FUJITSU(富士通)製PCは、オフィス向けも多く、FMVシリーズを使用している人もいるかもしれません。しかし、パソコンは消耗品であり、複数の要因が重なった結果、正常に起動しなくなることは珍しくありません。それぞれの状況において正しい対処が必要です。
しかし、対処法を誤ると、データ復旧すらできなくなったり、内蔵ストレージが壊れたりすることもあります。そのため、この記事では、状況に応じた具体的な対処方法と復旧方法を紹介します。
目次
どうしてもFUJITSU(富士通)パソコンが起動しないときは専門業者に相談する
FUJITSU(富士通)製PCをはじめ、パソコンが故障した場合、どのような業者を選ぶかは、 目的ごとに大きく変わってきます。
パソコンの起動を優先する場合は「修理」を、保存されているデータを優先する場合は「データ復旧」を行いましょう。こちらの記事では、両者の違いをそれぞれ詳しく解説します。
データが不要な場合:メーカーの修理・交換サービスを利用する
パソコンのデータ復旧は、内部のデータを復旧することを目的としているのに対し、パソコン修理は、機器を再び使えるようにすることを目的としています。
お使いのFUJITSU (富士通) パソコンに不具合が発生した場合、メーカー保証期間の範囲内であれば、比較的安価で修理・交換を行うことができます。ただし、メーカーは修理を請け負いますが、データ復旧を行うわけではありません。データは、原則として全て初期化されてしまいます。
メーカーやショップに修理依頼を出す前に、パソコン内に必要なデータがある場合、データの重要度にあわせて、データ復旧の専門業者に依頼することを検討しておきましょう。
データが必要な場合:データ復旧業者を利用する
データ復旧業者では故障の原因を正確に特定するため、市販のデータ復元ソフトでは対応できない障害はもちろん、物理障害の機器からも、データを取り出すことが可能です。
また、無料初期診断を受け付けている当社では、機器別の専門家がハードウェアやソフトウェアの問題を診断することで、最適な解決策を提案することが可能です。
ただし、データ復旧業者は、あくまでデータの取り出しが目的なので、パソコンを正常に起動するよう修理するわけではありません。この点にご留意ください。
パソコンが起動しない場合、以下の記事で解説している対処法を実行することで、症状が改善する場合があります。併せて参考にしてみてください。
パソコンが起動しない・立ち上がらない場合の対処法についてはこちら
データの要不要に応じて業者を選ぶ
まとめると、パソコンが故障した場合は、以下の目的に応じて、修理業者またはデータ復旧業者に相談しましょう。
- データを元どおり使用したい場合:データ復旧業者
- パソコンの起動が優先の場合:メーカー・修理業者
データが必要な場合は、データ復旧の専門業者まで相談しましょう。特に次の場合は、データ復旧業者による初期診断で、正確な故障原因を特定することをおすすめします。
- 障害の判別がつかない
- 明らかな物理障害が疑われる
- 確実にデータを取り戻したい
FUJITSU (富士通) パソコンが故障した場合、家電量販店やメーカーに対応を依頼すると、HDD/SSDが交換され、データを失ってしまう恐れがあります。
一方、データ復旧の専門業者は、最新の技術を使って高精度かつ迅速にデータ復旧を行うことができます。ただし、業者によって技術力が異なるため、復旧率にも大きな違いがある場合があります。
したがって、故障した機器のデータ復旧において最適と思われる専門業者を選んだうえで、データ復旧を依頼することをおすすめします。
自力での復旧をしたい場合は、以下の記事も参考にしてください。パソコンが起動しない場合の復旧方法を紹介しています。
FUJITSU(富士通)パソコンが起動しない症状と考えられる原因
以下はFUJITSU (富士通) パソコンが故障している可能性がある症状の一例です。
もしこれらの症状が出た場合には、データの要不要に応じて早めに原因を特定し、適切に対処することが重要です。
起動画面でループする
パソコンが起動すると、通常、ブートプロセス(起動画面)が開始します。この過程には、ハードウェア診断やBIOSの読み込みなどの手順を含みます。しかし、ブートプロセスが何らかの理由で中断されると、パソコンは起動画面でループすることがあります。
この場合、下記の原因が考えられます。
- ハードウェア故障
- OS(オペレーティングシステム)の問題
ハードウェア故障の場合、「ハードディスク/SSDの問題」「メモリの故障」または「マザーボードの問題」などが考えられます。セーフモードでも起動できない場合、原則としてハードウェア故障の可能性が高いと考えられます。この場合、パソコンのハードウェアを診断するために、データの要不要に応じて、専門家に相談する必要があります。
一方、OSのアップグレードに失敗したり、起動ドライブに問題があるなど、OSに問題が原因である可能性があります。この場合は、セーフモードでOSやドライバを再インストールするか、復元ポイントを使用して以前の状態に戻すなどの方法で対処することができます。
