パソコン作業中、いつも使っていたファイルが突然見られなくなったり、フォルダの中身がすべて消えたように見えると、驚きと不安で頭が真っ白になる方も多いのではないでしょうか。
- 業務中のファイルが開けない
- 写真フォルダが空になっている
- 会計データが見当たらない
こうした事態に直面すると、「もしかして消えたのでは?」と焦って操作を繰り返してしまいがちです。しかし、これは状況をさらに悪化させる原因にもなり得ます。
実は、ファイルが見えない状態には以下の2つの可能性があります。
- 実際にはデータが残っているが、表示上の不具合で見えないケース
- 保存領域そのものに障害が起きており、データにアクセスできないケース
これらを見極めずに誤った対処をすると、復旧が困難になる恐れがあります。この記事では、突然データが見えなくなる原因をタイプ別に整理した上で、Windows環境で行える具体的な復元手順をわかりやすくご紹介します。
万が一、ご自身での対応に不安がある場合は、私たちが24時間365日無料で診断を承っています。大切なデータを取り戻すために、まずは状況の確認から始めましょう。
目次
パソコンのデータが見られない原因
パソコンのデータが見られなくなる原因は、大きく分けて「論理障害(削除・上書き・システム不具合など)」と「物理障害(HDD/SSD自体の故障や損傷など)」の2系統です。見た目の症状が似ていても、内部で起きていることは異なります。原因の見当がつくと、余計な操作を避けやすくなり、復元できる可能性を残しやすくなります。
誤って削除・上書き・初期化をしてしまった
ファイルやフォルダを誤って削除した、別名保存で上書きした、保存先ドライブを初期化(フォーマット)したといったケースは、データ自体が消えたように見えても、実際には「管理情報だけが消え、実体が残っている」状態のことがあります。特に削除直後は、データの保存領域がまだ使われていないため、復元できる可能性が残りやすい傾向があります。
一方で、削除後に新しいファイルを保存したり、アプリのインストールや更新を続けたりすると、空き領域として扱われた場所に上書きが発生し、復元が難しくなることがあります。
削除や上書きに心当たりがある場合は、むやみに操作を続けず、必要なデータを守る判断が重要です。大切なデータが関係する場合は、状態を悪化させる前に専門業者へ相談する選択肢も検討してください。
ごみ箱の仕様や削除方法の違いで見えなくなった
Windowsでは通常の削除操作をすると、ごみ箱に一時的に移動するため、簡単に戻せることがあります。ただし、ショートカットキー操作(Shift+Delete)や設定、容量の都合などで、ごみ箱を経由せずに削除されることもあります。さらに、外付けドライブやUSBメモリなどは、ごみ箱の扱いが内蔵ドライブと異なる場合もあります。
ごみ箱に見当たらないだけで「完全に消えた」と判断して焦って作業を続けると、上書きが進むことがあります。削除方法や保存先によって復元の難易度が変わるため、判断に迷う場合は、状況を整理してから復元作業に進むことが大切です。重要データが含まれる場合は、自己流で繰り返す前に相談先を確保しておくと安心です。
表示設定・保存場所の変更で見つからなくなった
データが「消えた」のではなく、見つけられないだけのケースもあります。たとえば、保存先をデスクトップから別フォルダに変更していた、クラウド同期(OneDriveなど)で保存場所が切り替わった、ファイルが隠し属性になっていた、拡張子表示の設定が変わり別ファイルに見えていた、という状況です。
このタイプは復元作業というより「正しい場所を探す」「表示設定を整える」ことで解決できる場合があります。ただし、ファイル操作を繰り返すうちに別の場所へ移動させてしまうこともあるため、闇雲に触るほど混乱しやすくなります。仕事や業務データで時間がない場合は、原因の切り分けを短時間で行うために専門業者の診断を活用するのも現実的です。
電源断や更新失敗でファイルシステムが破損した
保存中に電源が落ちた、強制終了をした、Windows Updateの途中でエラーが起きたなどのタイミングで、ファイルシステム(データを管理する仕組み)が破損し、ファイルが開けなくなることがあります。フォルダが空に見える、ファイル名が文字化けする、容量が不自然に表示される、といった症状が出ることもあります。
この場合、再起動や自動修復がうまくいくこともありますが、状況によっては書き込みが発生し、復元の難易度が上がることがあります。症状が繰り返す、エラー表示が増える、動作が極端に遅いといった状態では、無理に操作を続けないほうが安全です。自分で判断しづらいときは、専門業者に相談して状態を見極めることが重要です。
