ビープ音とは、パソコンから聞こえる「ビー」「ププッ」などの電子音です。ビープ音は音の長短や鳴った回数によって意味が変わります。つまり、PCのビープ音の回数や音を把握することで、どこに異常があるか把握することが可能です。
中には個人で対処可能なものもありますが、修理・復旧が難しいものもあるため、専門の業者に相談した方が適切な場合もあります。
この記事では、ビープ音が意味する原因と、ビープ音に応じた対処法を詳しく解説します。
目次
ビープ音が鳴るPCでは何が起きている?
ビープ音はPCの異常を知らせるサイン
「ビープ音」は、PCの異常を検知した「BIOS」(ハードウェアや周辺機器の異常を確認し、起動準備を行うプログラム)が発する警告音です。
ビープ音が鳴る場合、原因を特定し対処する必要があります。この際、ビープ音の回数から問題を特定できますが、ビープ音が鳴るということは、すなわち深刻なトラブルを抱えている可能性が高く、誤った対処法をとると状態が悪化し、データを失う危険性があります。
ビープ音が止まらない・異常回数の場合は故障可能性が高い
ビープ音が鳴るということは、深刻なハードウェアトラブルの可能性がある点を忘れてはなりません。ビープ音が止まらない、異常回数が繰り返される場合、ハードウェア(CPU、メモリ、マザーボードやグラフィックボード、キーボードやディスプレイなど)が故障している可能性が高く、そのまま放置すると、PCが動かなくなってしまう恐れがあります。
改善が見込めない場合、専門業者に対応を依頼することを検討しましょう。不適切な対処を行うと問題が悪化し、重要なデータが失われる可能性があります。したがって、ビープ音が鳴った場合は、原因を適切に特定し、正しい対処法を選択することが必要です。以下の記事を参考にしてください。
PCでビープ音が鳴る主な原因
PCでビープ音が鳴る主な原因として、ハードウェアに不具合が起きていると考えられます。ここではPCでビープ音が鳴る主な原因を5つご紹介します。
マザーボードの電解コンデンサが膨張・破裂している
電解コンデンサとは、電源のスムーズな流れを保証する機能です。
電解コンデンサが膨張・破裂した場合、マザーボード上の電源回路が機能しなくなることがあります。この場合、そのため、古い電解コンデンサを交換するなどして、電源回路を保守管理する必要があります。
ハード部品の接触不良が起きている
PCでハードウェアの接触不良が生じると、マザーボードのBIOSが問題を検出してビープ音を鳴らすことがあります。ビープ音は問題の種類に応じて異なり、例えば以下のような状況が考えられます。
- RAM(メモリ)の接触不良:一般的には短いビープ音が繰り返し鳴る。
- グラフィックカードの接触不良:長いビープ音が一回または数回繰り返し鳴る。
- CPUの接触不良:ビープ音のパターンはマザーボードのメーカーやBIOSのバージョンによって異なるが、通常は特定のパターン(例:短いビープ音が数回続く)で鳴る。
ただしビープ音の意味はマザーボードのメーカーやBIOSの種類によって異なるため、正確な情報はマザーボードのマニュアルやメーカーのサポート情報を参照する必要があります。
CPUやメモリが破損している
CPUやメモリが破損している場合にPCから発せられるビープ音は、マザーボードのBIOSによって定義された特定のエラーコードを表します。これらのビープ音は以下のような形で現れることがあります:
- CPU破損時:ビープ音が連続して鳴るか、長いビープ音が1回以上繰り返される。CPUに問題がある場合、PCは起動プロセスを完了できず、連続したビープ音や特定のパターンでビープ音が鳴ることがあります。
- メモリ(RAM)破損時:通常は短いビープ音が繰り返し鳴るか、短いビープ音と長いビープ音の組み合わせで鳴ります。
各ビープ音の意味は、使用しているマザーボードのBIOS(基本入出力システム)の種類(例:AMI、Award、Phoenixなど)によって異なります。
具体的なビープ音のパターンとその意味は、マザーボードのマニュアルやメーカーの公式ウェブサイトで確認することができます。
電源ファンが壊れてオーバーヒートを起こしている
PCの基板上に存在しているグラフィックボードやCPUのファンに埃が詰まっていると、常に熱暴走状態になり、不具合を起こしてビープ音が鳴ることがあります。
PCでビープ音が鳴る原因として、これらの問題は修理や部品の交換によって対応可能な場合がありますが、その場合、記憶装置も好感され、データ消失リスクが高まります。特にデータが重要な場合、「データ復旧の専門業者」への依頼が賢明です。
データ復旧の専門業者は、長年の経験と高度な技術を駆使して、データ復旧を行います。そのため、自分で復旧を試みるよりも高い復旧率が期待できます。
