micro（マイクロ）SDカードで、「データの読み書きができない」「認識しない」といった症状が発生していませんか？

このような不具合が改善されない場合、お使いのmicroSDカードに深刻なトラブルが生じている可能性があります。

この記事では、microSDカードでデータが読み込めなくなった場合の、原因からデータ復元方法について解説しています。

microSDカードが破損する原因

microSDカードの故障は大きく分けて「物理障害」と「論理障害」に分けられます。どちらの障害に当てはまるかで、対処法が変わってくるため、確認するようにしましょう。

論理障害

論理障害は、SDカード本体ではなく、中のデータが破損している状態です。

主な原因は次の通りです。

• データの読み書き中にSDカードを引き抜いた、強制終了した
• 誤ってデータを削除した
• フォーマットを実行した

上記の操作が原因でデータに問題が発生している場合、「ファイルが開けない」、「認識しない」といった症状が発生します。軽度な状態であれば、自力で復元できることもありますが、むやみに復旧作業を実行するとデータの上書きが発生する恐れがあります。最悪の場合、重度論理障害を引き起こし、自力でのデータ復旧もきわめて難しくなってしまいます。

「ファイルが開けない」「認識しない」といったトラブルが発生し、もっとも安全かつ確実にデータを取り出した場合、無理に復旧作業を行わず、データ復旧業者に相談することをおすすめします。

microSDカードが認識しない場合はこちら

物理障害

物理障害は、microSDカード自体が物理的に故障している状態を指します。

主な原因は次の通りです。

• 折れた、割れた
• 水没や落雷によるショート
• 静電気や過電圧による故障
• 経年劣化を起こしている

microSDカードは使いやすい反面、非常に折れやすい形状のため、不適切な取り外しにより破損してしまうことがあります。また、端子部分に傷が少しでも入ってしまうと、読み書きができない、認識しないなどの症状が発生します。

物理障害が発生しているmicroSDカードから、データを取り出すには、メーカー非公開の専門的知識と、高度な設備が必要になるため、個人での対応は原則として不可能です。

むやみな復旧作業は控えるようにし、重要なデータを復元したい場合は、データ復旧業者に依頼を検討しましょう。

microSDカードが折れた・破損した場合はこちら

microSDカードの障害は自己判断できないことが多い

SDカードの障害は、異音や異臭がするなどのわかりやすい症状が無く、障害を見分けるのは、非常に難しいです。

なぜなら「認識しない」「エラーメッセージが表示される」など、どちらの障害でも発生する症状が多いうえに、併発している可能性もあるからです。

障害の判断を正確に特定せず、誤った処置や復旧作業を実行すると状態が悪化し、最悪の場合は完全にデータを失います。データを復元できる可能性を上げるためにも、自己判断で終わらせず、データ復旧業者に相談するようにしましょう。

特にSDカードの復旧実績が豊富で技術力のあるデータ復旧業者であれば、ノウハウや知見が豊富で、高精度でデータ復旧を行うことが可能です。

microSDカードの復旧専門のエンジニアが在籍するデータ復旧業者はこちら

 

microSDカードからデータを復元したい場合の注意点

故障したmicroSDカードからデータを復元したい場合、以下の2点に注意しましょう。

フォーマットを実行しない

SDカードに不具合が発生した場合「フォーマットしますか？」とエラーが表示されることがありますが、実行しないようにしましょう。

フォーマットを実行すると、データにアクセスできなくなり、見れない状態になります。一度実行してしまうと、データ復旧業者でも難易度が高く、技術力を備えた業者への依頼が必要になります。

すでにフォーマットを実行している場合は、個人での復旧作業や通電を控え、専門業者に相談しましょう。また「折れ曲がっている」など、物理的に故障しているメディアは、非常に復旧難易度が高く、専門技術と経験に裏打ちされたノウハウが必要になります。

フォーマットしたmicroSDカードのデータを復元する方法はこちら

個人で無理に復元しようとしない

microSDカードからデータが消えた場合、最も重要なことは、新しくデータを上書きしないことです。完全に上書き・削除されたSDカードからデータを取り出すのは、たとえデータ復旧の専門業者であっても、高難易度の復旧作業となってしまいます。

そもそもmicroSDカードは、異音などの物理的症状が発生せず、どのような障害が発生しているかを自力で判別することは非常に難しく、また障害が併発していることも少なくありません。

重要なデータを保存している場合は、個人で無理に作業を実行し症状が悪化する前に、データ復旧業者に依頼することをおすすめします。

 

microSDカードのデータを復元したい場合の対処法

microSDカードのデータを復元するには、2つの方法があります。

データ復元ソフトを使用する

microSDカードからのデータ復元では、データ復元ソフトウェアが有効です。データ復元ソフトは、消去または損傷したファイルをスキャンし、復元することができます。

ただし、改善できるのは軽度の論理障害のみであり、データが消えてしばらく操作した重度の論理障害、物理障害には対応できません。むしろ、データが上書きするなどし、状態が悪化します。

また、データ復元ソフトを利用した復旧作業は、データの上書きが発生する可能性が非常に高く、操作に失敗した場合は状態が悪化し、最悪の場合は全てのデータを失います。

このようにデータ復元ソフトの利用はリスクを伴うため、障害の自己判断ができないものの、取り出したいデータがある場合は、データ復旧業者に相談するようにしましょう。

データ復元ソフトを利用しても状態が悪化した場合はこちら

データ復旧業者に依頼する

データを復元できる方法として、最も確率が高いのはデータ復旧業者に依頼する方法です。

データ復旧業者では、重度の障害でも対応しており、確実にデータを復旧したい場合は、まず業者に相談することをおすすめします。

ただ、データ復旧業者は、技術力やサポート体制、セキュリティ面での落差が大きく、慎重な業者選びが必要となります。料金だけでなく、復旧実績の数値を明示しているなど、信用できる業者を選定するようにしましょう。