Windowsが「スタートアップ修復」から抜け出せず、延々と再起動を繰り返す状態に陥っていませんか?次のような症状が現れている場合、すでに深刻なエラーが発生している可能性があります。
- スタートアップ修復が何度も繰り返され、Windowsが起動しない
- 自動修復の画面がループし続ける
- 「PCを修復できませんでした」というメッセージが表示される
この状態を放置すると、大切なファイルや業務データが二度と取り出せなくなる恐れがあります。
本記事では、スタートアップ修復が終わらない原因と、誤った対処でデータを失わないための具体的な対策を解説しています。復旧に必要な知識と注意点を丁寧にまとめているので、正しい判断ができるようになります。
「自分で対応できるか不安」「仕事のデータだけでも取り出したい」という方は、24時間365日受付の無料診断をご利用ください。初期調査だけなら費用はかかりません。状況を見極めて、最適な対処法をご案内します。
目次
スタートアップ修復ができない・終わらないとは?
Windowsパソコンが起動しないときは、まず「スタートアップ修復」を試してみましょう。これは起動の問題を自動的に見つけて直すツールです。ただし、修復が終わらない場合、システムやハードウェアに問題があるかもしれません。
エラーメッセージの例として、以下のようなものがあります:
- 0x80070002
- 0x80070003
- 0x80070570
- 0x8007025D
- 0x8007045D
- 0x8007001F
- 0x80004005
- 0xC0000225
- 0xC0000001
- 0xC000000E など
スタートアップ修復には通常10~30分かかりますが、深刻な問題では1時間以上かかることもあります。軽度のソフトウェア障害は修復できることもありますが、修復が2時間以上続く場合、パソコンに重大な障害がある可能性があります。
こうした場合、自力での修復はリスクが高いため、データ復旧の専門業者に相談することをおすすめします。
当社では、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日無料でご案内しています。まずはお気軽にご相談ください。
Windowsでスタートアップ修復が終わらない原因
Windowsでスタートアップ修復が終わらない原因は大きく次の通りです。
パソコンがブルースクリーン(青い画面)になる原因や対処法については、以下の記事で詳しく説明しています。

システムリソースの不足
スタートアップ修復には一定のシステムリソースが必要です。リソースが不足していると、修復が途中で失敗することがあります。
これは、同時に実行されている他のプログラムがリソースを消費している場合などに発生します。システムリソースの不足を解消するために、不要なプログラムを終了させてから再試行することがおすすめです。
互換性の問題
古いOSでは最新のソフトウェアが対応できないことがあり、障害の原因となることがあります。OSの更新を検討してください。
特に、最新のアプリケーションやドライバーが古いOSで動作しない場合、起動時にエラーが発生することがあります。
常駐プログラムの干渉
常駐プログラムがスタートアップ修復を妨げることがあります。特に、セーフモードで正常に起動できる場合、常駐プログラムが原因である可能性が高いです。
スタートアップ修復が失敗する場合は、セーフモードで不要なプログラムを無効にしてから再試行することがおすすめです。
システムファイルの破損や不足
システムファイルとは、Windowsが正常に起動・動作するために欠かせない基本的なプログラムや設定ファイルです。これらが破損または不足すると、スタートアップ修復が途中で止まったり、何度も再起動を繰り返す原因になります。
原因としては、電源の強制遮断やアップデート中のトラブルなどが多く、放置するとWindowsがまったく起動しなくなるおそれがあります。異常を感じた時点で専門業者に相談し、正確な診断と適切な対応を受けることが重要です。
ハードウェアの不具合

スタートアップ修復が終わらない原因として、HDDやSSDといったストレージの経年劣化や物理的な故障も考えられます。これらのストレージにはWindowsのOSが保存されており、状態が悪化すると起動処理が途中で止まったり、黒い画面のまま進まなくなることがあります。
とくに使用年数が長いパソコンでは、内部の部品が劣化していても外見からは分かりづらく、ある日突然起動しなくなるケースも少なくありません。また、落下や持ち運び中の衝撃によって部品が損傷し、システムの読み込みに支障をきたすこともあります。
こうしたハードウェアの問題は自力での対処が難しく、放置すればデータの消失につながる可能性もあるため、早めに専門業者に相談することが大切です。
当社では、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日無料でご案内しています。まずはお気軽にご相談ください。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク