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PCからビープ音が鳴ったとき、自力でできる対処法
ビープ音が鳴っている際、以下の対処法5つを試してみましょう。これらで解決できればすぐにPCが使用できます。
周辺機器やケーブルを抜き放電する
長時間PCを使用していると、本体内部に不要な電気が溜まり、正常に動作しなくなることがあります。
このような状況では、動作が不安定になり電源が入らなかったり、急なシャットダウン、再起動が起きてしまいます。この場合、放電作業が有効ですが、メーカーによっては、放電の手順が異なるので、ご自身で確認して作業を行ってください。
一度だけ再起動してみる
再起動を試してみましょう。ビープ音に限らずPCの不具合は、再起動で改善される場合が多いです。
長時間起動し続けている、複数のアプリを立ち上げてる、複雑な操作が増えているなどが原因でPCが不調になってることがあります。
ですが何度も再起動した場合、再起動が原因で状態が悪化する可能性があります。むやみに何度も再起動することは避けましょう。
パーツ・メモリの接触不良がないか確認する
ビープ音が鳴る原因で最も多いのが、メモリの接触不良です。PC自体に問題が無くても、メモリが正しく接続されていなければ、ビープ音が鳴ります。
キーボードやマウス、外付けHDDなどの周辺機器が原因の場合もあるので、すべて取り外し再起動をし、正常に起動するか確認しましょう。
- ケーブルや外部機器をすべて取り外す
- 静電気防止のため壁などを触り、体の静電気を逃がしておく
- パソコンのカバーを外す(外し方は取扱説明書を確認、マザーボードには触れないよう注意)
- 取扱説明書の「メモリを交換する」などの項目を参照して作業を進める
- カバーを外したら、エアダスターなどで内部を掃除する
- メモリのロックを外し、本体からメモリを外す
- 再度メモリをロックがかかるまでしっかりと差し込む
- 起動時にシステムから実装メモリの容量が表示され、ビープ音が鳴らない場合は成功です
これでもビープ音が鳴りやまない場合は、メモリ自体の破損が考えられます。
BIOSを初期化する
パソコンを起動したときにビープ音が鳴ったものの、BIOSの画面が表れただけで一向にWindows(OS)が起動しない場合は、BIOSの不調が考えられます。
放電作業を行っても不具合が改善しないときは、BIOSの設定を初期化してみましょう。BIOSの初期化はパソコンのデータを削除するわけではありません。
- 電源を入れ、起動途中にF2またはDel電源を数回押す(F8、F10、ESC、Tabキーなどの場合もある)
- BIOS起動後F9キーを押す
- 「Load Optimized Defaults?」表示後、キーボードの矢印キーを使用して「Yes」を選択
- Enterキーを押し、キーボードのF10キーを押す
- 「Save configuration and reset?」表示後、キーボードの矢印キーを使用して「Yes」を選択してEnterキーを押す
- パソコン起動後、電源を入れてF2を押す
PCのビープ音を変更する
ビープ音はパソコンの設定から音を変更、消すこともできます。しかし、異常が発生しても気づけなくなる可能性があるため、音を消すことはおすすめしません。
Windows 10ユーザーであれば下記の手順で変更を行うことができます。
- 画面左下Windowsマークをクリックする
- 「Windows システム ツール」を選択する
- 「コントロールパネル」→「ハードウェアとサウンド」を選択する
- 「サウンド」項目の下の「システムサウンドの変更」を選択する
- 「サウンド」タブの「プログラムイベント(E)」にある「一般の警告音」を選択する
- 「サウンド(S)」から好みの音を選択して適用する
自力で復旧できない場合は専門業者に相談する
以上の対処法を行っても状況が改善しない場合、個人で修復できる範囲を超えています。専門業者に依頼することを検討しましょう。
繰り返し異常な回数でビープ音が鳴る場合はハードウェアの故障が考えられ、修理に分解が必要になり専門知識が必要になってきます。安易に復旧作業をしようとすると状況がさらに悪化し、復旧できる可能性が低くなってしまいます。不安な方は専門業者に依頼しましょう。
また、「データを失ってもいい、本体修理を優先させたい」場合と「データ復旧を優先させたい場合」それぞれ選ぶ業者が変わります。
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本体修理を優先したい場合
