• 「HDD（ハードディスク）内のデータが突然消えた」
• 「データが見当たらない」

お使いのHDDで、このような症状が発生した場合、深刻な問題が発生している可能性があります。トラブル原因によっては自力で解決できる場合がありますが、不用意な操作を行うと完全に破損する恐れがあります。

そこでこの記事では、Windows 10/11で外付けHDDのデータが消えた場合、自力で可能な対処法、そして確実にデータ復元したいときに選ぶべき、おすすめの業者について解説します。

Windows 10/11で外付けHDD内のデータが消える原因

Windows10/11で外付けHDDのデータが消えた場合、考えられる原因は以下の通りです。

パソコンで削除したデータの復元方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

【Windows】パソコンで削除したデータの復元方法を解説Windows 10/11のパソコンでデータを復元する方法として、システムの復元ポイントからファイルを復元、コマンドプロンプトを使用する等、5つございます。詳しい手順は本記事をご覧下さい。データ復旧.comは、データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売上No.1。365日年中無休・最短即日復旧可能。トップエンジニアによる初期診断無料！HDD（ハードディスク）、RAID、NAS、サーバーなど幅広く対応。...

フォーマットを実行した

フォーマットとは、HDDにデータを保存するために必要な、ファイルシステムを構築する作業のことです。つまり、データを管理するインデックスを作り替える作業です。

ただ、フォーマットを行うと、画面上からデータが削除された状態になってしまいます。もっとも、データ自体はHDD上に残っているのですが、データの管理情報が変更されているため、通常の手段ではアクセスできなくなってしまっています。

フォーマットを行った場合、個人で対応するとデータ上書きなどが発生する恐れがあるため、技術力のあるデータ復旧業者まで対応を依頼することを検討しましょう。

「ハードウェアを安全に取り外す」を選択せず取り外した

取り外す前に、必ず「ハードウェアの安全な取り外し」を実行するようにしましょう。「ハードウェアの安全な取り外し」とは、コンピュータから外付けHDDを取り外す前に、OS経由でHDDにアクセスが停止したことを確認する機能です。

もし外付けHDDを取り外す際、「ハードウェアの安全な取り外し」を実行せずに、突然取り外すとHDDに負荷がかかり、データが消失することがあります。

マスターブートレコードの不具合

マスターブートレコード（MBR、HDDの起動に必要なプログラム）にエラーが発生すると、データにアクセスできなくなります。この場合、データは無傷で残っているので、マスターブートレコードを修復すれば改善できるようになります。

修復する場合、OSの修復機能やフリーソフトを使用しますが、マスターブートレコードのトラブルと特定できないなど、不安な方は無理に実行しないようにしましょう。

デバイスドライバーの不具合

デバイスドライバーとは、パソコンなどの機器と、その機器を動作させるためのソフトウェアのことです。しかし、Windowsのアップデートにより、使用していたデバイスドライバーが正常に動作しないと、HDDは動作しません。

この場合は、デバイスマネージャーから、ドライバーが正しくインストールされているかを確認しましょう。

HDDの論理障害

論理障害とは、HDD内部のデータやシステムに不具合が発生している障害です。原因として「不適切な取り外しによるファイルシステムの破損」、「フォルダやファイルの誤削除・フォーマット」が挙げられます。

誤って上書きしてしまったデータの復元方法はこちら

削除したパソコンの写真を復元する方法はこちら

なお、論障害の場合、主に次のような症状が発生しますが、論理障害は物理障害と違って目立った症状が少なく、発覚が遅れがちです。

• エラーメッセージが表示される
• OSが起動できない
• フォルダやファイルにデータの読み書きができない

また発見したときには、重度論理障害であることが多く、データが勝手に消えたり、個人で修復できない状態になっていることがほとんどです。

HDDの動作に異変を感じた場合や、論理障害が疑われる場合は自己判断で終わらせず、専門業者に相談するようにしましょう。

HDDの物理障害の発生

物理障害とは、経年劣化や落下など、直接的な衝撃によって、HDD自体が故障している状態を指します。

物理障害が発生している場合の症状は次の通りです。

• 異音や異臭がする
• エラーメッセージが表示される（CRCエラー・フォーマット要求）
• 読み書きのスピードが遅くなる

物理障害には「異音」や「異臭」など、わかりやすい症状もあるのですが、論理障害と似ている症状が多く、判別がつかないことも珍しくありません。

物理障害を放置した場合、状態が悪化し、最悪の場合、データが全て消えてしまいます。

エラーチェックやS.M.A.R.T.でHDDの状態を確認し、異常があった場合は通電を控え、認識しないなどのトラブルが生じた場合は、技術力の高いデータ復旧業者に依頼しましょう。

