USBメモリは、安く、持ち運びに便利なため、様々な場面で使用されています。しかし、USBメモリは超精密機器であり、扱い方に問題があると「突然認識しなくなった」「読み込まない」といったトラブルが起きることも珍しくありません。
USBメモリが認識しなくなった場合、適切な対応を取らなければ、機器・データともに完全にクラッシュさせてしまう恐れもあります。
このページでは、Windows 10/11でUSBメモリを認識しない原因と、症状別の対処法についてご紹介します。
目次
Windows10/11でUSBメモリが認識されない原因
Windows10/11でUSBメモリが認識されない原因は次の6つです。
USBメモリが認識しない・読み込まない原因については下記の記事でも解説しています。
USBメモリの接続不良
USBメモリの接続不良はUSBメモリだけでなく、パソコンやスマートフォンなど接続先の機器に問題がある場合もあります。
USBメモリが接続不良になる原因としては以下の状況が考えられます。
- USBメモリが奥まで差し込まれていない
- USBメモリが上下反対に差し込まれている
- USBのコネクト部分に折れ曲がりや破損がある
- USBメモリに泥やホコリなどの汚れが付着している
一方でパソコンなどのUSBメモリの接続先に原因がある状況には以下のものが考えられます。
- USBメモリの差し込み口(USBポート)にホコリや汚れがついている
- 機器のUSBポートと使用しているUSBメモリの規格が合っていない
- USBポートが破損している
- USBメモリの接続先の機器に故障が発生している
- USBハブに故障が発生している
USBメモリは構造上、持ち手にあたる部分には細かい電子回路やデータを保存するメモリが一体となっています。そのため、USBメモリが破損や折れ曲がり、水没すると保存データの破損や消失に直結してしまいます。
通常USBメモリのメーカー保証は新品と交換対応となることが多く、これまでの保存データは失われてしまいます。一方で個人での修理は技術力や、修理に必要な道具をそろえることが困難なため、現実的ではありません。
しかし、データ復旧業者であれば、復旧技術に特化した専門のエンジニアが在籍し、復旧用のツールが揃っているため、予期せずUSBメモリが破損しても対応することが可能です。メーカー対応と異なり、保存データを失わずに復旧できるため、「安全にデータを取り出したい」「自力での対処の仕方がよくわからない」と不安がある場合、データ復旧の専門業者への相談がおすすめです。
USBメモリのデータ復旧実績が豊富な業者であれば、期日が定められたデータ復旧や、特定のデータのみ優先で復旧することも可能ですので、復旧実績の多いデータ復旧業者を選定しておきましょう。
USBメモリのコネクタのタイプが異なる
USBメモリのコネクタには複数の種類があります。たとえば、タブレット端末で使われるUSBメモリは、パソコンだと認識しないため、適切な規格を用いる必要があります。
USBメモリの電力供給不足
USBメモリが起動しない場合、電力不足の可能性があります。たとえばUSBハブを経由し、他の機器と一緒に利用する場合、供給される電力量が分散され電力不足になることがあります。
BIOSの設定が無効になっている
BIOSは、パソコンに接続されているハードウェアを制御するプログラムです。Windowsのパソコンでは、接続されているキーボードやマウスなどの外部機器をBOISというプログラムで制御しています。
もしBIOSでUSBメモリが接続されているドライブが無効になっていると、USBメモリが正しく認識されないことがあります。この場合、BIOSを初期化することで対応可能なことがあります。
デバイスドライバーが正常に作動しない
デバイスドライバーとは、コンピューターに接続した機器とソフトウェアとの通信を制御するプログラムです。 USBメモリ以外にも、プリンターやタブレットなどを使用する際は機器に対応するデバイスドライバーが必要です。
デバイスドライバーが正常に作動しない場合、パソコンに接続した機器は正常に認識されないため、使用することができなくなります。デバイスドライバーを削除し、再インストールを実行すると元通り使用できることがあります。
USBメモリの熱暴走
使用中のUSBメモリが認識されず、差し込み直すためにUSBメモリに触れたら、異常に熱くなっていることがあります。
- 機器に接続したまま長時間使用する
- データ容量の大きいデータを処理する
- 一度に大量のデータの移動や読み込みを行う
以上の行動などが原因でUSBメモリが高温となると、熱尾暴走を起こし、認識不良やデータにアクセスできなくなることがあります。