「スタートアップ修復が何度も繰り返され、Windowsが起動しない」「自動修復の画面がループし続ける」――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
しかし、誤ってシステムの初期化を選んでしまったり、復旧を試みるうちに誤操作でデータを上書きしてしまうケースも少なくありません。特にハードディスクやSSD内部に障害がある場合、自力での対応では状況を悪化させるリスクが高まります。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
Windowsでスタートアップ修復が終わらない時の注意点
スタートアップ修復が終わらない、失敗する場合は、以下の注意点を確認してください。
修復中は途中で終了しない
スタートアップ修復には時間がかかることがあるため、プロセス中は途中で終了しないようにしましょう。
修復を何度も繰り返さない
修復を繰り返すとパソコンに負荷がかかり、状態が悪化する恐れがあります。修復に失敗したら専門業者に相談するのが良いでしょう。
個人での対応はリスクが高い
個人での修復作業にはリスクが伴い、誤った対処でデータが復旧できなくなることもあります。重要なデータがある場合は、専門業者への相談をおすすめします。
Windowsでスタートアップ修復が終わらないときの対処法
スタートアップ修復が終わらない・失敗してしまった際の対処法をご紹介します。
ただ、上述したように個人での対処にはデータ消失のリスクが伴います。上記の対処法で解決できなかった場合、重度障害が起きている可能性がありますので、ご注意ください。
接続している外部デバイスを取り外す
Windowsでスタートアップ修復が終わらない場合、まず試すべき対処法として、接続している外部デバイスを取り外しましょう。USBメモリ、外付けハードディスク、プリンターなどの外部デバイスが、起動プロセスに干渉して問題を引き起こすことがあります。
特に、USBポートに接続されているデバイスが原因でシステムが正しく起動できないことが多いため、1つずつ再接続し、どのデバイスがトラブルを引き起こしているかを特定してください。
セーフモードを起動する

セーフモードは、スタートアップ修復できなかった原因部分をスルーするため、必要最小限のシステム環境でパソコンを起動させる機能です。セーフモードで起動できた場合であっても、トラブルが改善されたわけでなく、一時的な対処法に過ぎないこと理解した上で作業しましょう。
- 「詳細オプション」を選択
- オプションの選択画面から「トラブルシューティング」を選択。
- トラブルシューティング画面の「詳細オプション」を選択。
- 詳細オプション画面から「スタートアップ設定」をクリック。
- スタートアップ設定画面の、「4) セーフモードを有効にする」 または「5)セーフモードとネットワークを有効にする」を選択。
- パソコンがセーフモードで起動します。
システム復元を行う
復元ポイントが作成されていれば、システムの復元を利用して復旧できる可能性があります。 これはパソコンのシステムを、以前保存した復元ポイントまで戻す機能です。
- 「詳細オプション」を選択。
- オプションの選択画面から「トラブルシューティング」を選択。
- トラブルシューティング画面の「詳細オプション」を選択。
- 詳細オプション画面から「システム復元」を選択。
システムの復元は有効な方法ですが、復元ポイントが破損していたり、途中でエラーが出ると状態が悪化する恐れがあります。操作に不安がある場合や復元で改善しないときは、無理をせず専門業者に相談することが安全です。
セーフモードからシステムファイルチェッカーを使う
システムファイルが破損している場合、システムファイルチェッカーツール(SFC)で異常をスキャンし、異常なファイルを修復することが出来ます。
- 「Windowsマーク」を右クリックします。
- 検索窓に「Windows PowerShell」と入力し、当該アプリを開きます。
- 「sfc /scannow」を入力してEnterキーを押します。
この際、問題のあるシステムファイルが見つかれば自動修復されます。「検証100%が完了しました」のメッセージが表示されたら完了です。
ただし、システムファイルチェッカーツールは、多くの破損したシステムファイルを修復することはできますが、全てを完全に修復することはできません。
自動再起動を無効にする

