突然、エクセルファイルが消えてしまった──そんな予期せぬ事態に直面し、焦った経験はありませんか?
- 誤ってファイルを削除してしまった
- 保存せずにシャットダウンしてしまった
- デスクトップやフォルダから突然ファイルが見つからなくなった
こうしたトラブルは、特にWindows 7環境においては日常的に発生しており、放置して操作を続けると、上書き保存やシステムの自動クリーンアップによって、大切なデータが完全に失われる恐れがあります。
本記事では、エクセルファイルが消えてしまう主な原因を整理したうえで、各ケースに対応した実践的な復元方法をわかりやすくご紹介します。さらに、自力での復元が困難な場合に「どの段階で専門業者へ相談すべきか」についても具体的な判断ポイントをお伝えします。
目次
Windows 7でエクセルファイルが削除・消失する主な原因
Windows 7環境でエクセルファイルが突然消失したり、アクセスできなくなる原因はさまざまです。操作ミスだけでなく、システムの仕様や外部要因によっても発生します。原因を正しく理解することが、的確な復元への第一歩です。
誤操作による削除
ユーザー自身がうっかり削除してしまうケースです。ドラッグ&ドロップやキーボード操作ミスによる削除、不要だと勘違いして消してしまった場合などが該当します。
システムエラーやExcelのクラッシュ
ExcelやOSの異常終了、クラッシュによって、保存されていない作業データが消えてしまうことがあります。
自動保存・バックアップ設定の不備
「自動保存(オートリカバリー)」やバックアップの設定が無効だった場合、突然の終了時にデータが残らないリスクが高まります。
ウイルスやマルウェアによるファイル損失
マルウェアによりファイルが削除されたり、暗号化されてアクセスできなくなることもあります。
外付けドライブの取り外しミスや故障
USBメモリや外付けHDDから作業していた場合、取り外し時の操作ミスや物理的な障害が原因でファイルが消失するケースがあります。
こうした原因を放置すると、データが完全に消失し、復元が困難になる恐れがあります。予期せぬトラブルを防ぐためにも、早めの対応が重要です。
当社では、USBメモリや外付けHDDの障害に対応した専門チームが在籍し、15,000種類以上のデータ障害パターンに基づく独自技術を活用して診断・復旧を行っています。大切なデータを守るために、少しでも異常を感じたら早めの相談をおすすめします。
【要注意】メーカーや修理業者に依頼することのリスク

データトラブルが起きた場合、多くの方がメーカーや修理業者への依頼を考えるかもしれません。確かに本体の修理や部品交換は可能ですが、HDDやSSDなどの記憶媒体の初期化・交換によって、データは全て消えてしまいます。
失いたくないデータを守りたい場合は、メーカーや修理業者ではなくデータ復旧の専門業者に相談するのが確実です。デジタルデータリカバリーではデータを保ったまま、故障した機器に対応できます。以下の3つの点で多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、メーカーや修理業者ではなく当社にご相談ください。
削除されたエクセルファイルの復元方法
ここでは、削除されたエクセルファイルを復元するための具体的な方法を6つ紹介します。それぞれの操作は慎重に行ってください。
ゴミ箱からの復元
ファイル削除後、まず試すべき方法です。削除直後であれば、高確率で復元可能です。
- デスクトップの「ゴミ箱」をダブルクリックで開きます。
- 一覧から目的のエクセルファイルを探します。
- 右クリックして「元に戻す」を選択すると、元の場所に復元されます。
Undo(元に戻す)操作
削除直後なら、Undo機能で削除前の状態に戻せることがあります。
- Excelやエクスプローラー上で「Ctrl + Z」を押します。
- 削除されたファイルが元の場所に復元されるか確認します。
- 別の操作が入る前に実行するのがポイントです。
自動保存・一時ファイルからの復元
Excelのオートリカバリー機能や一時ファイルが残っていれば、保存前の状態でも復元可能な場合があります。
- エクスプローラーで「%AppData%\Microsoft\Excel\」を開きます。
- .asd や .tmp ファイルがあるか確認します。
- Excelでそれらのファイルを開き、必要に応じて保存します。
- また、Excelの「ファイル」→「情報」→「ブックの管理」→「保存されていないブックの回復」から探すこともできます。
以前のバージョン機能を使う
Windowsの「システムの保護」が有効であれば、ファイルやフォルダーの過去の状態に戻せることがあります。
- 削除されたファイルの保存場所(フォルダー)を右クリックして「以前のバージョンの復元」を選択。
- 表示された復元ポイント一覧から日時を選び、「復元」をクリックします。
- 対象ファイルが含まれているか確認し、保存します。
データ復元ソフトの利用
ゴミ箱にもなく、上書きされた可能性がある場合、専用の復元ソフトを使う方法があります。
- RecoveritやEaseUS Data Recoveryなどの公式サイトからソフトをダウンロード。
- ファイルが削除されたドライブとは別の場所にインストールします。
- ソフトを起動してスキャン、検出されたエクセルファイルを復元します。
- 復元データは必ず別のドライブに保存してください。
専門業者への依頼
どうしても復元できない、または復元したいファイルが極めて重要な場合は、専門業者への依頼が最も安全で確実です。
- 「データ復旧 専門業者」などで信頼できる業者を検索します。
- 相談窓口に問い合わせ、無料初期診断を申し込みます。
- 診断結果と見積もりを確認し、納得すれば復旧作業を依頼します。
- 復旧されたデータは安全なメディアで受け取り、保管してください。