ブルースクリーンが発生する
パソコンの電源が入らない・起動しない場合、ブルースクリーン(BSoD,青い画面)が表示されることがあります。なお、エラーメッセージには「障害原因を意味するコード」が表示されており、それを検索し、適切に対処することで、問題が解消される場合があります。
しかし、次のエラーコードが表示される場合は要注意してください。ストレージ破損など致命的障害が発生していると考えられます。
- 0x0000007B: INACCESSIBLE_BOOT_DEVICE
- 0x000000ED: UNMOUNTABLE_BOOT_VOLUME
- 0x00000024: NTFS_FILE_SYSTEM
- 0x000000F4: CRITICAL_OBJECT_TERMINATION
- 0x00000050: PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA
- 0xC000021A: STATUS_SYSTEM_PROCESS_TERMINATED
- 0xC0000221: STATUS_IMAGE_CHECKSUM_MISMATCH
これらエラーコードが表示される原因としては、「物理的な損傷」「バッドセクタ(データ破損領域)の急増」「ファイルシステムの破損」などが考えられます。
ディスクの状態をチェックし、「セーフモード(診断用モード)でも起動できない」「データが損失している」場合は、データの要不要に応じて、専門業者まで対応を依頼する必要があります。この際、ハードウェアの交換・システム修復をおこなう必要があります。
「0x0000007B」ブルースクリーンエラーの対処法はこちら
黒い画面にエラーメッセージが表示される
黒い画面にエラーメッセージが表示される場合、次の要因が考えられます。
- BIOSまたはUEFIの設定が間違っている
- システムファイルやブートファイルが壊れている
- ドライバが壊れている
- ストレージ自体が物理的に破損している
この際、エラーコードを調べることで、どのような問題が発生しているのかを特定することができます。しかし、トラブルを修復する過程でデータが消失する恐れがあるため、修正を試みる前に、データのバックアップを取ることを強くおすすめします。
よくあるエラーメッセージとしては、以下のようなものがあります。
- Operating System Not Found(オペレーティングシステムが見つかりません)
- Invalid Boot Disk(無効なブートディスクです)
- Disk Boot Failure(ディスクのブートに失敗しました)
- No Bootable Device(ブート可能なデバイスがありません)
- NTLDR is missing(NTLDRが見つかりません)
- Error loading operating system(オペレーティングシステムの読み込みエラーです)
- CMOS checksum error(CMOSチェックサムエラーです)
- Insert system disk in drive(システムディスクをドライブに挿入してください)
- Invalid system disk(無効なシステムディスクです)
- Non-system disk or disk error(非システムディスクまたはディスクエラーです)
これらエラーコードを調べ、原因を特定し、適切な対処を行うことで、正常に動作させることができます。なお、これらのエラーコードは障害発生箇所で、次のように分類できます。
ハードディスク/SSDの問題(データ損失の恐れあり)
- Invalid Boot Disk
- No Bootable Device
- NTLDR is missing
- Error loading operating system
これらのエラーメッセージが表示された場合、ハードディスク/SSDの問題が原因で、重要なデータが失われる可能性があります。
ハードウェアの故障(データ損失の恐れあり)
- CMOS checksum error
- Non-system disk or disk error
- Disk Boot Failure
- Insert system disk in drive
- Invalid system disk
これらのエラーメッセージが表示された場合、ハードウェアの故障が原因で、パソコンの正常な動作が妨げられる可能性があります。
FUJITSU(富士通)パソコンに「Disk Boot Failure」と表示された時の対処法
windowsOSの問題
- Operating System Not Found
- Invalid Boot Disk
- Error loading operating system
これらのエラーメッセージが表示された場合、オペレーティングシステム(OS)の問題が原因で、パソコンの正常な起動が妨げられる可能性があります。
