Windows 11のインストールやアップグレードを進めていたところ、「Sysprep_specialize操作中にエラーが発生しました」「インストールはSECOND_BOOTフェーズで失敗しました(0xC1900101‑0x40021)」と表示され、進行が止まってしまうケースは少なくありません。
このエラーはドライバーの不具合や常駐アプリ、外部機器や暗号化など複数の要素が絡みやすく、その仕組みを理解せずに操作を繰り返すと、重大なデータ損失のリスクを伴う事態に発展する可能性があります。
本記事では、このエラーの原因と発生メカニズムを整理し、初心者でも実行できる具体的な対処法を段階的にご紹介します。
私たち、デジタルデータリカバリーでは、24時間365日対応の無料診断をご用意しておりますので、安心してご相談ください。
目次
「0xC1900101‑0x40021」とは?/主な症状
このエラーは、特に Windows 11 のインストールやアップグレードにおいて、最後の「SECOND_BOOT(再起動後の構成処理)」フェーズで発生します。具体的には、構成処理プロセスである「Sysprep_specialize」が正常に完了せず、インストールが途中でロールバックされる現象です。
ドライバー適用、暗号化解除、外部機器の初期化などが関与するため、単純な手順では対応できない点が特徴です。
主な症状
以下のような症状が確認されたら、このエラーの可能性が高まります。
- 「Sysprep_specialize操作中にエラーが発生しました」と表示される
- 再起動後、「構成中…」の表示で進行しない
- 「インストールはSECOND_BOOTフェーズで失敗しました」というメッセージが出る
- アップグレードが繰り返しロールバックされる
- 外付けHDD/USBや仮想ドライブが接続されたまま実行していた
0xC1900101-0x40021エラーの原因
以下では、このエラーが起きやすい代表的な原因を整理しています。
互換性のないドライバーの存在
ストレージコントローラー(SATA/NVMe/RAID)、USB、グラフィックス、ネットワークなどのドライバーが古かったり、インストール対象のWindows 11に対応していないと、SECOND_BOOTフェーズで構成処理が完了できず失敗します。
セキュリティソフト・常駐アプリの干渉
ウイルス対策ソフト、バックグラウンドで動作するメーカー独自ユーティリティ、ドライバ監視ソフトなどがインストーラーの書き込みや構成を妨げ、「Sysprep_specialize」処理が停止します。
外部機器・仮想ドライブの影響
USBメモリ、SDカード、外付けHDD/SSD、仮想ドライブなどが接続されたままだと、インストールが対象デバイスを誤認したり、構成先を誤って選択して失敗するケースがあります。
BitLocker等の暗号化設定
BitLockerやデバイス暗号化が有効化されたままの状態では、インストール時の構成処理が妨げられ、失敗につながる可能性があります。
他社では対応できないケースでも、当社では対応実績があります。
システムリソース不足・セットアップ破損
Cドライブの空き容量が十分でなかったり、インストールファイルが破損していたりすると、構成処理が途中で止まり「ロールバック」される原因となります。
ストレージデバイスの物理/論理故障
HDDやSSDに読み書き不良があったり、コントローラーの異常やファームウェアの不具合が生じていると、OSの構成処理が正常に完了せず、インストールが途中で止まってしまうことがあります。このような障害が発生した状態では、保存データの損失リスクが非常に高くなります。
適切な対処を行うためには、障害の原因を正確に特定することが重要です。デジタルデータリカバリーでは、こうした物理障害に対しても豊富な対応実績があり、専門設備と技術を用いてデータ復旧を行っています。まずは無料の初期診断をご活用ください。
当社では、相談から初期診断まで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずはお気軽にご相談ください。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
「アップグレードやインストール中にエラーメッセージが表示される」――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
0xC1900101-0x40021エラーを解消するための対処法
以下に、実際に試せる対処手順を、リスクの低いものから順にご紹介します。大切なデータが保存されている場合やストレージ装置に異常を感じる場合は、無理をせず専門業者へのご相談もご検討ください。
外部機器・仮想ドライブを取り外す
リード文:インストール実行時にUSBメモリ・SDカード・外付けHDD/SSDなどが接続されていることで誤動作が起きるケースがあります。まずはこれらをすべて取り外して、可能な限り最小構成で再試行してください。
- PCをシャットダウンして電源を切ります。
- キーボード、マウス、モニター以外のUSB機器(USBメモリ、外付けドライブ、SDカード、USBハブなど)をすべて取り外します。
