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パソコンがブルースクリーン(青い画面)になった時の原因と対処法
パソコンを起動しようとすると青い画面が表示され、白い文字でメッセージが表示されている状態になってしまった!
この状態を「ブルースクリーン」と呼びます。
特に発生しやすい原因として①不良セクタの発生、②磁気ヘッド異常の二点が挙げられ、多くの確率で物理的な障害が発生している可能性があるのです。
物理的な障害は、専門的な知識がないと安全に復旧することができない難易度の高い障害です。むやみやたらと自力で復旧を試みると、逆に状態を悪化させる可能性があります。
重要なデータな場合はご自身で操作せず、まず専門家に相談することをお勧めします。
目次
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「パソコンがブルースクリーン(青い画面)になった時の原因と対処法【Windows 10】」を動画で見る
1. ブルースクリーンとは?

ブルースクリーン(ブルーバック)とは、左記のように、青い画面に白い文字が表示されている状態のことを指し、WindowsXP、Windows10などのWindowsOSにのみ発生します。
このブルースクリーンが表示されていること自体ではトラブルではありませんが、パソコンの内部で何らかのトラブルが発生している場合、ブルースクリーンで通知されます。
多くの場合、深刻なトラブルの発生を意味しており、具体的なトラブルとして次に紹介するものがあります。
2. ブルースクリーンが表示される原因とは?
① HDDに物理的な障害が発生している
HDD(ハードディスク)の内部部品に何らかの物理的な衝撃が加わり、主にヘッドやモーターなどの部品に異常が発生した場合、ブルースクリーンで通知されることがあります。
故障箇所別に、原因と復旧方法を解説します。

ブルースクリーンが表示される原因として最も多いのが、OSデータを記録している部分を読み込む磁気ヘッドが故障しているケースです。データは、記録媒体である磁気ディスクのプラッタ(データ記録面)に保存されます。磁気ヘッドは、このプラッタにデータを書き込んだり読み込んだりする役割を担っている重要な部品です。
磁気ヘッドは、一つのデータ記録面に対して1本存在しています。ただハードディスクの種類によっては、磁気ディスクが複数搭載されていたり、1枚の磁気ディスクの両面がデータの記録面になっていることもあるため、多くの場合、複数の磁気ヘッドが搭載されています。その複数の磁気ヘッドのうち、一カ所でも故障が発生した場合、そのディスクに書き込まれているデータ部分を正常に読み込むことができません。
*磁気ヘッド障害の復旧方法*
磁気ヘッドが破損している場合、磁気ヘッドの部品交換作業が必要です。
ハードディスクの部品の種類はメーカー・製造年月日・型番によって異なり、同じメーカーの部品であっても複合する条件がすべて揃わないと起動しない場合があります。そのため、元の機器と完全に一致する部品の在庫がない場合、スピーディーな復旧作業を行えません。万が一、復旧作業に必要な部品在庫がない場合、取り寄せる時間がかかり、復旧作業にかかる時間もその分伸びてしまいます。
しかし当社では、常時平均7,344台にも及ぶ部品在庫を取り揃えており、個々のHDDに一番適した部品を選出することで高い復旧率による迅速な復旧作業が可能です。自社でこれだけの在庫品を取り揃えているのは他に類をみません。お客様のデータをいち早く救出するための設備は万全です。