マルウェアやセキュリティ設定でアクセスできなくなった
マルウェア感染や不正な暗号化、あるいはセキュリティ設定やアクセス権の変更によって、ファイルが開けなくなったり、フォルダにアクセスできなくなったりすることがあります。社内PCや共有フォルダで、特定ユーザーだけ見られないといった場合は、権限設定の問題が絡むこともあります。
このケースは、対処を急いで設定を変更したり、復元を試みてシステムに影響を与えると、復旧が遠のくことがあります。業務継続や情報漏えい対策の観点でも早期の切り分けが重要です。
HDD/SSDの劣化や落下・水濡れなどで物理的に故障した
パソコン内部のHDDやSSDは消耗品で、長期間の使用による劣化で読み書きが不安定になることがあります。さらに、落下や衝撃、水濡れ、発熱、落雷などがきっかけで物理的に故障し、「起動できない」「認識しない」「異音がする」「頻繁にフリーズする」などの症状が出ることがあります。
物理故障が疑われる状態で通電や再起動を繰り返すと、状態が進行し、データが取り出せなくなる可能性があります。特に異音や認識不良がある場合は、一般的なソフトや設定変更で改善させることは難しく、専門設備と技術が必要になるケースが多いです。必要なデータがある場合は、自己判断で続けず、早い段階で専門業者へ相談してください。
当社では初期診断を無料で実施し、機器の状態を正確に判別します。データを守るためにも、異常を感じた時点で専門業者に相談することをおすすめします。初期診断とお見積りは無料、24時間365日対応しています。お困りの際は、いつでもご相談ください。
【要注意】メーカーや修理業者に依頼することのリスク
「パソコンの電源が入らない」――そんなトラブルに直面したとき、多くの方がまずメーカーや修理業者への依頼を考えるかもしれません。
確かに本体の修理や部品交換は可能ですが、HDDやSSDなどの記憶媒体の初期化・交換によって、データは全て消えてしまいます。
失いたくないデータを守りたい場合は、メーカーや修理業者ではなくデータ復旧の専門業者に相談するのが確実です。デジタルデータリカバリーではデータを保ったまま、故障した機器に対応できます。以下の3つの点で多くの方に選ばれています。
- 相談実績50万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合92.6%(2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が8,000件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、メーカーや修理業者ではなく当社にご相談ください。
まず確認したい基本の対処法
パソコンのデータが見られなくなったときは、焦って操作を重ねるより、状況を確認しながら安全な方法から順に試すことが重要です。削除直後や障害の初期段階であれば、正しい手順を踏むことで復元できる可能性が残ります。
一方、再起動の繰り返しや初期化、復元ソフトの長時間スキャンは、かえって状態を悪化させることがあります。判断に迷う場合や失えないデータがある場合は、無理をせず専門業者の診断を検討するのも一つの選択です。
削除か見失いかが分からない場合は、復元作業に入る前に、ごみ箱・検索・表示設定・クラウド同期の確認など、負担の少ない確認から進めるのが安全です。
ごみ箱から復元する手順
通常の削除であれば、ファイルはごみ箱に残っている可能性があります。復元できる場合は最も負担が少ない方法なので、最初に確認します。
- デスクトップ上の「ごみ箱」を開き、一覧に目的のファイルやフォルダがあるか確認します。
- 見つかった場合は、対象を右クリックし、「元に戻す」を選択します。元の保存場所に戻ります。
- 元の場所が分からない場合は、対象を右クリックして「プロパティ」を開き、「場所」や「作成日時」などの情報を控えてから復元します。
- ごみ箱内の検索欄(右上)にファイル名の一部を入力し、候補が出るか確認します。拡張子が分かる場合は拡張子も含めて検索します。
- ごみ箱を空にしていないのに見つからない場合は、削除方法がShift+Deleteだった、保存場所が外付けドライブだった、容量の都合で自動的に削除された、などの可能性を想定し、次の手段へ進みます。
- 復元できたら、同じトラブルに備えて、外付けHDDやクラウドなど別の場所へバックアップを作成します。
Windows検索と「最近使った項目」で探す手順
削除したつもりがなく、単に保存場所を見失っている場合は、検索で見つかることがあります。特に、ファイル名があいまいでも、最近使った履歴や種類(画像、PDFなど)で辿れることがあります。
