仕事の取引先からZipファイルを受け取り、解凍した時に文字化けが発生して、ファイルの中身が全く読めない場合があります。
WindowsPCとMacPCなど、OSの異なる機器同士のやりとりで文字化けが発生することもありますが、深刻な場合はシステムエラーや、内蔵の部品が破損していることによって文字化けが発生することもあります。
Zipファイルを解凍した時に文字化けが発生しても、原因に応じて適切な対処を行うことができれば、文字化けは解消できます。
本記事では、Zipファイルを解凍して文字化けが発生する原因と対処方法について紹介します。ぜひ参考にしてください。
目次
解凍したZipファイルが文字化けするケース
Zipファイルを解凍した時に文字化けするケースは、大きく分けると4通りあります。
Zipファイルの文字コードが異なっている
文字コードとは、ひらがなや英語などの文字をコンピューターでも認識できるように対応づけた番号のことです。コンピューターは文字を数値で認識するため、文字を正しく出力するには、文字コードを使って対応する数値に一度変換する必要があります。
文字コードの種類は複数存在し、異なる文字コード同士では文字がうまく出力されません。これが文字化けの原因です。
Zipファイルは、WebサーバーOS「Linux」上で圧縮される時、文字コードは各文字に割り当てられた数字をが使用されます。
Macでは同じ「UTF-8」の文字コードが使われますが、Windowsの場合は「Shift-JIS」と呼ばれる文字コードが使用されます。したがってWindowsPC上では「UTF-8」の文字コードが使われたZipファイルは解凍したときに、文字化けして表示されます。
WindowsとMacでZipファイルをやり取りした
Zipファイルを圧縮した時のOSによって文字コードは異なります。
Windowsで圧縮した場合は、文字コードが「Shift_JIS」となり、Macで圧縮した場合は文字コードが「UTF-8」となります。送信元が別のOSのパソコンを使用している場合に多く発生します。
フォントが二重登録されている
同じフォントが一つのパソコンに複数回インストールされると文字化けが発生することがあります。これは古いバージョンのWindows10に見られ、Windowsの更新をすることで解決できることがあります。
システムロケールが日本語設定でない
システムロケール設定とは、PCを利用する国ごとに言語や日付を自動で行う設定です。
しかし、日本で使っている場合でもロケール設定が必ず言語が日本語となっているとは限りません。言語が日本語以外に設定されていると文字化けが発生する可能性があります。
以上の原因に当てはまらない場合は、パソコンのシステムや外付けHDD/SSDに障害が発生している可能性があります。この場合ツールなどを用いて自力で文字化けを修復することが困難な場合がありますので、技術力の高いデータ復旧業者まで相談しましょう。
デジタルデータリカバリーでは機器の8割が48時間以内の復旧に成功しています。仕事などでお急ぎの場合お力になれるかもしれません。お気軽にご相談ください。
解凍したZipファイルが文字化けした際の対処法
解凍したZipファイルが文字化けして表示された時に、自分で簡単に文字化けを修復できる可能性があります。
まずは次の対応を取りましょう。
WindowsUpdateを行う
1台のWindowsPCに同じフォントが複数登録されている場合、Windows10であれば、最新バージョンに更新することで解決できます。
具体的な操作は以下の通りです。
- スタートボタンをクリックする
- 「設定」を選び、クリックする
- 「更新とセキュリティ」をクリックする
- 「Windows Update」をクリックする
- アップデート情報が表示されたら、画面の指示に従ってWindows Updateを行う
Windowsのシステムロケール設定を修正する
「設定」にある「時刻と言語」より「言語と地域」を選択して、Windowsの表示する言語を日本語に変更しましょう。
具体的な操作方法は以下の通りです。
- スタートボタンを押して「設定」をクリックする
- 「地域と言語」をクリックする
- 「関連設定」にある「日付、時刻、地域の追加設定」をクリックする
- 表示されるウィンドウで「地域」を左クリックし、「管理」タブをクリックする
- 「Unicodeではないプログラムの言語」にある「システムロケールの変更」をクリック
- 「現在のシステムロケール」にある「日本語(日本)」を選択する
- 「ベータ:ワールドワイド言語で Unicode UTF-8 を使用」にチェックを入れ「OK」をクリックする
- 確認画面になったら「今すぐ再起動」をクリックする
Zipファイルを再ダウンロードする
Zipファイルのダウンロード中に停電や電源ボタンの長押しによる強制終了を行った場合は、データのダウンロードが不完全となり、文字化けが発生することがあります。
この場合は再度Zipファイルをダウンロードしましょう。
Zipファイル解凍ソフトを使用する
WindowsやMacに対応しているZipファイル解凍ソフトを使用すると、文字化けが解消できることがあります。自身のOSに対応している解凍ソフトをダウンロードしてZipファイルを解凍しましょう。
文字化け解読ツールを使う
Zipファイル解凍ソフトなどを使用しても文字化けが解消しない場合は、インターネット上に配布されている文字化け解読ツールを使用しましょう。WindowsPCの場合、「メモ帳」を使用することでファイルの文字化けを変換することが可能です。
具体的な手順は以下の通りです。
- 「スタート」の検索欄に「メモ帳」と入力し、表示されたアイコンをクリックする
