LinkStationの赤ランプが点滅している場合は、通常、デバイスに何らかの深刻な障害が発生していることを示しています。適切に対処しなければ、データ消失といったさらなるトラブルにつながる可能性があるため、慎重かつ迅速な対応が求められます。
この記事では、LinkStationで短く3回点滅し、ループするときの対処法をご紹介します。
目次
LinkStationで赤ランプが3回点滅し、ループする原因
LinkStationで赤ランプが点滅する原因として、物理障害により、内蔵HDDが正常に機能していないか、基盤(RTC CHIP)に異常が発生していると考えられます。
物理障害とは、NAS本体の内蔵HDDに物理的な損傷や故障が発生することによって引き起こされる障害です。
TeraStation・LinkStationにアクセスできない原因と対処法は下記でも解説しています。
物理障害の主な原因は次の通りです。
- 外部からの物理的な衝撃(落下や転倒、強い衝撃や振動)
- 経年劣化(部品の摩耗や劣化)
- 不良セクタの大量発生
- 停電・落雷・大雪・暴風雨・台風・地震などの自然災害
- 冷却ファンの故障、夏場の高温環境
- 長期間の放置
物理障害では赤ランプが点滅するだけでなく、「異音や異臭がする」「ファイルやフォルダが開けない」「読み書きのスピードが遅くなる」などの症状が発生します。
同時にHDDが故障するなどしてRAIDが崩壊している場合、自力での復旧は困難のため、データ復旧業者に依頼することをおすすめします。
物理障害は自力で対応できない
物理障害の復旧作業には「クリーンルーム」という専用の設備が必要です。
物理障害が疑われるHDDのデータ復旧を考えている方は、技術力の高いデータ復旧業者を見極めて依頼しましょう。
物理障害はユーザー自身での対応が不可能であり、データを取り出したいなら、専門業者に相談しなければなりません。しかし業者の中にはクリーンルームを持っていない業者や、個人で試せるデータ復元ソフトにかけているだけの業者も存在します。
当社では、経験豊富な技術者が機器を開けずに初期診断を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、50万件以上の相談経験(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
国内最大級のデータ復旧ラボを所有するデジタルデータリカバリーでは手術室レベルに清潔な防塵設備「クリーンルーム」と7,000台以上のHDDドナーを備え、迅速な復旧を可能にしています。
LinkStationが赤点滅する意味とは?
LinkStationのステータスランプが赤色に点滅している場合、点滅回数にかかわらず深刻なエラーが発生している状態です。自力では対応できないハードウェアのトラブルが起きている場合が多く、LinkStationが赤点滅になった場合は、慌てずに電源をオフにしましょう。
しかし、早急に対処しないと重大なトラブルにつながる可能性が高く、迅速な対応を求められます。このとき自力で修復やデータ復旧を試みることは絶対にしないでください。
最悪の場合、通電するだけでデータ領域に傷が付き、機器・データとも破壊される恐れがあります。データが必要なのであれば、速やかに電源を落として専門業者へ相談しましょう。
私たちデジタルデータリカバリーは、全RAIDレベル、全ファイルシステムに対応しており、突然のRAID故障に素早く対応しています。市販のソフトウェアでは対応していないRAID構成に関しても、独自ツールを使用して対応することが可能です。
法人向けデータ復旧サービスをお探しの方へ
法人のお客様では、社内サーバやRAID構成のストレージ、業務用PCや外付けHDDといった社内のデータ環境でトラブルが起きると、単なるデータ損失だけでなく、業務停止や情報漏えいリスクにつながるおそれがあります。
「自分で試してよいのか」「どのタイミングで専門業者に相談すべきか」判断に迷われる法人ご担当者様も少なくありません。当社では、法人専任のアドバイザーが状況を伺い、最適な復旧プランをご案内します。
サーバやNASなど機器を社外に持ち出せない場合は、専門エンジニアによる出張訪問での診断・復旧にも対応しています。セキュリティ体制や復旧事例、よくある質問は、以下の法人向け専用ページにまとめています。業務データの復旧でお困りの際は、こちらもあわせてご覧ください。
どのような業者を選ぶかは、目的ごとに大きく変わる
NASが故障した場合、どのような業者を選ぶかは、目的ごとに大きく変わってきます。パソコンの起動を優先する場合は「修理」を、保存されているデータを優先する場合は「データ復旧」を行いましょう。
ここでは「修理」と「データ復旧」の違いをそれぞれ詳しく解説します。
データが不要な場合:メーカーの修理・交換サービスを利用する
HDDの平均的な耐用年数は、 3~5年です。お使いのNASに不具合が発生した場合、保証期間内であれば、無償で修理や交換を受けることができる場合があります。ただしメーカー・修理業者は機器を「起動させること」を目的としています。
そのため、修理・交換を行うと、内部のデータは原則として失われます。あくまで修理は、機器の動作を復旧するのが目的で、データ復旧は念頭に置かれていません。
必要なデータがある場合は、メーカーに修理依頼を出す前に、データ復旧の専門業者に依頼しましょう。
データが必要な場合:データ復旧業者を利用する
データ復旧業者は、壊れた機器からデータを取り出すことを主な目的として活動しています。データ復旧の専門家は、故障の原因を正確に特定し、自力で起動や修復ができない機器からもデータを取り出すことが可能です。