メーカーでは本体の修理を行っている場合があります。「データがいらないが、PC自体を修理したい」という方はメーカー修理をおすすめします。
メーカー修理では、故障した部品を交換するため、保存データがある場合は、故障した部品とともに破棄されてしまい、データが消失してしまいます。
データが必要な場合
データが必要な場合、専門知識と技術を持つデータ復旧業者に依頼することが最も安全な手段です。データ復旧は、高度な技術と専用の設備が必要な作業であり、自分でデータ復旧を試みると失敗してしまうリスクが高く、さらなるデータ消失を招くおそれもあります。
なお、国内には多くの専門業者が存在しますが、中には技術力に乏しい業者や、作業を外部に委託しているところもあります。データ復旧作業は、ほとんどの場合、一度きりのチャンスです。一度失敗すると、元々取り出せたデータも永遠に失われる可能性があるわけです。
そのため、データ復旧業者を選ぶ際には、その「技術力」と「復旧成功率」を重要な基準として考えるべきです。技術力の高い業者は複雑な状況にも対応できる専門知識と経験を有しており、データを安全に復旧できる可能性が高まります。また、復旧率が高い業者を選ぶことで、貴重なデータを取り戻す確率を最大限に高めることができます。
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PCのビープ音の特徴
ビープ音の回数で症状が分かる
一部のパソコンは、故障時に特定のビープ音を発生させます。この際、ビープ音の数や長さによって故障の種類を判断することができ、ハードウェアが正常に動作しているかを確認できます。たとえばビープ音が4回鳴る場合、電源が原因の可能性が高いと考えられます。
BIOSやメーカーによってビープ音が違う
ただし、ビープ音はマザーボードのメーカーによって異なります。また音の間隔や回数、パターンなども異なるため、マザーボードの取扱説明書やサポートページなどで、特定のビープ音がどの状態を示しているかを調べることが大切です。
それでも故障の種類が特定できない場合は、データの要不要に応じ、専門業者まで確認を依頼することをおすすめします。
PCのビープ音の種類と意味
PCのビープ音の長さや、回数によって、異常の原因を突き止めることができます。ただし、BIOSの種類やPCのメーカーによってビープ音の意味が変わることがあります。
最初にOSを起動させるソフトウェアであるBIOS別にビープ音を紹介します。
Award BIOSのPCからビープ音がする場合
Award BIOSとはトップメニューの項目が細分化されていて、階層が浅いタイプのBIOSです。PCの起動後の画面で「DEL」キーを押すとBIOSの種類がわかります。
Award BIOSのビープ音
「Award BIOS」のビープ音の種類と概要です。
Award BIOSのビープ音 | 疑われる原因 |
短音1回 | 正常起動 |
短音2回 | CMOSの設定に問題があると考えられます。初期化すると改善する可能性があります。 |
長音1回短音1回 | メインメモリー(DRAM)に問題がある可能性があります。1度再起動するか、メモリの接続をやり直してみましょう。 |
長音1回短音2回 | グラフィックボードとモニタの接続に問題があります。ケーブルや接続状況などを確認してみましょう。 |
長音1回短音3回 | グラフィックメモリー(GPU)自体に問題があるか、規定の場所に挿入されていない可能性があります。正しい場所に挿入されているか、1度確認しましょう。 |
高音の長音 | PCが高温になっているため、電源を切ったり通気口のほこりを掃除をしたりして、適温にしましょう。 |
長音の連続 | メモリーが破損/接続・装着がされていない場合があります。何度かメモリーを再接続してください。それでも改善しない場合は修理を検討しましょう。 |
短音の連続 | 電力が供給不足になっているので、コンセントや充電器を確認しましょう。タコ足配線は電力不足になりやすいので、直接コンセントに接続しましょう。 |
高音と低音の連続 | CPUに問題があります。高長音のときと同様に、熱を逃がし、CPUが規定の場所にあるかを確認しましょう。不備がないにもかかわらず改善しない場合は修理を検討しましょう。 |
CMOS:CPUを構成するシステム回路
GPU:グラフィックにのみに特化したメモリで画面表示に関する処理を行う
AMI BIOSのPCからビープ音がする場合
AMI BIOSは種類によるビープ音が多いので、5回とそれ以上の回数と分けて説明します。
AMI BIOSのビープ音 | 疑われる原因 |
長音1回 | 正常起動 |
短音1回 | メインメモリーの接触不良、またはメモリーの故障が疑われます。メモリの再接続や挿入をし直し、規定の位置に接続されているかの確認を行いましょう。 |
