ここを見ている人は、USBメモリをパソコンに接続して「フォーマットする必要があります」となり、データにアクセスできず、お困りになっているのではないでしょうか。
フォーマットを要求される場合、USBメモリに何らかのトラブルが起きていると考えられます。もしフォーマット要求に従ってしまうと、データが消失するだけでなく、機器の状態が悪化し、物理的にクラッシュしてしまう恐れがあります。
誤った対応を行わないためにも、エラー原因を知り、適切な対処を行いましょう。
目次
そもそも「フォーマット」とは?
「フォーマット」とは、記録媒体(USBメモリやハードディスク、SDカードなど)を初期化して、新たにデータを保存できるようにする処理のことを指します。コンピュータが記録媒体を認識し、効率的にデータを読み書きするために必要な「ファイルシステム」を設定する役割を持ちます。下記のようなエラーメッセージが表示される場合、要注意です。
- 「ドライブを使うにはフォーマットする必要があります。フォーマットしますか?」
- 「ディスクはフォーマットされていません。今すぐフォーマットしますか?」
- 「セットしたディスクは、このコンピュータで読み取れないディスクでした」
- 「フォーマットする必要があります。フォーマットしますか?」
同じ症状でも、原因はさまざまです。データにアクセスするためには適切な対処法を実行する必要があります。状況を見誤り、適切でない対処法を実行してしまうと状況が悪化し、最悪2度と解決できなくなる可能性があります。
エラー表示される原因は、見た目や使用感から判断できるようなもの(起動ランプ・異音など)だけではないため、自己判断では原因を見誤ってしまうケースが多いです。そのため正確な原因を把握し起動させるには知見を持った業者の診断を受ける必要があります。
当社では相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。ぜひ気軽にご相談ください。
UBSメモリで「フォーマットする必要があります」と表示される原因
UBSメモリで「フォーマットする必要あり」と表示される主な原因は、次の5つです。
USBメモリ周辺のポートやコネクタの不具合
USBメモリのコネクタには複数の種類があります。たとえば、タブレット端末で使われるUSBメモリは、パソコンだと認識しないため、適切な規格を用いる必要があります。
USBメモリやUSBハブは、端子部分が汚れやすく、ホコリが入ることで接触不良になることがあります。ホコリがつまった状態で使用すると機器に悪影響を及ぼすため、ご注意ください。
USBメモリが起動しない最たる原因は、電力不足です。たとえばUSBハブを経由し、他の機器と一緒に利用する場合、供給される電力量が分散され電力不足になることがあります。
PCと互換性がない
WindowsでフォーマットしたUSBメモリを、Macに接続すると、認識されないことがあります。これはWindowsがNTFS、MacがFatという、まったく別々のファイルシステムを採用しているからで、データをサルベージしたい場合は、元のOSに接続するようにしましょう。
データを容量いっぱいに保存している
USBメモリに限らず、記憶装置いっぱいにデータを書き込んでいると、状態が不安定になり、「フォーマットする必要があります」と表示されることがあります。
USBメモリの論理障害(システム破損)
論理的な破損とは、USBメモリのファイルシステム(データのインデックス)が壊れてしまっている状態です。これは「読み書き中に抜いてしまった」または「処理中に電源が落ちた」といった場合に発生しやすく、「データの誤削除・上書き」は重度障害になります。
論理的な破損が起きると、ディレクトリ構造が破損し、データが読み込めなくなります。このような状態で抜き差しや再起動を繰り返すと、データの上書きが進行する恐れがあるため、無理に使用しないようにしましょう。
USBメモリの物理障害
USBメモリは持ち運びやすく抜き差しが頻繁に行われますが、「踏みつけ」「落とし」「洗濯」といった事故で物理的に破損しやすいです。
物理的に破損した場合、USBメモリの内部チップが壊れているため、機器を解体してチップを取り出し、専門的な回路分析を行う必要があります。この作業を通じて、ようやく直接データを読み出すことが可能です。
物理障害が発生したUSBメモリを復旧するには、専門のデータ復旧業者に依頼する必要があります。一般的なソフトウェアでは対応できず、無理に認識させようとすると症状が悪化する可能性がありますので、使用は最低限にとどめましょう。
