交通事故の瞬間を客観的に把握できるドライブレコーダーですが、データを記録するメディアは不安定で、事故の衝撃によりデータが確認できなくなることがあります。
もしその場ママ復旧できないと、事故の証拠として利用できない・今後録画をするためには新しい機器を購入する必要があるなど、様々なトラブルが発生する可能性が高いです。
この記事ではドラレコのデータが確認できなくなる原因と、適切な復元方法を解説します。
目次
ドライブレコーダーのデータが消えた・上書きされた原因
ドライブレコーダーはデータ容量の限界を迎えると、古いデータの上に新しいデータを上書します。それ以外に、ドライブレコーダーのデータが消えてしまう原因は主に次の2つです。
- SDカードの論理障害
- SDカードの物理障害
SDカードの論理障害
これは、SDカードのデータが上書きされている、または、ファイルシステム(データを管理する本棚のようなもの)が壊れている状態です。
- SDカードに関するエラーメッセージが表示される
- SDカードに保存しているデータをフォーマットした
- システムファイルが破損している
処理中に抜いたり、電源が落ちた際に発生することがあるほか、事故後もドラレコを起動していると発生します。再起動では回復しないため、無理に使用しないようにしましょう。SDカードが認識しない時は以下の記事を参考にしてください。
SDカードの物理障害
- データ保持期間の限界
- 書き込み回数や使用期間の限
- 水没
- 静電気や過電圧
- 熱によるコントローラ破損
- 物理的衝撃
この状態のSDカードからデータを抽出するには、非常に高度な技術と専門知識が要求されるため、個人で対応することは事実上不可能です。
そもそも、ドラレコは常時記録を行うため、通常の使用よりも劣化しやすく、非常に不安定なメディアであるということを意識しておきましょう。SDカードに破損が見られる場合は、データ復旧の専門業者まで対応を依頼されることをおすすめします。
自力で出来るSDカードのデータ復元(復旧)方法
ご自身で試すことのできる復元方法をご紹介します。大切なデータが保存されている、作業に自信がないなどの場合は無理に操作をせず、データ復旧業者に相談しましょう。
- 規格を確認して適切なPCに挿入する
- 機器の再起動を行う
- データ復元ソフトを利用して復元する
規格を確認して適切なPCに挿入する
SDカードには複数の規格が存在しています。まずは再生機器のPCが、各SDカードに対応しているかを確認しましょう。
最新のSDカードと古いパソコンの組み合わせだと互換性がなく、読み込みに対応しておらず、「フォーマットしてください」と表示される可能性もあります。
なお、ドライブレコーダーで使われるSDカードには、通常のSDカードよりも一回り小さい小型の「microSDカード」も採用されており、新しいmicroSDカードだと、古いPCでは再生できないことがよくあります。
SDカード、microSDカードが使用される主なメディア例
機器の再起動を行う
使用機器側(PCなど)に問題が発生している場合、再起動を行うことで解決する場合があります。ただし、再起動を繰り返しても症状が改善しない場合は、他の障害の併発を防ぐため、再起動を控えてください。
データ復元ソフトを利用して復元する
データ修復ソフトを使うと、破損したフォルダやデータを復元できることがあります。ただし、この方法はSDカード全体に負荷をかけやすく、復元に失敗すると、データが完全に上書きされ、専門業者でも対応が困難になってしまうリスクがあります。
データを安全かつ確実に取り出すためには、データ復元ソフトの使用は避けるのが賢明といえるでしょう。困ったときは、データ復旧業者に相談することをおすすめします。
データが必要な場合は、データ復旧の専門業者に相談する
「SDカードの中に失いたくない大切なデータがある」「自力での対応に不安がある」「適切な手段でデータを取り出したい」という方は、専門業者に依頼することをおすすめします。
データ復旧業者では、SDカードに発生している症状を元に、エンジニアが正確な初期診断を行い、故障原因の特定が可能です。プロが対応するため、復元ソフト・修復ツールでは対応できない物理障害や、重度の論理障害からのデータ復元・復旧が可能です。
デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで、無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
「データ復旧は一発勝負」とも言われるので、「SDカードの障害が疑われる」「最も安全にデータを復旧したい」という場合は、極力手を加えずに、実績と技術力の高いデータ復旧の専門業者に早めに相談するようにしましょう。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数41万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。