短音2回 | メインメモリーのIC不良です。このエラーは静電気や磁気などで引き起こされることが多いです。メモリーの再接続や規定の位置に接続されているのか確認しましょう。 |
短音3回 | メインメモリーの不良です。同様にメモリーの再接続や規定の位置に接続されているか確認しましょう。また、マザーボードの不具合の可能性もあるので、改善しない場合は業者を検討しましょう。 |
短音4回 | システム内のタイマーである時計に不具合があります。このタイマーはマザーボードにあります。BIOSの異常も考えられます。この故障は汚れやほこりによっておきることが多いです。マザーボードを掃除しましょう。 |
短音5回 | CPUのエラーをはじめ、短音4回のときと同様マザーボードに問題がある可能性があります。原因も同様に異物や高温による故障が多いです。原因の特定が難しいので修理を検討してください。 |
長音2回 | CMOSの設定に問題がある可能性があります。設定に不備がある場合、初期化で改善する場合があります。 |
長音1回短音2回 | グラフィックボードの接続に問題があります。ケーブルの接続状況を確認しましょう。 |
AMI BIOSのビープ音が6回以上の場合
AMI BIOSはビープ音がトータル6回以上なることがあります。
AMI BIOSのビープ音 | 疑われる原因 |
短音6回 | GateA20エラー:マザーボードやメモリーなど複数で異常がある場合に鳴るビープ音です。原因も様々で、過剰な熱やショート、キーボードの不具合でも鳴ることがあります。原因の特定が難しいので、修理を検討してください。 |
短音7回 | マザーボードエラーやCPU、メモリーなど、さまざまな箇所に不備がある場合に鳴ります。原因の特定が難しいので修理を依頼してください。 |
短音8回 | グラフィックメモリーが規定の場所に接続されていなかったり、故障している場合もあります。確認しましょう。 |
短音9回 | BIOS ROMに不調または破損が起きている可能性があります。初期化で修復できる可能性があります。 |
短音10回 | 書き込み・読み込みエラーでBIOSに不具合が起きている可能性があります。初期化で修復できる可能性があります。 |
長音1回短音8回 | モニタの接続に不備があります。ケーブルの接続状況を確認しましょう。 |
UEFIの場合
UEFIとは「Unified Extensible Firmware Interface」の略語で、BIOSの機に加えてセキュリティ機能も持つ新しいシステムです。近年のPCの多くはUEFIが採用されています。
UEFIのビープ音 | 疑われる原因 |
短音1回 | 正常起動 |
長音3回 | メインメモリにエラーが発生している可能性があります。必要に応じてマザーボード上のメモリの差し直しなどを行いましょう。 |
長音5回 | PCのグラフィックボードにエラーが発生している可能性があります。修理店などでグラフィックボードを交換してもらいましょう。 |
長音1回短音2回 | メインメモリの接続に不具合が発生した可能性があります。メモリの差し直しなどを行いましょう。 |
長音1回短音3回 | グラフィック機能未検出エラーが発生した可能性があります。BIOS画面から直す |
長音の高音と低音が交互に鳴る | PC本体がオーバーヒートしています。PCの電源を落とし、そのまま30分以上放置して放熱しましょう。 |
以上がBIOSごとのビープ音の種類です。ビープ音によってはメモリの差し直しなどを行うことで復旧できる場合がありますが、意図せずパソコンを分解してしまい、保証の対象外となったり、メモリを破損させてデータが失われてしまうおそれがあります。
ビープ音が鳴るPCには専門家でなければわからない不具合が発生している可能性もあります。重要なデータを保存している場合、自力で対処せずにデータ復旧業者に相談することをおすすめします。
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PCメーカー別のビープ音の意味
次に大手PCメーカーのビープ音について見ていきましょう。自分のパソコンがどのようなトラブルを起こしているのか確認できます。
富士通製PCのビープ音
富士通製のパソコンの場合のビープ音についてです。
今回は、富士通の FMV機種を例にしています。
FMV機種のビープ音は「ピッ」「ピッピッ」「ピッピッ」「ピッピッピッ」のように、1回または連続した音の組み合わせにより行われます。
ここではビープ音の回数の組み合わせを、「1-2-2-3」のように表記しています。
富士通製PCのビープ音 | 疑われる原因 |