- メモ帳に文字化けした文章を貼り付け、「ファイル」から「名前を付けて保存」をククリックする
- 保存画面に入ったら、下側にある「エンコード」から文字コードを設定する
- ファイル名を入れて保存する
以上の方法でも文字化けが解消しない場合は、Zipファイルのデータ破損が深刻な可能性があります。データ復旧の専門家に相談し、正確な診断に基づく適切な処置を行ってもらいましょう。
解凍したZipファイルの文字化けが直らない場合の原因
Zipファイル解凍ツールや設定変更などを行っても、ファイルの文字化けが直らない場合、以下の原因が考えられます。
システムエラーによる文字化け
「OSの異なる機器にZipファイルを送信した」「Zipファイルの送信中に強制終了を行った」「ウイルス(マルウェア)に感染した」などシステムに問題がある場合に文字化けが発生することがあります。
このようなシステムエラーが原因で発生したデータ障害を「論理障害」と呼びます。
論理障害は軽度であれば、前章で上げた「WindowsUpdate」や「設定の変更」または「市販のデータ復旧ソフト」などによって自力で解決することも可能です。
ただし、論理障害の中にはデータ復旧ソフトなどを使用しても文字化けが解消されない場合があります。この場合は個人でZipファイルのデータを修復しようとすると、データの上書きが進み、元のデータが完全に上書き消去される恐れがあります。
重要なデータの場合は、データ復旧の専門家に相談すると、豊富な復旧のノウハウや、最新の復旧ツールにより、自分でやるより確実にデータ復旧することが可能です。
ストレージの物理的な破損
パソコンの内蔵部品にはデータを記録するHDDまたはSSDが内蔵されています。このうちHDDは強い衝撃や水没、経年劣化によって物理的に破損しやすい傾向にあります。
物理的にHDD/SSDといったストレージが破損することで発生したデータ障害を「物理障害」と呼び、以下の症状が現れます。
- データの文字化け
- ファイル・データが機器上で認識されない
- データの読み書きができなくなる
- エラーメッセージが表示される
- パソコンなどの動作が重くなり、頻繁にフリーズする
- 「カチカチ」「カッカッ」といった異音がする
- 焦げたような異臭がする
もしもZipファイルに文字化けが発生する以外に以上のような症状が発生したら注意しましょう。特に異音や異臭、頻繁なフリーズはパソコンの内部ストレージなどが破損し、放置するとデータが消えてしまう場合もあります。
なおパソコンに内蔵SSDしか搭載されていない場合は、物理障害が発生しても異音や異臭がしないため、気づいたときには症状が進行しているケースもあります。
ストレージの物理的な破損は個人で解決できない
物理的に破損したストレージ(HDD/SSD)で「安全かつ最速でデータを復旧したい」場合、自力で対処せず、信頼できるデータ復旧サービスに相談することをおすすめします。
物理障害を起こしたHDD/SSDから修復を行うには、精密機器を安全に復旧する高度な専門の設備や、膨大なデータ復旧件数に裏打ちされた高度な解析技術が必要となります。
たとえばHDDは、わずかなチリが付着するだけで読み書きが不可能になるため、開封・部品交換するためのクリーンルームが必要です。また、SSDでもファームウェアの解析を行う専門設備が必要です。
ただし、お持ちの機器がデータ復旧できるか、料金はいくらかかるのか、すぐに復旧できるのかなどの判断はデータ復旧業者に相談しなければわかりません。
データ復旧を検討しているのであれば、まずは相談してみることをおすすめします。
私たちデジタルデータリカバリーでは「電話」および「メール」とあわせて、24時間365日相談を受け付けています。また無料初期診断も受け付けており、専門家がハードウェアやソフトウェアの問題を診断し、最適な解決策を提案することが可能です。
解凍したZipファイルの文字化けが直らない場合はデータ復旧業者に相談
PCの中に失いたくない大切なデータがあれば、データ復旧の専門業者に相談することを強くおすすめします。データ復旧業者では、復元ソフトでは対応できない物理障害や、重度の論理障害からのデータ復元・復旧が可能です。
これまでの対処方法は、ごく「軽度の論理障害」しか対応できず、「中高度の論理障害」あるいは「経年劣化を含む物理障害」には対応できませんでした。
データ復旧業者では、PCに発生している症状を元にエンジニアによる正確な初期診断を行い、故障原因の特定が可能です。プロが対応するため、データ復旧に失敗するリスクを抑えることができます。
デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで、無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
はじめてのデータ復旧業者は【技術力の高さ】で選ぶ
データトラブルの際、一番頼りになるのがデータ復旧業者です。しかし、初めてデータ復旧業者に依頼するとなると、どこに依頼したらいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
データ復旧業者を選ぶときの最大のポイントは、【技術力の高さ】です。
データ復旧は手術と同様、何度もできるものではありません。失敗してもやり直しがきくものではなく、繰り返すたびに復旧率が下がっていくので、最初の対応が復旧率を握るカギとなります。もし絶対に取り戻したい大切なデータがあれば、確かな技術力を持つ業者に依頼すべきでしょう。
技術力が高いデータ復旧業者を選ぶ3つのポイント
