富士通製PCは、オフィス向けも多く、FMVシリーズを使用している人もいるかもしれません。パソコンは消耗品であり、複数の要因が重なった結果、正常に起動しなくなることは珍しくありません。それぞれの状況において正しい対処が必要です。
対処法を誤ると、データ復旧すらできなくなったり、内蔵ストレージが壊れたりすることもあります。そのため、この記事では、状況に応じた具体的な対処方法と復旧方法を紹介します。
目次
富士通パソコンが起動しない時、まずやっておくこと
起動しなくなったらまずやるべきことがいくつかあるので、下記に挙げたことを試してみましょう。
- 充電されているかを確認する
- パソコンを放電する
- モニターの確認
- パソコンの内部や外部のホコリ掃除
これらはパソコンに故障が起きていない場合に有効な対処法になります。ここでの対処法で解決できなかった場合は、パソコンに故障が生じている可能性が高いです。メーカーに修理を依頼すると部品交換によってデータは消失してしまうので、大切なデータが保存されている場合はデータ復旧専門業者に依頼することをおすすめします。
富士通のパソコンの故障が疑われる場合のサイン
富士通のパソコンが故障していたら以下の前兆となるサインが見受けられます。
- エラーメッセージが表示される
- 特定の画面でフリーズしている
- パソコン本体から聞き慣れない音
- 起動画面でループする
- 富士通 パソコンが突然シャットダウンする
- ブルースクリーンが発生する
これらの症状に心当たりがある場合は、パソコンに何らかの故障が起きている可能性が高いです。デジタルデータリカバリ―では、機器別専門エンジニアによる、無料の初期診断も行っていますので、お気軽にご相談ください。24時間365日体制で電話受付を行っており、今後の対応方法を無料でご案内いたします。
富士通パソコンが起動しない原因
富士通パソコンが起動しない原因を3つの大まかな分類で解説します。
筐体の破損
富士通パソコンが起動しない原因の一つに、筐体の破損があります。落下や衝撃によりマザーボードや電源ユニットが損傷すると、パソコンが起動しなくなることがあります。この場合、修理や部品交換が必要になることが多いです。
ストレージ(HDD・SSD)の論理障害
ストレージデバイスの論理障害は、富士通パソコンが起動しない原因の一つです。これは、パソコン内のファイルシステムが壊れたり、データの管理に問題が生じたりすることで、データの読み書きがうまくいかなくなる状況です。
データ復旧ソフトを使うことで解決できることもありますが、もし物理的な問題が同時に起きている場合、自己判断でソフトを使用すると状況が悪化することがあります。だからこそ、専門家に相談して、正確に状況を把握することが大切です。
ストレージ(HDD・SSD)の物理障害
物理障害とは、ストレージ(HDD/SSD)が物理的に破損した状態です
主な原因は「衝撃」「経年変化」「水没」などです。そもそも、ストレージ(HDD/SSD)の寿命は約5年程度しかなく、経年劣化により故障することも珍しくありません。また、SSDには書き込み可能な回数の上限が存在し、そのラインを超えると物理障害を起こします。
状態の悪化を避けるためご自身での作業は控えてください。特にHDDでは物理的に駆動するパーツが多いため、物理障害が発生したときに通電・操作を続けると、故障部品がデータ記録面に接触し、大切なデータを破壊してしまう恐れがあります。
HDDの開封や修復作業には、静電気や防塵の対策が施された「クリーンルーム」などの特殊な環境が求められるため、プロのデータ復旧サービスに依頼することが必要です。
デジタルデータリカバリーでは、経験豊富なエンジニアと、累計41万件以上のご相談実績(*期間:2011年11月1日以降)から算出されたデータをもとに、他社様でデータ復旧不可能とされた機器でも、経験豊富なエンジニアが、高い精度での復旧を実現しています。
WindowsOSが正常に起動しない富士通パソコンへの対処法
WindowsOSが正常に起動しない富士通パソコンへの対処法は主に次のとおりです。
BIOSを初期化する
BIOS初期化は、電源を入れた後、ロゴ画面で「F2」キーを押して設定画面を開くことで行えます。しかし、BIOSを初期化することは、パソコンの動作に大きな影響を与える可能性があります。
以下はBIOSを初期化する方法です。
- コンピュータの電源を完全に切り、電源からプラグを抜く
- パソコンの電源を入れ、指示に従ってキーを押し、BIOSセットアップユーティリティを起動する
- 起動後は「Load Optimized Defaults」や「Restore Defaults」といったオプションを起選択すると設定が変更される
- BIOS設定に加えた変更を保存してBIOSセットアップユーティリティを閉じる
ただし、ブートドライブに指定されているHDDやSSDに物理的な障害が起きていた場合、パソコンに大きな負荷をかけ、起動を繰り返すだけでも症状が悪化する恐れがあります。
トラブルの原因が不明なまま、むやみに試すと、データが消える可能性もあるので、「異音がする」「5年以上使用」「自力での操作が不安」であれば修理業者や、データ復旧業者まで診断・調査を依頼するようにしましょう。
セーフモードでシステムの復元を実行する
パソコンにおいて、ブルースクリーンが表示される(もしくは自動修復が終わらない)場合は、システム上のエラーが考えられます。
このような、正常に起動しないパソコンにおいて、システム上のエラーを修復するには「セーフモード」という機能が有効です。 セーフモードとは、必要最小限のシステム環境でパソコンを起動する、Windows診断用の起動モードです。
この状態で起動できる場合、それ以外の環境で何らかのエラーが生じていることが考えられます。この場合、セーフモード上で「システムの復元」を実行することで、システム上のエラーを解消できる場合があります セーフモードでシステムの復元を実行する手順は次のとおりです。
