Windows 7やWindows Server 2008 R2を使い続けている方の間で、ある更新プログラムが原因でセキュリティ更新を受け取れなくなる事例が多発しています。
- 「KB4490628」がインストールされていないと新しい更新が適用できない
- 2020年以降のセキュリティパッチが一切届かない
- サービススタック更新を知らずにアップデートが止まっている
このまま放置すると、OSの脆弱性(外部から攻撃されやすいシステムの弱点)が露出したままとなり、ウイルス感染や外部攻撃のリスクが飛躍的に高まります。
本記事では、「KB4490628」の基本的な役割やインストール手順、そして注意すべきポイントを、専門的な観点からわかりやすく解説します。
もし更新プログラムがうまく適用できない、インストールが途中で止まるといった場合は、ストレージ自体の故障やシステムファイルの破損が原因となっている可能性も考えられます。デジタルデータリカバリーでは、そうしたトラブルに対して無料の相談・初期診断を実施しています。気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
目次
KB4490628とは
KB4490628は、2019年3月にマイクロソフトが提供した「サービススタック更新プログラム(SSU)」で、Windows 7 SP1およびWindows Server 2008 R2 SP1向けに配布されました。これは、Windows Updateの安定性や整合性を高め、以降の更新プログラムが正しく適用されるようにするための基盤です。
特に重要なのが、更新プログラムの署名方式がSHA-1からSHA-2へ完全移行した点で、KB4490628を適用していないと、SHA-2署名された更新(例:KB4474419など)がエラーで失敗します。ESU(拡張セキュリティ更新)を受け取る場合も、この更新が前提条件となります。
また、本パッチはサービススタックの信頼性も向上させ、複数の更新を処理するための安定した基盤となります。正常なWindows Updateを行うためには、早期のインストールが不可欠です。

インストール時の注意点と対処法
KB4490628のインストール時に注意すべきポイントを以下にまとめます。
対象OSの確認と適用順の把握
この更新プログラムは、Windows 7 SP1またはWindows Server 2008 R2 SP1が対象です。また、他の関連パッチ(KB4474419、KB4536952、KB4538483など)を正しい順番でインストールする必要があります。
- 対象OSがWindows 7 SP1 または Windows Server 2008 R2 SP1であることを確認。
- KB4474419 → KB4490628 → KB4536952 → KB4538483 の順でインストール。
- 更新カタログまたはWindows Updateから適切に入手する。
再起動の必要性と注意事項
KB4490628自体は再起動を要求しないことが一般的ですが、他の更新との併用や環境によっては再起動が必要になることがあります。
- 単体で適用する場合は、再起動不要であることが多い。
- 他の更新(例:ロールアップ)と同時に適用した場合は再起動が必要に。
- ステージ2/2や3/3で停止する場合は、手動再起動で回避可能。
スタンドアロンインストールの推奨
KB4490628は他の更新と同時に適用すると不具合が出ることがあるため、スタンドアロン(単体)での適用が推奨されています。特にマネージド環境(企業ネットワーク)では注意が必要です。
- Windows Updateではなく、Microsoft Updateカタログから単体でダウンロード。
- 他の更新を一時停止し、KB4490628だけを先に適用する。
- インストール後に再起動を行い、次の更新へ進む。
KB4490628は、Windows 7やServer 2008 R2を引き続き安全に使用するうえで欠かせない重要な更新プログラムです。正しい手順で適用することで、以降の更新も安定して適用可能となります。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。