Windows 10でプリンタに接続しようとした際、「0x0000011b」というエラーコードとともに印刷ができなくなることがあります。この問題は主に2021年以降のWindows累積更新によるセキュリティ仕様変更が原因で、ネットワーク共有プリンタ環境で多発しています。突然印刷ができなくなった場合は、設定変更による修復が可能です。
レジストリ変更を誤るとシステムに影響するリスクがありますので、慎重に対応しましょう。重要な業務データや印刷履歴が消失した場合は、データ復旧の専門業者にご相談ください。私たちデジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断まで24時間365日無料でご案内しています。
目次
0x0000011bエラーとは？プリンタ接続時に発生するセキュリティ関連エラー
0x0000011bエラーは、Windows 10（および一部Windows 11）でプリンタに接続しようとした際に「プリンターに接続できません」「操作が失敗しました」などと表示されるトラブルです。このエラーは、Microsoftが2021年に実施したセキュリティ強化（CVE-2021-1678対応）により、プリンタ通信の認証方式が変更されたことに起因します。
RPC認証レベルが引き上げられたことで、従来のプリント共有接続が拒否される現象であり、特に業務用ネットワークプリンタで頻発しています。家庭用USBプリンタでは発生頻度は低いものの、ドライバ更新やOSアップデートの影響で同様の挙動が見られる場合もあります。
0x0000011bエラーの主な症状
ネットワーク共有プリンタで印刷を行おうとした際に、以下のような症状が見られます。
- 「プリンタに接続できません」と表示される
- 「操作が失敗しました」「Windowsはプリンタに接続できません」と出る
- 共有プリンタが一時的に見えなくなる／認識が不安定になる
- ドライバ再インストールをしても接続が確立しない
- 印刷ジョブがスプーラー内で停止したままになる
このような症状が発生する場合、Windows Update後にプリンタ通信認証（RPC）の仕様が変更されたことが関係している可能性があります。
原因はさまざまで、セキュリティ更新プログラムの影響や設定の不整合、プリンタドライバの互換性などが複合的に関係しているケースもあります。レジストリを直接編集する対処法も存在しますが、誤設定によってシステム全体の通信が不安定化するリスクがあるため、慎重な対応が求められます。
当社では、プリントスプーラー設定やネットワーク構成の破損によって印刷履歴・スプールデータが失われた場合も、専用設備による復旧が可能です。相談から初期診断まで24時間365日無料でご案内しています。まずはお気軽にご相談ください。
0x0000011bエラーの主な原因
0x0000011bエラーは、Microsoftのセキュリティ更新後に導入されたRPC（リモートプロシージャコール）認証レベル強化が引き金となっています。プリントサーバー側とクライアント側の設定が一致していない場合に発生しやすく、業務ネットワークでは頻出です。
累積更新によるRPC認証レベルの変更
Windows Update（特にKB5005565など）によってRPC認証レベルが強化され、古い共有プリンタ接続方法が遮断されるようになりました。これにより、クライアントPCがプリントサーバーへ認証できず接続エラーを返します。プリントサーバー・クライアント両方で更新状態をそろえることが解決の第一歩です。
CVE-2021-1678対応によるセキュリティ仕様強化
Microsoftが実施したCVE-2021-1678対応により、認証なし通信が原則禁止となりました。この変更で一部の古いプリンタドライバやSMB通信プロトコルが利用できなくなっています。対処にはグループポリシーまたはレジストリ設定の変更が必要です。
レジストリ設定の不一致
プリントサーバー側のレジストリ値「RpcAuthnLevelPrivacyEnabled」が「1（有効）」のままだと、古い認証方式を利用するクライアントが拒否されます。企業環境でグループポリシー管理下にある場合は、IT管理者による設定変更が必要です。
ドライバの不整合や破損
アップデート後にプリンタドライバが正常に動作しないケースもあります。特に汎用PCLドライバやPostScriptドライバを利用している場合、再インストールが効果的です。
スプールファイル破損・構成データ障害
印刷ジョブを一時的に保存する「spool」フォルダやプリントスプーラー構成データが破損していると、エラーコード0x0000011bが発生する場合があります。このような場合、修復ツールでは復旧できないケースもあり、誤操作によって印刷履歴や業務データを完全に失うリスクがあります。印刷履歴・スプールファイルが破損している可能性がある場合は、データ復旧の専門業者に相談することをおすすめします。
当社では、破損したスプールファイルや設定データの復旧にも対応しており、相談から初期診断まで24時間365日無料でご案内しています。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
