Windows 10には、パソコンを以前の正常な状態へ戻す「システムの復元」機能があります。重要なデータを保持しつつ、トラブル発生前の安定状態に戻せる便利な機能ですが、復元ポイントが見つからない、処理中にエラーが発生するなど、正常に動作しないケースも少なくありません。
この記事では、「システムの復元」がうまくいかない原因と、問題が発生した場合に試すべき具体的な対処法について、わかりやすく解説していきます。復元ができずにお困りの方も、この記事を読むことで、正しい対応策が見つかるでしょう。もしこの記事を読んでも解決が難しいと感じた場合は、私たちの無料診断サービス(24時間365日対応)をぜひご活用ください。専門スタッフが、最適な解決方法をご提案いたします。
目次
システムの復元ができない原因

システムの復元が正常に行えない原因は様々です。以下に一般的な原因をまとめました。
システムの保護機能が無効になっている
システムの保護が無効になっていると、復元ポイントが作成されず、復元作業ができません。復元機能を使用するには、事前にシステムの保護を有効にしておく必要があります。
有効な復元ポイントが存在しない、または破損している
復元ポイントが作成されていない、あるいは破損している場合、復元は実行できません。復元ポイントは定期的に作成される設定になっているか確認が必要です。
システムドライブの空き容量不足
システムの復元には十分なディスク空き容量が求められます。容量が不足していると、復元ポイントの作成や復元作業自体が失敗することがあります。
セキュリティソフトの干渉
一部のセキュリティソフトウェアは、システムの復元プロセスを妨害することがあります。特にリアルタイム監視機能が干渉するケースが見られます。
システムファイルの破損
重要なシステムファイルが破損している場合、システムの復元が正常に進まないことがあります。この場合、復元以外にもシステムの動作全体に不具合が出るリスクがあります。
ディスクエラーや不良セクタの存在
ハードディスクに不良セクタやファイルシステムのエラーがあると、復元ポイントへのアクセスや書き込みが正常に行えず、復元に失敗することがあります。
Volume Shadow Copyサービスの停止
システムの復元には、Windowsの「Volume Shadow Copy」というサービスが欠かせません。このサービスが停止していると、復元ポイントの作成や復元自体ができなくなります。
特定のエラーコード(例:0x80070005、0x81000204)
システムの復元中に「0x80070005」や「0x81000204」といったエラーコードが表示される場合、アクセス権限の問題や設定ミスが原因であることが多いです。しかし、こうしたエラーを放置してしまうと、パソコン内部のシステムがさらに不安定になり、最悪の場合は起動不能に陥る危険性があります。
そのため、早期に正確な原因特定と適切な対処を行うことが重要です。適切な対応を取ることで、データ損失やパソコンの深刻なトラブルを未然に防ぐことができます。
こうしたトラブルは、専門業者への相談が早期解決の鍵となります。当社はシステムエラーにも豊富な対応実績があり、46万件以上の相談実績(2011年1月〜)と、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)を誇ります。初期診断とお見積りは無料で、24時間365日いつでもご相談いただけます。エラーが出た際は、できるだけ早めにご連絡ください。
システムの復元ができない場合の対処法
上記の原因に応じた対処法を以下に示します。各対処法は、具体的な手順を含めて解説していますので、順番に試してみてください。
システムの保護設定を確認する
システムの保護が無効になっている場合、「システムの復元」機能が動作しません。以下の手順で設定を確認してください。
- 「スタートメニュー」から「コントロールパネル」を開き、「システムとセキュリティ」→「システム」に進みます。
- 左側の「システムの保護」をクリックします。
- 「システムのプロパティ」ウィンドウで、「システムの保護」タブを確認し、保護が「オン」になっているかを確認します。
- オフになっている場合は、「構成」をクリックして「システムの保護を有効にする」に設定し、「OK」をクリックします。
手動で復元ポイントを作成する
システムの復元ができない場合、手動で復元ポイントを作成してから再度試すことが有効です。
- 「スタートメニュー」から「コントロールパネル」を開き、「システムとセキュリティ」→「システム」に進みます。
- 「システムの保護」を選択し、「作成」をクリックします。
- 復元ポイントの名前を入力し、「作成」をクリックします。
システムドライブの空き容量を増やす
システムドライブに十分な空き容量がないと、復元ポイントの作成が制限されることがあります。以下の手順で空き容量を増やしてください。
- 「スタートメニュー」から「ディスククリーンアップ」を検索し、実行します。
- 対象のドライブ(通常はCドライブ)を選択し、「OK」をクリックします。
- 不要なファイルにチェックを入れて「OK」をクリックし、クリーンアップを実行します。
ウイルス対策ソフトを一時的に無効にする
ウイルス対策ソフトが干渉している場合、一時的に無効にすることで「システムの復元」が成功する可能性があります。
- ウイルス対策ソフトを開き、一時的に「リアルタイム保護」や「シールド」などの機能を無効にします。
- システムの復元を再度試みます。
- 復元が完了したら、ウイルス対策ソフトの機能を再度有効に戻してください。
回復環境からシステムの修復を試みる
Windows 10の回復環境(WinRE)を使用して、システムの復元を試みることができます。この方法では、システムファイルの修復や復元の実行が可能です。
- 「スタートメニュー」→「設定」→「更新とセキュリティ」→「回復」を選択します。
- 「今すぐ再起動」をクリックし、PCを再起動します。
- 「オプションの選択」画面が表示されたら、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「システムの復元」を選択します。
- 画面の指示に従って、復元ポイントを選択し、「システムの復元」を実行します。
新しいユーザーアカウントでシステムの復元を試す
既存のユーザーアカウントに問題がある場合、新しいアカウントを作成してからシステムの復元を実行することで解決できる場合があります。
- 「スタートメニュー」→「設定」→「アカウント」→「家族とその他のユーザー」を選択します。
- 「他のユーザーをこのPCに追加」をクリックし、新しいアカウントを作成します。
- 新しいアカウントでサインインし、再度システムの復元を実行します。
上記の原因に応じた対処法を以下に示します。各対処法では、具体的な手順を詳しく解説していますので、順番に試してみてください。それでも問題が解決しない場合は、無理に操作を続けず、専門のデータ復旧業者への相談を検討しましょう。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
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初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。