- 仮想ドライブ(ISOマウント等)が残っていないか確認し、解除します。
- PCを起動し、Windows 11のインストール/アップグレードを再実行します。
- もし同じエラーが発生しなければ、外部機器のいずれかが原因だった可能性があります。
セキュリティソフトと常駐アプリを停止
リード文:ウイルス対策ソフトや常駐アプリがインストール処理を妨げる場合があります。これらを停止またはアンインストールしてからアップグレードを試してください。
- タスクマネージャーを開き、不要な常駐アプリを右クリックして「タスクの終了」を選びます。
- 「設定」→「アプリ」→「スタートアップ」で自動起動中のアプリを無効化します。
- セキュリティソフトをアンインストールまたは無効化し、PCを再起動します。
- 再起動後、Windows 11のインストール/アップグレードを行います。
ドライバー更新・不要ドライバー削除
リード文:ドライバーの互換性不良が「Sysprep_specialize」処理失敗の中心原因です。特にストレージ、RAID、USB、グラフィックス系のドライバーは最新版に更新してください。
- 「デバイスマネージャー」を開き、ネットワークアダプター、ストレージコントローラー、RAIDコントローラー、USBルートハブ、ディスプレイアダプターなどを確認します。
- 各デバイスを右クリック→「ドライバーの更新」を選び、自動または手動で最新版をインストールします。
- 使用していない古いデバイス/未使用のドライバーを右クリック→「デバイスのアンインストール」し、ドライバーパッケージも削除します。
- マザーボードのチップセット、BIOS(UEFI)も更新がある場合はメーカーサイトから最新版を取得して実行します。
- 更新完了後、PCを再起動して再びインストール/アップグレードを実行してください。
BitLockerや暗号化を一時解除
リード文:BitLockerやデバイス暗号化が有効な状態でアップグレードを行うと構成処理で失敗しやすいため、事前に解除してから実行することが推奨されます。
- 「コントロールパネル」→「BitLockerドライブ暗号化」を開きます。
- 対象ドライブの「BitLockerを一時停止」または「無効化」を選択します。
- PCを再起動し、Windows 11のインストール/アップグレードを実行します。
- インストール完了後、BitLockerを再度有効化してください。
システムクリーンアップとファイル修復
リード文:システムファイルの破損やディスクの空き容量不足が構成処理の失敗につながる場合があります。クリーンアップと修復を実施してください。
- 「設定」→「システム」→「記憶域」でCドライブの空き容量を確認し、不要なファイルを削除して20GB以上の空き容量を目安に確保します。
- 管理者権限でコマンドプロンプトを開き、以下の順に実行します。
DISM /Online /Cleanup‑Image /RestoreHealth
sfc /scannow
- 処理完了後、PCを再起動してWindows 11のインストール/アップグレードを再実行します。
専門業者に相談する
上記の対処法をすべて実施しても改善しない場合、またはHDD/SSDが認識しない・異音がある・起動すら困難な場合は、特に自力対応によるデータ損失のリスクが高い段階です。
私たち、デジタルデータリカバリーは、これまでに46万件以上の相談実績(※1)を有し、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※2)という高い実績があります。初期相談・診断は無料で、24時間365日対応していますので、不安を感じた時点でお気軽にご相談ください。
※1 期間:2011年1月以降
※2 内、完全復旧57.8%。2023年10月実績
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する

自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み

デジタルデータリカバリーは「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。
データ復旧の技術力として、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)を誇っています。
他社で「復旧不可能」と判断された機器を、当社が復旧に成功した事例は数えきれません。実際に、他社対応後のご相談だけでも7,300件を超えています。これこそが“データ復旧の最後の砦”と呼ばれる理由です。どんな状態でも、諦める前にまずはご相談ください。最善を尽くしてデータを取り戻します。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人

デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。









































