突然Windowsにエラーコードが表示され、どう対処すべきか迷ったことはありませんか?数字や16進数の羅列は一見難しく感じますが、実はトラブルの内容を知る大きな手掛かりになります。
- アクセス拒否や権限不足によるエラー
- パラメータや引数が不正な場合のエラー
- デバイスやファイルシステムの異常を示すエラー
こうしたコードはMicrosoftが体系化しており、番号ごとに意味が定義されています。誤った対処でシステム障害を悪化させるリスクもあるため注意が必要です。
この記事では、代表的なエラーコードとその意味を整理し、原因を調べる基本的な視点を紹介します。
もしエラーに伴って大切なデータが失われた場合は、私たちデジタルデータリカバリーにご相談ください。相談から初期診断まで24時間365日体制で無料でご案内しています。
目次
Windowsのエラーコードの種類
Windowsのエラーコードは、システムやアプリケーションの問題を識別するために使用されるコードで、通常16進数で表記されます。エラーの種類によって、主に以下の3つの形式に分類されます。
Win32エラーコード
Win32エラーコードは、パソコンのプログラムやアプリが「直接的な問題」を伝えるときに使います。たとえば「ファイルが見つからない」「アクセスが拒否された」など。
Win32エラーコードは、Windows API(アプリがWindowsの機能を使うための命令セット)で使われる、OSレベルの具体的なエラーを示す整数値です。HRESULTとは違って、エラーそのものを「そのままの整数」で表します。
主なWin32エラーコードの例:
- 5(ERROR_ACCESS_DENIED):アクセスが拒否されました
- 87(ERROR_INVALID_PARAMETER):パラメータが無効です
- 267(ERROR_DIRECTORY):ディレクトリ名が無効です
これらのエラーは、「Win32 Error Codes」のリストから詳細を確認できます。
HRESULT
HRESULTは、アプリやソフト、Windowsのシステムが「詳しく整った形」で問題を伝えるときに使います。特にCOMやWindowsの内部通信で使われます。
32ビットの数値(16進数)で構成されており、処理が成功したのか、失敗したのか、その理由は何かを示します。
HRESULTの構造
- 最下位ビット(Sビット):0(成功)または1(エラー)
- ビット5-15(Facilityフィールド):エラーの分類(例:ファイルシステム、RPC、Windows Updateなど)
- 上位4桁が「0x8007」の場合はWin32エラーコード
例えば、エラーコード「0x80070643」の場合:
- 0x8007:Win32エラーであることを示す
- 0643:具体的なエラー内容(インストールの失敗)
NTSTATUS
NTSTATUSは、Windowsのカーネルモードで使われるエラーコードで、ドライバやOS内部の異常を詳しく示します。HRESULTよりも申告なエラーで、重大な障害のサインとなることが多いのが特徴です。早急にデータ復旧の専門業者に相談するのをおすすめします。
NTSTATUSコードの例:
- 0xC0000005(STATUS_ACCESS_VIOLATION):アクセス違反(メモリ参照の不正)
- 0xC000009A(STATUS_INSUFFICIENT_RESOURCES):リソース不足
- 0xC0000225(STATUS_NOT_FOUND):必要なファイルが見つからない
これらのエラーは、「NTSTATUS Code Reference」から確認できます。
Windowsのエラーコードが発生する主な原因
Windowsのエラーコードが発生する場合、以下のような原因が考えられます。
Windowsアップデートの不具合
Windowsの更新プログラムが正しく適用されない場合、エラーコードが表示されることがあります。特に、ネットワーク接続の不安定さや、システムの一部が破損していると、アップデートに失敗しやすくなります。
ドライバの互換性問題
古いドライバや不適切なドライバがインストールされていると、エラーコードが表示されることがあります。特に、新しいWindowsのバージョンにアップデートした後、古いドライバが原因で互換性の問題が発生することがあります。
ソフトウェアのインストール失敗
アプリケーションをインストールしようとした際に、互換性の問題やファイルの不足が原因でエラーが発生することがあります。特に、レジストリの不具合やインストールフォルダのアクセス権限が適切でない場合に問題が起こりやすくなります。
システムファイルの破損
システムファイルは、Windowsが正常に起動・動作するために必要な基本プログラムや設定ファイルです。これらが破損すると「0xc000000d」などのエラーコードが表示され、起動や動作に支障をきたすことがあります。
原因としては、電源の強制終了やアップデート中の不具合などが多く、「起動が遅い」「エラー画面が出る」といった症状は破損のサインと考えられます。放置すると起動不能やデータアクセスの困難につながるため、異常を感じたら早めに専門業者へ相談することが重要です。
