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セーフモードを起動した方がいい主な症状
セーフモードを起動した方がいい主な症状は次の通りです。
- OSが正常に起動しない
- システムの動作が異常に遅い
- ウイルスやマルウェア感染の疑い
- 特定のアプリやドライバのインストール後に問題が発生
同じ症状でも、原因はさまざまです。パソコンを起動させるためには適切な対処法を実行する必要があります。状況を見誤り、適切でない対処法を実行してしまうと状況が悪化し、最悪2度と解決できなくなる可能性があります。
セーフモードを起動できない原因は、見た目や使用感から判断できるようなもの(起動ランプ・異音など)だけではないため、自己判断では原因を見誤ってしまうケースが多いです。そのため正確な原因を把握し起動させるには知見を持った業者の診断を受ける必要があります。
当社では相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。ぜひ気軽にご相談ください。
セーフモードでの起動方法
ここからは、状況に応じたセーフモードの起動方法を説明します。
セーフモードで起動する方法(通常起動時の方法)
通常起動時にセーフモードを起動する手順は以下の通りです。
- Shiftキーを押し続ける
- 画面左下の「スタート」ボタンをクリックし、「電源」アイコンをクリックする
- Shiftキーを押したまま「再起動」をクリックすると、回復環境のロードが開始される
- 「トラブルシューティング」、「詳細オプション」の順にクリックする
- 「スタートアップの設定」を選択し、「再起動」をクリック
- 再起動後、スタートアップオプションのリストが表示されるので、キーボードの「4」または「F4」キーを押すとセーフモードで起動する
セーフモードで起動する方法(Windows 10 起動時にオプション画面からの方法)
この方法は、以下のような状況でセーフモードを起動する際におすすめです。
- Windowsのサインイン画面からセーフモードを起動したい場合
- 電源をつけても黒い画面が表示される場合
Windows 10 起動時にオプション画面からセーフモードを起動する手順は以下の通りです。
- パソコンの電源を入れ、Windowsのロゴが表示されるまで待ちます。
- Shiftキーを押しながら「再起動」をクリックします。
- 「スタートアップの詳細オプション」メニューで「トラブルシューティング」を選択します。
- 「詳細オプション」→「スタートアップ設定」の順に選択し、「再起動」をクリックします。
- 再起動後、スタートアップオプションのリストが表示されたら、キーボードの「4」または「F4」キーを押してセーフモードで起動します。
ーフモードでの起動に失敗した場合、システムやハードに深刻な問題がある可能性が高いです。無理に対処を続けると状況が悪化するため、早めにデータ復旧業者に相談し、初期診断を受けることをおすすめします。
Windows10/11 の起動トラブルの原因
Windows10/11 の起動トラブルの原因は、ハードウェアかソフトウェアに問題が発生しているためです。
ハードウェアの問題
ハードウェアの問題の主な原因は以下の通りです。
- ハードディスクやRAMの故障
- BIOSやUEFI設定の誤り
- オーバーヒートや冷却不良
- 電源障害や不適切なシャットダウン
- 互換性のない、または古いハードウェアドライバー
経年劣化や落下・水没による起動トラブルもよくありますが、こうした物理的破損は、個人で修復するのは非常に困難です。修復には専門ツールやクリーンルームといった設備が必要だからです。
ソフトウェアの問題
ソフトウェアの問題の主な原因は以下の通りです。
- マルウェアやウイルス感染
- システムファイルやドライバの破損
- ブートファイルの欠損や破損
- ソフトウェアの競合や互換性の問題
- Windowsレジストリの破損
- ディスク容量不足
- ユーザープロファイルや設定の破損
- セキュリティソフトによる起動妨害
ソフトウェアのトラブルは、誤操作や強制終了などによるファイル破損が多いです。個人で対処できることもありますが、物理的破損が併発している場合、無理に復旧を試みるとデータが消失するリスクが高まります。
ストレージ破損時のエラーコード
Windows 10/11が起動しない原因の一つにストレージ破損があります。ストレージとは、HDDなどのデータを保存する補助記憶装置のことで、これが物理的に破損すると、データ消失やパソコンの動作不良を引き起こします。
ストレージ破損が検出されると、以下のようなエラーコードが表示されます。これらのコードは、ストレージに致命的な問題があることを示しています。
エラーメッセージ | メッセージの意味 |
0x0000007B: INACCESSIBLE_BOOT_DEVICE | OSがシステムパーティションへのアクセスを失った |
0x000000ED: UNMOUNTABLE_BOOT_VOLUME | ブートボリュームのマウントに失敗した |
0x00000024: NTFS_FILE_SYSTEM | ドライバーファイルに問題が発生した |
0x000000F4: CRITICAL_OBJECT_TERMINATION | システム操作に重要なプロセスやスレッドが予期せず終了した |
0x00000050: PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA | 無効なシステムメモリが参照された |
0xC000021A: STATUS_SYSTEM_PROCESS_TERMINATED | デバイス・ドライバの異常やファイル破損が発生した |
0xC0000221: STATUS_IMAGE_CHECKSUM_MISMATCH | ドライバまたはシステムが破損した |
このエラーコードの原因は、物理的な損傷やディスクセクターの故障、ファイルシステムの破損などが考えられます。自身でコードを調べ、ファイルシステムのチェックやWindowsの回復環境で修復することも可能です。
しかし、個人で作業する際はデータのバックアップが必須で、操作ミスや知識不足によるリスクが伴います。データが失われている、もしくは自力での修復が困難な場合は、技術力の高いデータ復旧業者への依頼をおすすめします。