可能な場合があります。誤った操作してしまうと復元できるはずだったデータを消してしまう恐れがあるため注意しましょう。
この記事では誤って上書きしてしまったデータの復元方法について詳しく解説します。
目次
誤ってデータを上書きしてしまった際にまず確認すべきこと
誤ってデータを上書きしてしまった場合、まずパソコン内のゴミ箱フォルダを確認しましょう。パソコンのゴミ箱に移動されたデータは、デフォルト設定(Windowsの場合)では30日間保存されます。
30日以内であれば、ゴミ箱フォルダにデータが残っている可能性があります。ゴミ箱にデータが存在する場合、そのデータはゴミ箱フォルダから復元可能です。
しかし、ゴミ箱内に復元したいデータが見つからない場合は、次に紹介する方法で復元が可能な場合があります。ただし、一度上書きされたデータは、機器が稼働しているとさらに上書きされてしまい、元のデータの復元が不可能になる恐れもあります。
操作に不安がある場合や、高い確率でデータを復元したい場合は、早めにデータ復旧業者に相談することをおすすめします。
上書きしてしまったデータの復元方法
誤って上書きしてしまったデータの復元方法は状況により異なります。上書きしてしまったデータの復元方法は以下を参考にしてください。
パソコンで削除したデータの復元方法については、以下の記事でも詳しく解説しています。
上書きしてしまったファイルの復元方法
まずはファイルを使用中に上書きしてしまった場合の復元方法を紹介します。
ファイルの上書きデータを復元する方法はWindows10/11・Windows8・Windows7で異なるのでそれぞれの方法を紹介します。
Windows10で外付けHDDのデータが消えた場合の対処法はこちら
Windows10/11の場合
Windows10/11でファイルを上書きしてしまった場合「ファイル履歴」機能を使うことで復元が可能な場合があります。
この「ファイル履歴」機能とは自動でバックアップを行う機能で、履歴ごとにファイルを保存しているため誤ってファイルを失ってしまった場合、履歴から失う前のファイルを復元することが可能です。
- デスクトップ画面左下のスタートボタンから「設定」を開く
- 「設定」内の「更新とセキュリティ」を開く
- 「更新とセキュリティ」で開いたウインドウから「バックアップ」を開き、表示されたファイル履歴の操作画面から「その他のオプション」をクリックする
- 「その他のオプション」で開いたバックアップオプションから一番下にある「現在のバックアップからファイルを復元」をクリックする
- ファイルの履歴が表示されたら復旧したいファイルを選択し下の緑色の復元ボタンでファイルを復元する
「ファイル履歴」機能はWindowsに標準装備されている機能ですが、機能のオンにされていないと履歴は保存されないので注意してください。
Windows8の場合
Windows8では「以前のバージョンを復元」機能から復元を行うことができます。
- スタートメニューの検索欄から復元したいファイルを検索する
- ファイルが見つかったらそのファイルを右クリックする
- ②の右クリックで表示された「以前のバージョンの復元」をクリックしする
- 「以前のバージョン」の欄を確認し、復元したいファイルをクリックして復元を行う
Windows7の場合
Windows7の場合もWindows8と同様に「以前のバージョンを復元」機能から復元をします。
- スタートメニューを開いて現在ログイン中のユーザー名をクリックする
- ログイン中のユーザーが使用しているフォルダ、ファイルの一覧が表示されたら復元したいファイルが入っているフォルダを開く
- フォルダから復元したいファイルを探し右クリックする
- ③の右クリックで表示された「以前のバージョンの復元」をクリックする
- 過去履歴から遡りたい時期を選択し「開く」ボタンをクリックする
Wordで上書きしてしまった際の復元方法
ここではWordの上書きしてしまったデータを復元する方法を紹介します。
バージョンの管理機能を使って復元する方法
まずはバージョンの管理機能を使って復元する方法です。
- 復元したいファイルを開き自動保存の設定がオンであることを確認する
- ファイルの左上にある「ファイル」をクリックする
- 「情報」を選択し、「バージョン履歴」をクリックする
- 表示される更新日時からデータを戻したい日時のバージョンの「バージョンを開く」をクリックする
- 開いたファイルの「復元」をクリックして復元する
このバージョンの管理機能を使って復元する方法を用いる場合には必ず事前に自動保存の設定がオンである必要があります。
自動保存の設定オンになっていなかった場合には無理に復元しようとせず、一度データ復旧業者に相談することをお勧めします。