USBメモリが熱い場合は、すぐに使用を中止して取り外し、風通しのよい場所に1時間程度放置しておきましょう。氷や冷却スプレーなどはUSBメモリが故障する原因となるため使用を控えましょう。
USBメモリのファイルシステム破損
USBメモリのファイルシステム破損とは、USBメモリ内のデータのインデックスが壊れてしまっている状態です。論理障害とも呼ばれ、「読み書き中に抜いてしまった」または「処理中に電源が落ちた」といった場合や「誤操作による削除」「フォーマット」「初期化」が原因で発生します。
ファイルシステム破損が起きると、ディレクトリ構造が破損し、データが読み込めなくなります。このような状態でUSBメモリの抜き差しや、再起動や復元ソフトを繰り返し使用すると、データの上書きが進行する恐れがあるため、無理に使用しないようにしましょう。
USBメモリの物理的故障
USBメモリは持ち運びが簡単なメディアだけあって、「踏みつける」「水没させる」などで物理的に故障してしまうことが少なくありません。また長時間利用による経年劣化も物理的故障の原因となります。
物理的に破損したUSBを自力で修復、復旧させることは難しく、無理に認識させようとツールをかけると症状を悪化させてしまう恐れがあります。使用は最低限にとどめましょう。
Windows10/11でUSBメモリが認識されない時の主な症状
Windows10/11でUSBメモリが認識されない場合、以下のような症状が発生します。
USBメモリを挿してもパソコンのランプが点灯しない
UBSメモリを差し込むと、通常はUSBメモリを取り外すまでパソコンのランプが点灯します。しかし、USBメモリを差し込んでいるにも関わらずランプがつかない場合は、誤った接続をしているか、パソコンに原因がある場合があります。
パソコンのUSBポートやUSBメモリと接続しているハブに破損や経年劣化などが発生している場合が多い傾向にあります。
USBメモリに目立った破損がない場合は、パソコンのUSBポートやUSBハブに破損や汚れなどがないか確認し、再度USBメモリを正しく接続しましょう。
USBメモリのアイコンが表示されない
USBをパソコンに挿入しても、エクスプローラーなどにアイコンが表示されない場合、デバイスドライバーが正常に動作していないことが考えられます。
パソコンの再起動やUSBデバイスドライバーの再インストールを行ってください。
また、USB本体やUSBポートなどの機器が物理的に故障している時にも、このような不具合が生じる可能性があります。
「フォーマットする必要があります」とフォーマットを促される
USBメモリ差し込むと「ドライブ〇:を使うにはフォーマットする必要があります。フォーマットしますか?」とメッセージが表示されることがあります。
「フォーマットしますか?」のメッセージに「はい」を選択すると、USBメモリの保存データにアクセスできなくなります。フォーマットしたデータを元通りに戻すには専門知識と、解析装置が必要になるため、まずは、「キャンセル」をクリックし、自身で原因を突き止めるか、復旧専門の業者に相談して元通りにしてもらいましょう。
なお、フォーマットや復旧ソフトでデータの上書きを繰り返すと、データ復旧に1か月以上かかる場合があります。完全な状態でデータ復旧する場合は、すぐにデータ復旧業者に相談することをお勧めします。
Windows10/11でUSBメモリが認識されない症状別の対処法16選
ここから、USBメモリが認識されないときの対処法を、次の症状別に16種類紹介します。
留意点として、USBメモリに物理的な破損が確認できる場合、通電や機器への抜き差しを行うと、状態を悪化させてしまいます。
物理的に破損したSDカードからのデータ復旧には、特殊な設備や知識を必要をするため、データを取り戻せる見込みのあるうちに、早めにデータ復旧の専門業者に相談しましょう。
ただし技術力が乏しい業者や、専門設備がない業者に依頼すると、不適切な作業が行われ、二度とデータが取り出せなくなる恐れがあります。
「データ復旧は一発勝負」とも言われるので、安全にデータ復旧したい場合、極力手を加えず、実績と技術力の高いデータ復旧専門業者まで早めに相談しましょう。デジタルデータリカバリーでは、「電話」「メール」ともに24時間365日相談を受け付けています。
USBメモリを挿してもパソコンのランプが点灯しない場合
USBメモリを挿してもパソコンのランプが点灯しない場合は、USBメモリの接続の見直しや、パソコンで簡単な操作を行うだけで元通り使用できる場合があります。
USBの端子とパソコンや周辺機器の接続や状態を確認する
USBメモリを差しこんでもパソコンのランプが点灯しない場合、USBメモリが破損しているか、USBメモリを接続した機器に故障が発生しているかのどちらかです。
