「今のパソコン環境をそのままSSDに移したい」「突然のHDD故障に備えたい」──そんな時に有効なのが、HDDのクローン(丸ごとコピー)です。
HDDのクローンを作成すれば、OSやアプリ、ファイル構成をすべて保持したまま、新しいディスクへ安全に環境を移行することができます。特にWindows 10では、SSD換装やバックアップ対策として有効な手段です。
この記事では、クローンが必要になる代表的なシチュエーションと、実用的な作成手順を解説します。
目次
クローン作成が必要なシチュエーション
以下のような場面では、HDDのクローン作成を早めに検討することで、大切なデータや設定を確実に保護できます。
HDDからSSDへの換装・容量アップ
パソコンの動作を高速化したい、保存容量を増やしたいというニーズから、HDD→SSDや大容量HDDへの換装はよく行われます。クローン作成を使えば、現在のWindows環境をそのまま移行できます。
万一のトラブルに備えたフルバックアップ
ソフトウェア障害やアップデート失敗などでシステムが破損した場合、クローンがあればすぐに現状復旧が可能です。OSやアプリ、設定も含めた「完全な状態のバックアップ」として使えます。
システム復元用ディスクとして保管
新しいPCを導入した際に、既存環境を再現したい場合や、同じ環境を複数台に展開する際にもクローンが役立ちます。業務用途や学校などでの一括構成にも対応できます。
HDDの老朽化・故障予兆への備え
HDDは経年劣化により、いつか必ず故障します。異音がする、アクセスが極端に遅くなるといった前兆が現れた場合は、早めに新しいディスクへクローンを作成しておくことで、突然のクラッシュによるデータ損失を回避できます。
仮にすでに動作しなくなってしまった場合でも、焦って再起動や分解などの自己対処を行うと、状況が悪化し復旧の可能性を下げてしまうことがあります。そのため、異変を感じた時点で専門業者に相談することが、データを守るために最も確実な対応と言えます。
【要注意】メーカーや修理業者に依頼することのリスク

データトラブルに直面したとき、多くの方がまずメーカーや修理業者への依頼を考えるかもしれません。
確かに本体の修理や部品交換は可能ですが、HDDやSSDなどの記憶媒体の初期化・交換によって、データは全て消えてしまいます。
失いたくないデータを守りたい場合は、メーカーや修理業者ではなくデータ復旧の専門業者に相談するのが確実です。デジタルデータリカバリーではデータを保ったまま、故障した機器に対応できます。以下の3つの点で多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、メーカーや修理業者ではなく当社にご相談ください。
対処法
HDDのクローンを作成する方法は大きく分けて2種類あります。使用環境や目的に応じて適切な方法を選びましょう。
クローン用ソフトを利用する方法
Windows上で使える無料・有料のクローンソフトを使えば、PCの環境を丸ごとコピー可能です。
- AOMEI、EaseUS、Macrium Reflectなどのクローンソフトをインストール
- クローン先となる新しいHDDまたはSSDをPCに接続
- ソフトを起動し「ディスククローン」や「システムクローン」を選択
- コピー元とコピー先を指定して、ウィザードに沿って進める
- 完了後、BIOS設定で新ディスクを起動優先に変更
この方法はGUI操作でわかりやすく、初心者にも安心です。使用容量が大きい場合は、時間に余裕を持って実行しましょう。
デュプリケーター(専用機器)を使う方法
クローン専用機「デュプリケーター」を使えば、パソコンを使わずにHDD同士を物理的にコピーできます。
- コピー元のHDDとコピー先のHDDまたはSSDをデュプリケーターにセット
- 電源を入れ、「クローン」ボタンを押して処理を開始
- 完了後、新ディスクをパソコンに接続して正常起動を確認
OSの種類やファイル形式に関係なくコピーできるため、Windows 10以外のOSにも対応可能です。
注意点とポイント
クローン作成を行う際には、次の点に注意してください。
- クローン先のディスクには十分な空き容量が必要(元の使用容量+α)
- 重要なデータは別途バックアップしておく(万が一の失敗に備えて)
- 作業中の中断や電源断は故障やデータ破損の原因になるため厳禁
- クローン完了後は、BIOSまたはUEFIで起動ディスクを新ディスクに設定
- 元HDDはしばらく予備として保管しておくとトラブル時に安心
HDDのクローン作業中にエラーが出たり、移行後に起動しない場合、それはディスクの物理障害やファイルシステムの破損が原因かもしれません。
当社では、クローンに失敗したディスクや、読み込み不能なHDD/SSDからのデータ復旧を専門に対応しています。
「46万件以上の相談実績(期間:2011年1月以降)」「一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(内、完全復旧57.8%。2023年10月実績)」など、確かな実績に裏打ちされた復旧技術をご提供します。
まずは無料の初期診断から。24時間365日、専門スタッフがご相談をお待ちしています。
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難な機器の復旧事例が多いのか
デジタルデータリカバリーはこれまで数々の復旧に成功してきました。復旧事例が多いのには、理由があります。
業界トップクラスの実績

私たちデジタルデータリカバリーは、14年連続で国内売上No.1(※1)。累計46万件以上(※2)の相談実績をもとに、あらゆるデータトラブルと向き合ってきました。
「データが戻ってくるかどうかは、最初の診断で決まる」
そう言っても過言ではありません。
最大の強みは、その“症例データの蓄積数”。
すべての相談内容を電子カルテのように管理し、障害のパターンと復旧手法を社内でデータ化。
これにより、問題の切り分けが圧倒的に早くなり、対応スピードと成功率の向上につながっています。
その結果、48時間以内に対応を完了した件数は全体の約80%。
一部復旧を含む復旧件数割合は91.5%(※3)と、業界でも高水準の成果を出し続けています。
国内最高峰の復旧設備

復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます:
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
- 精密な環境での復旧作業(専用クリーンルーム完備)
これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと、 第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(集計期間:2007年~2020年)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:2023年10月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。