バックアップファイルの作成機能を使って復元する方法
バックアップファイルの作成機能を使って復元する手順は以下の通りです。
- バックアップファイルを作成したいWordのファイルを開く
- ファイルの左上の「ファイル」をクリックする
- 「オプション」を開き「詳細設定」をクリックする
- 右メニューから「保存」をクリックし、「バックアップファイルを作成する」にチェックを入れる
- 「OK」をクリックする
Windowsを以前のバージョンに戻して復元する方法
これはWordではなくWindows自体の機能である「以前のバージョンの復元」機能を使って復元をする方法です。
ただしこの「以前のバージョンの復元」機能を使うにはまず以下の設定をしておく必要があります。
この設定はWord、Excel共に同じ方法で行えます。
- タスクバーの検索ボックスから「コントロールパネル」を検索し、「コントロールパネル」を開く
- 「コントロールパネル」の「更新とセキュリティ」から 「バックアップ」を開く
- 右側に表示されている「ドライブの追加」をクリックしバックアップ先を設定する
- 「バックアップ対象のフォルダー」、「ファイルのバックアップを実行」、「バックアップを保持」からバックアップするフォルダーや時間、期間を設定する
この設定を事前に行ていなかった場合には「以前のバージョンの復元」機能を使って復元することができません。確実にデータを復元したい方は無理に操作せず一度データ復旧業者に相談することをお勧めします。
「以前のバージョンの復元」機能の設定が完了した状態でファイルを復元する方法は以下の通りです。
- 復元したいWordファイルを右クリックし、メニューから「プロパティ」選択する
- 「以前のバージョン」をクリックし、「復元ポイント」という回復用のデータが表示されているのを確認する
- 表示された回復用データから復元したいバージョンを選択し右下の「復元」ボタンをクリックして復元する
Excelで上書きしてしまった際の復元方法
Excelで誤って上書きしてしまったデータを復元する方法を紹介します。Excelで上書きデータを復元する場合には以下の3つの方法jがあります。
バージョンの管理機能を使って復元する方法
「バージョンの管理」を使った復元方法は、Excel 2010以降のバージョンでのみ使える機能なので注意してください。
またバージョンの管理機能を使う場合には事前に自動保存の設定がオンになっていることを確認してください。
- 復元したいファイルを開き、左上の「ファイル」をクリックする
- [ファイル]タブのメニューから[情報]を選択し[バージョン履歴]をクリックする
- データの日時が記載されているバージョン履歴が表示されたら、復元したいバージョンの「バージョンを開く」をクリックする
- 復元したいバージョンのファイルを開いたら「復元」ボタンをクリックし、復元する
バックアップファイルの作成機能を使って復元する方法
バックアップファイルの作成機能を使って復元する手順は以下の通りです。
- バックアップファイルを作成したいファイルを開き、左上の「ファイル」をクリックする
- [名前を付けて保存]を選択し、[参照]をクリックする
- 「名前を付けて保存」のダイアログボックスが開けたら、右下の「ツール」をクリックする
- 「ツール」から表示されたメニューから[全般オプション]をクリックする
- 「全般オプション」のダイアログボックスに表示される[バックアップファイルを作成する]にチェックし、[OK]をクリックする
- ファイル名や保存場所を設定し、[保存]をクリックする。
- この状態で上書き保存すると、そのファイルの保存場所と同じところにバックアップファイルが作成される
Windowsを以前のバージョンに戻して復元する方法
ExcelでもWord同様Windows自体の「以前のバージョンの復元」機能を使って上書きデータを復元することができる場合があります。ただしExcelの場合も事前の設定が完了している必要があるので注意して下さい。
- 復元したいWordファイルを右クリックし、メニューから「プロパティ」選択する
- 「以前のバージョン」をクリックし、「復元ポイント」という回復用のデータが表示されているのを確認する
- 表示された回復用データから復元したいバージョンを選択し右下の「復元」ボタンをクリックして復元する
データ復元ソフトを使用して復元する方法
上記の復元方法を試しても復元出来なかった場合にはデータを復元ソフトを使って復元することが可能な場合があります。
データ復元ソフトは比較的手ごろな価格で、復元できる可能性があります。
ただし使用の際の誤操作等で上書きが進んでしまう場合や、復元したデータが文字化けしてしまいデータが使えなくなってしまう等、更なる状況悪化を招く恐れもあります。