- USBメモリの端子部分に破損がないか
- USBメモリは正しく差し込まれているか
- パソコンのUSBポートに破損や汚れがないか
- USBハブのケーブルや本体に破損はないか
以上の点を確認し、誤った接続をしていた場合は再接続を行いましょう。ポートやハブの破損が発生している場合は、メーカーなどで修理してもらうか、別のハブやパソコンにUSBメモリを接続しましょう。
別の機器やPCにUSBメモリを接続する
USBハブを使用している場合は、直接USBメモリをパソコンに挿入してみるのもおすすめです。
反対にパソコンを使用している場合は、USBハブに接続して認識できるか確かめてみましょう。USBメモリが認識できるようになる場合があります。
新しいUSBハブを購入するか、正常に動作する別の機器と交換してください。
パソコンの放電を行う
パソコンを長時間使用すると、機器内部に電気が溜まり、一切の操作ができなくなる場合があります。
使用中にパソコンの画面が真っ暗になった場合は、放電を試してみましょう。手順は以下の通りです。
- パソコンから電源コードやその他のケーブルをすべて外す。
- パソコンからバッテリーを取り外す。
- バッテリーのプラスとマイナスの両方の端子に金属製のもの(ドライバーなど)を触れて、バッテリーを放電させます。
- バッテリーをコンピュータに再装着します。
- 電源コードと他のすべてのケーブルをコンピュータに再接続します。
パソコンの放熱を行う
使用中のパソコンが異常に発熱していた場合は、放熱を行い、熱を冷ます必要があります。
使用中のパソコンをシャットダウンし、周辺機器を全て取り外しましょう。そのまま1時間以上放置し、熱が冷めてから使用を再開しましょう。
パソコンを再起動する
パソコンがUSBメモリを認識できない場合、軽微な論理障害に限り、再起動で、元通りUSBメモリが認識できるようになります。
ただし再起動はパソコンに負荷がかかるため、繰り返し再起動を実行すると別の障害を誘発するおそれもあります。一度再起動を試してもUSBメモリが認識されない場合は、データ復旧業者に相談することをおすすめします。
USBメモリのアイコンが表示されない場合
USBメモリのアイコンが表示されない場合の対処法は、次の7つです。
デバイスドライバを更新する
デバイスドライバとは、パソコンに接続された周辺機器をコントロールするソフトウェアです。古いデバイスドライバのままだと、ブルースクリーンにおちいることがあるため、デバイスドライバは都度更新しておきましょう。
- セーフモードで起動後「デバイス マネージャー」と検索欄に入力します。
- デバイス一覧から、更新するデバイスをダブルクリックします。
- プロパディの「ドライバータブ」から「ドライバーの更新」を選択すると完了です。
BIOSを初期化する
BIOSが不具合を起こしていると、USBメモリが正常に認識されない可能性があります。BIOSでエラーが発生している場合、次の方法でBIOS初期化を行いましょう。
- パソコンを起動し、「F2」キーを開き、BIOSの設定画面に入ります。
- ここで「Load Default Settings(デフォルトの設定に戻す)」を実行します。
- デフォルトの設定に戻したら「Save and Exit(F10)」を選択してパソコンを再起動します。
ただし、パソコンの機種により表記や操作方法が異なるため、マニュアルを参照しながら操作を行ってください。
システムの復元を行う
パソコンの設定を過去の状態に戻すことで、USBメモリが認識されない原因が解消されることがあります。パソコンの設定を以前の状態に戻す場合、「システムの復元」という機能が有効です。あらかじめ、復元ポイントが生成されていれば、ここから、パソコンの設定を以前の状態に戻すことができます。
- 検索ボックスに「復元ポイント」と打ち込む。
- 表示されたプロパティから「システムの保護」→「システムの復元」→「次へ」と進む。
- 復元ポイントを一覧から選択し「次へ」→「完了」に進む。
ドライブ文字の競合を確認する
複数のドライブを接続していると、各ドライブに振られたドライブ文字のアルファベットが重複し、USBメモリが正常に認識しないことがあります。
この場合、ディスクの管理画面でドライブ文字を適切に割り当てることで、再認識することがあります。以下の手順でドライブ文字を確認し、修復操作を行いましょう。
- メニューの「ディスク管理」を開く
- 外部記憶装置を右クリックし、「ドライブ文字とパスの変更」を開く
- 「次のドライブ文字を割り当てる」で任意のアルファベットを選び、「OK」をクリック
USBメモリのセレクティブサスペンド機能を無効化する
