BIOSアップデート後に突然、画面が真っ黒になって何も映らない──こうした深刻な症状が発生した場合、多くはアップデートの失敗によりシステムが正常に起動できなくなっている状態です。具体的には、以下のような症状が見受けられます。
- 電源は入るのに画面がまったく表示されない
- キーボードやマウスが一切反応しない
- ファンは回るが、起動音がしない
この状態を放置すると、マザーボードや内部データが損傷するリスクがあり、復旧がさらに困難になります。
この記事では、BIOSアップデート失敗の主な原因と、状況に応じた安全な対処法について、豊富な実績をもつ専門業者の視点からわかりやすく解説しています。自己判断による誤った操作は取り返しのつかないトラブルを招く恐れがあります。
当社では、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日無料でご案内しています。まずはお気軽にご相談ください。
目次
BIOS（UEFI）アップデートが失敗する原因
BIOSアップデートは、PCの基盤ともいえるマザーボードに直接関わる操作のため、わずかなミスがシステム全体の不具合につながります。誤った操作や環境によって、次のような原因で起動不能になるケースが多く発生しています。
誤ったBIOSファイルの使用
マザーボードの型番に合わないBIOSを適用してしまうと、書き込み処理が途中で停止し、起動不能状態に陥る恐れがあります。メーカー公式ページから正しいバージョンを確認しないまま更新することで、深刻な障害を招くことがあります。
アップデートファイルの破損
インターネットからダウンロードしたBIOSファイルが破損している場合、不完全な更新が行われ、結果としてBIOSが壊れてしまうケースがあります。ファイルサイズの確認やチェックサムの照合は必須です。
互換性のない構成での更新
使用しているOSや周辺機器が対象のBIOSバージョンに対応していないと、アップデート完了後に不具合を起こすことがあります。サポートされていない環境で更新作業を行うことは避けるべきです。
このような原因により、BIOSが正常に動作しなくなると、画面が映らない・エラー音が鳴る・電源ランプのみ点灯といった深刻な症状が現れます。
アップデート中の電源遮断
BIOS（UEFI）のアップデート中に電源が落ちると、システムが深刻な損傷を受け、PCが起動しなくなるリスクがあります。このトラブルは珍しいことではなく、誰にでも起こりうる身近な問題です。
たとえば、ノートパソコンでバッテリー残量を気にせずアップデートを開始してしまったり、デスクトップでも停電や電源コードの接触不良が原因で、突然電源が切れることがあります。さらに、コンセントの抜けや電源タップの誤操作など、些細なきっかけでも致命的な結果を招く恐れがあります。
アップデート中の電源遮断は、BIOSが中途半端な状態で停止するため、通常の手段では復旧が難しくなります。画面が真っ暗なまま反応しない、電源は入るが起動しないといった状態に陥ることもあります。
このような場合、焦って電源ボタンを何度も押したり、再度アップデートを試みると、症状がさらに悪化する恐れがあります。だからこそ、事前の準備と、トラブル発生時の冷静な対応が求められます。
当社では、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日無料でご案内しています。まずはお気軽にご相談ください。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
「BIOS（UEFI）のアップデートに失敗してPCが起動しない」「電源は入るのに画面がまったく表示されない」――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
しかし、アップデートの失敗によってシステムが正常に動作しなくなっている場合、無理に電源を入れ直したり初期化を試みたりすると、さらに状態を悪化させてしまうことがあります。特にBIOS領域の異常が原因だった場合、自力で対応しようとするとかえって復旧を困難にするリスクがあります。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上（2011年1月～）の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%（※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合＝データ復旧件数／データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績）という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
BIOSのアップデートに失敗してPCが起動しない時の対処法
BIOSアップデート失敗後でも、マザーボードの機能やメーカー独自の復旧モードを活用すれば復旧できる可能性があります。以下に状況別の具体的な手順を紹介します。
CMOSリセットで初期化する方法
BIOS設定の初期化により、軽度なエラーが解消することがあります。まずはCMOSリセットを試みましょう。
- PCの電源を完全に切り、コンセントを抜きます。
- マザーボードのボタン電池を取り外し、数分待ちます。