Windowsが不自然に再起動を繰り返す場合、自動再起動という機能が影響している可能性があります。まずは、セーフモードで起動後、次の手順で自動再起動が有効化されていないか確認しましょう。
- セーフモードで起動したら、「Windowsキー」と「Rキー」を同時に押しましょう。
- ファイル名を指定して実行の画面内が表示されたら、「sysdm.cpl」を入力する。
- システムのプロパティのボックスの、「詳細設定」欄をクリックする。
- 「起動と回復」内の設定をクリックする。
- 「システムエラー」内の「自動的に再起動する」項目のチェックを外す。
ブートボリュームでchkdskを実行する
チェックディスク(chkdsk)とは、ファイルシステムに破損がないかをチェックし、修復を試みる機能です。
- Win+Rキーを同時に押しファイル名を指定して実行のウィンドウを開きます。
- cmdと入力しコマンドプロンプトを起動します。
- 「chkdsk d/f(Cドライブ名)」と入力し、Enterで実行します。
ただし、いつまでもコマンド修復が終わらない場合、重度の障害が起きている可能性があります。この場合、個人で操作をおこなうと、状態が悪化する恐れがあります。chkdskはパソコンに負担をかけやすいツールのため、繰り返しの修復は控えましょう。

ブート構成データ(MBR)を再構築する
Windowsも起動にかかわるブート構成データ(MBR)が破損している場合、それを再構築を行うことで、スタートアップ修復エラーを解消できる可能性があります。
- セーフモードから「詳細オプション」を選択しましょう。
- オプションの選択画面から「トラブルシューティング」を選択しましょう。
- トラブルシューティング画面の「詳細オプション」を選択しましょう。
- 「コマンドプロンプト」をクリックしましょう。
- コマンドプロンプトが起動したら「bootrec /fixmbr bootrec /fixboot bootrec /scanos bootrec /rebuildbcd」コマンドを入力してEnterキーを押しましょう。
- BIOS設定画面から起動順序を元に戻します。
- PCを再起動しましょう。
パソコンを初期化する
外部デバイスを取り外してもスタートアップ修復が終わらない場合、パソコンを初期化すると解決することがあります。しかし、初期化するとすべてのデータやアプリケーションが削除されるため、重要なデータはバックアップを取るか、初期化を避けてください。
もしこれらの対処法でも解決しない場合、深刻な障害が発生している可能性があります。この場合、無理に修復しようとするとデータや機器を完全に損傷させる恐れがあるため、操作を控え、専門業者に相談することをおすすめします。
専門業者に相談する
紹介した対処法を試しても「スタートアップ修復」が終わらない場合、システムファイルの破損や、HDD・SSD自体の故障が原因の可能性があります。こうした深刻なトラブルは、自力での修復が難しく、無理な操作を続けるとデータが上書きされ、復旧が困難になるリスクもあります。
データを守るためには、早めに専門業者へ相談することが安全です。
当社デジタルデータリカバリーでは、7,300件以上の相談実績(※1)があり、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※2)という高い成果を維持しています。初期診断とお見積りは無料で、24時間365日対応していますので、まずはお気軽にご相談ください。
※1:算出期間:2016年6月1日~
※2:内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難な機器の復旧事例が多いのか
デジタルデータリカバリーはこれまで数々の復旧に成功してきました。復旧事例が多いのには、理由があります。
業界トップクラスの実績

私たちデジタルデータリカバリーは、14年連続で国内売上No.1(※1)。累計46万件以上(※2)の相談実績をもとに、あらゆるデータトラブルと向き合ってきました。
「データが戻ってくるかどうかは、最初の診断で決まる」
そう言っても過言ではありません。
最大の強みは、その“症例データの蓄積数”。
すべての相談内容を電子カルテのように管理し、障害のパターンと復旧手法を社内でデータ化。
これにより、問題の切り分けが圧倒的に早くなり、対応スピードと成功率の向上につながっています。
その結果、48時間以内に対応を完了した件数は全体の約80%。
一部復旧を含む復旧件数割合は91.5%(※3)と、業界でも高水準の成果を出し続けています。
国内最高峰の復旧設備

復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます:
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
- 精密な環境での復旧作業(専用クリーンルーム完備)
これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと、 第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(集計期間:2007年~2020年)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:2023年10月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。