HDDやSSDの物理的な故障
「0xc000000dエラー」は、Windowsの起動に必要な情報を読み取れないときに発生します。その原因のひとつとして、OSを搭載しているHDDやSSDの物理的な故障が挙げられます。
ストレージの障害は、経年劣化による内部部品の不具合だけでなく、落下や衝撃などの外的要因でも起こります。HDDでは摩耗や損傷によって異音や読み取り不良が前兆として現れることがありますが、SSDは前触れなく突然認識されなくなるケースも少なくありません。
こうした物理障害は外見から判断が難しく、通電や再起動を繰り返すと症状を悪化させる恐れがあります。異常を感じた段階で早めに専門業者に相談し、適切な診断を受けることが重要です。
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【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク

「Windowsでエラーがよく出る」――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
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Windowsのエラーコードが発生した場合の対処法
Windowsのエラーコードが発生した場合、以下の方法で解決できる可能性があります。
Windowsアップデートを再試行する
Windows Updateの適用に失敗すると、システムが最新の状態にならず、不具合が発生する可能性があります。以下の手順で更新を再試行してください。
- 「設定」を開き、「更新とセキュリティ」→「Windows Update」を選択する。
- 「更新プログラムのチェック」をクリックし、最新の更新プログラムを検索する。
- 表示された更新を適用し、インストールが完了するまで待つ。
- PCを再起動し、アップデートが正常に適用されたか確認する。
もし更新が適用できない場合は、「Windows Updateのトラブルシューティングツール」を実行して問題を診断してください。
ドライバを更新する
古いドライバや互換性のないドライバが原因でエラーが発生することがあります。最新のドライバをインストールすることで問題が解決する可能性があります。
- 「デバイスマネージャー」を開く。(Windowsキー + X を押し、「デバイスマネージャー」を選択)
- 更新したいデバイス(例:グラフィックボード、ネットワークアダプタなど)を右クリックし、「ドライバーの更新」を選択する。
- 「ドライバーを自動的に検索」をクリックし、最新のドライバをインストールする。
- インストールが完了したら、PCを再起動する。
最新のドライバが見つからない場合は、デバイスメーカーの公式サイトからドライバをダウンロードして手動でインストールしてください。
エラーコードを公式ドキュメントで確認する
Windowsのエラーコードは、マイクロソフトの公式ドキュメントで詳しく説明されています。エラーの原因を特定し、適切な対処法を見つけるために、以下の方法でエラーコードを確認してください。
システムファイルチェッカー(SFC)を実行する
Windowsのシステムファイルが破損すると、正常に動作しなくなることがあります。SFC(System File Checker)を実行すると、破損したファイルを修復できます。
- 「スタートメニュー」を開き、「cmd」と入力し、「コマンドプロンプト」を管理者として実行する。
- 「sfc /scannow」と入力し、Enterキーを押す。
- スキャンが完了するまで待ち、エラーが検出された場合は修復を実行する。
- PCを再起動し、問題が解決したか確認する。
もしSFCでエラーが修復できない場合は、「DISM」コマンドを実行してさらに詳細な修復を試すことができます。
ハードウェアの状態をチェックする
ハードウェアの不具合が原因でWindowsのエラーが発生することがあります。特に、メモリの異常が影響している可能性があるため、以下の方法でチェックを行いましょう。
- 「スタートメニュー」を開き、「Windowsメモリ診断」と入力し、ツールを開く。
- 「今すぐ再起動して問題を確認する」を選択する。
- PCが再起動し、メモリの診断が自動的に開始される。
- 診断結果が表示されたら、不具合があるか確認する
専門業者に相談する
Windowsを使用していると、エラーコードが表示されて処理が途中で止まったり、そもそも開始できなかったりすることがあります。これは、システムやファイルシステムの破損、さらには保存先HDDやSSD自体のハードウェア障害が原因となっている可能性があります。このような状況で無理に再起動や修復を繰り返すと、データが上書きされて消失したり、障害が悪化したりするリスクが高まります。大切なデータを守るためには、早めに専門的な診断と対応を受けることが重要です。
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よくある質問
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。