Windowsパソコンで以下のようなエラー表示にお困りではありませんか?
- 「0x80070005」「0xc0000005」などの16進数コードが突然表示される
- アップデートが途中で止まり、再起動を繰り返す
- ソフトが起動せず「エラーコード付きの警告」が出る
こうしたWindowsのエラーコードは、システムやアプリケーションの異常を識別するためのもので、「HRESULT」「Win32エラーコード」「NTSTATUS」の3形式に分類されます。原因は、アップデート失敗、ソフトウェアの互換性、システムファイルの破損など多岐にわたり、放置すると動作不良やデータ消失といった深刻な障害につながるリスクもあります。
本記事では、Windowsのエラーコードに関する基本的な種類と構造、そして発生しやすい原因や症状ごとの対処法について、初心者にもわかりやすく解説します。
万が一、ご自身で対応が難しい場合でも、当社が365日24時間体制で無料診断を行っております。エラーが深刻化する前に、まずはご相談ください。
目次
Windowsのエラーコードの種類
Windowsのエラーコードは、システムやアプリケーションの問題を識別するために使用されるコードで、通常16進数で表記されます。エラーの種類によって、主に以下の3つの形式に分類されます。
Win32エラーコード
Win32エラーコードは、パソコンのプログラムやアプリが「直接的な問題」を伝えるときに使います。たとえば「ファイルが見つからない」「アクセスが拒否された」など。
Win32エラーコードは、Windows API(アプリがWindowsの機能を使うための命令セット)で使われる、OSレベルの具体的なエラーを示す整数値です。HRESULTとは違って、エラーそのものを「そのままの整数」で表します。
主なWin32エラーコードの例:
- 5(ERROR_ACCESS_DENIED):アクセスが拒否されました
- 87(ERROR_INVALID_PARAMETER):パラメータが無効です
- 267(ERROR_DIRECTORY):ディレクトリ名が無効です
これらのエラーは、「Win32 Error Codes」のリストから詳細を確認できます。
HRESULT
HRESULTは、アプリやソフト、Windowsのシステムが「詳しく整った形」で問題を伝えるときに使います。特にCOMやWindowsの内部通信で使われます。
32ビットの数値(16進数)で構成されており、処理が成功したのか、失敗したのか、その理由は何かを示します。
HRESULTの構造
- 最下位ビット(Sビット):0(成功)または1(エラー)
- ビット5-15(Facilityフィールド):エラーの分類(例:ファイルシステム、RPC、Windows Updateなど)
- 上位4桁が「0x8007」の場合はWin32エラーコード
例えば、エラーコード「0x80070643」の場合:
- 0x8007:Win32エラーであることを示す
- 0643:具体的なエラー内容(インストールの失敗)
NTSTATUS
NTSTATUSは、Windowsのカーネルモードで使われるエラーコードで、ドライバやOS内部の異常を詳しく示します。HRESULTよりも申告なエラーで、重大な障害のサインとなることが多いのが特徴です。早急にデータ復旧の専門業者に相談するのをおすすめします。
NTSTATUSコードの例:
- 0xC0000005(STATUS_ACCESS_VIOLATION):アクセス違反(メモリ参照の不正)
- 0xC000009A(STATUS_INSUFFICIENT_RESOURCES):リソース不足
- 0xC0000225(STATUS_NOT_FOUND):必要なファイルが見つからない
これらのエラーは、「NTSTATUS Code Reference」から確認できます。
Windowsのエラーコードが発生する主な症状
Windowsのエラーコードが発生した際の主な症状は次の通りです。
- アプリケーションのインストールや更新が失敗する
- Windowsアップデートが適用できない
- 起動時にブルースクリーン(BSOD)が表示される
- 特定のプログラムがエラーを表示して強制終了する

同じエラーコードでも、原因はさまざまです。適切な対処法を実行しないと、状況が悪化し、最悪、Windowsが正常に起動しなくなる可能性があります。
エラーコードの内容を正しく理解し、適切な対応をするためには、正確な診断が必要です。見た目や使用感だけでは判断できないため、自己判断では原因を見誤るケースが多いです。そのため正確な原因を把握し、適切な対応をするには専門業者の診断が必要です。
デジタルデータリカバリーでは相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。ぜひ気軽にご相談ください。
Windowsのエラーコードが発生する主な原因
Windowsのエラーコードが発生する場合、以下のような原因が考えられます。
Windowsアップデートの不具合