データ復旧業者に依頼する
個人で復元する場合には誤操作や通電による上書きにより、状況が悪化してしまい、復元できるはずのデータも復元が不可能になってしまうケースもあります。
個人での操作に不安な方や、確実にデータを復元したい場合にはデータ専門業者へ依頼し復元をすることを強くオススメします。
確実にデータ復元するならデータ復元専門業者へ
PCの中に失いたくない大切なデータがあれば、データ復旧の専門業者に相談することを強くおすすめします。データ復旧業者では、復元ソフトでは対応できない物理障害や、重度の論理障害からのデータ復元・復旧が可能です。
これまでの対処方法は、ごく「軽度の論理障害」しか対応できず、「中高度の論理障害」あるいは「経年劣化を含む物理障害」には対応できませんでした。
データ復旧業者では、PCに発生している症状を元にエンジニアによる正確な初期診断を行い、故障原因の特定が可能です。プロが対応するため、データ復旧に失敗するリスクを抑えることができます。
デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで、無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
はじめてのデータ復旧業者は【技術力の高さ】で選ぶ
データトラブルの際、一番頼りになるのがデータ復旧業者です。しかし、初めてデータ復旧業者に依頼するとなると、どこに依頼したらいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
データ復旧業者を選ぶときの最大のポイントは、【技術力の高さ】です。
データ復旧は手術と同様、何度もできるものではありません。失敗してもやり直しがきくものではなく、繰り返すたびに復旧率が下がっていくので、最初の対応が復旧率を握るカギとなります。もし絶対に取り戻したい大切なデータがあれば、確かな技術力を持つ業者に依頼すべきでしょう。
技術力が高いデータ復旧業者を選ぶ3つのポイント
全国100社以上あるといわれるデータ復旧業者の中で技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントを解説します。おさえておくべきポイントはこちらです。
- POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
- POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
- POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
復旧実績や復旧率は、多くの場合、公式Webサイトで確認できます。特に実績が誰が見ても客観的に判断できる「数字」で明記されている企業は、信頼性が高いと言えます。
データ復旧業者の中には、明確な根拠数字を記載していないケースもあります。そのような業者は技術力を有していない可能性があるため、信頼できる業者とは言い難いです。
「国内最高レベル」など、曖昧な言葉のみで具体的な復旧実績について公開していない業者もあるため、過去の実績についてしっかり確認するようにしましょう。
POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
「メーカーや他のデータ復旧業者で復旧できなかった機器から復旧実績がある業者」は技術力が高いと言えます。官公庁、国立大学法人、上場企業の復旧件数が多い業者も、信頼がおけます。
データ復旧は、機器の種類や障害の程度によって難易度が異なります。業者によって対応できる障害レベルにも差があるため、技術力の低い業者に依頼すると、復旧に失敗するリスクがあります。
他社で復旧できなかった機器でも復旧実績のある業者は、高難度の障害に対応している、技術レベルの高い業者と言えます。
POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
データ復旧の業者の中には、自社で復旧作業を行なわず外注したり、自社内に専用設備を持たない業者も存在します。
そのような業者に依頼してしまうと、誤った処置が行われ、大切なデータを失う可能性があります。
復旧ラボを公開し、見学を受け付けている業者であれば、自社内できちんと復旧作業を行なっていることがわかるので安心です。
国内で復旧ラボを構えている業者は限られています。Webサイトの情報だけではわからないことも多く、実態を知るには直接ラボの様子を確認するのが一番安心です。
データ復旧は「デジタルデータリカバリー」にお任せください
