「Windows Updateのクリーンアップが表示されない」「ディスククリーンアップを実行しても不要な更新ファイルが削除できない」といった問題にお困りではありませんか？
本来、Windowsの「ディスククリーンアップ」機能を使えば、不要な更新プログラムのファイルを安全に削除できます。しかし、項目が表示されない場合は、
- 削除対象のファイルが存在しない
- 管理者権限が不足している
- システムファイルに異常がある
などの原因が考えられます。この記事では、表示されない原因を一つずつ整理し、管理者モードでの起動方法や修復ツールの活用など、具体的な解決策をわかりやすくご紹介します。
ただ、放置すればストレージを圧迫し、PCのパフォーマンスにも悪影響を及ぼしかねません。まずは無料で状況をチェックし、根本的な解決を目指しましょう。
目次
Windows Updateのクリーンアップが表示されない原因
「Windows Updateのクリーンアップ」がディスククリーンアップに表示されない原因には、以下の4つが考えられます。
不要なファイルが存在しない
古い更新プログラムがすでに自動削除されている場合、該当のクリーンアップ項目は表示されません。直近で更新を行ったシステムでは、このケースが多く見られます。
管理者権限の不足
ディスククリーンアップを通常ユーザーで実行すると、一部の項目が非表示になることがあります。管理者として実行することで解消されることがあります。
システムファイルの破損
OSのシステムファイルが破損していると、ディスククリーンアップが正常に機能せず、特定項目が表示されないことがあります。
ソフトウェアの競合
システムの破損やソフトの競合によるトラブルは、放置すると悪化する恐れがあります。原因不明のまま操作を続けるのではなく、専門的な診断を受けることが大切です。
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Windows Updateのクリーンアップが表示されない場合の対処法
Windows Updateのクリーンアップが表示されない場合、システムの設定やファイルに問題がある可能性があります。以下の手順を順番に試して、問題を解決しましょう。
管理者権限でディスククリーンアップを実行
通常のユーザー権限ではWindows Updateのクリーンアップが表示されないことがあります。管理者権限でディスククリーンアップを実行することで、表示される可能性が高まります。
- Windowsの検索バーに「ディスククリーンアップ」と入力。
- 「ディスククリーンアップ」を右クリックし、「管理者として実行」を選択。
- 対象のドライブ（通常はCドライブ）を選択し、「OK」をクリック。
- 「システムファイルのクリーンアップ」ボタンをクリック。
- 「Windows Updateのクリーンアップ」項目が表示されるか確認し、削除を実行。
Windows Updateトラブルシューティングツールを使用
Windows Updateのクリーンアップが表示されない原因として、更新プログラムの管理に問題が発生している可能性があります。Windows標準のトラブルシューティングツールを実行することで、問題を自動修正できます。
- 「設定」→「更新とセキュリティ」→「トラブルシューティング」を開く。
- 「追加のトラブルシューティングツール」をクリック。
- 「Windows Update」を選択し、「トラブルシューティングツールの実行」をクリック。
- 画面の指示に従って、修復を完了させる。
- 修復が完了したらPCを再起動し、ディスククリーンアップを再度実行。
システムファイルチェッカー（SFC）の実行
Windowsのシステムファイルが破損していると、ディスククリーンアップが正常に動作しないことがあります。SFC（システムファイルチェッカー）を使用して、破損したファイルを修復します。
- 「スタート」メニューを開き、「cmd」と入力。
- 「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」を選択。
- 以下のコマンドを入力し、Enterキーを押す。
sfc /scannow
修復が完了したらPCを再起動し、ディスククリーンアップを再試行します。
クリーンブートを実行
サードパーティ製のソフトウェアが干渉し、ディスククリーンアップが正常に機能していない可能性があります。クリーンブートを行い、必要最小限のサービスだけで起動することで、問題の切り分けができます。
- 「Windows + R」キーを押し、「msconfig」と入力し、Enterキーを押す。
- 「システム構成」ウィンドウで「サービス」タブを開く。
- 「Microsoftのサービスをすべて隠す」にチェックを入れ、「すべて無効」をクリック。
- 「スタートアップ」タブを開き、「タスクマネージャーを開く」をクリック。
- スタートアップ項目をすべて無効にする。
- PCを再起動し、ディスククリーンアップを再実行する。
一時ファイルを手動削除
Windows Updateの一時ファイルが破損していると、クリーンアップの項目が正しく表示されないことがあります。手動で削除し、問題を解決できます。
- 「エクスプローラー」を開き、「C:\Windows\SoftwareDistribution」に移動。
- フォルダ内のすべてのファイルを選択し、「削除」キーを押す。
- 管理者権限を求められた場合、「続行」をクリック。
- 削除が完了したらPCを再起動し、ディスククリーンアップを再実行する。
Windows Updateを再実行
Windows Update自体が正常に動作していない場合、最新の更新プログラムを適用することで問題が解決することがあります。
- 「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」を開く。
- 「更新プログラムのチェック」をクリックし、利用可能な更新を適用する。
- 更新が完了したらPCを再起動する。
- ディスククリーンアップを再試行し、Windows Updateのクリーンアップ項目が表示されるか確認。
Windows Updateのクリーンアップが表示されない原因としては、不要なファイルが既に削除されている場合や、管理者権限の不足、システムの破損、ソフトウェアの競合などが考えられます。
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
