- App-V環境でOfficeアプリが反応しない
- OutlookやTeamsがエラーで停止する
- リモートワーク環境での業務が中断している
このような現象は、2025年9月のセキュリティ更新後にApp-Vを利用しているWindows 11環境で多発しており、Microsoftは緊急更新「KB5068221」で問題修正を行いました。
放置すると業務アプリ全体が利用不能になり、生産性に深刻な影響を与える可能性があります
本記事では、問題の原因と手動での更新適用方法を丁寧にご紹介します。
もしアップデート後も不具合が解消されず、データにアクセスできない場合は、私たちデジタルデータリカバリーがサポートいたします。相談から初期診断まで24時間365日無料で対応しております。
目次
KB5068221適用前に発生していた不具合の原因
KB5068221は、Microsoft Application Virtualization（App-V）環境において、Officeアプリが起動しない・動作停止する不具合を解消するために提供された「Out-of-Band（緊急）」アップデートです。以下ではその主な原因を解説します。
App-Vのシステムコンポーネントの不具合
AppVEntSubsystems32／AppVEntSubsystems64といった、仮想アプリ制御のコアコンポーネントにバグが含まれており、起動処理時に異常終了を引き起こす状況が確認されました。これにより、Officeアプリ全体の動作が妨げられていました。
ハンドルの二重クローズによる動作停止
問題の核心は、「ハンドル（二重クローズ）」によるリソース管理の破損です。処理中に一度閉じたリソースを再度クローズしようとした結果、アプリ側で例外が発生し、アプリが強制終了して起動不能になる現象が多数報告されました。
Office仮想アプリのセッション管理エラー
Word、Excel、OutlookなどのOffice製品はApp-Vで提供されることが多く、仮想セッションの管理が正常に行えない状態に陥ると、ログイン後やファイルアクセス時に即座にアプリが終了する問題が生じます。
既知の累積パッチ（KB5065426）の影響
9月9日に提供されたKB5065426にはセキュリティ強化が含まれていましたが、その一部がApp-V環境に影響し、結果として仮想化されたOfficeアプリの動作不良を誘発していました。セキュリティ更新が原因で業務アプリが起動不能になるという予期しない副作用です。
当社では、相談から初期診断まで24時間365日無料でご案内しております。アップデート適用後もアプリが使えない・ファイルにアクセスできないといった場合は、お気軽にご相談ください。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
「Officeアプリで不具合が生じている、、」――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
Officeアプリで不具合が生じる場合、アップデートや設定変更によるファイル破損、アカウント認証エラーなどが原因となることがあります。修復ツールや再インストールを繰り返すと、保存データや設定情報が失われるおそれもあります。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上（2011年1月～）の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%（※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合＝データ復旧件数／データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績）という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
KB5068221でOfficeアプリ不具合を解消する方法
以下では、KB5068221を手動で適用し、App-V環境におけるOfficeアプリの不具合を解消する方法をご紹介します。
Microsoft Updateカタログから手動ダウンロード
KB5068221はWindows Update経由では配信されません。Microsoft Updateカタログから該当パッチをダウンロードし、手動でインストールしてください。
- Microsoft Updateカタログ（公式サイト）を開く
- 「KB5068221」と検索し、OSビルドに対応するファイルを選択
- msuファイルをダウンロードし、ダブルクリックで実行
- インストール後、PCを再起動して反映
適用後のOfficeアプリ動作確認
更新が正常に適用されると、App-V環境でもOfficeアプリが問題なく起動・利用可能になります。
- Officeアプリ（例：Word、Excel）を通常通り起動
- 以前クラッシュしていたアクションが正常に動作するか確認
- エラーログやイベントビューアも合わせて確認
App-V構成のリセット（必要に応じて）
更新を適用しても不具合が残る場合は、App-Vキャッシュの削除や仮想構成のリセットを行ってください。ただし、構成変更には注意が必要です。
- コマンドプロンプトを管理者として実行
- 「sftmime.exe remove obj:app /global」などで構成を初期化
- 再度App-Vパッケージを読み込み
専門業者に相談する
更新後にアプリが開けなくなった、データが消えた、または保存した構成にアクセスできなくなった――そんな状況でも、当社なら復旧のサポートが可能です。
デジタルデータリカバリーは、これまでに46万件以上の相談実績（※1）を持ち、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%（※2）という高い成果を上げています。初期相談・診断は無料で、24時間365日対応していますので、不安を感じた時点でお気軽にご相談ください。
※1 期間：2011年1月以降
※2 内、完全復旧57.8%。復旧件数割合＝データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2％」を誇っています。
また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」（算出期間：2011年1月1日～）を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付：0:00～24:00 （24時間対応）
電話番号：0800-333-6302
来社受付：9:30～21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
