データを共有するには便利なNASですが、ネットワークや機器にトラブルが発生すると、突然アクセスできなくなってしまうこともあります。
この記事では、Buffalo製のNASにアクセスできないときの対処法をお伝えします。
Buffalo製のNASに「LinkStation」と「TeraStation」があります。TeraStationの方が値段が高い分、LinkStationよりも壊れにくく、処理速度が速いです。 またTeraStationでは、簡単に内蔵HDDを取り出せないように、セキュリティ用のカギが付いており、主に法人向けに販売されています。
目次
突然訪れるNASの故障
NASとは、ネットワーク上で複数のパソコン(Windows・Mac)や、スマートフォン・タブレットから気軽にアクセスできる、外付けのハードディスク(HDD)です。
NASの故障は突然起こりうることです。例えば次のようなケースが考えられます。
- 地震や停電によってデータ書き込み途中で接続が切れてしまい、リビルド崩壊などのデータ破損が起こる
- 経年劣化によって内部のHDDに物理障害が発生する(HDDの寿命は約5年)
- 衝撃など外的要因によって内部の部品が破損している
- ランサムウェアに感染して内部のデータがすべて暗号化されてしまう[efn_note]NASは、マルウェア感染やランサムウェア(身代金ウイルス)など、常にサイバー攻撃の脅威に晒されています[/efn_note]
このようにNAS故障時は、一台のHDDだけでなく他のドライブにも異常があった場合、HDDを交換してもデータがもとに戻るどころか、最悪の場合、データは完全に消失します。通電せず、ただちに使用を中止し、適切な対処方法をとりましょう。
NAS故障時はリビルド崩壊にご注意
HDDの交換・入れ替えはリビルド崩壊につながります。 例えば、HDDを取り出して単体でPCにつなぐと、情報が上書きされて、データ復旧の難易度があがってしまう恐れがあります。
BuffaloのNASにアクセスできない症状と対処法
NAS(LinkStation・TeraStation)の共有フォルダにアクセスできなくなったら、NAS本体だけでなく、LANケーブル・アクセスポイント・スイッチングハブ・端末などに問題がある可能性もあります。
NASにアクセスできない時の、よくある症状は以下です。
エラーが表示される場合はNAS(LinkStation・TeraStation)に問題がある
NAS(LinkStation・TeraStation)は、エラーが発生すると、電源ランプで知らせる機能を搭載しています。共有フォルダにアクセスできないときは、まず電源ランプを確認しましょう。
※一部のモデルでは、電源ランプ以外に、ファンクションランプ・INFO/ERRORランプ・LINK/ACTランプ・ACアダプターランプ等によって状態の確認を行います。
液晶パネルにエラーコードが表示される
NASで「ファームウェア異常」「HDDの異常」「RAIDコントローラーの不具合」などのエラー発生時、液晶パネルにエラーコードが表示されます。
ファームウェアとは、製品の動作を制御するシステムです。データの読み書き途中で通信が途絶えるなど、NASの更新に失敗することが原因で、ファームウェアに異常が発生します。このケースでは、最新版のファームウェアにアップデートすることで、解消する場合があります。
ただし、HDDの異常/RAIDコントローラーの不具合の場合は、HDD本体が物理的・論理的に破損している状態です。万が一複数のHDDが破損している場合、データの安全性が確保できず、データが消失してしまう恐れがあります。障害の原因を切り分けることは難しいため、データを取り出したい場合は、早急にデータ復旧の専門業者に問い合わせましょう。
全てのパソコンから共有フォルダにアクセスできない
電源ランプが点灯・点滅していない場合
電源ランプが点灯・点滅していない場合、NASの電源がオフになっている可能性があります。電源ボタンを押してNASを起動してください。
電源ボタンを押しても起動しない場合は、念のため、電源ケーブルがコンセントに正しく接続されているか確認しましょう。
LANケーブルが抜けている可能性があります。またLANケーブルが、断線している可能性もありますので、別のLANケーブルと一度交換してみましょう。
電源ランプは正常に点灯するがアクセスできない
電源ランプが正常に点灯している場合は、NASが正しく起動している状態です。しかし正常に起動していても、何らかの理由でネットワークに接続できないことがあります。
このような場合は電源をオフにして、再度起動し直すことで、解決できる可能性があります。
起動し直しても解決できないときは、LANケーブルが原因だったという事もあります。
LANケーブルと、念のためLinkStation、アクセスポイント、ハブ、それぞれのLAN端子を(パソコンを有線接続している場合はパソコンのLAN端子も)確認しましょう。
上記を確認しても解決できないときは、一度NASのIPアドレスを確認し、端末と同じネットワーク上に存在するかどうか確認しましょう。
アクセスポイントとは、複数の無線LAN(Wi-Fi)機能付きの端末を、有線LANに接続するための機械のこと。無線LANと有線LANを相互変換する装置であるとも言える。
特定のパソコンから共有フォルダにアクセスできない場合
特定のパソコンだけがアクセスできないときは、接続しているパソコンに問題がある可能性があります。この場合、そのパソコンを再起動することで解決できることがあります。
他にもいくつかの原因が考えられるので、設定を確認しましょう。