富士通PCで「起動可能なデバイスが見つかりませんでした」が表示された場合の対処法
ビープ音がする
FUJITSU (富士通) パソコンを起動すると、ビープ音がする場合があります。ビープ音の数とパターンによって、何が原因であるかを判断することができます。
FUJITSU (富士通) パソコンが突然シャットダウンする
パソコンが突然シャットダウンする原因はいくつか考えられます。たとえば電力不足。パソコンは必要な電力を供給できないと、シャットダウンすることがあります。また機器の温度が上昇しすぎるオーバーヒートでも同様な不具合が出ることもあります。
なお「複数のツールを同時に使用する」「特定のソフトウェアを使用中に強制シャットダウンしてしまう」といった場合、パソコンのメモリが不足している可能性があります。
このような問題を解決するためには、FUJITSU (富士通) パソコンの設定を確認し、ソフトウェアを再インストールしたり、メモリを増設したりする必要がある場合があります。
FUJITSU(富士通)パソコンの電源が急に落ちる場合の対処法はこちら
FUJITSU (富士通) パソコンが異常に発熱する
パソコンを使用していると、異常に発熱することがあります。これは、パソコン内部の温度が上昇しすぎることで引き起こされます。この状態では、パソコンがダメージを受ける可能性があるため、早急な対処が必要です。
パソコンが異常に発熱する原因としては、以下のようなことが考えられます。
- ファンが汚れている、または故障している
- 冷却システムが効果的に機能していない
- CPUやGPUが熱ダメージの蓄積により劣化
各問題に応じた解決方法は以下の通りです。この場合、「新しいファンへの交換」「冷却システムの修理」「ハードウェアの交換」が必要になります。
しかし、過剰にパソコンが冷えている場合も注意が必要です。経年劣化や結露によるショートが考えられます。以下の記事を確認するようにしてください。
ファンが異音を発する
FUJITSU (富士通) パソコンを使用していると、ファンが異音を発することがあります。これは、ファンが汚れやダメージによって正常に機能しなくなった場合に発生します。この状態では、ファンの交換などの対処が必要です。
モニターに映像が映らない、画面が乱れる
モニターに映像が映らない、画面が乱れる場合、次の原因が考えられます。
- ケーブルの接続不良
- モニター自体の故障
- グラフィックカードの問題
- ソフトウェアの不具合
そのため、問題が発生した場合には、まずはケーブルを確認し、必要に応じて交換することが重要です。
また、モニター自体に問題がある場合には、修理や交換が必要になることもあります。
さらに、グラフィックカードやソフトウェアに問題がある場合には、適切な設定やアップデートが必要になることもあります。なお、出力装置のトラブルは、以下の方法で原因を特定することができます。
- ケーブルが適切に接続されていることを確認します。
- モニター自体に問題がないかどうかを確認するため、別のモニターで試してみます。
問題が解決されない場合は、グラフィックカードの問題、ソフトウェアの不具合による影響などが考えられます。この場合は、グラフィックカードやソフトウェアの設定を調整する、最新のドライバーをインストールするなどの対処が必要です。
ハードディスクから異音がする
FUJITSU (富士通) パソコンを使用していると、HDDが異音を発することがあります。これは、HDDに「物理障害」が発生している場合に発生します。
物理障害とは、記憶装置が物理的に破損した状態のことです。原因は衝撃、落下、水没などです。HDDの寿命は平均3~5年で、データ領域に傷がついたり、データが揮発したりすることで、ある日突然FUJITSU (富士通) パソコンが起動しなくなることもあります。
なお、物理障害を起こしたHDDからデータを復旧するには、専門エンジニアが「手術室レベルに清浄なクリーンルーム設備」でHDDを開封する必要があります。
ただし、データ復旧が可能かどうかを確認するには、あらかじめ業者に相談する必要があります。データ復旧を検討中の場合は、まず相談してみることをおすすめします。
物理障害が発生したHDD/SSDを自力で修復するのは困難
物理障害は個人で対応できません。
操作を続けると、故障部品がデータ記録面に接触し、大切なデータを破壊する可能性があります。そのため異常時は自分で操作を行うのは避け、専門業者に依頼する必要があります。
なお、物理障害が起きたHDDからデータを復旧するには、高度な専門設備と解析技術が必要です。例えば、HDDを開封し部品を交換するためのクリーンルームや、HDD/SSDの動作を管理するファームウェアの解析設備が必要です。
「安全かつ最速でデータを復旧したい」場合は、信頼できるデータ復旧サービスに依頼することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーでは365日年中無休で、最短即日復旧が可能です。また、電話相談やトップエンジニアによる初期診断も無料で行っています。まずはご相談ください。
