VAIOパソコンでリカバリーを試みた際、「エラー332」が表示され、復元が途中で止まってしまう──このトラブルは、特にHDDを交換した後によく発生します。
- リカバリー中にエラー332が表示される
- HDDを交換した後、復元が進まない
- 初期化操作をしてもエラーでストップする
このエラーの原因を正しく把握しないまま対応を進めると、システムの復旧だけでなく、保存データまでもが完全に失われるリスクがあります。
こうした緊急性の高いトラブルに対処するためには、的確な原因特定と安全な復旧手順が欠かせません。初期化を繰り返す前に、まずは原因と対処法を明確に把握することが重要です。
本記事では、「エラー332」が発生する主な原因と、それに対して今すぐ実行可能な具体的な対処法を、専門的視点から詳しく解説しています。
もしご自身での対応が不安な場合でも、当社では24時間365日無料診断を行っております。状況に応じた最善の解決策をご提案いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。
目次
エラー332の原因とは?
VAIOリカバリー中に「エラー332」が発生する場合、主にハードディスクへの書き込みが正常に行えない状況が考えられます。以下に主な原因をまとめます。
パーティションフォーマットの失敗
エラー332の根本的な原因は、リカバリープログラムがHDDに正しくパーティション(HDDをいくつかの領域に分ける仕組み)を作成・フォーマットできないことです。これはソフト的な操作不具合であると同時に、接続されているディスクの仕様にも起因することがあります。
AFT(Advanced Format)非対応による不一致
AFT(Advanced Format)は、1セクターあたり4KB単位でデータを記録する方式で、現在のHDDでは主流となっています。一方で、旧型のVAIOでは512バイトセクター(非AFT)を前提としたリカバリープログラムが使われていることがあり、これが不一致の原因になります。
その結果、AFT対応HDDを使用すると、リカバリー中にパーティション作成やフォーマット処理がうまくいかず、エラー332が発生するケースがあります。リカバリープログラムとHDDの仕様が合っていないために、正常な復元が行えない状況です。旧型機種でのHDD交換時には、この互換性に十分な注意が必要です。
ハードウェアやメディアの物理的な不良
エラー332は、HDD自体の劣化や物理的な故障が主な原因として考えられます。特に、不良セクタ(読み書きできない領域)が増えている場合、リカバリー中にデータの書き込みが正常に行えず、エラーが発生します。また、使用しているリカバリーディスクやUSBメディアの読み込み不良も影響することがありますが、根本的な要因としてはHDDの異常が多くを占めます。まれに、RAMの故障によって書き込み処理が失敗するケースも確認されています。
このエラーを放置すると、HDDの状態がさらに悪化し、リカバリーはおろかOSの再インストールも不可能になるおそれがあります。最終的にはVAIO本体が起動できなくなり、データへのアクセスも完全に失われるリスクがあるため、早期の対応が重要です。
デジタルデータリカバリーでは、46万件以上の相談実績(期間:2011年1月以降)を持ち、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※)と高い成果を誇ります。相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。

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エラー332を解消するための対処法
この章では、VAIOで「エラー332」が発生した際に実施すべき対処法を紹介します。基本的な再試行から、HDDの交換、RAM診断、専門業者の利用まで、幅広くカバーしています。
外部機器をすべて取り外してリカバリーを再実行する
USB機器やSDカード、外付けHDDなどが接続されたままだと、リカバリープログラムが誤動作することがあります。まずは本体以外の全機器を外した状態で、再度リカバリーを試してみましょう。
- パソコンの電源を完全に切る。
- USB、SDカード、外付けHDDなど全ての周辺機器を取り外す。
- リカバリーメディアまたはリカバリー領域から再起動し、リカバリーを開始する。
HDDを初期化してからリカバリーを実行する
ディスクに残っている旧パーティション情報がリカバリーを妨げる場合があります。リカバリーメディアに含まれる「データ削除ツール」を使用して初期化を行いましょう。
データが消える作業なので、大切なデータがある場合は、専門業者に相談するのをおすすめします。
- リカバリーメディアから起動する。
- メニューから「データ削除ツール」を選択する。
- 表示される指示に従ってHDDの全データを消去後、再度リカバリーを実行する。
非AFT(512バイトセクター)HDDを使用する
AFT対応HDDでは、旧VAIOのリカバリープログラムが正しく動作しない場合があります。非AFTのHDDを調達・交換することでリカバリーが成功した事例が多数あります。
- 現在のHDDがAFT対応かをメーカー情報や型番から確認する。
- 非AFTのHDD(512バイトセクター)を入手する。
- 交換後、リカバリーメディアで再インストールを試みる。
RAM診断でメモリの不具合をチェックする
RAMに異常があると、書き込み処理に失敗してリカバリーが進まないことがあります。Windowsメモリ診断などでチェックを行いましょう。
- パソコンを起動し、「Windowsメモリ診断」と検索して起動する。
- 「今すぐ再起動してチェックする」を選択。
- 診断完了後、エラーの有無を確認し、必要ならメモリを交換する。
リカバリーメディアやDVDドライブの不良を確認する
リカバリーメディアが読み取れない場合も、エラー332の原因になります。DVDに傷がある、ドライブ自体が故障しているなどを疑いましょう。
- 別のPCでリカバリーディスクが読み込めるか確認する。
- 問題がある場合は、新しいリカバリーメディアの作成を検討する。
- 内蔵ドライブが故障している場合は、外付けドライブを使用する。
自力での解決が難しい場合は専門業者に依頼する
自力での対応が難しいと感じたら、早めに専門業者への相談が安心です。非AFT対応HDDが手に入らない、大切なデータがあるなどのケースでは、正確な判断と対応が必要になります。初期診断で原因を見極め、必要に応じて再構築やOSの再インストールを依頼することで、安全な復旧が可能です。
VAIOで「エラー332」が出たときは、データ消失のリスクもあるため慎重に対応しましょう。不安がある方は、初期診断無料・24時間対応のデジタルデータリカバリーへご相談ください。
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よくある質問
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弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。