セレクティブサスペンド機能とは、USBデバイスが長時間使用されない場合に、電力の供給を停止する機能です。Windows10/11にも搭載され、自動的に有効になっている場合もあります。
USBメモリのセレクティブサスペンド機能を無効化する手順は以下の通りです。
- Windowsマークをクリックし、「電源オプション」をクリックする
- 「電源とスリープ」にある関連設定の「電源の追加設定」をクリックする
- 「電源のプランの選択またはカスタマイズ」の「プラン設定の変更」をクリック
- 「詳細な電験設定の変更」をクリックする
- 「USB設定」をクリックし「USBのセレクティブサスペンドの設定」を有効から無効に切り替える
- タスクバーの検索ボックスから「コントロ―ルパネル」を検索し、開く
- 電源オプションにある「システムとセキュリティ」をクリックする
- 電源オプションをクリックする
- 電源のプランの選択またはカスタマイズの「プラン設定の変更」をクリック
- 「詳細な電験設定の変更」をクリックする
- 「USB設定」をクリックし「USBのセレクティブサスペンドの設定」を有効から無効に切り替える
高速スタートアップを無効化する
高速スタートアップとはシャットダウン時にメモリやCPUなどの状態を保存し、パソコンの起動を早くする方法です。しかし、USBメモリなどパソコンに接続した周辺機器が起動できなくなるなどの不具合が発生することもあります。
高速スタートアップを無効化する方法は以下の通りです。
- Windowsマークをクリックし、「電源オプション」をクリックする
- 「電源とスリープ」にある関連設定の「電源の追加設定」をクリックする
- 電源オプションの「電源ボタンの動作を選択する」をクリックする
- 「システム設定」が表示され、「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックする
- 「シャットダウン設定」の「高速スタートアップを有効にする(推奨)」をクリックし、チェックを外す。
- 「変更の保存」をクリックする
起動中の他のソフトウェアを無効化する
起動している他のソフトウェアのプログラムが、USBメモリの動作にする場合があります。
起動中の他のソフトウェアを無効化する手順は以下の通りです。
- Windowsアイコンを右クリックし、タスクマネージャーを選択する
- タスクマネージャー左下の「詳細」をクリックする
- 「スタートアップ」タブを選択し、無効化したいアプリを選択する
- 右下の「無効にする」をクリックする
ただし、セキュリティソフトなど、パソコンのセキュリティに関するソフトウェアなどは無効化することでウイルス感染の危険が高まるため、ソフトウェアを無効化することはおすすめできません。
USBメモリでフォーマット(初期化)を要求される/アイコンは認識するが開けない場合
- 「フォーマット(初期化)を要求される」
- 「アイコンは認識するが開けない」
このような症状が見受けられる場合、データの位置情報やファイルの種類などを管理しているファイルシステムが破損している可能性があります。破損したファイルシステムを自力で修復する方法は次のとおりです。
WindowsUpdateを実行する
WindowsOSにバグや不具合が発生していた場合、USBポートがUSBメモリを認識できない場合があります。その場合はWindowsOSを最新の状態に更新しましょう。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「設定」を選択する
- 「更新とセキュリティ」をクリックする
- 「更新プログラムのチェック」をクリックするか、「再起動」をクリックして更新を行う
- Windowsが最新の状態になったことを確認したら、USBメモリが認識できるか確認する
レジストリキーを修正する
レジストリキーとはWinsdowsのシステムや設定情報が記録されたデータベースです。USBポートに不具合が発生している可能性がある場合、レジストリキーを修正するとUSBメモリが認識できるようになる場合があります。
誤った操作を行うと、システムの初期化や予期せぬ設定が行われる可能性があるため、バックアップを取った状態で修正作業を行うことを推奨します。
レジストリキー修正の方法は以下の通りです。
- 「Windowsマーク」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を開きます。
- 「regedit」と入力してEnterキーを押して、レジストリエディタを開きます。
- HKEY_LOCAL_MACHINESYSTEMCurrentControlSetControlClass{4d36e965-e325-11ce-bfc1-08002be10318}のレジストリキーにアクセスする