全く起動しないFUJITSU(富士通)パソコンへの対処法
FUJITSU(富士通)のデスクトップPCやノートパソコンで、次のような症状が見受けられる場合、「電源関係の故障」や「液晶パネル」の故障が考えられます。
- 電源自体がまったく入らない
- ランプが点灯しない
- ランプは点灯するが何もシグナルメッセージが表示されない
このような場合は、下記に列挙した対応を取りましょう。
ただし、これらの対応を行っても解決しない場合は、深刻なハードウェア障害が生じていることも想定されます。
このケースだと、個人での修理・修復作業はきわめて難しく、最悪の、データが消えてしまう可能性もあります。どうしても機器からデータを取り出したい場合は、信頼できるデータ復旧業者への相談をおすすめします。
パソコンから大切なデータ、業務にかかわる重要なデータを復旧させたい場合はご気軽にご相談ください。当社では、無料相談・診断を実施しており、専門のエンジニアが最適な復旧方法をご提案します。まずはお気軽にご相談ください。
充電されているかを確認する
点灯ランプが付かない場合、電源まわりを確認しましょう。この際、ケーブルやコンセント、ACアダプタの接続を確認するのはマストとなります。
また、延長ケーブルを使用している場合、どこかでケーブルが抜けているか、断線している可能性もあります。なお、タコ足配線は電力不足につながることもあるため、不必要なコンセントは使わず、電源環境を異なるものにすることをおすすめします。
FUJITSU (富士通) パソコンを放電する
PCパーツに静電気が帯電すると、起動時に誤作動を起こすことがあります。周辺機器をすべて外し、電源ケーブルを本体から抜いて、10分以上放置します。放置した後、電源ケーブルをつなぎ、再起動できるか確認しましょう。
静電気が原因であった場合、この操作で正常に動作します。
モニターを交換する
電源ランプが点灯しても「No signal」などのメッセージすら表示されない場合、ディスプレイや接続ケーブルが損傷しているかもしれません。このような場合、PC上のHDMI端子を別のディスプレイに接続してください。
なお、故障したFUJITSU (富士通) パソコンをメーカー側で修理する際、場合によっては液晶パネルだけでなく、HDDやSSDも交換され、工場出荷状態まで初期化されてしまう可能性があります。データの要不要はあらかじめ業者側に伝えておきましょう。
FUJITSU (富士通) パソコンの内部や外部のホコリ掃除
機器内部にホコリが溜まっていると、ファンの機能が低下し、CPUが熱暴走を起こすなどして、電源がつかなくなることがあります。また、ホコリが溜まっている状態だと、静電気が溜まりやすく、動作が不安定になります。
デスクトップPCの場合、定期的に筐体のカバーを取り外し、エアーダスターで内部のホコリをとり、通気性をよくしましょう。
上記を確認しても真っ黒な画面が続く場合は、完全に故障している可能性があります。こちらの記事を参考にし、状況に合わせて専門業者に依頼するようにしてください。
FUJITSU(富士通)パソコンが起動しない時の他の対処法はこちら
WindowsOSが正常に起動しないFUJITSU(富士通)パソコンへの対処法
WindowsOSが正常に起動しないFUJITSU(富士通)パソコンへの対処法は主に次のとおりです。
エラーメッセージの通り対処する
FUJITSU(富士通)パソコンで電源がつくものの、黒い画面にエラーメッセージが表示されつ場合は、OSが正常に起動しない状態です。
表示されているメッセージによって原因は様々なため、それぞれのメッセージにそって対処する必要があります。下記はよくある表示内容です。一致するものがあれば、それぞれ確認してみてください。
エラーメッセージごとの対処法は下記リンク先で、それぞれ詳しく解説しています。
BIOSを初期化する
BIOS初期化は、電源を入れた後、ロゴ画面で「F2」キーを押して設定画面を開くことで行えます。しかし、BIOSを初期化することは、FUJITSU (富士通) パソコンの動作に大きな影響を与える可能性があります。
以下はBIOSを初期化する方法です。
- コンピュータの電源を完全に切り、電源からプラグを抜く
- パソコンの電源を入れ、指示に従ってキーを押し、BIOSセットアップユーティリティを起動する
- 起動後は「Load Optimized Defaults」や「Restore Defaults」といったオプションを起選択すると設定が変更される
- BIOS設定に加えた変更を保存してBIOSセットアップユーティリティを閉じる
ただし、ブートドライブに指定されているHDDやSSDに物理的な障害が起きていた場合、FUJITSU (富士通) パソコンに大きな負荷をかけ、起動を繰り返すだけでも症状が悪化する恐れがあります。