当社はデータ復旧専門業者 14年連続データ復旧国内売上No.1(※)として多くのお客様に選ばれ続けています。そして技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントをすべて満たしており、自信を持ってデータ復旧の作業をさせていただきます。
※データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと
※第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(集計期間:2007年~2020年)
- POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
- POINT:2 他社で復旧不可からも多数復旧に成功しています
- POINT:3 復旧ラボをすべて公開・自社内設備で復旧しています
POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
当社はデータ復旧国内トップクラスの実績を誇っており、復旧率最高値 95.2%(※1)の技術力をもって、あらゆるメディアからのデータ復旧に対応しています。また、官公庁や国立大学法人・上場企業を含めた、日本中のお客様のデータの復旧に対応しており、累計41万件以上のご相談実績(※2)があります。
しかし残念ながら、データ復旧業者の中には技術力が低いにも関わらず、「我々は高い技術力を持っています」など、明確な数字を出さずに曖昧な表現をしている復旧業者が多数あります。そのような復旧業者は、実績が少なかったり、社内に専用設備を持っていない可能性が高いため、注意しましょう。
当社では、「本当に技術力の高い会社であれば、復旧率で明確な根拠を示すべき」と考え、つちかった技術力に自信があるからこそ、復旧実績や復旧率を公開しています。
POINT:2 他社で復旧不可からも多数復旧に成功しています
当社では、同業他社では復旧不可能とされた機器のご相談も7,000件以上(※3)対応しており、重度障害からのデータ復旧に多数成功しています。
技術力の高い業者ほど、他社で復旧不可能と判断された機器の復旧実績が高くなる傾向にあります。
当社は、他社様を上回る症例数を復旧しているからこそ、同業他社で復旧不可能な障害でも、当社で復旧が可能となっています。諦める前に、まずはご相談ください。
POINT:3 復旧ラボをすべて公開・自社内設備で復旧しています
当社は復旧ラボを公開し、見学を受け付けており、直接ラボの様子を確認していただけます。クリーンルームを含め、国内最大級の自社内復旧ラボで復旧作業を行っており、エンジニアの作業風景をWebサイトやSNSで発信しています。
大切なデータを預ける上で、その業者の実態が分からないと信用できませんよね?社内風景や、実際に復旧に携わるエンジニアの顔が見えることは、非常に重要な点と言えます。
データ復旧業者の中には、復旧ラボを社内に保有していなかったり、外注や、個人でも試せる復旧ソフトを使用するだけで、作業を行わない業者も存在します。Webサイト上に掲載している社内風景と、実態が異なる怪しい業者も少なくありません。セキュリティなどを理由に、実態を明かさない復旧業者は、怪しいと判断した方が良いでしょう。
※1:2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数(2017年12月~2021年12月の各月復旧率の最高値)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:期間:2016年6月1日〜
デジタルデータリカバリーが選ばれる理由について、詳しくはこちらで紹介しています。
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どれくらいの大きさか?
-
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どこが壊れているか?
-
3難易度
どれくらい壊れている?
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500GB以上 | 10,000円〜 |
1TB以上 | 20,000円〜 |
2TB以上 | 30,000円〜 |
※こちらに掲載されている金額は、あくまで総ディスク容量を元にした目安の金額です。 障害内容により、金額が異なりますので、まずはお電話にてご確認ください。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数41万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。