- 「ファイル」→「エクスポート」を選択してレジストリのバックアップを保存して起きます。
- 「{4d36e965-e325-11ce-bfc1-08002be10318}」キーを選択
- 右側に「LowerFilter」と「UpperFilter」がある場合は、右クリックして「削除」を選択してレジストリキーを削除する
- 確認ダイアログが表示されたら「はい」をクリックします。
- キーを削除できたら、パソコンを再起動する
再起動後、レジストリが反映されたら、USBメモリが認識できる確認しましょう。
エラーチェックで修復
Windowsには、ドライブ上で起きている軽度のエラーを検出、自動修復できる「エラーチェック」という機能が搭載されています。Dドライブのアイコンが表示されている場合は、エラーチェックを行ってみるのも一つの手として有効です。
ただし、エラーチェックは負担をかけやすく、やみくもに対処すると、症状を悪化させてしまい、データ復旧困難になる可能性もあります。
特に機器から異音がする際は、物理障害が疑われるので、エラーチェックは控えましょう。
- エクスプローラーでDドライブを右クリックし「プロパティ」を選ぶ
- 「ツール」タブから、エラーチェックの「チェック」を押す
- 「ドライブのスキャンと修復」をクリック
CHKDSKで修復
Windowsには、ドライブに破損がないかチェックし、自動修復を試みるコマンドが搭載されており、そのうちの1つが「チェックディスク(chkdsk)」です。ただし、chkdskはドライブ全体にスキャンをかけるため、負担をかけやすいというデメリットがあります。
また、いつまでもコマンド修復が終わらない場合、重度障害が起きている可能性がありますので、この際はCHKDSKでの修復作業は極力控えてください。
- Win+Rキーを同時に押しファイル名を指定して実行のウィンドウを開きます。
- cmdと入力しコマンドプロンプトを起動します。
- 「chkdsk d/f(ドライブ名)」と入力し、Enterで実行します。
フォーマット要求に従ってしまった場合
USBメモリをフォーマットすると、再び使えるようになる可能性もありますが、データは全て消えてしまいます。そもそも、フォーマット要求は、故障の前兆であり、フォーマットすることで、かえって状態が悪化し、復旧難易度が上がる恐れがあります。
フォーマットしたデータには、通常の手段だとアクセスできなくなります。そのうえ、通電するごとに上書きされ、完全に消失してしまいます。この場合、自力でのデータ復元は難易度が高いため、データ復旧の専門業者に対応を依頼することをおすすめします。
ただし、USBメモリのデータ復旧は、業者によって技術力の差が激しいことから、あらかじめ、技術力が高く、信頼できるデータ復旧業者まで相談することを強くおすすめします。
USBメモリのコネクタが曲がっている/落下・水没でデータが見られなくなった場合
専門業者に対応を依頼する
「コネクタが曲がっている」あるいは「落下・水没させた」場合、自力でデータ復旧を行うことは難しく、無理に「修復ツールをかける」「抜き差しを繰り返す」などすると、かえってデータの状態を悪化させてしまいます。
「明らかに物理的な故障が疑われる」「重要なデータを復旧したい」という場合、データ復旧業者に対応を依頼することが、あらゆる復旧手段の中で、最も安定した方法になります。
物理的に破損したUSBメモリのデータをより安全に復旧できる業者はこちら
自力で修復できず、データが必要な場合は、データ復旧の専門業者に相談する
USBメモリの中に失いたくない大切なデータがあれば、データ復旧の専門業者に相談することを強くおすすめします。データ復旧業者では、復元ソフトでは対応できない物理障害や、重度の論理障害からのデータ復元・復旧が可能です。
これまでの対処方法は、ごく「軽度の論理障害」しか対応できず、「中高度の論理障害」あるいは「経年劣化を含む物理障害」には対応できませんでした。
データ復旧業者では、USBメモリに発生している症状を元にエンジニアによる正確な初期診断を行い、故障原因を特定した上で、原因ごとに専用の設備や部品を用いてデータ復旧作業を行います。プロが対応するため、データ復旧に失敗してデータが完全に消失するリスクを抑え、確実に復旧することができます。
デジタルデータリカバリーでは、お電話またはメールでお問合せいただくと、簡易診断と対応方法について無料でご案内いたします。また、機器別の専門のエンジニアによる無料初期診断を行っているので、お気軽にご相談ください。
はじめてのデータ復旧業者は【技術力の高さ】で選ぶ