- 再度電池を取り付けてPCを起動します。
ただし、CMOSリセットは基本的に安全な作業ですが、設定の初期化によりPCが正しく起動しないこともあります。少しでも不安がある場合は、専門業者に相談するのが安心です。
BIOSリカバリモードの起動方法
メーカーによっては、BIOSの破損時に自動または手動で復元できるモードを用意しています。キーボード操作による起動が可能です。
- PCの電源を切り、ACアダプターを接続します。
- 「Ctrl」キーと「Esc」キーを同時に押しながら電源を入れます。
- BIOSリカバリ画面が表示されたら、画面の指示に従い復元を進めます。
ただし、BIOSリカバリモードの操作を誤ると、復元に失敗して起動不能になる可能性があります。不安がある場合は、専門業者に相談するのが安全です。
USBメモリを使ったBIOS再フラッシュ
正しいBIOSファイルを保存したUSBメモリを使用し、再度BIOSを書き込むことで起動可能になる場合があります。
- メーカーサイトから正しいBIOSファイルをダウンロードし、USBメモリに保存します。
- USBメモリをPCに挿入し、特定キー（例：F12など）を押しながら起動します。
- 表示されたBIOSアップデートメニューから再書き込みを実行します。
ただし、誤ったBIOSファイルを使用するとPCが起動不能になる恐れがあります。操作に自信がない場合は、専門業者に相談するのが確実です。
専門業者に相談する方法
紹介した対処法を試してもエラーが解消されない場合、BIOS（UEFI）のファームウェア自体が深刻に破損している可能性があります。このまま自己判断でアップデートや修復を繰り返すと、マザーボードの制御情報や保存データに上書きが発生し、状態をさらに悪化させてしまう恐れがあります。大切なデータとPC環境を守るためにも、早めに専門業者に相談することが安全です。
当社デジタルデータリカバリーでは、他社で「復旧不可」とされたケースも含め、これまでに7,300件以上のご相談（※1）に対応してきました。一部復旧を含む復旧件数割合91.5%（※2）という高い実績を維持し、BIOSやUEFIに関する障害への対応実績も豊富です。
初期診断とお見積りは無料で、24時間365日対応しています。データ損失を防ぐためにも、まずはお気軽にご相談ください。
なぜデジタルデータリカバリーでは復旧困難なパソコンの復旧事例が多いのか
デジタルデータリカバリーはこれまで数々のパソコンの復旧に成功してきました。パソコンの復旧事例が多いのには、理由があります。
業界トップクラスの実績
私たちデジタルデータリカバリーは、14年連続で国内売上No.1（※1）。累計46万件以上（※2）の相談実績をもとに、あらゆるデータトラブルと向き合ってきました。
「データが戻ってくるかどうかは、最初の診断で決まる」
そう言っても過言ではありません。
最大の強みは、その“症例データの蓄積数”。
すべての相談内容を電子カルテのように管理し、障害のパターンと復旧手法を社内でデータ化。
これにより、問題の切り分けが圧倒的に早くなり、対応スピードと成功率の向上につながっています。
その結果、48時間以内に対応を完了した件数は全体の約80%。
一部復旧を含む復旧件数割合は91.5%（※3）と、業界でも高水準の成果を出し続けています。
国内最高峰の復旧設備
復旧の成功事例の多さは、デジタルデータリカバリーの技術力の高さを象徴しています。復旧成功の要因として、次の点が挙げられます：
- 蓄積された知見に基づき、障害箇所を正確に特定
- 最新技術を駆使した独自の復旧手法を開発
- 精密な環境での復旧作業（専用クリーンルーム完備）
これらの要素が、他社では対応が難しいケースでも「不可能を可能に」しています。
「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」ですので、他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーでは復旧できる可能性もございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」（算出期間：2011年1月1日～）を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
※1：データ復旧専門業者とは、自社及び関連会社の製品以外の製品のみを対象に保守及び修理等サービスのうちデータ復旧サービスを専門としてサービス提供している企業のこと、 第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく。（集計期間：2007年～2020年）
※2：期間：2011年1月1日～
※3：2023年10月実績。一部復旧：完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧：復旧希望データを100％復旧できた場合。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付：0:00～24:00 （24時間対応）
電話番号：0800-333-6302
来社受付：9:30～21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。
