ストレージを初期化するときに「0フォーマット」という言葉を耳にしたことはありませんか?通常の削除やクイックフォーマットとは異なり、強力なデータ消去方法として知られています。
- フォーマットしても復元ソフトでデータが残る
- 廃棄や譲渡時に情報漏洩が心配
- 完全に消去して再利用したい
こうした場合に有効なのが「0フォーマット」です。全セクタを0で上書きすることで、復旧ソフトでもデータの復元がほぼ不可能になります。ただし、一度実行するとデータは完全に消去され、取り戻すことはできません。強力な手段である分、慎重な判断が求められます。
本記事では、0フォーマットの仕組みや用途、WindowsやLinuxでの実行方法をわかりやすく解説します。
もし誤って大切なデータが保存されたストレージに0フォーマットを実行してしまった場合は、無理に操作を続けずデジタルデータリカバリーへご相談ください。相談から初期診断まで24時間365日体制で無料でご案内しています。
目次
0フォーマットの用途と効果
0フォーマットとは、ストレージの全領域に「0(0x00)」を書き込むことで、データを完全に初期化する方法です。単なる削除や通常のフォーマットではファイル痕跡が残りますが、0フォーマットはそれを根こそぎ消去します。
- データ復元が極めて困難
- 廃棄・譲渡時の情報漏洩防止
- 再利用前の安全な初期化
特に法人での情報管理や、外部にデバイスを譲渡する場面では必須ともいえるセキュリティ対策です。ただし処理時間は容量に比例して長くなり、1TBを超える大容量HDDでは数時間以上かかることもあります。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク

「フォーマットしても復元ソフトでデータが残る」「廃棄や譲渡時に情報漏洩が心配」――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
誤って簡易な初期化だけで済ませてしまい、データが残った状態で機器を手放すケースは少なくありません。復元ソフトで情報が読み取られる可能性があるため、専門業者による確実な消去が求められます。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
Windowsで0フォーマットを実行する方法
Windows環境ではコマンドを使って簡単に0フォーマットが実行できます。ここでは代表的な2つの方法を紹介します。
ただし、初期化を実行すると、保存されていたすべてのデータが削除されます。エラーなどの理由でやむを得ず初期化を行う必要がある場合でも、残しておきたい重要なデータがあるなら、初期化前にデータ復旧の専門業者へ相談することをおすすめします。
formatコマンド
ドライブを直接フォーマットし、セクタを0で埋めます。指定回数の上書きも可能です。
- 管理者権限でコマンドプロンプトを起動
- 以下を入力(例:Eドライブの場合)
format E: /fs:NTFS /p:1
- /p:の数字を変更すると、上書き回数を増やせる
- 完了するまで待つ
diskpartコマンド
ディスク全体をクリーンにする強力な方法です。実行するとすべてのデータが削除され、復元はほぼ不可能です。
- 管理者権限でコマンドプロンプトを起動
diskpart
と入力list disk
→select disk X
(対象番号を選択)clean all
を実行- 完了するまで待つ
Linuxでの0フォーマット方法
Linux環境では「dd」コマンドを使うことで、デバイス全体を0で上書きできます。ブート可能なLive OSを利用して実行することも可能です。
- ターミナルを開く
- 対象デバイスを確認(例:/dev/sda)
- 以下を実行
dd if=/dev/zero of=/dev/sdx bs=32M
- 処理が完了するまで待機
0フォーマット実行時の注意点
0フォーマットは強力ですが、リスクも伴います。実行前に必ず理解しておきましょう。
- 一度実行するとデータ復元はほぼ不可能
- 大容量ディスクでは数時間以上かかる
- OSインストール済みディスクは外部メディアからの実行が必要
誤って重要なデータを消去した場合、一般的な方法での復旧は困難です。その際は無理に操作を続けず、データ復旧の専門業者にご相談ください。
当社デジタルデータリカバリーでは、他社で「復旧不可」とされたケースも含め、これまでに7,300件以上のご相談(※1)に対応してきました。一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※2)という高い実績を維持しております。
相談と初期診断は無料で、24時間365日対応しています。データ損失を防ぐためにも、まずはお気軽にご相談ください。
※1:算出期間:2016年6月1日~
※2:内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難な機器の復旧事例が多いのか
デジタルデータリカバリーはこれまで数々の復旧に成功してきました。復旧事例が多いのには、理由があります。
業界トップクラスの実績

私たちデジタルデータリカバリーは、14年連続で国内売上No.1(※1)。累計46万件以上(※2)の相談実績をもとに、あらゆるデータトラブルと向き合ってきました。
「データが戻ってくるかどうかは、最初の診断で決まる」
そう言っても過言ではありません。
最大の強みは、その“症例データの蓄積数”。
すべての相談内容を電子カルテのように管理し、障害のパターンと復旧手法を社内でデータ化。
これにより、問題の切り分けが圧倒的に早くなり、対応スピードと成功率の向上につながっています。
その結果、48時間以内に対応を完了した件数は全体の約80%。
一部復旧を含む復旧件数割合は91.5%(※3)と、業界でも高水準の成果を出し続けています。
国内最高峰の復旧設備

復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます:
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
- 精密な環境での復旧作業(専用クリーンルーム完備)
これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと、 第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(集計期間:2007年~2020年)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:2023年10月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。