Windowsの不調時に定番とされるコマンド「sfc /scannow」。
- 何度実行してもエラーが直らない
- 修復後に逆に別の不具合が起きた
- 処理完了後もPCの動作が不安定なまま
こうしたケースは珍しくなく、「万能な修復手段」として使われるsfcコマンドが、実は正しく使わなければ逆効果になるリスクもあります。特に、深刻なシステム破損がある状態で繰り返し実行すると、復旧不可能な障害を引き起こす可能性すらあるのです。
安易な実行で事態を悪化させる前に、まずは正しい知識を持つことが重要です。
本記事では、sfc /scannowの隠れたデメリットや、よくある誤解、実行前に確認すべき注意点を詳しく解説。その上で、状況に応じた併用手段(DISMやセーフモード対応など)も含め、トラブルを根本から解決するための実践的な対処法をご紹介します。
万一、操作に不安がある場合は、専門スタッフによる無料診断もご利用いただけます。安全かつ確実に修復を目指すなら、今すぐご相談ください。
目次
sfc /scannowの主なデメリットと注意点
「sfc /scannow」はWindowsのシステムファイルを自動修復する便利なコマンドですが、すべての状況で万能ではありません。特に最新のWindowsバージョンでは不具合も報告されており、慎重な利用が求められます。
誤検出やバグの可能性
sfc /scannowコマンドでは、正常なファイルを破損と誤判定することがあります。特にWindows 11 24H2では「WebView2」関連のファイルに関するバグが報告されており、実害がないのに毎回修復メッセージが表示される場合もあります。
修復できないケースがある
使用中のファイルや物理的なディスク障害がある場合、sfcでは修復が行えないことがあります。このようなケースでは、セーフモードでの再試行や、より高度なコマンド(DISMやCHKDSK)による対応が必要です。
スキャン完了まで時間がかかる
システム全体をスキャンする特性上、sfc /scannowの処理はPCの性能に依存します。特にHDD搭載機や古いPCでは30分以上かかる場合もあり、作業の合間に実行するには不向きです。
一部環境では非推奨
最新版Windowsでは、SFCの動作が不安定になることがあり、Microsoftの一部サポート文書では特定環境下での実行が推奨されていません。利用前に更新情報を確認することが望ましいでしょう。
根本原因の解決に至らないことがある
sfc /scannowが効果を発揮しない場合の対処法
「sfc /scannowでは問題が解決しない」と感じたときは、以下の追加手順を組み合わせて対応することで、改善が見込める場合があります。
DISMコマンドでコンポーネントストアを修復する方法
DISM(Deployment Image Servicing and Management)は、Windowsの修復イメージそのものを修正する機能です。sfcがエラーを出し続ける場合でも、DISMによって修復できる可能性があります。
- 「スタート」メニューから「Windowsターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を起動します。
- 以下のコマンドを入力してEnterを押します。
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
- 完了後、「sfc /scannow」を再度実行して修復確認を行います。
CHKDSKでディスクエラーをチェックする手順
ハードディスクやSSDに物理的・論理的なエラーがある場合、sfcだけでは対応できません。CHKDSK(チェックディスク)を使うことで、セクタのエラーやファイル構造の不整合を確認・修復できます。
- 「Windowsキー+X」→「ターミナル(管理者)」をクリックします。
- 以下のコマンドを入力して実行します。
chkdsk C: /f /r
- 再起動の確認が表示された場合は「Y」を押してEnter。次回の起動時に自動実行されます。
セーフモードでsfc /scannowを再実行する手順
通常起動時に修復対象ファイルが使用中の場合、sfcは正常に動作しないことがあります。セーフモードでは不要なプロセスが最小限になるため、修復成功率が高まります。
- 「Windowsキー+R」で「ファイル名を指定して実行」を開き、
msconfig
と入力してOKをクリックします。 - 「ブート」タブを選択し、「セーフブート」にチェックを入れて再起動します。
- 再起動後、管理者権限のコマンドプロンプトを開き、
sfc /scannow
を実行します。
sfcやDISMなどを用いても不具合が解消されない場合、原因がハードディスクの物理障害など深刻なものである可能性があります。無理な操作を続けると状態を悪化させ、データが完全に失われるリスクも高まります。
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この記事を書いた人
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