- タスクバーの検索(虫眼鏡)を開き、ファイル名の一部、または拡張子(例:.docx、.xlsx、.pdf、.jpg)を入力して検索します。
- 結果が多い場合は、「ドキュメント」「画像」「動画」など種類で絞り込み、目的の形式を優先して探します。
- エクスプローラーを開き、「PC」または心当たりのあるドライブ(C:、D:、外付けなど)を選んだ状態で、右上の検索欄にファイル名や拡張子を入力します。
- 保存先を限定したい場合は、「ドキュメント」「デスクトップ」「ダウンロード」など、よく使う場所を順に開いて検索します。
- 「最近使った項目」を確認できる環境では、エクスプローラー左側の履歴や、アプリ側の「最近開いたファイル」から辿れるか確認します。
- ファイルが見つかったら、右クリックで「ファイルの場所を開く」を選び、保存場所を把握したうえで、分かりやすいフォルダへ整理します(移動時はコピーを作ってから行うと安全です)。
隠しファイル表示と拡張子設定を確認する手順
表示設定の違いで「ないように見える」ケースがあります。隠しファイルを表示し、拡張子の表示も有効にすると、同名の別ファイルや見落としを減らせます。
- エクスプローラーを開き、上部メニューの「表示」から表示オプションを開きます(Windowsのバージョンにより表示位置が異なります)。
- 「隠しファイル」にチェックを入れ、半透明のアイコンが表示されるか確認します。目的のフォルダやファイルが現れる場合があります。
- 同じ画面で「ファイル名拡張子」を表示する設定に切り替え、拡張子(例:.txt、.jpg、.xlsx)が見える状態にします。
- 拡張子が異なる同名ファイル(例:report.xlsx と report.xlsx.tmp)がないか確認し、目的の形式が残っていないか探します。
- ショートカットだけが残っている場合は、ショートカットのプロパティを開き、「リンク先」が存在するか確認します。リンク先が別ドライブやクラウドに移っていることがあります。
- 見つからない場合は、保存場所がクラウド同期に切り替わっている可能性もあるため、次のクラウド確認へ進みます。
OneDriveなどクラウド同期から復元する手順
デスクトップやドキュメントがクラウド同期されていると、保存先がローカルではなくクラウドになっていることがあります。別PCやWeb上のごみ箱に残っている場合もあるため確認します。
- タスクバーのクラウドアイコン(OneDriveなど)を確認し、同期状態が「最新」か「エラー」かを確認します。エラーの場合は、ファイルがローカルに残らず見えないことがあります。
- エクスプローラーで「OneDrive」フォルダ(または利用中のクラウドフォルダ)を開き、目的のファイル名で検索します。
- クラウドのWeb画面にログインし、オンライン上のフォルダにファイルが残っていないか確認します。Web側にだけ残ることがあります。
- クラウドの「ごみ箱」や「削除済みアイテム」を確認し、見つかった場合は復元します。クラウド側のごみ箱はWindowsのごみ箱と別管理です。
- 共有設定(共有リンク、共同編集)をしていた場合は、共有先のフォルダや履歴に残っていないか確認します。
- 復元できた場合は、重要データはクラウドのみ・ローカルのみの片方に寄せず、別媒体にも複製しておくと安心です。
Windows標準機能で戻す方法
削除や上書きが原因でも、設定が有効になっていれば、Windowsの標準機能で復元できる場合があります。代表的なのは「ファイル履歴」「以前のバージョン」「バックアップ」「システムの復元」です。操作を始める前に、復元先を誤らないよう、今の状態でファイルがどこに保存されていたかをできる範囲で整理しておくと失敗が減ります。
ファイル履歴から復元する手順
ファイル履歴は、個人用ファイルのバックアップ機能です。事前に有効化されている環境では、削除や上書き前の状態に戻せる可能性があります。
- 「スタート」から「コントロールパネル」を開きます(見つからない場合は検索欄で「コントロールパネル」と検索します)。
- 「システムとセキュリティ」を開き、「ファイル履歴」を選択します。
- 左側にある「個人用ファイルの復元」をクリックし、復元画面を開きます。
- フォルダを辿って目的のファイルが入っていた場所を探し、日付やバージョンを切り替えながら、復元したい時点の状態を確認します。
- 復元したいファイルやフォルダを選び、復元ボタンを押します。基本は元の場所に戻ります。
- 同名ファイルがある場合に上書き確認が出たときは、安易に上書きせず、別名で復元できないか、復元先を変えられないかを確認してから実行します。