トラブルの原因が不明なまま、むやみに試すと、データが消える可能性もあるので、「異音がする」「5年以上使用」「自力での操作が不安」などの場合、データの要不要に応じて修理業者や、データ復旧業者まで診断・調査を依頼するようにしましょう。
ビープ音でエラーを判断する
ビープ音はそのリズムや音の種類から、内部で起きているエラーをある程度教えてくれる機能です。
メーカーによって多少パターンが異なるため、FMVの付属マニュアルを必ず確認してください。
1)「ピー」・「ピッピ」と1-2のリズムで鳴る
PCIデバイスのROMでエラーが発生しています。この場合はビデオカードでトラブルが起きている可能性があります。
一旦付属しているビデオカードを取り外し、ディスプレイケーブルを本体の出力端子に接続してください。
ディスプレイが表示された場合、ビデオカードの交換かマザーボードの修理が必要です。
PCIデバイスが接続されていないにもかかわらずこのビープ音がする場合、内部のパーツに故障が発生している可能性があるため、まずはメーカーのサポート窓口に問い合わせてください。
メーカーでの修理を受ける場合には、パーツ交換時に初期化されることがあります。
2)「ピッピッピッピ」など4回鳴る
メモリのテストエラーが発生しています。メモリを一旦取り外し、もう一度差し込み直してください。また、スロットを入れ替えると起動することがあります。
この際、メモリを1枚だけ残し、パソコンの電源を入れ直してください。どちらか1枚の故障であれば、故障したメモリを新しいものに交換することで修復されます。両方のメモリが故障している場合、新しいメモリを用意する必要があります。
修理を行う必要はありませんが、規格に合うメモリを新規に購入する必要があるため、保証期間内の場合はメーカーに問い合わせてください。
セーフモードでシステムの復元を実行する
FUJITSU(富士通)パソコンにおいて、ブルースクリーンが表示される(もしくは自動修復が終わらない)場合は、システム上のエラーが考えられます。
このような、正常に起動しないパソコンにおいて、システム上のエラーを修復するには「セーフモード」という機能が有効です。 セーフモードとは、必要最小限のシステム環境でパソコンを起動する、Windows診断用の起動モードです。
この状態で起動できる場合、それ以外の環境で何らかのエラーが生じていることが考えられます。この場合、セーフモード上で「システムの復元」を実行することで、システム上のエラーを解消できる場合があります セーフモードでシステムの復元を実行する手順は次のとおりです。
セーフモードを起動する手順
セーフモードは、スタートアップ修復が出来ない故障部分を排除して、必要最小限のシステム環境でパソコンを起動させます。 故障が復旧したわけではなく一時的な対処法という点を理解した上で作業を行いましょう。
- 「詳細オプション」を選択
- オプションの選択画面から「トラブルシューティング」を選択。
- トラブルシューティング画面の「詳細オプション」を選択。
- 詳細オプション画面から「スタートアップ設定」をクリック。
- スタートアップ設定画面の、「4) セーフモードを有効にする」 または「5)セーフモードとネットワークを有効にする」を選択。
- パソコンがセーフモードで起動します。
システム復元を行う
復元ポイントが作成されていれば、システムの復元を利用して復旧できる可能性があります。 復元ポイントとはパソコンのシステムを、以前保存した復元ポイントまで戻す機能です。
システム復元を行う手順は次のとおりです。
- 「詳細オプション」を選択。
- オプションの選択画面から「トラブルシューティング」を選択。
- トラブルシューティング画面の「詳細オプション」を選択。
- 詳細オプション画面から「システム復元」を選択。
システム復元では、データを復元することは出来ません。 あくまでもシステムが復旧するための機能のため、データ復元方法を考えている方は専門業者に依頼するのがベストな方法と言えるでしょう。
診断プログラムを使用する
OSが起動しない場合、BIOS上の起動メニューから診断プログラムを選択し、FUJITSU(富士通)パソコンに発生した障害箇所を診断することができます。
診断プログラムの実行手順は次の通りです。
- 起動後「FUJITSU」というロゴが表示されるので、その間は【F12】キーを押し続けます。
- 起動メニューから「診断プログラム」または「Diagnostic Program」を選択します。
- 「診断プログラムを実行しますか?」または「Do you want to run Diagnostic Program?」と表示されたら【Y】キーを押します。
- 再起動後、診断結果が画面上に表示されます。
診断結果でトラブルが検出された際は、メーカに内容を伝え、データの要不要に応じて対応業者を選びましょう。
ただし「ハードディスクに機械的なトラブルが…」と表示される場合、メーカー保証を受けると、ほとんどの場合でHDDが交換されてしまい、FUJITSU (富士通) パソコンに保存されていたデータは完全に消えてしまいます。データが必要な方はまず、データ復旧業者へ相談しましょう。