しかしこれらのサービスはデータの取り出しに特化しており、例えばNASやHDDを正常に起動するように修理するわけではありませんので、その点を理解しておくことが重要です。
データの要不要に応じて業者を選ぶ
目的が不明瞭な状態でそのまま家電量販店やメーカーに対応を依頼すると、HDDが交換され、データを失ってしまう恐れがあります。データ復旧は一度限りのチャンスです。データが必要な場合は、データ復旧の専門業者に相談するようにしましょう。
ただし、業者によって技術力が大きく異なり、復旧率にも違いがあります。故障した機器のデータ復旧において最適と思われる専門業者を選んで依頼することをおすすめします。
国内最大級のデータ復旧ラボを所有するデジタルデータリカバリーでは手術室レベルに清潔な防塵設備「クリーンルーム」と7,000台以上のHDDドナーを備え、迅速な復旧を可能にしています。お電話頂ければ、専門のデータ復旧アドバイザーがお客様の状況を伺い、考えられる症状や復旧の可能性、概算のお見積もりと 復旧期間をご案内いたします。
LinkStation復旧時の注意点
LinkStation復旧時は以下の3点に気をつけましょう。
電源はオフのまま保管する

壊れた原因を突き止めようとして何度も電源をつけたり消したりを繰り返すのは大変危険です。
NAS・サーバーの内部にあるハードディスク内ではデータを記録するディスクが高速で回転しており、このディスクに異常や傷がある場合、何度も起動することで破損箇所が拡大してしまいます。通電し続けると症状が悪化する可能性が高いため電源はオフのまま保管してください。
リビルド(再構築)をしない
リビルドとはNAS・サーバーに組まれているRAIDの再構築のことです。一般的には破損したHDD(ハードディスク)やSSDのデータをもとに戻す作業と知られていますが、安易にリビルドを行ってはいけません。
リビルド最中に、別のHDDにも障害が併発してしまう可能性があるからです。その結果リビルドは失敗となり、本来書き換えられるはずのデータ領域に別データが上書きされ、データ復旧・復元が困難となってしまいます。
ストレージの抜き差し・取り外しをしない
NASにアクセスできない場合、「HDDを直接パソコンにつないでデータを救出しよう」と考えるかもしれません。しかし、RAID構成のHDDは、Linuxの標準的なファイルシステム・EXT3を採用しており、そもそもフォーマットが一般的なパソコンとは異なります。
そのため、NASに組まれたストレージを、外付けHDDのように、パソコンにつなげたり、あるいは通電した状態で抜き差し・取り外しを繰り返したりすると、RAIDが崩壊しやすく、NASに組まれていたデータがばらばらに散らばってしまいます。HDDの抜き差し・交換する行為はデータを失うリスクを高めてしまうため、行わないようにしてください。
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難な機器の復旧事例が多いのか
デジタルデータリカバリーはこれまで数々の復旧に成功してきました。復旧事例が多いのには、理由があります。
業界トップクラスの実績
私たちデジタルデータリカバリーは、17年連続で国内売上No.1(※1)。累計50万件以上(※2)の相談実績をもとに、あらゆるデータトラブルと向き合ってきました。
「データが戻ってくるかどうかは、最初の診断で決まる」
そう言っても過言ではありません。
最大の強みは、その“症例データの蓄積数”。
すべての相談内容を電子カルテのように管理し、障害のパターンと復旧手法を社内でデータ化。
これにより、問題の切り分けが圧倒的に早くなり、対応スピードと成功率の向上につながっています。
その結果、48時間以内に対応を完了した件数は全体の約80%。
一部復旧を含む復旧件数割合は92.6%(※3)と、業界でも高水準の成果を出し続けています。
国内最高峰の復旧設備
復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます:
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
- 精密な環境での復旧作業(専用クリーンルーム完備)
これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数8,000件超(※4)」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
相談から初期診断まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数50万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを提供し、その売上が総売上の50%以上を占める企業のこと ※第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(算出期間:2007年~2023年)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。
※4:算出期間:2016年6月1日~
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人

デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計ご相談件数50万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。











