- 「詳細オプション」を選択
- オプションの選択画面から「トラブルシューティング」を選択。
- トラブルシューティング画面の「詳細オプション」を選択。
- 詳細オプション画面から「スタートアップ設定」をクリック。
- スタートアップ設定画面の、「4) セーフモードを有効にする」 または「5)セーフモードとネットワークを有効にする」を選択。
- パソコンがセーフモードで起動します。
システム復元を行う
復元ポイントが作成されていれば、システムの復元を利用して復旧できる可能性があります。 復元ポイントとはパソコンのシステムを、以前保存した復元ポイントまで戻す機能です。
システム復元を行う手順は次のとおりです。
- 「詳細オプション」を選択。
- オプションの選択画面から「トラブルシューティング」を選択。
- トラブルシューティング画面の「詳細オプション」を選択。
- 詳細オプション画面から「システム復元」を選択。
システム復元では、データを復元することは出来ません。 あくまでもシステムが復旧するための機能のため、データ復元方法を考えている方は専門業者に依頼するのがベストな方法と言えるでしょう。
診断プログラムを使用する
OSが起動しない場合、BIOS上の起動メニューから診断プログラムを選択し、パソコンに発生した障害箇所を診断することができます。
診断プログラムの実行手順は次の通りです。
- 起動後「FUJITSU」というロゴが表示されるので、その間は【F12】キーを押し続けます。
- 起動メニューから「診断プログラム」または「Diagnostic Program」を選択します。
- 「診断プログラムを実行しますか?」または「Do you want to run Diagnostic Program?」と表示されたら【Y】キーを押します。
- 再起動後、診断結果が画面上に表示されます。
診断結果でトラブルが検出された際は、メーカに内容を伝え、データの要不要に応じて対応業者を選びましょう。
ただし「ハードディスクに機械的なトラブルが…」と表示される場合、メーカー保証を受けると、ほとんどの場合でHDDが交換されてしまい、FUJITSU (富士通) パソコンに保存されていたデータは完全に消えてしまいます。データが必要な方はまず、データ復旧業者へ相談しましょう。
FUJITSU(富士通)パソコンでデータを削除してしまった時の復旧方法はこちら
パソコンを初期化する
富士通パソコンが正常に起動しない場合、最後の手段としてパソコンを初期化する方法があります。初期化を行うことでシステムは工場出荷時の状態に戻り、問題が解消される可能性があります。
しかし、この操作によりすべてのデータが消去されるため、データ消失のリスクが非常に高いです。そのため、初期化を実行する前に、専門業者に依頼してデータの安全を確保することが強く推奨されます。初期化は慎重に判断し、必要な場合には専門家の助言を仰ぐことをお勧めします。
データ復旧専門業者に依頼する
パソコンの中に失いたくない大切なデータがあれば、データ復旧の専門業者に相談することを強くおすすめします。データ復旧業者では、復元ソフトでは対応できない物理障害や、重度の論理障害からのデータ復元・復旧が可能です。
当社は、データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売上No.1(※1)のデータ復旧専門業者です。
復旧率最高値は95.2%(※2)と非常に高い技術力を有しています。依頼の8割を48時間以内に復旧と復旧のスピードも優れています。
また、官公庁や大手企業を含む累積41万件以上の相談実績(※3)があります。
デジタルデータリカバリーの詳しい実績はこちら
※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと、 第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(集計期間:2007年~2020年)
※2:2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数 (2017年12月~2024年6月の各月復旧率の最高値)
※3:期間:2011年1月1日~
官公庁、国立大学法人、上場企業
多くのお客様にご利用いただきました
※ 掲載の許可を得た法人様の一部を紹介させていただいております。
富士通製パソコン復旧事例
筐体 | Windows10 内蔵HDD(富士通) |
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状態 | 作業中、警告音とともに「問題が発生しましたので再起動します」とエラーが出た。その後、再起動しないので、強制終了すると「自動修復を準備します」とロゴマークから動かない状態になり、カタカタと異音がしている。 |
希望データ | 仕事関係のofficeデータ、PDFデータ |
復旧期間 | 3日 |
当社での復旧結果 | このケースでは、過去の知見に基づき、PCB基板の破損と診断しました。基板を交換後、モーターは稼働するようになりましたが、動く/止まるを繰り返したため、開封したところ、データを読み取るヘッドの状態が悪化しており、ディスク(データ記録面)にも傷が見られたため、当社が常備しているドナーをもとにヘッドを交換した上で、ディスク研磨を施し、コピー可能な状態に復元しました。PCB基板・ヘッド・ディスクなど、それぞれ破損が連続して生じている場合、他社様だと誤診して「復旧不可」と判断することもありますが、当社には蓄積された膨大なデータベースがあり、正確な復元を行うことが可能となっています。 |
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数41万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。