1-2(1回目のビープ音が長く続きます) | BIOS破損とエラーを含めたマザーボードの故障です。まずはマザーボードの電池を放電し、BIOSをリセット。その後マザーボードのほこりを取り除きます。改善しない場合、修理を検討してください。 |
1-1-1-1 1-3-3-1 1-3-3-2 1-3-4-1 1-3-4-3 1-4-1-1 4-3-4-3 |
メモリーのテストエラーです。メモリーが正しく取り付けられていないか、サポートしていないメモリを取り付けている可能性もあります。メモリーの接続先とメモリースロットをきれいにしましょう。あるいはメモリを置き換えもしましょう。 |
1-1-1-…. (長めに鳴り続けます) |
グラフィックカードに電源ケーブルが接続されていません。電源ボタンを4秒以上押して電源を切り、グラフィックカードに電源ケーブルを接続し、10秒以上待ってから電源を入れてください。 |
Dell製PCのビープ音
Dell製のパソコンのビープ音についてです。
Inspironデスクトップを例に紹介していきます。Dell製品にはDell Diagnostics(診断)プログラムが搭載されています。プログラムを実行することで、より問題の特定が可能です。
Dell製PCのビープ音 | 疑われる原因 |
ビープ音1回 | マザーボードやBIOS ROMが破損、または不具合が起きている可能性があります。初期化で修復できる可能性があります。 |
ビープ音2回 | メモリ(RAM)が認識されない可能性があります。メモリーが既定の位置に挿入されているかの確認再接続をしましょう。 |
ビープ音3回 | Gate A20エラー、チップセットエラー、時刻機構テスト障害、キーボードコントローラの障害、スーパーI/Oチップの障害が原因として挙げられます。 |
ビープ音4回 | メモリ(RAM)の障害の可能性があります。メモリーの交換や再接続で、起動できるかを確認しましょう。 |
ビープ音5回 | CMOSバッテリーの障害の可能性があります。CMOSバッテリを抜き差してみましょう。 |
ビープ音6回 | ビデオBIOS:ビデオカード・チップの障害の可能性があります。 |
ビープ音7回 | CPUに障害がある可能性があります。 |
ASUS製PCのビープ音
ASUS製のパソコンのビープ音についてです。
ASUS製PCのビープ音 | 疑われる原因 |
短音1回 | 正常起動 |
長音1回短音2回 | メモリ機能が検出できていません。メモリの接続先とメモリスロットをきれいにクリーニングしましょう。あるいはメモリを置き換えます。 |
長音1回短音3回 | グラフィックメモリーが規定の場所に接続されていなかったり、故障している可能性があります。正しい場所に接続されているか確認しましょう。 |
長音4回 | マザーボードが対応していないCPUを使用した可能性があるので、対応しているか確認しましょう。また、BIOSが古い可能性があります。BIOSを更新するか対応したCPUを利用しましょう。 |
PCのビープ音が鳴ったときの注意点
ビープ音が鳴っている場合深刻な問題を抱えている可能性があります。ビープ音がなっているときは以下の点に注意してください。
ウイルス感染を装う詐欺に注意する
ビープ音を悪用した詐欺警告が存在します。
インターネットを使用していると、特定のWebサイトにアクセスした際、突然PCからビープ音が鳴り、「セキュリティシステムが破損しています」「ウイルスに感染しました」といった偽警告音や偽警告画面が出て、有償サポートやセキュリティソフト等の契約を迫る手口が多く発生しています。これをサポート詐欺と呼びます。
ウイルス感染の警告が出てきても慌てずに、ご自身のPCに搭載されたセキュリティソフトの状態を確認し、ウイルススキャンをかけてみましょう。
ウイルスが何も発見されなかった場合、その警告は偽物です。警告画面ではアプリのインストールやソフトの購入、電話をすすめられますが、画面の指示に一切従わないようにしましょう。PCをハッキング、遠隔操作され、情報漏えいや不正送金の被害に遭う可能性があります。
万が一偽の警告画面からアプリやセキュリティソフトをダウンロードして被害に遭った場合、警察まで相談しましょう。この時に証拠の提出を求められた場合は、調査会社に相談する手段もあります。
特にサポート詐欺やマルウェア感染調査に強い調査会社に相談することで、PCのログやソフトウェアから情報漏えいやウイルス感染ががないか調査し、警察に提出できるレポートを発行してもらえます。
場合によっては悪質なソフトウェアを除去してもらえる場合もあるため、相談してみましょう。
自作PCの場合はビープ音が鳴らないこともある