FUJITSU(富士通)パソコン復旧時の注意点
注意点を確認せずに対処を行うと、誤った操作により障害を悪化させデータを失ってしまう可能性があります。 データ復旧は一発勝負とも言われているため、必ず復旧前に確認しましょう。
①通電や繰り返しの電源ON/OFF
新たな障害の発生や症状悪化につながります。
電源のON/OFFする瞬間は、HDDに大きな負荷がかかります。HDD内に物理的な破損がある場合はさらに障害を悪化させる危険があるため控えましょう。 また、通電を行っただけでもデータの読み込みは行われるため、データが上書きされてしまいデータが復旧が難しくなってしまう場合もございます。
②OSの再インストール
既存のデータが上書きされてしまいます。
OSの再インストール(リカバリー)を行うと既存のデータは上書きされてしまい消えてしまいます。上書きされてしまうとデータ復旧は難しくなってしまうのでOSの再インストールには注意が必要です。
③過度な強制終了
過度な強制終了はデータを失う危険性があります。
HDDは常にデータの読み書きを行っています。データを更新するためには複数のデータ情報を更新しなければなりませんが、 その更新が上手く行えない状態で強制的に終了してしまうとデータ消失につながります。
FUJITSU(富士通)パソコンでデータを削除してしまった時の復旧方法はこちら
データが必要な場合は、データ復旧の専門業者に相談する
FUJITSU(富士通)パソコンの中に失いたくない大切なデータがあれば、データ復旧の専門業者に相談することを強くおすすめします。データ復旧業者では、復元ソフトでは対応できない物理障害や、重度の論理障害からのデータ復元・復旧が可能です。
これまでの対処方法は、ごく「軽度の論理障害」しか対応できず、「中高度の論理障害」あるいは「経年劣化を含む物理障害」には対応できませんでした。
データ復旧業者では、FUJITSU(富士通)パソコンに発生している症状を元にエンジニアによる正確な初期診断を行い、故障原因の正確な特定が可能です。またプロが対応するため、データ復旧に失敗するリスクを抑えることができます。
私たちデジタルデータリカバリーでは、過去41万件以上のご相談実績から算出されるデータベースをもとに、一般的なデータ復旧業者では復旧できない症状でも対応可能です。
また機器や症状ごとに配置された専門のエンジニアが、最先端設備と技術力を駆使し、正確な診断、およびデータ復旧を行います。
大切なデータ、業務にかかわる重要なデータを復旧させたい場合はご気軽にご相談ください。当社では、相談から初期診断・お見積りまで、無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
富士通製PC復旧事例
筐体 | Windows10 内蔵HDD(富士通) |
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状態 | 作業中、警告音とともに「問題が発生しましたので再起動します」とエラーが出た。その後、再起動しないので、強制終了すると「自動修復を準備します」とロゴマークから動かない状態になり、カタカタと異音がしている。 |
希望データ | 仕事関係のofficeデータ、PDFデータ |
復旧期間 | 3日 |
当社での復旧結果 | このケースでは、過去の知見に基づき、PCB基板の破損と診断しました。基板を交換後、モーターは稼働するようになりましたが、動く/止まるを繰り返したため、開封したところ、データを読み取るヘッドの状態が悪化しており、ディスク(データ記録面)にも傷が見られたため、当社が常備しているドナーをもとにヘッドを交換した上で、ディスク研磨を施し、コピー可能な状態に復元しました。PCB基板・ヘッド・ディスクなど、それぞれ破損が連続して生じている場合、他社様だと誤診して「復旧不可」と判断することもありますが、当社には蓄積された膨大なデータベースがあり、正確な復元を行うことが可能となっています。 |
はじめてのデータ復旧業者は【技術力の高さ】で選ぶ
データトラブルの際、一番頼りになるのがデータ復旧業者です。しかし、初めてデータ復旧業者に依頼するとなると、どこに依頼したらいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
データ復旧業者を選ぶときの最大のポイントは、【技術力の高さ】です。
データ復旧は手術と同様、何度もできるものではありません。失敗してもやり直しがきくものではなく、繰り返すたびに復旧率が下がっていくので、最初の対応が復旧率を握るカギとなります。もし絶対に取り戻したい大切なデータがあれば、確かな技術力を持つ業者に依頼すべきでしょう。
技術力が高いデータ復旧業者を選ぶ3つのポイント
全国100社以上あるといわれるデータ復旧業者の中で技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントを解説します。おさえておくべきポイントはこちらです。
- POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
- POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
- POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
復旧実績や復旧率は、多くの場合、公式Webサイトで確認できます。特に実績が誰が見ても客観的に判断できる「数字」で明記されている企業は、信頼性が高いと言えます。
データ復旧業者の中には、明確な根拠数字を記載していないケースもあります。そのような業者は技術力を有していない可能性があるため、信頼できる業者とは言い難いです。
「国内最高レベル」など、曖昧な言葉のみで具体的な復旧実績について公開していない業者もあるため、過去の実績についてしっかり確認するようにしましょう。
POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
「メーカーや他のデータ復旧業者で復旧できなかった機器から復旧実績がある業者」は技術力が高いと言えます。官公庁、国立大学法人、上場企業の復旧件数が多い業者も、信頼がおけます。
データ復旧は、機器の種類や障害の程度によって難易度が異なります。業者によって対応できる障害レベルにも差があるため、技術力の低い業者に依頼すると、復旧に失敗するリスクがあります。
他社で復旧できなかった機器でも復旧実績のある業者は、高難度の障害に対応している、技術レベルの高い業者と言えます。
POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
データ復旧の業者の中には、自社で復旧作業を行なわず外注したり、自社内に専用設備を持たない業者も存在します。
そのような業者に依頼してしまうと、誤った処置が行われ、大切なデータを失う可能性があります。
復旧ラボを公開し、見学を受け付けている業者であれば、自社内できちんと復旧作業を行なっていることがわかるので安心です。
国内で復旧ラボを構えている業者は限られています。Webサイトの情報だけではわからないことも多く、実態を知るには直接ラボの様子を確認するのが一番安心です。
データ復旧は「デジタルデータリカバリー」にお任せください
当社はデータ復旧専門業者 14年連続データ復旧国内売上No.1(※)として多くのお客様に選ばれ続けています。そして技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントをすべて満たしており、自信を持ってデータ復旧の作業をさせていただきます。
※データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと
※第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(集計期間:2007年~2020年)
- POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
- POINT:2 他社で復旧不可からも多数復旧に成功しています
- POINT:3 復旧ラボをすべて公開・自社内設備で復旧しています
POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
当社はデータ復旧国内トップクラスの実績を誇っており、復旧率最高値 95.2%(※1)の技術力をもって、あらゆるメディアからのデータ復旧に対応しています。また、官公庁や国立大学法人・上場企業を含めた、日本中のお客様のデータの復旧に対応しており、累計41万件以上のご相談実績(※2)があります。
しかし残念ながら、データ復旧業者の中には技術力が低いにも関わらず、「我々は高い技術力を持っています」など、明確な数字を出さずに曖昧な表現をしている復旧業者が多数あります。そのような復旧業者は、実績が少なかったり、社内に専用設備を持っていない可能性が高いため、注意しましょう。
当社では、「本当に技術力の高い会社であれば、復旧率で明確な根拠を示すべき」と考え、つちかった技術力に自信があるからこそ、復旧実績や復旧率を公開しています。
POINT:2 他社で復旧不可からも多数復旧に成功しています
当社では、同業他社では復旧不可能とされた機器のご相談も7,000件以上(※3)対応しており、重度障害からのデータ復旧に多数成功しています。
技術力の高い業者ほど、他社で復旧不可能と判断された機器の復旧実績が高くなる傾向にあります。
当社は、他社様を上回る症例数を復旧しているからこそ、同業他社で復旧不可能な障害でも、当社で復旧が可能となっています。諦める前に、まずはご相談ください。
POINT:3 復旧ラボをすべて公開・自社内設備で復旧しています