Windows 10で「0x0000011b」プリンターエラーが出る――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
レジストリの修正や設定変更を試す中で、かえってネットワーク接続や共有設定に不具合を生じさせるケースもあります。特に原因が複雑な場合、自力での対応が状況を悪化させるリスクがあるため注意が必要です。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
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- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
0x0000011bエラーの対処法
以下の手順で、多くの0x0000011bエラーは解決できます。セキュリティ仕様を理解した上で慎重に進めましょう。
Windows Updateを適用する
まずはプリントサーバーとクライアント双方に最新の累積更新を適用します。これにより互換性が確保され、通信プロトコルの不一致が解消されます。
- 設定 → 「更新とセキュリティ」→「Windows Update」を開く。
- 「更新プログラムのチェック」をクリックし、最新の更新を適用。
- 更新後、プリントサーバー・クライアント双方を再起動します。
レジストリ設定を変更する
「RpcAuthnLevelPrivacyEnabled」を0に設定することで、一時的に旧認証方式でも接続できるようになります。ただし、セキュリティリスクを伴うため、自己責任で実施してください。
- 「regedit」を実行し、以下のキーを開きます：
HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\Print - 右ペインに「RpcAuthnLevelPrivacyEnabled」を新規DWORD値で作成。
- 値を「0」に設定し、PCを再起動。
ドライバを更新・再インストールする
プリンタメーカー公式サイトからWindows 10対応の最新ドライバを取得し、再インストールを行います。ドライバ破損や古いバージョンが原因で接続が失敗していた場合は、この手順で改善するケースが多いです。
- スタートメニューから「設定」→「デバイス」→「プリンターとスキャナー」を開きます。
- 該当プリンタを選び、「デバイスを削除」をクリックします。
- 次にメーカー公式サイトを開き、機種名を検索してWindows 10対応ドライバをダウンロードします。
- ダウンロードしたファイルを実行し、画面の指示に従ってインストールします。
- 完了後にPCを再起動し、印刷できるか確認します。
共有設定・再登録を行う
プリンタ共有設定を一度解除し、再度共有登録を行うことで、ネットワーク設定や認証情報がリセットされ通信エラーが解消される場合があります。プリントサーバー側・クライアント側の両方で設定を確認しましょう。
- プリントサーバー側PCで「コントロールパネル」→「デバイスとプリンター」を開きます。
- 該当プリンタを右クリックし、「プリンターのプロパティ」を選択。
- 「共有」タブを開き、「このプリンターを共有する」のチェックを一度外し、「OK」で閉じます。
- 再度同じ画面を開き、「このプリンターを共有する」にチェックを入れて共有名を設定し、「OK」をクリック。
- クライアント側PCで「プリンターの追加」から共有プリンタを再登録します。
- 印刷テストを行い、エラーが解消されたか確認します。
専門業者に相談する
上記の手順を試しても改善しない場合、プリントスプーラー構成データやspoolフォルダの破損が疑われます。これらはシステム領域に保存されているため、一般的な復旧ソフトではアクセスできません。誤った操作により、業務データや印刷履歴を完全に失うリスクもあります。安全に修復するためには、データ復旧の専門業者に相談するのが確実です。
デジタルデータリカバリーは、これまでに46万件以上の相談実績（※1）を持ち、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%（※2）という高い成果を上げています。初期相談・診断は無料で、24時間365日対応していますので、不安を感じた時点でお気軽にご相談ください。
※1 期間：2011年1月以降
※2 内、完全復旧57.8%。復旧件数割合＝データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2％」を誇っています。
また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」（算出期間：2011年1月1日～）を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
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電話番号：0800-333-6302
来社受付：9:30～21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
