システムの復元を開始したものの、数時間が経っても進まずフリーズしているように見えて、不安を感じていませんか?
- 「システムの復元を完了しています」のまま画面が変わらない
- 黒い画面にカーソルだけが点滅している
- 進行状況のバーが数時間経っても動かない
復元処理は通常30分〜1時間程度で完了しますが、一部のトラブルでは進行が止まったように見えるケースも存在します。焦って電源を切ってしまうと、システムファイルの破損や起動不能など、より深刻な障害につながるリスクもあります。
本記事では、復元が終わらないときに中断すべきかどうかの判断ポイントと、安全にリカバリーするための対処方法について、専門家視点で丁寧に解説しています。
もしご自身での判断が難しい場合や、既に不具合が発生している場合は、無料診断(24時間365日)にて状況確認を承っております。大切なデータを守るためにも、まずはお気軽にご相談ください。
目次
システムの復元が終わらない原因
システムの復元が終わらない主な原因は以下のとおりです。
画面表示のトラブル
画面に完了メッセージが表示されないことで、システム復元が完了済みにも関わらず、未完了だと思い込むケースがあります。この場合、電源ボタンを長押しして強制終了し、再起動すると問題が解決できることが多いです。
ただし再起動はパソコンに負荷をかけるため、繰り返し再起動を実行すると、データが破損し、文字化けなどが発生する懸念もあります。一般的なパソコンで3時間が経過しても終了しない場合は不用意な操作は避け、データ復旧のプロに相談しましょう。
システムの容量不足
大容量のデータの復元を試みてシステムの容量不足に陥ると、データ量によっては復元に半日以上かかってしまうこともあります。容量不足を解消するには、不要なファイルやデータを削除するなどして容量を確保しましょう。
システムの容量は十分であるのに対し、システムの復元がいつまでも終わらない場合は、ソフトウェアやハードウェアなどに不具合が発生している可能性があります。不安な場合は専門業者への依頼を検討しましょう。
ソフトウェアの不具合

「システムの復元がいつまでも終わらない…」そんな状態が続くとき、意外と見落としがちなのがソフトウェアの不具合です。特に、ウイルス対策ソフトや常駐プログラムを複数インストールしている場合、これらが復元プロセスと競合し、処理が停止したように見えることがあります。
また、過去にWindowsアップデートやドライバの更新に失敗した経験がある方も注意が必要です。一見正常に動作しているようでも、システム内部で整合性が崩れていると、復元処理中に想定外のエラーが発生し、進行が止まってしまうことがあります。
症状が悪化する前に専門業者に相談することをおすすめします。
HDDやSSDの物理故障
Windowsのシステム復元が途中で止まる原因の一つに、HDDやSSDの物理的な故障があります。ストレージに障害があると、必要なデータが正常に読み込めず、復元作業が完了しないことがあります。
経年劣化や衝撃などが原因で、HDDでは異音や読み取り不良が、SSDでは突然の認識不能といった症状が見られます。こうした物理障害は見た目では判断しづらく、無理に通電を続けると状態が悪化するおそれもあります。復元が進まない場合は、ストレージの異常が疑われるため、早めに専門業者へ相談することが重要です。
当社では、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日無料でご案内しています。まずはお気軽にご相談ください。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク

「システムの復元を完了しています」のまま画面が変わらない、黒い画面にカーソルだけが点滅している――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
何度も再起動を試みたり、途中で電源を切ってしまうことで、システムの破損やデータの上書きが発生するケースがあります。特に黒い画面にカーソルだけが点滅している状態は、ストレージの異常が原因となっている可能性があり、無理な対応は状態をさらに悪化させるリスクがあります。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
システムの復元が終わらないときの対処法

