- SDカードを挿してもパソコンが反応しない
- 突然「フォーマットしてください」と表示される
- 中のファイルがすべて消えているように見える
こうした症状が現れた場合、SDカード内部ではすでに深刻な障害が発生している可能性があります。保存していた写真や仕事のデータなど、大切な情報にアクセスできなくなる恐れがあり、不用意に操作を続けると「完全に消失」してしまうリスクも否定できません。
大切なデータを取り戻すためには、まず原因を正しく見極め、適切な手順を踏んで対処することが不可欠です。
本記事では、SDカードが読み込めなくなる主な原因と代表的な症状、そしてデータ復旧を成功させるために必要な対処法を、専門的な視点からわかりやすく整理してご紹介します。
もし「自分では対応が難しい」と感じた場合でもご安心ください。当社では、24時間365日無料で初期診断を行っております。お気軽にご相談ください。
目次
SDカードが認識しない/読み込めない原因
SDカードが読み込めない原因は「物理的な故障」と「ソフトウェア上の不具合」に大別されます。加えて、機器やOSの設定ミス、ウイルス感染などが関係する場合もあります。まずは原因を見極め、正しい手順で対処することが重要です。
接触不良・スロットの問題
SDカードの金属端子やカードスロットに汚れやホコリが溜まっていると、接触不良を引き起こし読み取りができなくなります。また、正しく挿入されていない場合も同様の症状が発生します。
特に長期間使用しているSDカードやリーダーは、端子部分の摩耗も影響します。差し込みの角度や向きを確認し、軽くでも異物がある場合は清掃することが重要です。
スロット自体が破損している場合は、別のカードリーダーを試すことで切り分けが可能です。
ファイルシステムや規格の不一致
SDカードにはSD(〜2GB)、SDHC(4〜32GB)、SDXC(64GB〜2TB)といった異なる規格が存在し、それぞれで対応機器が異なります。古いカメラやスマホでは新しい規格に対応しておらず、認識できない場合があります。
また、カードのファイルシステム(例:FAT32、exFAT)が機器側で未対応の場合、カードは認識されてもデータにアクセスできない、あるいは初期化を求められることもあります。対応機器でか、取扱説明書やメーカー公式サイトで確認することが重要です。
ドライバやOS設定の問題
SDカードが認識されない原因の一つとして、デバイスドライバの不具合が考えられます。Windowsではアップデート後にドライバが適切に動作しなくなるケースがあります。
また、WindowsやMacでは、OS側のセキュリティ設定によって外部ストレージの認識が制限される場合もあり、カードを挿しても表示されないことがあります。
この際、表示設定やデバイスマネージャーの確認により、問題の切り分けが可能です。
ウイルス感染や誤操作
SDカードがマルウェアやウイルスに感染すると、ファイルの破損・削除、ファイルシステムの書き換えが発生し、カード自体が読み込めなくなることがあります。PC側に問題がある状態で使用すると、カードにも悪影響が及ぶ恐れがあります。
また、誤ってデータを削除したり、フォーマットしてしまった場合にも、内部は空のように見えて実際はデータが残っているケースがあります。このような状況では、ウイルススキャンや復元ソフトによる対応を検討する必要があります。
SDカードの寿命
SDカードの記録素子は、使用回数に応じて徐々に劣化していきます。一定回数を超えると、一部の領域が読み書きできなくなり、データが保存できなくなる可能性があります。
特に、以下のような機器で使用している場合は注意が必要です。
- 監視カメラ
- ドライブレコーダー(ドラレコ)
これらの機器では、常に映像が上書きされるため、SDカードの消耗が早く進みやすくなります。次のような症状が見られる場合は、寿命が近づいている可能性があります。
- 読み込み速度が極端に遅くなる
- 容量表示に異常がある(実際より少ない容量が表示される など)
こうした状態を放置すると、映像データが突然読み出せなくなるリスクが高まります。突然のトラブルを避けるためにも、場合によっては、専門業者に相談する判断も必要です。
物理的破損
SDカードは薄く・小型で・軽量ですが、その反面、取り扱いには十分な注意が必要です。特に、持ち運びや機器への差し替えを頻繁に行う場合、破損のリスクが高まります。
外見上は問題がなく見えても、実際には内部基板が損傷しているケースもあります。以下のような状態が見られる場合は、特に注意が必要です。
- SDカードが折れ曲がっている
- カードにひび割れがある
- パソコンやスマホで急に認識されなくなった
このような物理的損傷があると、ユーザー自身での修復は困難であり、無理に接続や操作を試みると、状況を悪化させる恐れがあります。
大切なデータが残っている可能性がある場合は、すぐに操作を中止してください。状態が悪化する前に、専門のデータ復旧業者へ相談することが、データを守るための最善策になります。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
「SDカードが認識しない・アクセスできない・読み込まない」――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
誤って初期化や上書きをしてしまったり、分解して状態を深刻化させてしまうケースは多く、特に内部の故障が原因だった場合、自力で対応しようとするとかえって悪化を招くリスクがあります。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
初期診断・お見積りは無料、365日24時間体制でサポートしています。データを守る最善の方法は、信頼できるプロに相談することです。
SDカードが認識しない場合の対処法①【ハードウェア関連のトラブルの場合】
SDカードが認識しないトラブルには、物理的な故障から接触不良、カードリーダーの不具合、設定ミスまで様々な原因があります。
ここでは、ハードウェア関連のトラブルに焦点をあてた具体的な方法を詳しく解説します。
SDカード規格・容量の互換性を確認する
SDカードには「SD」「SDHC」「SDXC」といった規格があり、それぞれ容量上限やファイル形式が異なります。古い機器では新しい規格を認識できず、カード自体が未対応で使えないこともあります。
- お使いの機器が対応しているSDカードの規格(SD/SDHC/SDXC)と最大容量を取扱説明書やメーカーサイトで確認します。
- 挿入しているSDカードが対応規格外の場合、適合する容量のカードに交換します。
- どうしても大容量を使いたい場合、機器の新調またはファームウェアアップデートが可能か確認します。
SDカード端子の清掃と再装着手順
SDカードが機器に正しく認識されない場合、まず端子の汚れや差し込み不良を疑いましょう。特に長期間使用しているカードでは、端子の酸化やホコリが原因となることがあります。
