Windows 7の起動時に、次のような異常が発生していませんか?
- 電源を入れても真っ黒な画面が続く
- 「Operating System Not Found(OSが見つかりません)」と表示される
- 再起動しても同じ画面で止まる
これらの症状が見受けられる場合、MBR(マスターブートレコード)の破損が原因となっている可能性があります。MBRはパソコンの起動を制御する極めて重要な領域で、ここが損傷するとOS自体が読み込まれなくなります。
さらに、不適切な修復作業やコマンドの誤入力により、パーティションやデータを完全に消失させる危険性もあります。
本記事では、MBR破損が疑われる症状の背景や、インストールメディアを使った修復手順を中心に、正しい対処法を専門的に解説しています。
ご自身での対応に不安がある場合は、24時間365日対応の無料診断をご活用ください。正確な状況把握と、安全な復旧への第一歩をサポートいたします。
目次
MBRエラーの原因

MBRのエラーが発生する原因はいくつかあります。下記に主な原因をリストアップしました。データ消失を防ぐため、まずはこれらの原因を把握し、対処の必要性を理解しましょう。
ウイルス感染
ウイルスやマルウェアは、MBRを標的にして破損させることがあります。特に、MBRに感染するウイルスはシステムの起動プロセスに影響を及ぼし、正常に起動できなくなる原因となります。
不正なシャットダウンや電源障害
突然の電源オフや停電、または不正なシャットダウンもMBRの破損原因です。ハードディスクにアクセスしている最中に電源が切れると、MBRが不完全な状態になり、起動エラーが発生する可能性が高まります。
パーティション設定の変更
パーティション設定を変更する際に誤った操作を行うと、MBRが破損することがあります。特に、MBRとGPT(GUIDパーティションテーブル)の設定が不適切に混在すると、システムの起動が妨げられることがあります。
MBR上書きによる誤作動
MBRは、オペレーティングシステムが起動時に最初に読み込む部分です。他のソフトウェアがMBRを誤って上書きしてしまうと、システムが正常に起動しなくなります。
HDDの物理的損傷
HDDは長く使い続けることで、内部の部品が少しずつ摩耗していきます。目に見える異常がなくても、経年劣化によって突然MBRにアクセスできなくなり、起動時にエラーが表示されることがあります。特に5年以上使用しているパソコンや、過去に一度でも落としたり衝撃を与えたことがある場合は注意が必要です。
カタカタと異音がしていた、動作が急に遅くなったといった兆候があれば、HDD内部で物理的な損傷が進行している可能性があります。こうしたトラブルは、自分で復旧しようとすると状態を悪化させてしまうこともあるため、早い段階で専門のデータ復旧業者に相談することが重要です。
ソフトウェアの不具合やエラー
MBR(マスターブートレコード)は、パソコンの起動に必要なとても大事な情報です。ところが、ソフトウェアの動作や更新によって、気づかないうちにこのMBRが壊れてしまうことがあります。
たとえば、ウイルス対策ソフトやパソコンの動作を早くするツールを使っていた際に、自動的にMBRを変更してしまうことがあります。また、Windows Update中に電源が切れたり、アップデートがうまくいかなかったりすると、MBRが破損してしまう場合もあります。
これらは、特別な操作をしたわけでもないのに、ある日突然パソコンが起動しなくなったというトラブルにつながることがあります。「エラーが出たけれど、何をしたのかわからない」と感じるときは、こうしたソフトウェアの影響を受けている可能性があります。
自分で原因を特定するのは難しく、誤った対応をすると、データの復元がさらに困難になることもあります。大切なデータを守るためにも、少しでも不安を感じたら、早めに専門のデータ復旧業者に相談することが大切です。当社では、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日無料でご案内しています。まずはお気軽にご相談ください。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク

「電源を入れても真っ黒な画面が続いて、ファイルを開けない」――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
自己判断でMBR(マスターブートレコード)の修復を試みた結果、かえって状態が悪化してしまうケースもあります。特に黒い画面が続いて操作ができない状態では、誤ったコマンド入力や修復ミスによって、システムだけでなく大切なデータまで消失するリスクがあります。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
MBRエラーの対処法
MBRのエラーを修復するには、以下の対処法を試してみてください。それぞれの手順を詳しく解説します。
Windowsインストールディスクを使用する
Windowsインストールディスクを使用すると、MBRのエラーを修復できます。この方法では、コマンドプロンプトを使用して手動でコマンドを入力する必要があります。以下に、具体的な手順を示します。
- WindowsインストールディスクをDVDドライブに挿入し、PCを再起動します。
- 「Press any key to boot from CD or DVD」と表示されたら、任意のキーを押します。
- 「コンピューターを修復する」を選択し、「システム回復オプション」に進みます。
- 「コマンドプロンプト」を開きます。
- 以下のコマンドを順に入力し、Enterキーを押します。
bootrec /fixmbr
bootrec /fixboot
bootrec /rebuildbcd - 修復が完了したら、PCを再起動し、正常に起動するか確認します。
システム修復ディスクを使用する
システム修復ディスクは、Windowsのインストールディスクがない場合に代わりとして使用できます。この方法でもコマンドプロンプトを使用して修復を行います。
- システム修復ディスクをPCに挿入し、再起動します。
- 「コンピューターを修復する」を選択し、システム回復オプションから「コマンドプロンプト」を開きます。
- 以下のコマンドを実行します。
bootrec /fixmbr
bootrec /fixboot
bootrec /rebuildbcd - 修復後にPCを再起動し、システムが正常に起動するか確認します。
システム修復ディスクを使った操作は有効ですが、コマンドの誤使用により起動不能になるリスクがあります。大切なデータがある場合や不安がある場合は、無理に操作を進めず、専門業者への相談が安全です。
F8キーを使用して修復する
F8キーを使用することで、Windowsの詳細ブートオプションを表示し、「コンピューターの修復」を選択して問題を解決することができます。
- PCを再起動し、起動時にF8キーを連打します。
- 「詳細ブートオプション」が表示されたら、「コンピューターの修復」を選択します。
- 「システム回復オプション」から「コマンドプロンプト」を開き、以下のコマンドを入力します。
bootrec /fixmbr
bootrec /fixboot
bootrec /rebuildbcd - 修復完了後に再起動し、正常に起動するか確認します。
サードパーティ製ツールでの修復
Windowsのインストールディスクや修復ディスクが手元にない場合、サードパーティ製のパーティション管理ツールを使用してMBRを修復することも可能です。
ただし、操作ミスや相性問題によりデータが消失するリスクがあります。特にバックアップがない場合は深刻な被害につながる可能性があるため、不安がある場合は専門業者に相談することが賢明です。
データバックアップを行う
MBRの修復作業を行う前には、重要なデータをバックアップしておくことが必須です。これにより、万が一修復がうまくいかない場合でもデータを守ることができます。
データ復旧業者に相談する
紹介した対処法を試してもエラーが解消されない場合、MBR(マスターブートレコード)自体が深刻に破損している可能性があります。このまま自己判断で修復を繰り返すと、システム領域や保存データに上書きが発生し、状態をさらに悪化させてしまう恐れがあります。大切なデータを守るためにも、早めに専門業者に相談することが安全です。
当社デジタルデータリカバリーでは、他社で「復旧不可」とされたケースも含め、これまでに7,300件以上のご相談(※1)に対応してきました。一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※2)という高い実績を維持し、MBR障害に関する対応実績も豊富です。
初期診断とお見積りは無料で、24時間365日対応しています。データ損失を防ぐためにも、まずはお気軽にご相談ください。
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難なパソコンの復旧事例が多いのか
デジタルデータリカバリーはこれまで数々のパソコンの復旧に成功してきました。パソコンの復旧事例が多いのには、理由があります。
業界トップクラスの実績

私たちデジタルデータリカバリーは、14年連続で国内売上No.1(※1)。累計46万件以上(※2)の相談実績をもとに、あらゆるデータトラブルと向き合ってきました。
「データが戻ってくるかどうかは、最初の診断で決まる」
そう言っても過言ではありません。
最大の強みは、その“症例データの蓄積数”。
すべての相談内容を電子カルテのように管理し、障害のパターンと復旧手法を社内でデータ化。
これにより、問題の切り分けが圧倒的に早くなり、対応スピードと成功率の向上につながっています。
その結果、48時間以内に対応を完了した件数は全体の約80%。
一部復旧を含む復旧件数割合は91.5%(※3)と、業界でも高水準の成果を出し続けています。
国内最高峰の復旧設備

復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます:
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
- 精密な環境での復旧作業(専用クリーンルーム完備)
これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
※1:データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと、 第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。(集計期間:2007年~2020年)
※2:期間:2011年1月1日~
※3:2023年10月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。