- データ復旧.com
- > 3分自己診断
- > 自己診断:パソコン編
- > 【HDDリカバリー】手順・注意点・データ取り出し方法を解説
【HDDリカバリー】手順・注意点・データ取り出し方法を解説

PCを長年使っていると、突然起動しなくなったり、頻繁にフリーズするようになるといったトラブルが増えてきます。
そういった時の対処法の1つがHDDリカバリーですが、トラブルの原因によってはリカバリーの作業によってデータを全て失ってしまう可能性があります。
そのような事態を避けるため、今回の記事では、HDDのリカバリーの手順とリスク、その解決策についてご紹介します。
目次
1.HDDリカバリーとは?
PCに不具合が起こった時にHDDのリカバリーを試そうと考える方もいるでしょう。まずはじめに、HDDリカバリーとはそもそも何なのかを説明します。
HDDリカバリー=PC初期化のこと
HDDリカバリーとは、PCに内蔵されているHDD(ハードディスク)の中に用意されているリカバリー領域を利用して、PCを初期化する(工場出荷状態に戻す)ことです。
※NEC製のPCでは、「リカバリー領域」ではなく「再セットアップ領域」と呼ばれています。
古い型のPCにはHDDリカバリー領域がないものもあるため、付属のリカバリーディスク(光学ドライブ)を利用するか、自分でリカバリーディスクを作成する必要があります。
初期化するということは、購入後にインストールしたアプリケーションや保存データは全て消えてしまうということです。
そのため、通常リカバリを実行するときは、事前に大切なデータのバックアップをとっておく必要があります。
解決できる可能性がある症状
トラブルの原因がOSや特定のアプリケーションによるものであれば、HDDリカバリーによって問題が解決する可能性があります。
具体的には、
・OS障害によるフリーズ、動作が重い
・特定のアプリのプログラムで動作に問題が出ている
といった症状があげられます。
ただし、OS障害やアプリが原因ではなく、HDD自体が物理的に破損して不具合が生じているなどの場合は、かえって症状が悪化してデータをすべて失ってしまうリスクがあるため注意が必要です。
2. HDDリカバリーを行うときの注意点
HDDのリカバリーを行うときの注意点は3つあります。
バックアップがないソフト・データは全て消える
バックアップがないソフト・データは全て消える

HDDのリカバリーをするとPCが工場出荷状態に戻るため、バックアップをとっていないソフトやデータは全て消えてしまいます。つまり、購入後に自分でWordソフトをインストールしてファイルを作成・保存していた場合は、個別のファイルだけでなくWordソフトそのものも全て消去されるということです。
必要なソフトやデータがあれば事前にバックアップをとっておくようにしてください。
もし、急にPCが起動しなくなった・フリーズした等の理由でバックアップをとれなかった場合は、データ復旧を試すことで、データを取り出せる場合があります。
長時間かかるため余裕をもって時間確保する
長時間かかるため余裕をもって時間確保する

HDDのリカバリーには、最低でも数時間、長ければ半日ほどかかることがあります。その間はPCを操作することができないため、リカバリーを実行する際は時間に余裕をもって始めるようにしてください。
また、途中でPCの充電が切れてリカバリーが中断されてしまうと、より深刻なトラブルにつながる可能性があります。そのようなリスクを避けるため、リカバリーを実行するときには必ずACアダプタを使用してください。
かえって症状が悪化する可能性がある
かえって症状が悪化する可能性がある