システムの復元が終わらないときは、まず以下のような対処法を試してみましょう。
復元を待つ
システムの復元が大きなアプリケーションやファイルなど大量のデータを含んでいる場合、復元に長い時間を要することがあります。そのため、しばらく復元が完了するまで待ちましょう。
ただし、数時間以上経っても完了しないときは、何らかの問題が発生している可能性が高いです。その場合は専門業者に相談しましょう。
システムの再起動
システムの復元をしている最中にエラーが発生した際は、システムの再起動を試してみましょう。システムの再起動をする手順は以下のとおりです。
- Ctrl + Alt + Del キーを押し、ログオフまたはログアウトを選択する
- ログイン画面に戻ったら、シャットダウンを選択してコンピューターをシャットダウンする
- パソコンの電源ボタンを押し、コンピューターを再起動する
- コンピュータが再起動したら再度システムの復元を試みる
ただし、パソコンから異音や異臭がする場合は、HDDが物理的に破損している可能性が高いため、再起動は控えて、データ復旧業者まで相談しましょう。
メモリやCPUのリソースを解放する
システムの復元が終わらない場合、メモリやCPUなどのリソースを開放することで問題が解消する可能性があります。システムのリソースを開放する主な方法は以下のとおりです。
タスクマネージャーを使用する
タスクマネージャーとは、Windowsで実行中のプロセスやアプリケーションの一覧を表示しリソースの使用状況を監視するツールです。タスクマネージャーを起動してリソースを開放しましょう。
- タスクマネージャを起動するには、「Ctrl + Shift + Esc」キーを押すか、タスクバー上で右クリックして「タスクマネージャを開く」を選択
- タスクマネージャが表示されたら、「プロセス」または「詳細」タブを選択
- リソースの多くを消費しているプロセスを特定し、右クリックして「タスクの終了」を選択して完了
再起動する
メモリやCPUのリソースが適切に開放されない場合は、再起動することも有効です。システムを再起動してリソースをリセットし、再度システム復元を試しましょう。
- 「スタート」メニューから「再起動」を選択し、システムを再起動する
- 再起動した後、システム復元を再度実行する
ディスククリーンアップを行う
ディスククリーンアップを行い、不要なファイルを削除することでメモリやCPUの使用効率の改善が見込めます。システムリソースを最適化する手順は以下の通りです。
- 不要なバックグラウンドプロセス・アプリケーションを終了する
- ディスクのクリーンアップを実行し、不要なファイル・キャッシュを削除する
- ディスクのデフラグメーションを実行し、ファイルの位置を最適化する
ただし、Windows10とWindows11では②以降の操作手順が異なります。
各操作手順は以下の通りです。
- タスクバーの「エクスプローラー」をクリックする
- エクスプローラーのPCをクリックしたら「ローカルディスク(C:)」をクリックする
- 「管理」タブをクリックします。
- 「クリーンアップ」をクリックします
- 空き領域の計算が終わったら、「ディスククリーンアップ」が表示されます
- 削除したいファイルをクリックして、チェックを付け、「OK」ボタンを押す
- 確認メッセージが出たら「ファイルの削除」をクリックする
- しばらく待ってメッセージが消えたら、ディスククリーンアップが完了します
- 動作中のアプリなどを停止させたらタスクバーにある、「エクスプローラー」アイコンをクリックする。またはスタートボタンからエクスプローラーを選択する
- エクスプローラーが表示されたらの左側の「PC」をクリックする
- 「ローカルディスク(C:)」をダブルクリックする
- 画面右上の「…」にカーソルを合わせ、「クリーンアップ」をクリックする
- 「ディスククリーンアップ」が表示されたら、削除したいファイルにチェックを付ける
- ページ右下中央付近にある「OK」をクリックし、「ファイルの削除」をクリックする
ただし、ディスククリーンアップで削除したデータやファイルは復元ができません。必要なデータが保存されている場合は、ディスククリーンアップを行わずに、データ復旧業者まで相談し、システムの復元が終わらない原因を取り除いて解決しましょう。
詳細オプションから復旧する方法