ビープ音は専用のスピーカーから鳴っています。大手メーカー製のパソコンには、当然ビープ音のスピーカーが搭載されています。
しかしパソコンを自作した場合は、ビープ音用のスピーカーを別途用意する必要があります。
スピーカーを取り付けていないと、ビープ音が鳴らず、パソコンの異常に気づけないことがあるので注意しましょう。
自分で修理しようとしない
以上な回数のビープ音やビープ音が繰り返される場合は、基本的にPC内部を修理する必要があります。
ビープ音の原因がBIOSやメモリー、ひどい場合マザーボードそのものに異常が起こっていることもあります。
PC内部の修理は複雑な作業が求められ、専門知識が必要になってきます。安易にご自身で修理した場合、PCの状態を悪化させてしまう可能性があります。
安全性や確実な復旧を重視する場合、むやみに自分で修理することはお勧めしません。ビープ音が鳴りやまない、PC内部に問題がある可能性が高い場合は一度業者に相談しましょう。
PCからデータを取り出すならデータ復旧業者に相談
PCの中に失いたくない大切なデータがあれば、データ復旧の専門業者に相談することを強くおすすめします。データ復旧業者では、データ復元・復旧が可能です。
データ復旧業者では、PCに発生している症状を元にエンジニアによる正確な初期診断を行い、故障原因の特定が可能です。プロが対応するため、データ復旧に失敗するリスクを抑えることができます。
データ復旧業者を選ぶ際は、技術力のある業者にを選ぶことが重要です。もし、技術力に乏しい業者を選んでしまうと、データ復元に失敗する可能性があります。
その後も他社に対応を依頼しても、データ復元の難易度が上がってしまい、データを完全に失う恐れがあります。もし絶対に取り出したい大事なデータがあれば、確かな技術力を持つ業者に依頼することをおすすめします。
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はじめてのデータ復旧業者は【技術力の高さ】で選ぶ
データトラブルの際、一番頼りになるのがデータ復旧業者です。しかし、初めてデータ復旧業者に依頼するとなると、どこに依頼したらいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
データ復旧業者を選ぶときの最大のポイントは、【技術力の高さ】です。
データ復旧は手術と同様、何度もできるものではありません。失敗してもやり直しがきくものではなく、繰り返すたびに復旧率が下がっていくので、最初の対応が復旧率を握るカギとなります。もし絶対に取り戻したい大切なデータがあれば、確かな技術力を持つ業者に依頼すべきでしょう。
技術力が高いデータ復旧業者を選ぶ3つのポイント
全国100社以上あるといわれるデータ復旧業者の中で技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントを解説します。おさえておくべきポイントはこちらです。
- POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
- POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
- POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
復旧実績や復旧率は、多くの場合、公式Webサイトで確認できます。特に実績が誰が見ても客観的に判断できる「数字」で明記されている企業は、信頼性が高いと言えます。
データ復旧業者の中には、明確な根拠数字を記載していないケースもあります。そのような業者は技術力を有していない可能性があるため、信頼できる業者とは言い難いです。
「国内最高レベル」など、曖昧な言葉のみで具体的な復旧実績について公開していない業者もあるため、過去の実績についてしっかり確認するようにしましょう。
POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
「メーカーや他のデータ復旧業者で復旧できなかった機器から復旧実績がある業者」は技術力が高いと言えます。官公庁、国立大学法人、上場企業の復旧件数が多い業者も、信頼がおけます。
データ復旧は、機器の種類や障害の程度によって難易度が異なります。業者によって対応できる障害レベルにも差があるため、技術力の低い業者に依頼すると、復旧に失敗するリスクがあります。
他社で復旧できなかった機器でも復旧実績のある業者は、高難度の障害に対応している、技術レベルの高い業者と言えます。
POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
