- DISMコマンドを実行しても「復元操作は正常に完了しませんでした」と表示される
- /RestoreHealthオプションで処理が止まる
- Windowsのシステム修復が途中で失敗する
DISMツールが正常に動作しない場合、システムファイルの破損やバックグラウンドでの競合が原因で、修復が途中で停止し、さらなる不具合を招くことがあります。
本来、DISMはWindowsのシステムイメージ(OSの設定やファイルを含むシステム全体の状態を保存したバックアップ)を修復するための強力なツールです。しかし、エラーが発生した場合には自己解決が困難になることもあり、安易な操作は避け、原因を正確に把握したうえで適切に対処することが重要です。
この記事では、DISMエラーの原因と種類別の対処法を解説します。修復に不安のある方は参考にしてください。
私たち、デジタルデータリカバリーでは、これまでに対応してきた46万件以上の相談実績(期間:2011年1月以降)と、15,000件以上の障害事例を基に、初期診断・お見積りはすべて無料。24時間365日体制で受付を行っており、最短での対応を行います。
目次
DISMエラーの主な原因と種類
DISMエラーは多くの場合、システムの破損や設定ミス、権限不足などが要因です。以下に代表的な原因を挙げます。
.NET Frameworkの不具合
特に.NET Framework 3.5(Windowsでアプリを動かすための土台となるソフト)が未インストールまたは破損していると、DISMコマンドの実行に影響を及ぼすことがあります。
ソースファイル指定の誤り
WIMファイルやISOファイルなど、修復用のソース指定が間違っている、または不足している場合、0x800f081fなどのエラーが発生します。

管理者権限不足
管理者権限でコマンドプロンプトを実行しないと、DISMが必要なシステム領域にアクセスできず、エラーになります。
パラメータの入力ミス
DISMコマンドの文法ミスやスペル間違いなど、入力に誤りがあると「エラー87」などが出ます。
ウイルス対策ソフトの干渉
一部のセキュリティソフトがDISMの操作をブロックし、処理が途中で止まる場合があります。
システムファイルやWindows Updateの破損
DISMの基本的な修復対象となるシステムファイルや、更新プログラムの一部が破損していると、修復処理が正しく行えずエラーになります。ファイル破損の個人復旧にはリスクがあります。誤った操作でデータがさらに損傷する可能性があるので、不安がある場合はまず専門業者に相談しましょう。
ディスクの物理障害
ストレージに物理的な異常があると、DISMが正しくファイルにアクセスできず、エラーが出ることがあります。
HDDやSSDが物理的に故障すると、異音や認識不能といった症状が現れます。主な原因は経年劣化、落下、衝撃、水濡れなどで、内部パーツどうしが衝突・劣化しデータ損失に繋がります。物理障害はストレージに不良セクタ(読み書き不能な領域)を発生させることが多く、エラーが出る原因になります。個人での復旧は困難なので専門業者の対応が必須になります。
デジタルデータリカバリーでは、46万件以上の相談実績(期間:2011年1月以降)を持ち、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※)と高い成果を誇ります。相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。
※(内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)
DISMエラーへの対処法
エラーの内容に応じて、以下の手順を段階的に試すことが推奨されます。各対処法について詳細に解説しますが、これらは主に軽度な論理障害を想定した対応です。ハードウェアの物理的な損傷が疑われる場合には、早急に専門のデータ復旧業者へのご相談をおすすめします。
ウイルス対策ソフトの一時無効化
セキュリティソフトがDISMの実行を妨げる場合があるため、検証のため一時的に無効化することも有効です。
- 使用中のウイルス対策ソフトを開く
- リアルタイム保護を「無効」にする
- DISM実行後、再び保護を有効に戻す
管理者権限でコマンドを実行
最も基本的かつ重要な対策です。通常のユーザー権限では実行できない操作もあるため、必ず「管理者として実行」してください。
- スタートメニューで「cmd」と入力
- 「コマンドプロンプト」を右クリックし「管理者として実行」を選択
- 黒い画面が開いたら、以降のDISMコマンドを入力
正しいDISMコマンドの確認
誤った書式で入力するとエラーになるため、正確な構文で入力しましょう。
- コマンドプロンプトを開く
- 以下のコマンドを入力:
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
- 処理が完了するまで待機
SFCとの併用実行
DISMの前にSFC(システムファイルチェッカー)を実行することで、より確実に修復できることがあります。
- 管理者権限でコマンドプロンプトを起動
sfc /scannow
と入力しEnter- 完了後に
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
を実行
Windows Update修復
DISMは更新ファイルを使用するため、更新エラーがあると正常に動作しないことがあります。
- 「設定」→「更新とセキュリティ」→「トラブルシューティング」を開く
- 「Windows Update」→「トラブルシューティングツールの実行」
- 問題が見つかった場合は自動で修復
ソース指定付きDISMコマンド
「0x800f081f」のようなソースファイル不足エラーには、WIMファイルなどの正しいパスを明示する必要があります。
- Windows ISOファイルをマウント
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth /Source:D:\sources\install.wim /LimitAccess
を実行- D: は環境に応じて読み替える
ディスクエラーチェック
物理ディスクのエラーがある場合、DISMの処理が途中で失敗することがあります。
- 管理者権限でコマンドプロンプトを開く
chkdsk C: /f /r /x
と入力- 再起動後に検査・修復が実行される
.NET Frameworkの再インストール
.NETの不足は、DISMや他のシステム機能の正常動作を妨げます。
- 「コントロールパネル」→「プログラム」→「Windowsの機能の有効化または無効化」を開く
- 「.NET Framework 3.5」にチェックを入れる
- 再起動後、DISMコマンドを再実行
もし原因や対処法が当てはまらない場合やデータを無くしたくない場合、無理に操作せず、専門業者に相談を。デジタルデータリカバリーなら、24時間365日年中無休・最短即日復旧が可能です。
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※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと、 第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(集計期間:2007年~2020年)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:2023年10月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。
よくある質問
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。