Windows 10のアップデート後に「再起動が終わらない」──そんなトラブルに悩まされていませんか？
画面に表示される更新プログラムの進行状況が一向に進まず、何時間も足止めを食らってしまう……こうした現象は多くのユーザーが経験しています。一見すると単なる待ち時間の問題に思えますが、対応を誤ると大切なデータが消失するリスクをはらんでいるため、慎重な判断が必要です。
この記事では、初心者の方でも実践できる具体的な解決策を、順を追ってわかりやすく解説しています。焦らず、正しい方法で安全にトラブルを乗り越えましょう。
目次
再起動が終わらない原因
Windows10のアップデート後に再起動が完了しない場合、以下のような複数の要因が考えられます。これらの問題を理解することで、適切な対処へとつなげることができます。
システムファイルの破損
アップデート中に重要なシステムファイルが破損すると、Windowsが正常に再起動できなくなることがあります。これにより、アップデート完了処理が無限ループする状態に陥る場合があります。
ドライバーの不具合
古いバージョンのドライバーや、Windows10と互換性のないドライバーがインストールされていると、再起動処理中にエラーが発生し、システムが停止することがあります。
周辺機器の影響
外付けのUSB機器やプリンター、外部ストレージなどの周辺機器が、アップデート後の起動プロセスに干渉することがあります。特に古い周辺機器が問題を引き起こすケースが見られます。
帯電（静電気）
パソコン内部に静電気が溜まると、正しく電気信号が伝わらず、システム動作に異常をきたす場合があります。これが原因で再起動が完了しないこともあります。
ハードウェアの問題
ストレージ（HDDやSSD）の物理障害や、メモリモジュールの故障が原因で再起動できなくなるケースも見られます。特にアップデート作業中は、ハードディスクに通常以上の負荷がかかるため、それまで表面化していなかった問題が一気に顕在化することがあります。
このような状態に陥った場合は、無理に再起動を繰り返すと状況が悪化し、データが取り出せなくなるリスクが高まります。早期に専門業者へ相談し、適切な診断と対処を行うことが重要です。
当社では、ストレージやメモリに起因するトラブルにも対応できる豊富な経験と最新設備を備えており、46万件以上の相談実績（算出期間：2011年1月1日～）を活かして迅速かつ的確なサポートを提供しています。初期診断とお見積りは無料で、24時間365日いつでもご相談を受け付けていますので、異常を感じた際はお早めにご相談ください。
再起動が終わらない場合の対処法
再起動が完了しない場合には、焦らず次の手順を順番に試して問題解決を目指しましょう。
アクセスランプの確認と待機
まず最初に、パソコンのアクセスランプが点滅しているか確認します。点滅している場合は、システムがまだ内部処理を行っている可能性があります。
- パソコンのアクセスランプ（HDDやSSDの動作ランプ）を確認します。
- 点滅している場合は、最低でも2〜3時間はそのまま待機します。
- アクセスランプが消灯し、3時間以上経過しても動作しない場合は次のステップへ進みます。
強制終了と再起動
長時間待っても再起動が完了しない場合、強制的にパソコンを終了し、再起動を試みます。
- 電源ボタンを10秒以上長押しして電源を強制的にオフにします。
- 数秒待機後、再度電源を入れます。
- 正常に起動するか確認します。
周辺機器の取り外し
外付け機器が原因の場合、取り外して再起動を試みることで解決することがあります。
- すべての外付けデバイス（USBメモリ、外付けHDD、プリンターなど）を取り外します。
- 再起動を試みます。
放電処置を行う
静電気による不具合の可能性がある場合、パソコンの放電処置を行います。
- パソコンの電源を完全に切ります。
- 電源ケーブルやバッテリーを取り外します。
- 周辺機器もすべて外します。
- 数分間（ノートPCは約2分、デスクトップPCは約1分）放置します。
- 電源ケーブルとバッテリーを再接続し、電源を入れます。
セーフモードでの起動
通常起動できない場合、セーフモードでの起動を試みます。
- 電源を入れ、Windowsロゴが出たら電源ボタンを長押しして強制終了します。
- これを3回繰り返すと自動修復モードに入ります。
- 「詳細オプション」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」を選択します。
- 再起動後、数字の「4」を押して「セーフモードで起動」します。
システムファイルの修復
破損したシステムファイルを修復するため、コマンドプロンプトを使用します。
- コマンドプロンプトを管理者権限で起動します。
- 「DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth」と入力しEnterを押します。
- 続いて「sfc /scannow」と入力しEnterを押します。
システムの復元
システム復元ポイントが存在する場合、アップデート前の状態に戻すことができます。
- 「スタート」→「設定」→「システム」→「バージョン情報」→「システムの保護」を開きます。
- 「システムの保護」タブで「システムの復元」をクリックします。
- 画面の指示に従って、復元ポイントを選択し、復元作業を完了させます。
ただし、システムの復元を試みても問題が改善しないケースもあります。特にストレージ自体に物理的な損傷がある場合や、ファイルシステムが大きく破損している場合は、復元機能だけでは対応しきれないことがあるため注意が必要です。
そのため、復元がうまくいかない、もしくは途中でエラーが発生する場合には、早めに専門業者への相談を検討することが重要です。当社では、システム障害を含む幅広いトラブルに対応しており、46万件以上の相談実績（算出期間：2011年1月1日～）を基に、迅速かつ最適な解決策を提案しています。初期診断とお見積りは無料で、24時間365日体制でご相談を受け付けていますので、少しでも不安を感じたらお気軽にご相談ください。
この続きを、さらに「復元できなかった場合のリスク」についても詳しく書きますか？
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