- そもそも「ファイル履歴」が無効の環境ではこの方法は使えません。その場合は、以前のバージョンやバックアップの確認へ進みます。
以前のバージョンから復元する手順
「以前のバージョン」は、Windowsが保存する復元ポイントやバックアップの情報をもとに、ファイルやフォルダを過去の状態に戻せることがあります。フォルダ単位で戻せる場合もあるため、データがまとめて見られないときに有効なことがあります。
- 目的のファイルが入っていたフォルダ(またはファイルそのもの)をエクスプローラーで開きます。
- 対象のフォルダ(またはファイル)を右クリックし、「プロパティ」を開きます。
- 「以前のバージョン」タブを開き、利用可能な日時の一覧が表示されるか確認します。
- 候補が表示される場合は、いきなり復元せず、まず「開く」で中身を確認し、目的のデータが存在するかを見ます。
- 目的のデータが確認できたら、「復元」または「コピー」を選びます。上書きが心配な場合は「コピー」で別の場所へ保存し、内容を確認してから整理します。
- 候補が表示されない場合は、復元ポイントが作成されていない、保護設定が無効、バックアップがないなどが考えられます。その場合はバックアップ確認へ進みます。
バックアップから復元する手順
外付けHDD、NAS、社内サーバー、クラウド、イメージバックアップなど、別の場所にバックアップがある場合は、復元の成功率が大きく上がります。まずは「どこに残っている可能性があるか」を整理して探します。
- 外付けHDD、USBメモリ、NAS、クラウド、社内共有フォルダなど、バックアップに使っている可能性がある保存先を洗い出します。
- エクスプローラーで各保存先を開き、ファイル名の一部や拡張子で検索します。フォルダ名が分かる場合はフォルダ単位で確認します。
- バックアップソフトやWindowsバックアップを利用している場合は、そのソフトの復元画面を開き、復元できる世代(日時)を確認します。
- 復元するときは、元の場所へ直接上書きせず、まずは別フォルダへ復元して中身を確認します(上書きすると、戻したい現行データも消える可能性があります)。
- 業務データの場合は、復元できたファイルの整合性(開けるか、最新か、関連ファイルが揃っているか)を確認し、必要に応じて不足分を別の世代から補います。
- バックアップが見つからない場合は、システムの復元や復元ソフトなど、別の手段を検討します。
システムの復元機能を使う手順
システムの復元は、Windowsの設定やシステム状態を過去の復元ポイントへ戻す機能です。アプリの不具合や更新失敗がきっかけでファイルが見えなくなった場合に改善することがあります。ただし、復元ポイント以降のシステム変更が巻き戻るため、内容を理解したうえで実行します。
- 「スタート」から「コントロールパネル」を開き、「システムとセキュリティ」を選択します。
- 「セキュリティとメンテナンス」または「回復(復旧)」関連の項目を開き、「システムの復元を開く」を選びます。
- 復元ウィザードが開いたら、説明を確認し、「別の復元ポイントを選択する」が表示される場合はそれを選択します。
- 一覧から復元ポイント(日時)を選び、必要に応じて「影響を受けるプログラムの検出」を確認して、どの更新やアプリが巻き戻るか把握します。
- 問題がなければ「次へ」から「完了」を選び、確認画面で実行します。処理が始まるとパソコンが再起動する場合があります。
- 復元完了メッセージが表示されたら、データが見られるようになったか確認します。改善しない場合は、別の手段(バックアップ、復元ソフト、専門業者)へ切り替えます。
- 復元後は、重要データのバックアップを作成し、同様の更新トラブルに備えます。
復元ソフトと専門業者の使い分け
軽度の論理障害で、パソコンやストレージが安定して動いている場合は、復元ソフトで戻せることがあります。一方で、異音、認識不良、極端な遅さ、起動不能などがある場合は、通電やスキャン自体が状態を悪化させることがあります。どこまで自分で進めるかを誤らないことが、結果としてデータを守る近道になります。
データ復元ソフトを安全に使う手順
復元ソフトは便利ですが、使い方を誤ると上書きを招くことがあります。復元対象のドライブに対して「書き込みを増やさない」ことを最優先に進めます。少しでも異音や認識不良がある場合は、この手順に入らず専門業者へ切り替える判断が安全です。
- 復元したいデータがあるドライブ(例:C:や外付けHDD)には、できるだけ新しい保存やインストールを行わないようにします。操作を続けるほど上書きの可能性が増えます。
- 復元したファイルの保存先として、別のドライブ(別パーティションではなく、可能なら別物理ドライブ)または外付けストレージを用意します。