当社は復旧ラボを公開し、見学を受け付けており、直接ラボの様子を確認していただけます。クリーンルームを含め、国内最大級の自社内復旧ラボで復旧作業を行っており、エンジニアの作業風景をWebサイトやSNSで発信しています。
大切なデータを預ける上で、その業者の実態が分からないと信用できませんよね?社内風景や、実際に復旧に携わるエンジニアの顔が見えることは、非常に重要な点と言えます。
データ復旧業者の中には、復旧ラボを社内に保有していなかったり、外注や、個人でも試せる復旧ソフトを使用するだけで、作業を行わない業者も存在します。Webサイト上に掲載している社内風景と、実態が異なる怪しい業者も少なくありません。セキュリティなどを理由に、実態を明かさない復旧業者は、怪しいと判断した方が良いでしょう。
※1:2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数(2017年12月~2021年12月の各月復旧率の最高値)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:期間:2016年6月1日〜
デジタルデータリカバリーが選ばれる理由について、詳しくはこちらで紹介しています。
↓まずはお気軽にご相談ください↓
復旧~納品までの流れ
最短当日復旧!まずはご相談ください
当社では、初期診断は最短5分、ご依頼いただいた機器の約8割が48時間以内に復旧完了しています。ご相談・初期診断・お見積りまで無料でご案内しています。
また、過去41万件以上のご相談実績から算出されるデータベースを基に、機器や症状ごとに配置された専門のエンジニアが最先端設備と技術力を駆使して正確な診断と復旧作業を行います。大切なデータ、業務にかかわる重要なデータを復旧させたい場合はご気軽にご相談ください。
データ復旧の料金について
データ復旧費用は4つの要素で決まります
-
1総ディスク容量
どれくらいの大きさか?
-
2故障箇所
どこが壊れているか?
-
3難易度
どれくらい壊れている?
-
4工程数
復旧にかかる期間は?
-
1総ディスク容量
どれくらいの大きさか?
-
2故障箇所
どこが壊れているか?
-
3難易度
どれくらい壊れている?
-
4工程数
復旧にかかる期間は?
お電話いただければ、専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算のお見積もりと復旧期間をお電話にてお伝えいたします。その後、無料初期診断(お見積もり)のご案内を差し上げることもできますので、金額面についてもお電話にてご相談ください。
データ復旧料金の目安
500GB未満 | 5,000円〜 |
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500GB以上 | 10,000円〜 |
1TB以上 | 20,000円〜 |
2TB以上 | 30,000円〜 |
※こちらに掲載されている金額は、あくまで総ディスク容量を元にした目安の金額です。 障害内容により、金額が異なりますので、まずはお電話にてご確認ください。
当社復旧費用のおすすめポイント
復旧料金は、診断結果に基づいたプラン(成功報酬制あり)をご提示いたします
当社では、機器の障害状況を診断させていただき、プランをご提示いたします。
成功報酬制プランにおける「復旧成功の定義データ」は、お客様の希望に合わせて設定が可能です。
ご相談・初期診断・見積まで無料で承りますので、お気軽に無料診断・見積サービスをご活用ください。
※症状により、復旧の可否にかかわらず作業費を頂戴する場合がございます。作業費が発生する可能性がある障害に関しては、事前にお客様に状況をお伝えした上で、作業費を発生させて復旧作業に着手するか、そのまま復旧作業に着手せず機器をご返却するかをご判断いただきます。
弊社の独断で復旧作業を遂行し、作業費を請求する事はございませんのでご安心ください。
ご不明な点に関してはお手数ですが、都度担当までお問合せください。
復旧できたデータは全て納品
成功定義データだけでなく、復旧できたデータは追加料金無しで全てご納品いたします。
お見積もり後に追加で作業料を請求することはありません
お見積もり後に追加で作業料金を請求することはありません。復旧の度合いにより、お見積もりから減額される事はあっても高くなる事はございませんのでご安心ください。
※納品用メディアのご購入やその他追加サービスへのご加入については別途料金が発生いたします。
お客様に合った支払い方法が選択可能
クレジットカード・銀行振込・現金支払いに加え、請求書支払い・保険支払い・公費でのお支払い・商社を介してのお支払い等、対応が可能です。ご成約時にお申し出下さい。
官公庁、国立大学法人、上場企業
多くのお客様にご利用いただきました
※ 掲載の許可を得た法人様の一部を紹介させていただいております。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数41万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。