「0xc0000034」エラーは、Windowsの起動に必要な構成ファイルが破損・欠損している状態を示します。原因によっては、個人での修復が困難になることもあり、誤った対応でデータ消失を招く恐れがあります。
軽度なシステム異常であれば、コマンド操作や回復ツールで対応できる場合もありますが、HDDやSSDに深刻な障害が発生しているケースでは、専門的な処置が必要です。まずは、正確な原因を見極めることが最も重要です。
本記事では、エラーコード「0xc0000034」の具体的な原因と、それぞれの状況に応じた修復手順を解説します。データを守りたい方・確実な復旧を目指す方は、ぜひ参考にしてください。
目次
0xc0000034エラーが表示されるときの主な症状
0xc0000034エラーが表示されるときの主な症状は次の通りです。
- Windows起動時に青い画面(ブルースクリーン)で「0xc0000034」エラーが表示され、PCが立ち上がらない
- 自動修復が繰り返され、正常に起動しない
- エラー画面に「BCDファイルが見つからない」と表示される
- セーフモードやリカバリーモードも起動できない
- 複数回再起動してもエラー画面から進まない
0xc0000034エラーの主な原因
このエラーはWindowsが起動時に読み込むための「ブート構成データ(BCD)」が破損・消失している状態で発生します。以下のような原因が考えられます。
Windows Updateの不具合
アップデートの適用中にトラブルが発生した場合、システムファイルやブート構成が破損することがあります。
突然の電源断やディスク不良
作業中に電源が落ちる、もしくはディスクのエラーによってファイルが壊れることでBCDが破損することがあります。
ウイルス感染や外部からの不正操作
マルウェアや不正アクセスにより、起動ファイルが変更または削除される可能性があります。
BCDの破損または消失
0xc0000034エラーは、Windowsの起動に必要なブート構成データ(BCD)が破損または消失していることで発生します。アップデート中の電源切断やシステムの不具合など、身近な原因で突然起こることがあります。
「最近パソコンの起動が不安定だった」「アップデート後に動かなくなった」といった場合は、すでに障害が進行している可能性もあります。無理な操作を続けるとデータが失われるリスクが高まるため、早めに相談業者に相談することをおすすめします。

ディスクの物理障害・不良セクタ
0xc0000034エラーは、OSが搭載されているHDDやSSDに物理的な障害や不良セクタが発生している場合にも起こります。長年使用しているパソコンや、何度か強制終了を繰り返していた方は特に注意が必要です。
突然起動しなくなった、異音がする、動作が不安定だったといった症状がある場合、すでにディスクに深刻なダメージが生じている可能性があります。こうした状態で無理に操作を続けると、データの読み出しがさらに困難になるおそれがあります。
大切なデータを守るためには、専門的な診断と対応が重要です。当社デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日無料でご案内しています。まずはお気軽にご相談ください。
【要注意】メーカーや修理業者に依頼することのリスク

「0xc0000034エラーが表示されWindowsが起動しない」――そんなトラブルに直面したとき、多くの方がまずメーカーや修理業者への依頼を考えるかもしれません。
しかし、多くの修理業者では本体の復旧を優先するため、HDDやSSDの初期化や交換が行われることがあります。この対応ではエラーの原因を取り除けたとしても、保存されていたデータはすべて失われてしまいます。
失いたくないデータを守りたい場合は、メーカーや修理業者ではなくデータ復旧の専門業者に相談するのが確実です。デジタルデータリカバリーではデータを保ったまま、故障した機器に対応できます。以下の3つの点で多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、メーカーや修理業者ではなく当社にご相談ください。
エラー「0xc0000034」の対処法
ここではエラーの状態を改善するためのすべての対処法を紹介します。実際の操作手順も合わせて解説していきます。これらは主に軽度な論理障害を想定した対応なので、ハードウェアの物理的な損傷が疑われる場合には、早急に専門のデータ復旧業者への相談をおすすめします。
パソコンの再起動
軽度な一時的なトラブルの場合、再起動で解消する可能性があります。ただし、何度も電源を入れ直すと逆効果の場合があるため、繰り返しは控えてください。
- 電源ボタンを長押しして強制終了
- 数秒待ってから再度電源を入れる
- 1~2回の試行で改善しなければ次の方法へ
スタートアップ修復の実行
Windowsインストールメディアを使用して自動修復を行います。
- USB/DVDのインストールメディアを用意し、PCに接続
- PCをメディアから起動し、「コンピュータを修復する」を選択
- 「トラブルシューティング」→「スタートアップ修復」を選択
- 自動修復が完了するまで待機
BCDの修復コマンド実行
コマンドプロンプトを使い、手動でブート構成を再構築します。
- インストールメディアから起動し「コンピュータを修復する」→「コマンドプロンプト」
- 以下のコマンドを順に入力しEnter
bootrec /fixmbr
bootrec /fixboot
bootrec /scanos
bootrec /rebuildbcd
- 完了後にexitで終了し、再起動
ディスクエラーのチェック
HDD/SSDに不良セクタがあると、起動処理が中断されることがあります。
- コマンドプロンプトを起動
chkdsk C: /f /r /x
と入力しEnter- 必要に応じて再起動後にチェックが実行されます
Windowsのリフレッシュまたは初期化
他の手段で回復できない場合、リフレッシュ(初期化)を検討します。データ保持は可能ですがアプリや設定は消去されます。
- インストールメディアから「トラブルシューティング」へ
- 「このPCを初期状態に戻す」を選択
- 「個人ファイルを保持する」を選択
- 画面の案内に従い進める
ただし、この方法を実行すると、保存されているすべてのデータが削除されてしまいます。消したくない大切なデータが残っている場合は、無理に操作を続けるのではなく、データ復旧の専門業者に相談することが安全です。
何度か試みても復旧できなかった場合、データを取り戻す可能性は低くなります。データを取り出せる確率が高く、最も安全な方法は、データ復旧業者に依頼することです。
デジタルデータリカバリーでは、他社で「復旧不可能」とされた機器でも、7,300件以上のご相談(※1)を受け、多くのデータを復旧してきました。復旧は試行を重ねるほど難易度が上がるため、初めから高い技術と設備を持つ当社にご相談いただくことが大切です。一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※2)の高い実績を誇り、初期診断・お見積りは無料、24時間365日対応していますので、お気軽にお問い合わせください。
※1:算出期間:2016年6月1日~
※2:内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難な機器の復旧事例が多いのか
デジタルデータリカバリーはこれまで数々の機器の復旧に成功してきました。パソコンの復旧事例が多いのには、理由があります。
業界トップクラスの実績

私たちデジタルデータリカバリーは、14年連続で国内売上No.1(※1)。累計46万件以上(※2)の相談実績をもとに、あらゆるデータトラブルと向き合ってきました。
「データが戻ってくるかどうかは、最初の診断で決まる」
そう言っても過言ではありません。
最大の強みは、その“症例データの蓄積数”。
すべての相談内容を電子カルテのように管理し、障害のパターンと復旧手法を社内でデータ化。
これにより、問題の切り分けが圧倒的に早くなり、対応スピードと成功率の向上につながっています。
その結果、48時間以内に対応を完了した件数は全体の約80%。
一部復旧を含む復旧件数割合は91.5%(※3)と、業界でも高水準の成果を出し続けています。
国内最高峰の復旧設備

復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます:
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
- 精密な環境での復旧作業(専用クリーンルーム完備)
これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと、 第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(集計期間:2007年~2020年)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:2023年10月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
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