データ復旧の業者の中には、自社で復旧作業を行なわず外注したり、自社内に専用設備を持たない業者も存在します。
そのような業者に依頼してしまうと、誤った処置が行われ、大切なデータを失う可能性があります。
復旧ラボを公開し、見学を受け付けている業者であれば、自社内できちんと復旧作業を行なっていることがわかるので安心です。
国内で復旧ラボを構えている業者は限られています。Webサイトの情報だけではわからないことも多く、実態を知るには直接ラボの様子を確認するのが一番安心です。
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※第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(集計期間:2007年~2020年)
- POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
- POINT:2 他社で復旧不可からも多数復旧に成功しています
- POINT:3 復旧ラボをすべて公開・自社内設備で復旧しています
POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
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どれくらい壊れている?
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どこが壊れているか?
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3難易度
どれくらい壊れている?
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4工程数
復旧にかかる期間は?
お電話いただければ、専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算のお見積もりと復旧期間をお電話にてお伝えいたします。その後、無料初期診断(お見積もり)のご案内を差し上げることもできますので、金額面についてもお電話にてご相談ください。
データ復旧料金の目安
500GB未満 | 5,000円〜 |
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500GB以上 | 10,000円〜 |
1TB以上 | 20,000円〜 |
2TB以上 | 30,000円〜 |
※こちらに掲載されている金額は、あくまで総ディスク容量を元にした目安の金額です。 障害内容により、金額が異なりますので、まずはお電話にてご確認ください。
当社復旧費用のおすすめポイント
復旧料金は、診断結果に基づいたプラン(成功報酬制あり)をご提示いたします
当社では、機器の障害状況を診断させていただき、プランをご提示いたします。
成功報酬制プランにおける「復旧成功の定義データ」は、お客様の希望に合わせて設定が可能です。
ご相談・初期診断・見積まで無料で承りますので、お気軽に無料診断・見積サービスをご活用ください。
※症状により、復旧の可否にかかわらず作業費を頂戴する場合がございます。作業費が発生する可能性がある障害に関しては、事前にお客様に状況をお伝えした上で、作業費を発生させて復旧作業に着手するか、そのまま復旧作業に着手せず機器をご返却するかをご判断いただきます。
弊社の独断で復旧作業を遂行し、作業費を請求する事はございませんのでご安心ください。
ご不明な点に関してはお手数ですが、都度担当までお問合せください。
復旧できたデータは全て納品
成功定義データだけでなく、復旧できたデータは追加料金無しで全てご納品いたします。
お見積もり後に追加で作業料を請求することはありません
お見積もり後に追加で作業料金を請求することはありません。復旧の度合いにより、お見積もりから減額される事はあっても高くなる事はございませんのでご安心ください。
※納品用メディアのご購入やその他追加サービスへのご加入については別途料金が発生いたします。
お客様に合った支払い方法が選択可能
クレジットカード・銀行振込・現金支払いに加え、請求書支払い・保険支払い・公費でのお支払い・商社を介してのお支払い等、対応が可能です。ご成約時にお申し出下さい。
官公庁、国立大学法人、上場企業
多くのお客様にご利用いただきました
※ 掲載の許可を得た法人様の一部を紹介させていただいております。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数41万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。