Dynabookパソコンは、薄くて丈夫なので、仕事などでよく使われます。しかし、もしデータが消えてしまったら、生活や仕事に大きな問題が生じることがあります。

そこでこのページでは、Dynabookパソコンのデータが消える原因とその対処法について説明します。適切に対処して、確実にデータを取り戻しましょう。

Dynabookパソコンからデータが消える原因

Dynabookパソコンからデータが消える原因は以下の通りです。

論理障害

論理障害とは、システムに異常が発生している状態であり、「誤操作」「フォーマット」「ファイル破損」が原因で発生します。

この問題は、軽度の場合は個人でもデータ復旧を行うことができます。ただし、「フォーマット要求に従ってファイルを消去してしまった」場合は、個人で対処することが困難なため、データ復旧業者に相談することをお勧めします。

データを優先的に確保したい場合は、下記の記事も併せて参考にしてみてください。

パソコンのデータ復旧・復元方法についてはこちら

物理障害

物理障害は「落下衝撃」「水没」「経年劣化」によって直接機器が破損する異常で、放置するとデータ消失につながります。

異音、異臭、パソコンの動作不良などが発生しやすい一方、データの消失やパソコンのフリーズといった論理障害と判別しにくい症状が現れる場合もあります。

このような場合、パソコンの使用を続けると機器の破損が進行し、取り返しのつかないことになりかねません。この場合、技術力のあるデータ復旧業者に依頼しましょう。

ただし、データ復旧業者の間には技術力の差が大きく、重度で複雑な物理障害の復旧はお断りされることもあります。また悪質な業者にはデータ復旧に成功したとしても、追加料金を請求される場合もあります。

確実にデータ復旧を行うには、論理障害から重度の物理障害まで対応できる技術力がある業者に依頼するのが適切です。

技術力のあるデータ復旧業者を見つけるには、依頼する前に企業のホームページから下記を確認することがおすすめです。

• 「対応可能な機器の種類」
• 「復元率・実績の明記」
• 「自社で保有する復元設備の有無」

 

個人で対処できないときのデータ復旧方法

物理障害の復旧には機器の分解が必要になります。しかし、この時に自身でHDDやSSDの分解を行うと、空気中のチリやホコリが付着し、破損が進行してしまいます。

一方、データ復旧業者は専門ツールや、クリーンルームといった機器を開封する特殊な設備を所有しているので、個人では復旧できない物理障害に対応できます。

特にSSDの物理障害の場合、わかりやすい異音などの症状がありません。そのため、異常を無視して使用を続けると、症状が進行してしまう可能性もあります。

デジタルデータリカバリーでは他社様や製造メーカーで復旧できなかった機器のご相談を7,000件以上いただいていますので、他社様で復旧不可能とされた機器でも、24時間365日相談を受け付けております。ぜひお問い合わせください。

 

Dynabookパソコンのデータ復旧をするときの注意点

Dynabookパソコンのデータ復旧をするときの注意点は以下の通りです。

• ファイルを上書き、移動しない
• PCをフォーマットしない
• 強制終了と再起動を行わない

ファイルを上書き、移動しない

データ復旧を行いたい場合、データが消えた時点の状態のままにするとより確実に復旧できる場合があります。

しかしファイルのデータを上書きすると、元のデータが完全に新しいものに置き換わります。この状態は、データを復元させる手がかりとなる部分も消去されるため。復旧の難易度が上がってしまいます。

PCをフォーマットしない

パソコンのフォーマットによってデータが置き換わり、論理障害を修復できることもあります。しかし、元のデータに通常の方法でアクセスすることができなくなるデメリットもあります。

システムエラーの発生時にフォーマットを促すエラーメッセージは表示されます。これは物理障害が原因の場合にも表示され、この場合はフォーマットで解決することはできません。

フォーマットを促すエラーメッセージが表示されても、原因が論理障害か物理障害か、個人で見分けることは非常に困難です。ゆえに大事なデータがある場合はキャンセルを押しましょう。

強制終了と再起動を行わない

パソコンの強制終了と再起動は機器本体に負荷をかけるため、もし物理障害が発生している場合、損傷の進行が進みます。個人で対処を続けると、データ消去にとどまらず、「パソコンの動作不良」や、「他のファイルも開かなくなる」など状況が悪化します。パソコンのデータ復旧をする際は通電をやめ、専門のデータ復旧業者に早急に依頼しましょう。

 

Dynabookパソコンから自力でデータ復元する方法

Dynabookパソコンから自力でデータ復元する方法は以下の通りです。

クラウドストレージを確認する

クラウドストレージとはインターネット上にある、データを格納するスペースです。「Google Drive」や「One Drive」などが相当します。また「オンラインストレージ」「ファイル・ホスティング」と呼ばれる場合もあります。

クラウドストレージ内にデータを保存している場合、それをダウンロードすることで、データを復元できる場合があります。手順は以下の通りです。

万が一ダウンロードに失敗した場合は再度ダウンロードを試しましょう。

ゴミ箱からデータ復元を行う

データを誤って消去しても通常30日間はパソコンの「ごみ箱」にデータが保存されます。

ゴミ箱からデータ復元を行う手順は以下の通りです。

ただし「ごみ箱が満杯」「ごみ箱のデータ保存期間の設定を変更した」「Shift+Deleteキーでデータを消去した」などの場合は、ゴミ箱にデータは保存されないので注意しましょう。

バックアップから復元する

定期的にパソコンのバックアップを取っていた場合、バックアップデータを使用してデータを復元することが可能です。手順は以下の通りです。

突然のデータ消失に備えて、復元後もバックアップを取ると安全です。

コマンドプロンプトを使用して削除されたファイルを復元する

コマンドプロンプトとはWindowsに搭載されている、「パソコンへの命令文を書いて、操作する黒いシート」です。

なお手順②の「folder_path」手順④の「file_name」「destination_folder」には、任意の復元したいファイルのパスや名前が該当します。

エラーが出て起動できない場合は、以下の記事も参考にして、対処法を実行してみてください。

パソコンが起動しない・立ち上がらない場合の対処法についてはこちら

 

以前のバージョンを使用してデータを復元する

Windowsのバックアップ機能の一つである「以前のバージョン」を利用してデータ復旧することが可能です。

以前のバージョンを使用してデータを復元する方法は以下の通りです。

以上の方法を試してもデスクトップにデータが保存されない場合、重度の障害を抱えている可能性が高いです。このまま個人を作業で続けると状況が更に悪化するため、専門技術を持つデータ復旧業者に相談して、復旧作業を依頼しましょう。

データ復旧ソフトを使用する

市販のデータ復旧ソフトを使用することでデータ復旧することも可能です。

詳細な操作方法はソフトに応じて異なりますが、共通する手順は以下の通りです。

 

ただしデータ復旧ソフトは軽度の論理障害のみデータ復旧が可能です。

重度の障害や機器の破損がデータ消失の原因の場合は復旧ができません。

データ復旧ソフトを使用しても復旧できない場合、安全にデータ復旧ができる技術力のあるデータ復旧業者に相談しましょう。技術力の高い業者であれば、重度の障害だけでなく、複雑な重度障害でも解決できる場合があります。