データトラブルの際、一番頼りになるのがデータ復旧業者です。しかし、初めてデータ復旧業者に依頼するとなると、どこに依頼したらいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
データ復旧業者を選ぶときの最大のポイントは、【技術力の高さ】です。
データ復旧は手術と同様、何度もできるものではありません。失敗してもやり直しがきくものではなく、繰り返すたびに復旧率が下がっていくので、最初の対応が復旧率を握るカギとなります。もし絶対に取り戻したい大切なデータがあれば、確かな技術力を持つ業者に依頼すべきでしょう。
技術力が高いデータ復旧業者を選ぶ3つのポイント
全国100社以上あるといわれるデータ復旧業者の中で技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントを解説します。おさえておくべきポイントはこちらです。
- POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
- POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
- POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
復旧実績や復旧率は、多くの場合、公式Webサイトで確認できます。特に実績が誰が見ても客観的に判断できる「数字」で明記されている企業は、信頼性が高いと言えます。
データ復旧業者の中には、明確な根拠数字を記載していないケースもあります。そのような業者は技術力を有していない可能性があるため、信頼できる業者とは言い難いです。
「国内最高レベル」など、曖昧な言葉のみで具体的な復旧実績について公開していない業者もあるため、過去の実績についてしっかり確認するようにしましょう。
POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
「メーカーや他のデータ復旧業者で復旧できなかった機器から復旧実績がある業者」は技術力が高いと言えます。官公庁、国立大学法人、上場企業の復旧件数が多い業者も、信頼がおけます。
データ復旧は、機器の種類や障害の程度によって難易度が異なります。業者によって対応できる障害レベルにも差があるため、技術力の低い業者に依頼すると、復旧に失敗するリスクがあります。
他社で復旧できなかった機器でも復旧実績のある業者は、高難度の障害に対応している、技術レベルの高い業者と言えます。
POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
データ復旧の業者の中には、自社で復旧作業を行なわず外注したり、自社内に専用設備を持たない業者も存在します。
そのような業者に依頼してしまうと、誤った処置が行われ、大切なデータを失う可能性があります。
復旧ラボを公開し、見学を受け付けている業者であれば、自社内できちんと復旧作業を行なっていることがわかるので安心です。
国内で復旧ラボを構えている業者は限られています。Webサイトの情報だけではわからないことも多く、実態を知るには直接ラボの様子を確認するのが一番安心です。
データ復旧は「デジタルデータリカバリー」にお任せください
当社はデータ復旧専門業者 14年連続データ復旧国内売上No.1(※)として多くのお客様に選ばれ続けています。そして技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントをすべて満たしており、自信を持ってデータ復旧の作業をさせていただきます。
※データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと
※第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(集計期間:2007年~2020年)
- POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
- POINT:2 他社で復旧不可からも多数復旧に成功しています
- POINT:3 復旧ラボをすべて公開・自社内設備で復旧しています
POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
当社はデータ復旧国内トップクラスの実績を誇っており、復旧率最高値 95.2%(※1)の技術力をもって、あらゆるメディアからのデータ復旧に対応しています。また、官公庁や国立大学法人・上場企業を含めた、日本中のお客様のデータの復旧に対応しており、累計41万件以上のご相談実績(※2)があります。