- 復元ソフトを導入する場合、可能であれば復元対象とは別のPCにインストールし、復元対象ドライブは外付けとして接続して読み取り専用に近い形で扱います。
- スキャンを開始したら、対象ドライブの状態(異音、突然の切断、極端な遅さ)が悪化していないか注意して見ます。異常が強まる場合は中断し、通電を増やさない判断を優先します。
- 復元候補が表示されたら、復元したいファイルを優先順位の高い順に選び、必ず別の保存先へ復元します。元ドライブへ直接復元すると上書きが起きることがあります。
- 復元後は、ファイルが開けるか、破損していないかを確認し、必要であれば別の候補(別の復元ポイント、別のスキャン方式)で再試行します。ただし、同じドライブに長時間の負荷をかけ続けないようにします。
- 復元できない、途中でエラーが出る、そもそも認識が不安定という場合は、無理に継続せず、専門業者へ切り替えます。
物理障害が疑われる場合に専門業者へ依頼する手順
起動不能、異音、認識不良、水濡れ、落下直後など、物理障害が疑われるときは、個人対応では限界があるケースが多いです。データ復旧では初動が重要なため、状態を悪化させない準備をしながら相談につなげます。
- 異音、焦げ臭さ、発熱、認識の断続などがある場合は、通電や再起動を繰り返さず、作業を止めます。電源が入っている場合は、無理な操作をせず終了します。
- 状況を整理します。いつから、何をした直後に、どのデータが、どの保存先で、どんな症状か(起動しない、認識しない、エラー表示など)をメモします。
- 復旧したいデータの優先順位を決めます。業務データ、写真、メールなど、最優先の種類とフォルダ名が分かると、相談時の確認がスムーズです。
- 機器を移動する場合は、衝撃を避けるため、精密機器として丁寧に扱います。落下させた直後のHDDなどは特に注意します。
- 問い合わせ時に、無料診断の範囲、見積りの流れ、納期の目安、取り扱い機器(HDD/SSD/USB/RAID/NASなど)を確認し、納得できる進め方で依頼します。
- 依頼が決まったら、発送や持ち込みの案内に沿って梱包します。梱包材がない場合は緩衝材を十分に使い、輸送中の衝撃を最小化します。
- 復旧後は、同じトラブルを繰り返さないために、バックアップ運用(外付け+クラウドなど複数化)を見直します。
データが見られない原因が論理障害か物理障害かによって、取るべき対応は大きく変わります。自己判断で操作を重ねると、上書きや障害の進行を招き、復旧が難しくなることがあります。
デジタルデータリカバリーでは、初期診断・見積り無料、24時間365日対応で相談を受け付けています。状況に応じて、判断材料を整理しながら最適な進め方をご案内します。
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すべての相談内容を電子カルテのように管理し、障害のパターンと復旧手法を社内でデータ化。
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これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
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※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを提供し、その売上が総売上の50%以上を占める企業のこと ※第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(算出期間:2007年~2023年)
※2:期間:2011年1月1日~
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※4:算出期間:2016年6月1日~
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
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復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人

デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計ご相談件数50万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。










































