Windows起動時に突然「X:\windows\system32\logfiles\Srt\SrtTrail.txt」というエラーメッセージが表示され、自動修復に何度挑戦しても失敗──。このような事態に直面すると、多くのユーザーが対処方法に迷い、不安を感じてしまいます。
このSrtTrail.txtエラーは、以下のような深刻な原因により発生します。
- 重要なシステムファイルやブート構成の破損
- 誤ったドライバやアップデートによる互換性トラブル
- ストレージ(HDD/SSD)の物理的障害
- ウイルスやマルウェアによるファイル改ざん
放置するとWindowsの起動が完全に不能となり、データの取り出しすら困難になる危険性があります。
本記事では、SrtTrail.txtエラーの根本原因を分かりやすく紐解きながら、実践的かつ確実な復旧手順を詳しくご紹介しています。
もし自力での修復が難しいと感じた場合でもご安心ください。当社では24時間365日、無料で状況を診断しておりますので、深刻な障害にも迅速に対応可能です。
目次
「SrtTrail.txt」エラーとは
「SrtTrail.txt」エラーとは、Windowsの自動修復機能が正常に完了できなかった際に出力されるエラーログであり、システムが深刻な障害を検知していることを示しています。
Windows 10や11では、起動時に異常を検知すると「自動修復(Startup Repair)」という機能が起動し、システムの問題を自動的に修復しようとします。
しかし、その修復が失敗すると「C:\Windows\System32\LogFiles\Srt\SrtTrail.txt
」というファイルにエラーの詳細が記録され、以下のようなメッセージが表示されます:
「PCは正常に起動できませんでした」
ログファイル:X:\windows\system32\logfiles\Srt\SrtTrail.txt
このエラーを放置すると、最終的にはPCが起動しなくなる恐れがあり、重要なデータへのアクセスも不可能になるリスクがあります。特に、原因を特定せずに再起動や修復を繰り返すと、障害の範囲が拡大し、データの復旧が困難になるケースもあるため注意が必要です。
SrtTrail.txtエラーの主な原因
このエラーはWindowsの自動修復機能が何らかの障害を検知した際に出力されます。システムファイルの破損からディスク障害、マルウェア感染まで、複数の要因が重なることで発生することが多く、原因の切り分けが重要です。
システムファイルやドライバの破損
Windowsの起動に必要なファイルが破損すると、自動修復が正常に完了せずSrtTrail.txtエラーが表示されます。ドライバの破損も同様です。重要なファイルが読み込めない状態では、OS自体が正常に立ち上がることができません。
マルウェア感染
マルウェアがシステム構成やレジストリを破壊した場合も、自動修復が失敗し、起動不可に陥ります。ルートキットやブートセクターに感染するタイプのウイルスは、OSの根幹を破壊するため、SrtTrail.txtエラーの原因となり得ます。
ハードウェアの互換性や電力問題
新たに追加した拡張カードや電力不足により、ハードウェア起因で起動プロセスが中断されることがあります。たとえば電源ユニットの劣化や、メモリの不良、BIOS設定の不整合などが影響を及ぼすケースもあります。
Windowsアップデートやソフトウェア導入時の失敗
途中で中断されたアップデートや、競合のあるソフトウェアの導入も、SrtTrail.txtエラーの原因になります。特にWindows Update後に突然エラーが発生するケースでは、更新ファイルの破損やドライバの互換性問題が考えられます。
これらの原因を放置したままでは、システムの起動が繰り返し失敗するだけでなく、重要なデータにアクセスできなくなる恐れもあります。状況によっては、データが完全に消失するリスクもあるため、原因を的確に特定し、早急な対応が必要です。
ハードディスクの物理障害や論理障害

不良セクタやファイルシステムエラーが発生すると、Windowsは正常な読み書きができず、エラーが表示されるようになります。SSDやHDDの内部的な劣化もこうしたトラブルの原因となり、特にHDDは経年劣化によりセクタが破損しやすくなります。このような場合、異音や動作の遅延といった兆候が現れることもあるため、早めの対応が求められます。
こうしたトラブルに直面した際には、専門的な診断と復旧対応が重要です。デジタルデータリカバリーでは、豊富な経験と高度な技術力を活かし、HDDやSSDの不具合に対して的確な対応を行っています。問題の原因を詳細に解析し、最適な復旧方法をご提案することで、大切なデータの保全をサポートしています。
当社は、初期診断・見積もり無料、24時間365日体制で対応しています。少しでも異常を感じたら、まずはご相談ください。
SrtTrail.txtエラーの対処法
以下の手順を順に実行することで、多くのケースでエラーを解消し、Windowsを正常に起動させることが可能です。まずは簡単な方法から試し、状況に応じて高度な修復を行ってください。
コマンドプロンプトでシステムファイルを修復する
Windowsのシステムファイルが破損している場合、sfc(システムファイルチェッカー)とchkdskで修復を試みます。
- 起動メニューから「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」を選択します。
- 以下のコマンドを順に入力します。
sfc /scannow
chkdsk c: /f
- 修復が完了したら再起動し、エラーが解消されたか確認します。
DISMコマンドでシステムイメージを修復する
sfcで修復できない場合は、DISMを使用してWindowsのイメージ全体を修復します。
- コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを入力します。
DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth
- 処理が完了したら、再起動して状況を確認します。
BCD(ブート構成データ)を修復する
Windowsの起動に必要なブート設定が壊れている場合は、bootrecコマンドで修復します。
- コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを順に入力します。
bootrec /fixmbr
bootrec /fixboot
bootrec /rebuildbcd
- 完了後、再起動して起動の正常化を確認します。
セーフモードでドライバやソフトを削除する
最近インストールしたドライバやソフトが原因の場合、セーフモードでの削除が有効です。
- 起動オプションから「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」を選択。
- 再起動後「4)セーフモードを有効にする」を選びます。
- セーフモードで起動後、不要なドライバやソフトをアンインストールします。
自動修復ループを無効化する
自動修復が何度も繰り返されてしまう場合、これを一時的に無効にして原因の切り分けを行います。
- コマンドプロンプトを起動し、以下のコマンドを入力します。
bcdedit /set {default} recoveryenabled No
- 再起動して、自動修復がスキップされることを確認します。
システムの復元またはPCのリセットを実行する
その他の手順で解決できない場合は、システムの復元やPCの初期化(リセット)を検討します。
- 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」から「システムの復元」を選びます。
- 復元ポイントを選択し、手順に沿って実行します。
- 復元ができない場合は「このPCを初期状態に戻す」からリセットを試みます。
SrtTrail.txtエラーは、重大なシステム障害やディスク障害を伴う可能性があり、自己対応によって状態が悪化するケースも少なくありません。大切なデータが失われる前に、信頼できる専門業者への相談が最も安全です。
当社では、46万件以上の復旧相談実績(2011年以降)と、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(内、完全復旧57.8%。2023年10月実績)を誇り、24時間365日体制での迅速な初期診断・見積りに対応しています。Windowsが起動しない、エラーが解消できない場合は、まずはお気軽にご相談ください。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
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よくある質問
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この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。