しかし残念ながら、データ復旧業者の中には技術力が低いにも関わらず、「我々は高い技術力を持っています」など、明確な数字を出さずに曖昧な表現をしている復旧業者が多数あります。そのような復旧業者は、実績が少なかったり、社内に専用設備を持っていない可能性が高いため、注意しましょう。
当社では、「本当に技術力の高い会社であれば、復旧率で明確な根拠を示すべき」と考え、つちかった技術力に自信があるからこそ、復旧実績や復旧率を公開しています。
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対応メーカー例
USBメモリ 復元対応メーカー表
- バッファロー
- Sony
- I-OData
- Toshiba
- トランセンド
- Sandisk
- Siliconpower
- Kingston
- エレコム
- グリーンハウス
- ハギワラソリューションズ
- HI-DISC
- Corsair
- サンワサプライ
- Team
- ADATA
- キオクシア
- プリンストン
- HP
- レキサーメディア
- SUPER TALENT
- PQI
- ESSENCORE
- ADTEC
- ロジテック
- PhotoFast
- Leef Technology
- PNY
- リーダーメディアテクノ
- 磁気研究所
- ADAM elements
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- Sharkoon
- 三菱ケミカルメディア
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- センチュリー
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※その他各種メーカーにも対応しております。現状弊社で対応できないメーカーはございません。お気軽にお問い合わせください。
画像・動画・Excelファイルなど、拡張子がつくものは全て対応しております。
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データ復旧の料金について
データ復旧費用は4つの要素で決まります
-
1総ディスク容量
どれくらいの大きさか?
-
2故障箇所
どこが壊れているか?
-
3難易度
どれくらい壊れている?
-
4工程数
復旧にかかる期間は?
-
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お電話いただければ、専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算のお見積もりと復旧期間をお電話にてお伝えいたします。その後、無料初期診断(お見積もり)のご案内を差し上げることもできますので、金額面についてもお電話にてご相談ください。
データ復旧料金の目安
500GB未満 | 5,000円〜 |
---|---|
500GB以上 | 10,000円〜 |
1TB以上 | 20,000円〜 |
2TB以上 | 30,000円〜 |
※こちらに掲載されている金額は、あくまで総ディスク容量を元にした目安の金額です。 障害内容により、金額が異なりますので、まずはお電話にてご確認ください。
当社復旧費用のおすすめポイント
復旧料金は、診断結果に基づいたプラン(成功報酬制あり)をご提示いたします
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弊社の独断で復旧作業を遂行し、作業費を請求する事はございませんのでご安心ください。
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お見積もり後に追加で作業料を請求することはありません
お見積もり後に追加で作業料金を請求することはありません。復旧の度合いにより、お見積もりから減額される事はあっても高くなる事はございませんのでご安心ください。
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よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
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復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数41万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
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