前述したように、HDDリカバリーによって改善できる症状は、あくまでもソフトウェアの動作不良が原因のものに限られます。
HDD自体の物理的な損傷によって不具合が起こっている場合は、PCを起動しているだけで症状が悪化してしまいます。そのため、PCの全てのデータをスキャン・削除してOSを再インストールするHDDリカバリーを実行すれば、致命的な損傷につながる危険性もあるのです。安易にHDDリカバリーを実行するのは避け、まずは症状の原因を確認してください。
ご自身でHDDリカバリーを行うことが不安であったり、HDDに大切なデータが保存されていてデータを取り出したい方はデータ取り出したいときの注意点もご確認ください
3.HDDリカバリーの手順
HDDのリカバリー領域を利用する方法と、リカバリーディスクを利用する方法をそれぞれ説明していきます。
HDDのリカバリー領域を利用する方法
HDDのリカバリー領域を利用する方法
内蔵HDDのリカバリー領域を利用する方法は、メーカー・OSによって異なります。正確な手順は取扱説明書やメーカーのHP等を確認してください。
ここでは、代表的なWindows8/8.1/10での手順を紹介します。
1.ACアダプタを接続します。アプリを全て終了します。PCの設定からインターネット接続・スクリーンセーバー・スリープ機能を全てOFFにします。外付けHDD、USB、SDカードなどは全て抜いておきます。
2.スタート画面から[設定]→[更新とセキュリティ]→[回復]をクリックします。

4.目的に合わせて「個人用ファイルを保持する」「すべて削除する」を選択します。

※すべて削除する…ほぼ完全に工場出荷状態に戻ります。OSやドライバー、アプリだけでなく、個人用ファイルも含めて全てのデータが削除されます。
リカバリーディスクを使用する方法
リカバリーディスクを使用する方法
古い型のPCなどではHDDにリカバリー領域がないものもあります。その場合は、あらかじめ作成しておいたリカバリーディスクを利用します。
リカバリーディスクに使用できるメディアはUSB、CD-R、DVD-R、BD-Rなどがあります。オススメはUSB(32GB以上の容量があるもの)です。
USBをオススメする理由として、どの型のPCでもほぼ確実に対応しているという点があります。CD-R、DVD-Rなどの光学ドライブは対応していないPCもありますし、USBはコンパクトに収容できるというメリットもあります。
1.リカバリーディスクを接続してPCの電源を入れます。
2.「オプションの選択」という画面の[トラブルシューティング]をクリックします。
3.[詳細オプション]→[このPCを初期状態に戻す]をクリックして、目的に合わせて「個人用ファイルを保持する」「すべて削除する」を選択します。
リカバリーディスクを作成するのは、PC購入後すぐが望ましいです。 なお、USBでリカバリーディスクを作成すると、保存されていた個人データは自動的に削除されてしまいます。USB内に必要なデータがある場合は事前に他の場所に移動させてから作業を行いましょう。
1.ACアダプタを接続します。アプリを全て終了します。PCの設定からインターネット接続・スクリーンセーバー・スリープ機能を全てOFFにします。外付けHDD、USB、SDカードなどは全て抜いておきます。
2.[Windowsメニュー]を開き、[コントロールパネル]を検索して開きます。
3.[システムとセキュリティ]→[管理ツール]→[回復ドライブ]をクリックします。
4.「システムファイルを回復ドライブにバックアップします」という項目にチェックを入れて[次へ]をクリックします。
5.PCにUSBを差し、「使用可能なドライブ」に表示されたら[次へ]をクリックします。
6.しばらく待ち、「回復ドライブの準備ができました」と表示されたら[完了]をクリックします。これで作成完了です。
修理業者へ依頼する
修理業者へ依頼する
ただし、リカバリー作業を自分で行うときと同様に、修理に出すとデータは全て消えてしまいます。
中のデータを取り出したい場合は、データ復旧の専門業者へ依頼することも検討してください。
4.HDDリカバリーができない原因
PCが不具合を起こす原因3種類
PCが不具合を起こす原因3種類
・筐体不良
・論理障害
・物理障害
このうち、リカバリーで直せるのは「論理障害」のうち、軽いソフトウェア障害などに限られます。それ以外の原因で症状が起こっている場合は、リカバリーしても直らないということが起こります。
データ取り出したいときの注意点
データ取り出したいときの注意点
データを取り出したいとき、守っていただきたいのは以下の2点です。
・通電しない
・初期化しない
トラブル発生初期は簡単にデータ復旧できることが多いのですが、むやみに作業や通電を続けるとデータ障害が進行してより復旧が難しくなります。
データ復旧の成功率は障害発生後の作業時間や対処法などで大幅に変わるため、上記の2点は守るようにしてください。