 

Windows 10/11で外付けHDDのデータが消えた場合の注意点

Windows 10/11で外付けHDDのデータが消えた場合は、以下の点に注意しましょう。

パソコンのデータ復旧・復元方法についてはこちら

電源のオン・オフを繰り返さない

データが勝手に消えた場合、電源のオン・オフを繰り返すと、状態が悪化し、データが完全に消える恐れがあります。また、通電をするだけでデータは上書きされ続けるため、重要なデータが入っている場合、すぐにデータ復旧業者に相談しましょう。

電源のオン・オフと通電を避けることで、データ復旧率を維持することができます。

衝撃を与えない

HDDは衝撃に弱いため、慎重に扱う必要があります。そのため外付けHDDに不具合が発生した際に、叩いて確認したりことは避けましょう。不具合が発生しているHDDに、衝撃が加わると、新たな障害が発生する恐れがあります。

個人で分解したり、無理に対処しない

HDDを修復しようと、個人で分解や開封しないようにしましょう。

HDDは精密機器であるため、指紋やほこりが付着するだけで故障することがあります。また、データが勝手に消えたり読み書きができない場合は、重度の障害が発生している可能性が非常に高いです。

ここまでくると、もはや個人で修復できる範囲を超えているため、修復作業を行うとかえって状態が悪化します。個人での無理な復旧作業は控えるようにしましょう。

フォーマットを実行しない

外付けHDDに異常が発生した場合「フォーマット（初期化）する必要があります」とエラーが表示されることがありますが、実行しないようにしましょう。

フォーマット後のデータ復元の方法はこちら

一度フォーマットを行ったデータは、復元することが難しく、データ復旧業者でも対応が難しい場合があります。フォーマットをすでに実行している場合は、技術力の高い信頼できる業者への相談をおすすめします。

Windows10/11で外付けHDD内のデータが消えた際の対処法

Windows 10/11で外付けHDD内のデータが消えた場合は、以下の方法を実行することで、問題が解決する場合があります。

ハードウェアを安全に取り外すを使用しなかった場合の対処法

HDDを取り外す際は、ハードウェアの安全な取り外しを実行するようにしましょう。

「ハードウェアを安全に取り外す」を実行せずに、HDDを取り外すとデータが消えたり不具合が生じやすくなります。

この場合、データ復元ソフトで復元できる可能性がありますが、スキャン作業によって上書きが進む恐れも高く、状態によっては対応できない可能性があります。

重要なデータを確実に取り出したい場合は、データ復旧業者に相談しましょう。

デバイスマネージャーからドライバーを確認する方法

Windowsアップデートが原因で、デバイスドライバー（HDDを認識させるソフトウェア）が正常に機能できていない場合があります。デバイスマネージャーから、ドライバーが正しくインストールされているか確認しましょう。

削除後、パソコンの再起動を行い、外付けHDDを接続し、正しいくドライバが読み込まれると、自動的にインストールが始まります。

エラーチェックを行う

ファイルシステムの不具合（軽度論理障害）の場合、Windowsの自己修復ツールで改善できる可能性があります。

しかし、この動作はあくまでも、ファイルシステムを修復する作業になるため、不良セクタの修復、データの復元はできません。

また、異音がするなど物理障害の症状がある場合、エラーチェックを実行することでかえって状態が悪化する恐れがあります。無理に実行しないようにしましょう。

エラーチェックの作業手順は次の通りです。

以上で問題を検査することができますが、深刻な症状が発生しているHDDの場合、実行せずに専門業者に相談しましょう。

データ復元ソフトを使用する

データ復元ソフトを使用して、データを取り出せる可能性があります。

軽度の論理障害であれば復元できる可能性がありますが、上記の対処法で改善しなかった場合は、故障が進んでいることが多く、ソフトは対応範囲外であることがほとんどです。

深刻な問題が発生しているHDDにソフトを使用すると、状態が悪化し、最悪の場合データを完全消失する恐れがあります。また、完全に全てのデータを復元できるとは限らないため、重要なデータがある場合、次の対処法に進んでください。

データを確実に復元したい場合はデータ復旧業者に依頼する

上記の対処法を実行しても問題が解決せず、それでも確実にデータ復旧を行いたい場合、まずは無料で初期診断を行っているデータ復旧業者まで相談することをおすすめします。

データ復旧業者であれば、専門的な知識や技術を使って復旧業者を行うため、データを復元できる可能性が最も高い方法になります。

特に技術力の高い業者であれば、復元ソフトでは対応できない障害の場合であっても、データの復元が可能であるほか、サポート体制が整っている業者であれば、土日祝の問い合わせにも対応しているため、緊急時である場合も相談することができます。