- 何らかの理由で、パソコンのIPアドレスが変更され、NASと同じネットワークではなくなった
- ユーザー名やパスワードが変更された
起動しない場合はNAS本体の故障が考えられる
ここまでで紹介した方法でも起動しないときは、NAS本体の故障が考えられます。
「データのバックアップはあるのでNASを使えるように修理したい」場合には、メーカー様や修理業者へ相談しましょう。
「保存してあるデータが必要で取り出したい」場合は、データ復旧の専門業者に相談しましょう。
メーカーや修理業者は、データ復旧を専門に行っていません。修理とデータ復旧は全く異なる技術が必要になるため、データ復旧の専門業者の方が高い復旧率があります。大切なデータだからこそ、専門家に相談することを強くオススメします。
データが必要ならデータ復旧の専門業者へ相談する
復旧~納品までの流れ
最短当日復旧!まずはご相談ください
当社では、初期診断は最短5分、ご依頼いただいた機器の約8割が48時間以内に復旧完了しています。ご相談・初期診断・お見積りまで無料でご案内しています。
また、過去41万件以上のご相談実績から算出されるデータベースを基に、機器や症状ごとに配置された専門のエンジニアが最先端設備と技術力を駆使して正確な診断と復旧作業を行います。大切なデータ、業務にかかわる重要なデータを復旧させたい場合はご気軽にご相談ください。
対応メーカー例
NAS/サーバー 復元対応メーカー表
- Buffalo
- I-O Data
- DELL
- hp
- IBM
- NEC
- FUJITSU
- Logitec
- QNAP
- HITACHI
- Lacie
- TOSHIBA
- Western Digital
- Seagate
- Apple
- corega
- Sony
- NETGEAR
- COMPAQ
- Epson Direct
- SAMSUNG
- CENTURY
- Thecus
- PROMISE
- ASUS
- Lenovo
- センチュリー
- Acer
- Epson
- CineRAID (シネレイド)
- D-RINK
- DATA TALE
- プリンストン
- asi
- G-Technology
- iomega
※その他各種メーカーにも対応しております。現状弊社で対応できないメーカーはございません。お気軽にお問い合わせください。
画像・動画・Excelファイルなど、拡張子がつくものは全て対応しております。
※その他メーカー・ファイルも対応可能です。詳しくはお電話でお問い合わせください。
データ復旧の料金について
データ復旧費用は4つの要素で決まります
-
1総ディスク容量
どれくらいの大きさか?
-
2故障箇所
どこが壊れているか?
-
3難易度
どれくらい壊れている?
-
4工程数
復旧にかかる期間は?
-
1総ディスク容量
どれくらいの大きさか?
-
2故障箇所
どこが壊れているか?
-
3難易度
どれくらい壊れている?
-
4工程数
復旧にかかる期間は?
お電話いただければ、専門のアドバイザーがお客様の状況を伺い、概算のお見積もりと復旧期間をお電話にてお伝えいたします。その後、無料初期診断(お見積もり)のご案内を差し上げることもできますので、金額面についてもお電話にてご相談ください。
データ復旧料金の目安
500GB未満 | 5,000円〜 |
---|---|
500GB以上 | 10,000円〜 |
1TB以上 | 20,000円〜 |
2TB以上 | 30,000円〜 |
※こちらに掲載されている金額は、あくまで総ディスク容量を元にした目安の金額です。 障害内容により、金額が異なりますので、まずはお電話にてご確認ください。
当社復旧費用のおすすめポイント
復旧料金は、診断結果に基づいたプラン(成功報酬制あり)をご提示いたします
当社では、機器の障害状況を診断させていただき、プランをご提示いたします。
成功報酬制プランにおける「復旧成功の定義データ」は、お客様の希望に合わせて設定が可能です。
ご相談・初期診断・見積まで無料で承りますので、お気軽に無料診断・見積サービスをご活用ください。
※症状により、復旧の可否にかかわらず作業費を頂戴する場合がございます。作業費が発生する可能性がある障害に関しては、事前にお客様に状況をお伝えした上で、作業費を発生させて復旧作業に着手するか、そのまま復旧作業に着手せず機器をご返却するかをご判断いただきます。
弊社の独断で復旧作業を遂行し、作業費を請求する事はございませんのでご安心ください。
ご不明な点に関してはお手数ですが、都度担当までお問合せください。
復旧できたデータは全て納品
成功定義データだけでなく、復旧できたデータは追加料金無しで全てご納品いたします。
お見積もり後に追加で作業料を請求することはありません
お見積もり後に追加で作業料金を請求することはありません。復旧の度合いにより、お見積もりから減額される事はあっても高くなる事はございませんのでご安心ください。
※納品用メディアのご購入やその他追加サービスへのご加入については別途料金が発生いたします。
お客様に合った支払い方法が選択可能
クレジットカード・銀行振込・現金支払いに加え、請求書支払い・保険支払い・公費でのお支払い・商社を介してのお支払い等、対応が可能です。ご成約時にお申し出下さい。
官公庁、国立大学法人、上場企業
多くのお客様にご利用いただきました
※ 掲載の許可を得た法人様の一部を紹介させていただいております。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数41万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。