5.PCからデータを取り出す方法
復元ソフトを使用する
復元ソフトを使用する
データ復元ソフトを使えば、軽度の論理障害の場合はご自身で手軽に復元することができます。
しかし、重度の論理障害だったり、経年劣化をふくむ物理障害が発生していた場合はデータ復元ソフトでの復元はできません。
HDDのリカバリー作業と同様、もし物理障害が発生していた場合は復元ソフトの使用で逆に症状が悪化するリスクがあるため、注意してください。
復元ソフトを使用する場合は、事前に障害の程度を見極めなければなりません。ご自身での判断が不安な場合は、ソフトの使用を控えましょう。
データ復旧業者を利用する
データ復旧業者を利用する
データ復旧の専門業者は、HDDやSSDに保存されたデータを復旧する専門家です。業者であれば高度の論理障害や物理障害であっても対応してくれるので安心です。
しかし、復旧依頼前にもかかわらず初期診断・見積りの時点で、費用を請求する業者もあるため、業者選定時には注意しましょう。
デジタルデータリカバリーでは、お電話またはメールでお問合せいただくと、弊社のデータ復旧アドバイザーが、簡易診断と対応方法について、無料でご案内いたします。また、機器別の専門のエンジニアによる無料初期診断を行っているので、お気軽にご相談ください。
データ復旧サービスの流れや料金については下記からご確認ください。
【初めての方へ】データ復旧サービスについて詳しくご紹介
【サービスの流れ】どこまで無料? 復旧にかかる期間は? サービスの流れをご紹介
【料金について】データ復旧にかかる費用やお支払方法について
【交通アクセス】お持込み拠点へのアクセスについて
6.PCからデータを取り出す方法
データ復旧の専門業者は、HDDやSSDに保存されたデータを復旧する専門家です。業者であれば高度の論理障害や物理障害であっても対応してくれるので安心です。
しかし、復旧依頼前にもかかわらず初期診断・見積りの時点で、費用を請求する業者もあるため、業者選定時には注意しましょう。
デジタルデータリカバリーでは、お電話またはメールでお問合せいただくと、弊社のデータ復旧アドバイザーが、簡易診断と対応方法について、無料でご案内いたします。また、機器別の専門のエンジニアによる無料初期診断を行っているので、お気軽にご相談ください。
経験豊富なエンジニアの無料診断が受けられます
経験豊富なエンジニアの無料診断が受けられます
データ復旧対応OS
データ復旧対応OS

- Windows10
- Windows8.1
- Windows8
- Windows7
- WindowsVista
- WindowsXP
- Windows2000
- Microsoft Exchange Server
- Windows Server 2003
- Windows2000 Server
- WindowsNT4.0 Server
- WindowsNT3.51 Server
- macOS High Sierra
- macOS Sierra
- OS X El Capitan
- OS X Yosemite
- OS X Mavericks
- OS X Mountain Lion
- MacOS X Lion
- MacOS X 10
- MacOS 9
- MacOS 8
- MacOS X Server

- Debian
- Ubuntu
- Red Hat Enterprise
- CentOS
- Fedora
- Mandriva
- Vine
- SUSE
- Solaris
- SCO
- AIX
- HP-UX
- IRIX
- BSD
- Linux
- SUSE Linux
- RedHat Enterprise Linux EL
- RedHat Enterprise Linux AS
- RedHat Linux AS
- Solaris
- AIX
- HP-UX
- SCO UnixWare
- Caldera Open Unix
- 各種BSDシリーズ
- その他UNIXシリーズ