- パソコンやスマホなどのホスト機器の電源を完全に切ります。
- SDカードを取り外し、金属端子部分を乾いた柔らかい布または綿棒でやさしく拭きます。無水エタノールを使う場合は、少量だけ染み込ませて使用します。
- カードスロット内部もエアダスターを使って軽く吹き、異物やホコリを除去します。
- SDカードを向きに注意してしっかり奥まで差し込みます。microSDカードの場合は、アダプタに完全に挿入してから使用してください。
- 電源を入れ直し、デバイスがカードを認識するか確認します。
カードリーダーやUSBポートを変更する方法
SDカード自体に異常がなくても、読み取る側のカードリーダーやUSBポートに問題がある場合があります。別のポートや機器で動作を試すことで、問題の切り分けが可能です。
- 現在使用しているカードリーダーを取り外し、別のUSBポートに差し替えます。
- 可能であれば、別のカードリーダー(外付けUSB型など)を使って同じカードを読み込んでみます。
- ノートパソコンの内蔵スロットが反応しない場合は、外付けリーダーや別のPCでも試します。
- デジカメなど専用機器では、他のSDカードで動作確認を行い、スロット自体の故障かを判断します。
- それでも認識しない場合は、カード自体に障害がある可能性が高いため、専門業者への相談を検討します。
書き込み保護スイッチの確認方法
SDカードの側面にあるロックスイッチが「LOCK」側にあると、読み取り専用モードとなり認識エラーを起こすことがあります。特にカメラや一部パソコンでは、この状態で読み込めない場合があります。
- SDカード側面にある小さなスライドスイッチの位置を確認します。
- スイッチが「LOCK」側にある場合は、反対側へ(上側)にスライドさせます。
- スイッチが緩くて元に戻る場合は、テープなどで固定して動かないようにします。
- アダプタタイプのmicroSDカードを使用している場合は、アダプタ側のスイッチも確認します。
- 再度機器に挿入し、認識されるか確認します。
上記のいずれかで改善が見られた場合でも、今後のトラブルを防ぐために早急なバックアップを推奨します。カードが物理的に破損している、あるいは複数手順を試しても改善が見られない場合は、自力対応を中止し、専門業者へ相談するのが安全です。
SDカードが認識しない場合の対処法②【ソフトウェア・ドライバ関連のトラブルの場合】
SDカードが物理的に壊れていないにもかかわらず認識されない場合、多くはソフトウェアやドライバ、ファイルシステムの問題に起因しています。特に古い機器や異なるOS間での使用では、互換性の壁に直面しやすく、注意が必要です。
ファイルシステムの形式を確認・再フォーマットする手順
ファイル形式(FAT32やexFATなど)が機器の対応外であると、カードは認識されません。正しいフォーマット形式への再初期化で解決できる場合があります。
- SDカードをPCまたは機器に挿入し、現在のファイルシステム(FAT32、exFAT、NTFSなど)を確認します。
- 機器の仕様に応じて、対応フォーマット形式(例:カメラならFAT32またはexFAT)を選択します。
- 重要データをバックアップしたうえで、PCや機器側メニューからカードを再フォーマットします。
Windowsでドライバを再インストールする手順
PC側のドライバ不良が原因でカードが認識されないことがあります。特にWindowsアップデート後などに起こりがちです。
- Windowsキーを右クリックして「デバイスマネージャー」を開きます。
- 「SDホストアダプター」または「記憶域コントローラー」などから該当デバイスを右クリックします。
- 「デバイスのアンインストール」を選び、アンインストール後にPCを再起動します。
- 再起動後にSDカードを挿入し、自動でドライバが再インストールされることを確認します。
MacでSDカードが認識されないときの確認方法
MacではドライバはOSに含まれるため、Finderやディスクユーティリティでの確認が主な対処法になります。
- Finderの環境設定を開き、「外部ディスク」が表示対象になっているか確認します。
- 「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ディスクユーティリティ」を開きます。
- 該当するSDカードが表示されているか確認し、「マウント」を試みます。
ファイルシステム破損時の修復方法(論理障害)
正常に使っていたカードが突然認識されなくなった場合、ファイルシステムの破損が疑われます。OS標準機能で修復できる可能性があります。
- Windowsでは「コマンドプロンプト」を管理者権限で開きます。
- chkdsk ドライブ文字: /f コマンドを入力し、修復を実行します。
- Macの場合、「ディスクユーティリティ」で対象のカードを選び「First Aid」を実行します。
それでも改善しない場合は、ファイル修復ツールの使用やSDカードのフォーマットを検討することになりますが、重要なデータが保存されている場合は慎重な対応が求められます。
無理な操作を続けることで、データが上書きされたり、復旧の可能性が著しく低下したりする恐れがあるため注意が必要です。
デジタルデータリカバリーは、これまでに46万件以上の相談実績(※1)を持ち、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※2)という実績を誇ります。初期相談・診断は無料で、24時間365日対応しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
※1 期間:2011年1月以降
※2 完全復旧57.8%含む。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数(2023年10月実績)
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する

自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
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初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
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電話番号:0800-333-6302
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復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人

デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。









