上記の方法で問題が解消しない場合は、Windowsの詳細オプションから復旧を試みましょう。
システムの復元を再度実行する
システムの復元を再度実行することで、不具合が解消する可能性があります。以下の手順で実行しましょう。
- 「オプションの選択」の画面で「トラブルシューティング」を選択
- 「トラブルシューティング」の画面で「詳細オプション」を選択
- 「詳細オプション」の画面で「システムの復元」を選択
- 「Windows10」を選択
- 「システムの復元」ウィンドウが表示されたら、「次へ」をクリック
- 復元ポイントを選択し、「次へ」をクリック
- 復元ポイントの確認画面が表示されたら、「完了」をクリック
- 最終確認の画面が表示されたら「はい」をクリック
- しばらく待って完了画面が表示されたら「再起動」をクリック
スタートアップ修復を実行する
スタートアップ修復とは、パソコンが正常に起動しない際に問題を特定し、修復するための機能です。特に、システムファイルの不具合などが原因で起動しないときに役立ちます。
- 「オプションの選択」の画面で「トラブルシューティング」を選択
- 「トラブルシューティング」の画面で「スタートアップ修復」を選択
- 「Windows10」を選択
- しばらく待って完了画面が表示されたら「再起動」や「シャットダウン」の表示をクリック

システムファイルチェッカーを実行する
スタートアップ修復以外にシステムファイルチェッカーを使う方法があります。システムチェッカーとは、システムファイルが正常に動作しているかを確認し、問題を感知した場合は修復するためのツールです。
- 「オプションの選択」の画面で「トラブルシューティング」を選択
- 「トラブルシューティング」の画面で「コマンドプロンプト」を選択
- コマンドプロンプトが起動したら、「sfc /scannow」と入力し、「Enter」キーを押す
- しばらく待つと「検証が 100% 完了しました」と表示されます
セーフモードでシステムの復元を実行する
セーフモードとはパソコンが通常通りに起動できない際に、問題を回避して起動し不具合を修復するためのツールです。
- 「スタートアップ設定」画面で「F6」キーを押し、「セーフモードとコマンドプロンプトを有効にする」を選択
- コマンドプロンプトが起動したら、「rstrui.exe」と入力して「Enter」キーを押す
- システムの復元が開始されるため、画面の指示に従って実行する
ただし、セーフモードでもシステムの復元が終わらない場合は、システムやハードウェアに異常が発生している可能性が高いため、その際は専門業者に相談することが安全です。
それでも解決できない場合は、専門業者へ相談を
システムの復元が終わらない場合、システムファイルやHDD・SSD自体が破損している可能性があります。このまま自己流の操作を続けると、データが上書きされて復旧が難しくなる恐れがあります。
そのため、早めに専門業者へ相談することが重要です。
当社デジタルデータリカバリーでは、他社で復旧不可とされたケースも含め、これまでに7,300件以上のご相談(※1)に対応し、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※2)という実績を維持しています。
初期診断とお見積りは無料で、24時間365日対応しています。復元が進まない場合は、お早めにご相談ください。
※1:算出期間:2016年6月1日~
※2:内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難な機器の復旧事例が多いのか
デジタルデータリカバリーはこれまで数々の復旧に成功してきました。復旧事例が多いのには、理由があります。
業界トップクラスの実績

私たちデジタルデータリカバリーは、14年連続で国内売上No.1(※1)。累計46万件以上(※2)の相談実績をもとに、あらゆるデータトラブルと向き合ってきました。
「データが戻ってくるかどうかは、最初の診断で決まる」
そう言っても過言ではありません。
最大の強みは、その“症例データの蓄積数”。
すべての相談内容を電子カルテのように管理し、障害のパターンと復旧手法を社内でデータ化。
これにより、問題の切り分けが圧倒的に早くなり、対応スピードと成功率の向上につながっています。
その結果、48時間以内に対応を完了した件数は全体の約80%。
一部復旧を含む復旧件数割合は91.5%(※3)と、業界でも高水準の成果を出し続けています。
国内最高峰の復旧設備

復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます:
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
- 精密な環境での復旧作業(専用クリーンルーム完備)
これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと、 第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(集計期間:2007年~2020年)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:2023年10月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
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弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
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復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。