セクタとは、データを記録する箇所の最小単位のことで、不良セクタとはデータの読み書きができなくなった箇所のことを指します。不良セクタによる原因でブルースクリーンが表示される場合は、OSの起動に必要な情報が保存されているデータ部分を正確に読み取れていない状態だと考えられます。
もともとHDDには製造段階から数多くの不良セクタが存在し、出荷時にはその箇所を回避して、データの読み書きを行うように事前に設定されています。しかし不良セクタは経年劣化によりさらに増加します。不良セクタの過剰な増加により、情報の管理がしきれなくなるとハードディスクに異常が発生するのです。
*不良セクタの復旧方法*
経年劣化により発生する不良セクタは、重度の物理障害につながる可能性が高い症状です。
データ復旧には高い技術力とノウハウが必須のため、不良セクタが発生しているHDDのデータ復旧に対応できる業者は国内でも限られています。当社では、他社で復旧できなかったHDDのデータ復旧を多数対応させていただいております。実戦経験豊富なエンジニアが万全な設備と高い技術力をもって、真摯に対応いたします。
モーターとは、磁気ディスクを高速回転させる装置です。そのモーターが正常に回らなくなると、プラッタからデータを読み書きできなくなります。
原因①HDDに強い衝撃が加わった
外部からの強い衝撃によりモーターの軸がぶれてしまうと、本来平行になっているディスク部分が斜めに傾くことで、磁気ヘッドがディスクのデータを正常に読み込めなくなってしまいます。
他にも、回転時の摩擦力を軽減できなくなると、モーターが正常に回らなくなってしまいます。モーターにはプラッタを回すための軸があり、高速回転時に発生する摩擦を軽減するための部品がペアリングです。ペアリングにはオイルが塗られており、これがモーターを安定して駆動させるための土台の役割を果たしています。ペアリングは真空状態にありますが、落下等で外部からHDDに強い衝撃が加わり、真空環境が崩壊すると、摩擦軽減のためのオイルが乾いてしまいます。その結果、回転時に発生した摩擦力によりモーターの軸がロックされてしまい、モーターが回らなくなってしまうのです。
原因②データの読み書き中に通電を絶ってしまった
ディスクは回転中の表面摩擦力が強いため、通常ヘッドはディスクの内側、または外側で退避しています。しかし停電などでHDDへの通電が突然絶たれると、磁気ヘッドが本来退避している位置に戻れず、ディスク上で止まってしまいます。その結果、磁気ディスクと磁気ヘッドの間に強い摩擦が発生し、ディスクが回らなくなってしまうのです。
また、ヘッドが一定の箇所で留まってしまう状態が続くと、ディスクに傷がつく重度の障害(スクラッチ)を引き起こすリスクがあります。
*モーター障害の復旧方法*
モーターが破損しHDDが正常に動かなくなってしまった場合、部品を交換しデータ復旧作業を行います。HDDは世界一精密な機器と呼ばれており、少しの塵や埃が付着すると、データを正常に読み込まなくなってしまいます。
当社では最も安全にデータ復旧の作業を行うために、無菌手術室と同様の環境下であるクラス100のクリーンルームを所有しております。国内にデータ復旧業者は100以上ありますが、自社でクリーンルームを所有し、その場で復旧作業に当たることが出来るデータ復旧業者は数えるほどしかありません。
部品自体に問題がない場合でも、HDDの部品の動作をコントロールするファームウェアに異常が発生している可能性があります。
ファームウェアとは、HDD内の部品の動作を制御・管理する部分です。このファームウェアに異常が発生することで、動作に必要な正しい情報を伝達できなくなり、磁気ヘッドのコントロールができなくなるのです。このように、ヘッドなどの部品自体が正常に動作していても、ファームウェア異常が発生すると正しい情報が読み取れなくなり、ブルースクリーンが表示されてしまうのです。
*ファームウェア異常の復旧方法*
ファームウェアは、HDDのメーカーや型番だけでなく、ディスクの枚数や磁気ヘッドの数によって性質や情報が異なります。当社では長年培ってきた膨大なデータベースやノウハウを駆使しており、常に最新の情報を収集しながら、高い復旧率でお客様の大切なデータを復旧いたしております。他社で復旧不可だった場合でも、諦めずに当社にご相談ください。
② OSやファイルシステムに異常が発生している
ブルースクリーンが表示される原因の多くは、OS異常やファイルシステム破損といった論理障害が考えられ、起動に必要なブート情報は読み込めるがその先のデータが読み込めない状態にあります。
ブルースクリーンが表示され、OSが起動しないという症状が発生した場合、一部のOSの更新に失敗した状態にあると考えられます。
Windowsでは管理するファイルシステムの一部にNTFSを採用しており、全ファイルの保存位置情報を管理するMFT(Master File Table)が存在します。(本でいうと目次の役割)
NTFSのパソコンでは、あるデータを開こうとした際、パソコンは以下の手順を踏みます。
1. MBR(Master Boot Record)にてパーティションを探す
2. パーティション内のDBR(Data Boot Record)を通してMFTに入る
3. MFTからたどり着きたいデータの所在地を探す
4. データ(ファイル)を開く
あるデータ(ファイル)の内容を変更・上書き保存すると、データの所在地を保存する MFTも位置情報の更新を行います。しかし、更新完了していない状態で強制終了を行うと、 次回起動時に必要なデータが読み込めなくなる可能性があるのです。
*OS不良・ファイルシステム破損の復旧方法*
パソコンは、OSを介して初めてデータが読み込めます。OSに異常が起きている状態でも、MBRが正常であれば、データ領域を把握し、データのみを安全に抽出することが可能です。万が一MBRに異常が生じている場合は、MBRの異常を取り除いた後、データを抽出します。
このようなデータ復旧作業には、OSやファイルシステムに関しての最新情報が必要不可欠です。当社では海外から最新技術を取り入れており、高い技術力を駆使し、お客様のデータ復旧を行っております。
③ その他の故障原因
パソコンに挿してあるマザーボード部分に接触不良があると、エラーが検知され、ブルースクリーンが表示されることがあります。この場合、パソコンの内部に埃がたまっている可能性があるため、清掃時にHDDに強い衝撃を与えないように注意しながら、パソコン内部を綺麗に清掃する必要があります。
しかし内部を清掃してもブルースクリーン画面が改善されず、OSが起動できない場合は、HDD障害も併発している可能性があります。「掃除をすれば問題ない」と初めから作業を開始するのではなく、正しい障害箇所の判断が必要不可欠なのです。
新しいハードウェアをパソコンに接続した際、パソコンを正しく起動させるためのソフトウェアであるドライバーが正確にインストールされないケースがあります。この場合、エラーが発生しブルースクリーンによって通知されます。ドライバーがOSに対応していない可能性があるため、最新のバージョンに更新しなければなりません。
しかし、最新のバージョンにアップデートしてもブルースクリーンが改善されない場合、OS・ファイルシステム自体の破損やハードウェア本体に別の障害が発生している可能性が考えられます。万が一物理障害が発生していた場合、無理に稼働させてしまうと障害が悪化してしまうリスクがあるため、注意が必要です。正確な故障個所を見極めるために、初期診断を利用することをおすすめします。
3. ブルースクリーンが表示された際の注意点
① 通電・電源オンオフを行うとデータが消える恐れが
通電・電源の入り切りは避けて下さい!
磁気ヘッドに障害が起きている状態で通電を続けると、壊れたヘッドがプラッタを傷つけてしまいます。また不良セクタが過剰に発生している場合、「不良セクタを回避する」という指示がなされないため、磁気ヘッドはデータを読み込めない理由がわからないまま、何度も不良セクタ部分を往復します。このように不具合が発生している状態で稼働させてしまうと、磁気ヘッドに劣化が進み、破損の原因となってしまうのです。
さらに稼働を続けると、スクラッチという復旧難易度の高い障害に発展する危険性があります。傷がついた部分に保存されていたデータが破壊されてしまい、最悪の場合データ復旧が困難となってしまうので、不具合が発生した際には電源を切って保管しましょう。