全国100社以上あるといわれるデータ復旧業者の中で技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントを解説します。おさえておくべきポイントはこちらです。
- POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
- POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
- POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
POINT:1 復旧実績や復旧率が数字で明記されている
復旧実績や復旧率は、多くの場合、公式Webサイトで確認できます。特に実績が誰が見ても客観的に判断できる「数字」で明記されている企業は、信頼性が高いと言えます。
データ復旧業者の中には、明確な根拠数字を記載していないケースもあります。そのような業者は技術力を有していない可能性があるため、信頼できる業者とは言い難いです。
「国内最高レベル」など、曖昧な言葉のみで具体的な復旧実績について公開していない業者もあるため、過去の実績についてしっかり確認するようにしましょう。
POINT:2 他社で復旧できなかった機器からも復旧実績がある
「メーカーや他のデータ復旧業者で復旧できなかった機器から復旧実績がある業者」は技術力が高いと言えます。官公庁、国立大学法人、上場企業の復旧件数が多い業者も、信頼がおけます。
データ復旧は、機器の種類や障害の程度によって難易度が異なります。業者によって対応できる障害レベルにも差があるため、技術力の低い業者に依頼すると、復旧に失敗するリスクがあります。
他社で復旧できなかった機器でも復旧実績のある業者は、高難度の障害に対応している、技術レベルの高い業者と言えます。
POINT:3 復旧ラボを公開し、自社内に復旧設備を揃えている
データ復旧の業者の中には、自社で復旧作業を行なわず外注したり、自社内に専用設備を持たない業者も存在します。
そのような業者に依頼してしまうと、誤った処置が行われ、大切なデータを失う可能性があります。
復旧ラボを公開し、見学を受け付けている業者であれば、自社内できちんと復旧作業を行なっていることがわかるので安心です。
国内で復旧ラボを構えている業者は限られています。Webサイトの情報だけではわからないことも多く、実態を知るには直接ラボの様子を確認するのが一番安心です。
データ復旧は「デジタルデータリカバリー」にお任せください
当社はデータ復旧専門業者 14年連続データ復旧国内売上No.1(※)として多くのお客様に選ばれ続けています。そして技術力が高く、信頼できる業者を選ぶ3つのポイントをすべて満たしており、自信を持ってデータ復旧の作業をさせていただきます。
※データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと
※第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(集計期間:2007年~2020年)
- POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
- POINT:2 他社で復旧不可からも多数復旧に成功しています
- POINT:3 復旧ラボをすべて公開・自社内設備で復旧しています
POINT:1 復旧実績や復旧率を数字で公開しています
当社はデータ復旧国内トップクラスの実績を誇っており、復旧率最高値 95.2%(※1)の技術力をもって、あらゆるメディアからのデータ復旧に対応しています。また、官公庁や国立大学法人・上場企業を含めた、日本中のお客様のデータの復旧に対応しており、累計41万件以上のご相談実績(※2)があります。
しかし残念ながら、データ復旧業者の中には技術力が低いにも関わらず、「我々は高い技術力を持っています」など、明確な数字を出さずに曖昧な表現をしている復旧業者が多数あります。そのような復旧業者は、実績が少なかったり、社内に専用設備を持っていない可能性が高いため、注意しましょう。
当社では、「本当に技術力の高い会社であれば、復旧率で明確な根拠を示すべき」と考え、つちかった技術力に自信があるからこそ、復旧実績や復旧率を公開しています。
POINT:2 他社で復旧不可からも多数復旧に成功しています
当社では、同業他社では復旧不可能とされた機器のご相談も7,000件以上(※3)対応しており、重度障害からのデータ復旧に多数成功しています。
技術力の高い業者ほど、他社で復旧不可能と判断された機器の復旧実績が高くなる傾向にあります。
当社は、他社様を上回る症例数を復旧しているからこそ、同業他社で復旧不可能な障害でも、当社で復旧が可能となっています。諦める前に、まずはご相談ください。
POINT:3 復旧ラボをすべて公開・自社内設備で復旧しています
当社は復旧ラボを公開し、見学を受け付けており、直接ラボの様子を確認していただけます。クリーンルームを含め、国内最大級の自社内復旧ラボで復旧作業を行っており、エンジニアの作業風景をWebサイトやSNSで発信しています。
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※1:2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数(2017年12月~2021年12月の各月復旧率の最高値)
※2:期間:2011年1月1日~
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数41万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。