また、USBメモリには書き込み回数の上限があり、それを超えると寿命を迎えてデータが完全に消去されます。こうした物理障害は突然発生することがあるため、注意が必要です。
デジタルデータリカバリーは、お電話またはメールでお問合せいただくと、弊社のデータ復旧アドバイザーが簡易的な診断と今後の対応方法について無料でご案内いたします。
USBメモリで「フォーマットする必要があります」と表示された際の対処法
USBメモリで「フォーマットする必要があります」と表示された際の対処法は、次の7つです。
USBメモリの物理破損・汚損を確認する
USBメモリに物理的な破損、汚損があると、正しく認識されず、「フォーマットする必要があります」と表示されることがあります。
またコネクタが折れ曲がっていることもあるので、目視で破損の有無を確認しておきましょう。もし、物理的な破損がある場合、個人での対応は困難であるため、データ復旧の専門業者まで対応を依頼することをおすすめします。
エラーチェック/First Aidを行う
軽度のシステム破損で、フォーマット要求される場合は、Windowsだと「エラーチェック」、Macだと「First Aid」という機能で簡易修復できることがあります。
ただし、この対応でもエラーの発生が止まらない時には、他の方法でチェックが必要です。
- エクスプローラー上でUSBメモリを右クリックする
- プロパディを選択し、「ツール」タブに進む
- エラーチェックを選択する
- Finderの「アプリケーション」から「ユーティリティ」フォルダにアクセスする
- 「ディスクユーティリティ」を起動する
- チェックしたいディスクを選択し、上部の「First Aid」をクリックする
- 「実行」をクリックする
チェックディスクでパラメーターを修復する
USBメモリへのアクセス中、突然接続が切れると、パーティションテーブル(データ領域のしきい)が破損し、「パラメーターが間違っています」と表示されることがあります。この場合、チェックディスクを実行することで、無事にエラーが修復されることがあります。
- USBメモリカードをPCに接続した状態で、コマンドプロンプトを開きます。(コマンドプロンプトはスタートメニューに「コマンドプロンプト」と打ち込めば表示されます)
- コマンドプロンプト上で「chkdsk E(※ここに任意のデバイス名が入ります): /f /r」を実行します。
デバイスマネージャーからドライバを更新する
デバイスマネージャーは、パソコンのハードウェアを管理するソフトウェアです。もし、デバイスマネージャーで「不明なデバイス」と表示される場合、デバイスマネージャーからドライバを更新することで、元どおり認識できる場合があります。
まずはデバイスマネージャーでUSBメモリが認識されているか確認しましょう。
デバイスマネージャーは、「Windows」マーク→「メニュー」→「デバイスマネージャー」を選択することで開くことができます。
もしUSBメモリがマウントされているにもかかわらず、正常に開けない場合、デバイスマネージャー上でUSBメモリを右クリックして「更新」すると解決することがあります。
フォーマット(初期化)する
USBメモリ中に重要なデータが保存されておらず、USBメモリの使用を優先したい方は、フォーマットを実行しましょう。
フォーマットをすることで、USBメモリが再構築され、エラー表示を消し、再び正常にUSBメモリを使用することができます。ただし、フォーマットをして、エラーが消えない場合、物理障害である可能性が高いです。
データが必要な場合は、フォーマット(初期化)をせず、いち早く専門のデータ復旧業者へご相談ください。
復旧ソフトの使用
軽度な論理破損の場合は、データ復旧ソフトでデータを復元できる可能性があります。
ただし、無料の復旧ソフトは機能が制限されている場合が多く、復元できるデータ量も少ない可能性があります。
またデータ復元ソフトは軽度の論理障害であった場合のみ、ご自身で手軽に復元することができます。重度の論理障害・物理障害の場合はソフトを使用しても復元することはできません。論理障害の他に物理障害の併発に気づかず復元できなかった事例は少なくありません。
重要なデータが含まれている場合や早く復元したい場合は、専門業者に相談することをおすすめします。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2%」を誇っています。
また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。