② OSの再インストール・リカバリー・復元を行うとデータ復旧の難易度アップ
ブルースクリーンが表示されている状態で、OSの再インストール・リカバリー・復元の作業を行うと、データ復旧の難易度が高まってしまいます。既存のデータが新しい情報に上書きされてしまった場合、復元するのが困難となるためです。
また、エラーが表示されていると同時に、新しいOSバージョンのインストールをするように勧められることもあるようですが、データの上書きが行われる可能性があるため、注意が必要です。ご自身で作業を行う前に、まずは障害箇所の判断を行う必要があります。初期診断で正確な故障原因を特定することをおすすめします。
4. ブルースクリーンが表示された際のデータ復旧方法
① 最短5分で正確な初期診断
データ復旧の成功を左右するのは初期診断です。この診断結果により、復旧方法は大幅に変化します。診断結果が正確でないと、誤った復旧作業を行ってしまい、症状を悪化させる危険性を伴います。
初期診断を行うにはHDDを通電させる必要がありますが、HDDに物理的な障害が発生している場合、稼働行為はHDDに負荷をかけてしまいます。高い復旧率で正確にデータ取り出しを行うには、スピーディーで的確な初期診断を行う必要があるのです。
当社ではご相談いただいた多数のお客様の症状をまとめたデータベースをもとに、熟練のエンジニアが最新の診断機器や技術力を駆使して、最短5分で正確な故障個所を見極めることが可能です。
② 部品の交換を行う

物理障害が発生している場合、部品交換を行い、復旧作業を進めます。しかし、単なる部品の交換ではなく、同じメーカー・型番であっても、複合する条件がすべて揃わないと部品が適合せず、HDDが稼働しないケースがあります。
当社では常時平均7,344台の部品在庫を完備しており、その中から適合する部品を選び出し、早急でかつ適切な対処を行うことが可能です。

HDDはとても精密な機器で、内部にチリやホコリが付着しただけで故障してしまいます。そのため、初期診断を通して物理障害と判明した場合、特殊な作業服を着用した技術員が無菌手術室と同様の環境、クラス100のクリーンルームにて復旧作業に当たります。
クリーンルームのクラスとは清浄度の単位で、クラス100とは、空気1立方フィート(1辺30cm)あたりに、粒子径0.5μm(ミクロン)以上の粒子が29個あることを言います。これは新生児・未熟児室の100倍綺麗な環境です。
国内100社以上あるデータ復旧業者の中でも、クリーンルームを自社で保有する業者は数えるほどしかありません。その中の1社がデジタルデータリカバリーです。
AIRTECH社製クリーンルーム
・Hシリーズクリーンブース(前面層流)
・ISO-5(クラス100)
・型番 HCB02-142420A5
③ OS・システム障害の解析と修復

ブルースクリーンが表示された原因を特定するために、障害が発生しているOSやシステムの解析を行います。専用ツールを用いてデータ構成を16進数に変換し、数字の整合性を一つ一つ目視で確認していきます。
膨大なデータの中で誤った数値を見つけ分析していくことで、OSやファイルシステムの破損箇所を特定し、修復することが可能となります。この地道な作業がデータ復旧の工程において重要な工程なのです。
当社では過去の復旧実績データが蓄積されており、膨大なデータベースとトップエンジニアのノウハウを駆使することで、高い復旧率でお客様のデータを取り出しています。
その他の症状もチェックしてみる
- 黒い画面に「ご迷惑をおかけします。Windowsが正しく起動・・・」とエラーメッセージが出る場合
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- カチカチ・カタカタと音が鳴っていてPCが正常に動作しない場合
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- 誤ってデータを削除してしまった場合
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