Windowsの更新プログラムが正しく適用されない場合、エラーコードが表示されることがあります。特に、ネットワーク接続の不安定さや、システムの一部が破損していると、アップデートに失敗しやすくなります。
ドライバの互換性問題
古いドライバや不適切なドライバがインストールされていると、エラーコードが表示されることがあります。特に、新しいWindowsのバージョンにアップデートした後、古いドライバが原因で互換性の問題が発生することがあります。
システムファイルの破損
Windowsのシステムファイルが破損すると、特定の操作時にエラーコードが表示されることがあります。例えば、重要なシステムファイルが失われていると、Windowsの基本機能が正常に動作しなくなることがあります。
ソフトウェアのインストール失敗
アプリケーションをインストールしようとした際に、互換性の問題やファイルの不足が原因でエラーが発生することがあります。特に、レジストリの不具合やインストールフォルダのアクセス権限が適切でない場合に問題が起こりやすくなります。
ハードウェアの問題
ハードウェアの故障や接続不良が原因でエラーコードが表示されることがあります。例えば、メモリの異常やストレージデバイスの故障によって、Windowsが正常に動作しなくなることがあります。
特にストレージデバイスの物理的な障害は自力での復旧は難しく、誤った扱いで状態が悪化することもあります。大切なデータを安全に取り戻すためにも、早めに専門のデータ復旧業者へ相談するのが確実です。
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Windowsのエラーコードが発生した場合の対処法
Windowsのエラーコードが発生した場合、以下の方法で解決できる可能性があります。
Windowsアップデートを再試行する
Windows Updateの適用に失敗すると、システムが最新の状態にならず、不具合が発生する可能性があります。以下の手順で更新を再試行してください。
- 「設定」を開き、「更新とセキュリティ」→「Windows Update」を選択する。
- 「更新プログラムのチェック」をクリックし、最新の更新プログラムを検索する。
- 表示された更新を適用し、インストールが完了するまで待つ。
- PCを再起動し、アップデートが正常に適用されたか確認する。
もし更新が適用できない場合は、「Windows Updateのトラブルシューティングツール」を実行して問題を診断してください。
ドライバを更新する
古いドライバや互換性のないドライバが原因でエラーが発生することがあります。最新のドライバをインストールすることで問題が解決する可能性があります。
- 「デバイスマネージャー」を開く。(Windowsキー + X を押し、「デバイスマネージャー」を選択)
- 更新したいデバイス(例:グラフィックボード、ネットワークアダプタなど)を右クリックし、「ドライバーの更新」を選択する。
- 「ドライバーを自動的に検索」をクリックし、最新のドライバをインストールする。
- インストールが完了したら、PCを再起動する。
最新のドライバが見つからない場合は、デバイスメーカーの公式サイトからドライバをダウンロードして手動でインストールしてください。
エラーコードを公式ドキュメントで確認する
Windowsのエラーコードは、マイクロソフトの公式ドキュメントで詳しく説明されています。エラーの原因を特定し、適切な対処法を見つけるために、以下の方法でエラーコードを確認してください。
システムファイルチェッカー(SFC)を実行する
Windowsのシステムファイルが破損すると、正常に動作しなくなることがあります。SFC(System File Checker)を実行すると、破損したファイルを修復できます。
- 「スタートメニュー」を開き、「cmd」と入力し、「コマンドプロンプト」を管理者として実行する。
- 「sfc /scannow」と入力し、Enterキーを押す。
- スキャンが完了するまで待ち、エラーが検出された場合は修復を実行する。
- PCを再起動し、問題が解決したか確認する。
もしSFCでエラーが修復できない場合は、「DISM」コマンドを実行してさらに詳細な修復を試すことができます。
ハードウェアの状態をチェックする
ハードウェアの不具合が原因でWindowsのエラーが発生することがあります。特に、メモリの異常が影響している可能性があるため、以下の方法でチェックを行いましょう。
- 「スタートメニュー」を開き、「Windowsメモリ診断」と入力し、ツールを開く。
- 「今すぐ再起動して問題を確認する」を選択する。
- PCが再起動し、メモリの診断が自動的に開始される。
- 診断結果が表示されたら、不具合があるか確認する
もしハードウェアの不具合が疑われる場合は、物理的な故障の可能性もあるため、交換や専門業者への相談を検討してください。
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よくある質問
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。