SCCM(System Center Configuration Manager)やソフトウェアセンターでアプリや更新プログラムを配布しようとした際、「0x87D00669」エラーが表示されて困っていませんか?
このエラーは、配布ポイント(DP)にアクセスできない、または更新プログラムの場所を取得できない場合に発生するものです。放置すればシステムの更新や展開作業が停滞し、業務上の支障をきたすリスクもあります。
配布設定の誤りや構成不備により、配信や更新が停止する可能性があります。適切な見直しと対処で早期解消が可能ですので、冷静に対応を進めていきましょう。
本記事では、「0x87D00669」エラーの原因を分かりやすく整理し、確認すべき設定項目や配布状況のチェック方法をステップで紹介しています。
もし配布ポイントのストレージ障害やネットワークトラブルが疑われる場合は、24時間365日対応の無料診断をご活用ください。データ消失や業務停止を未然に防ぐためにも、私たちデジタルデータリカバリーがサポートいたします。
目次
0x87D00669とは?SCCMでの意味と技術的な背景
エラーコード「0x87D00669」は、SCCMクライアントがソフトウェア更新プログラムやアプリケーションの配布パッケージを取得できなかった場合に表示されます。代表的なエラーメッセージには以下のような表現があります。
「現時点ではソフトウェア更新プログラムのコンテンツの場所を取得できません」
「The client can’t find the update on the distribution point servers」
「Unable to get locations, no need to continue with download」
これはつまり、クライアントが自身のバウンダリー情報をもとに適切な配布ポイント(DP)を見つけ出せず、ダウンロードが開始できない状態を意味しています。
0x87D00669エラーは、配信構成に何らかの障害があるサインです。適切に設定されていれば発生しないため、管理側での構成ミスやDP側の不具合などが原因である可能性が高いです。
0x87D00669の主な症状
エラー発生時には以下のような具体的な症状が見られます。
- ソフトウェアセンターで「準備中」から進まない
- コンテンツ取得エラーのメッセージが出る
- ログに「Unable to get locations」等の記録がある
- 配布パッケージの配信ステータスが「未配布」または「失敗」になっている
- バウンダリー設定が適用されていないクライアントで発生する
SCCMで「0x87D00669」エラーが表示される原因
このエラーは、主に配布ポイント(DP)やバウンダリー設定に関連する構成不備が原因で発生します。環境によってはネットワークやストレージのトラブルも関係している場合があります。
コンテンツが配布ポイントに未配布
SCCMで作成された更新プログラムやアプリケーションが、対象の配布ポイントに正常に配布されていない場合、クライアントがコンテンツを取得できずにエラーになります。コンソール上での「配布ステータス」や「コンテンツの状態」を確認し、未配布やエラーがないかをチェックすることが必要です。
バウンダリー/バウンダリーグループの設定ミス
クライアントPCが属するネットワーク範囲(バウンダリー)が正しく設定されておらず、適切な配布ポイントに接続できない場合があります。IPアドレス範囲やADサイトの設定に不備があると、配布ポイントの場所を認識できず、コンテンツが取得できなくなります。
通信障害・ネットワークトラブル
一時的なネットワークトラブルや構成ミスにより、配布ポイントへの通信が遮断されている可能性もあります。VPN利用時やセグメントをまたぐ通信では特に注意が必要です。タイムアウトや接続エラーがログに記録されている場合は、ネットワーク経路の再確認を行ってください。
配布ポイントのストレージ障害
配布ポイントとして運用されているサーバーのHDDやSSDに物理的または論理的な障害が発生すると、クライアントがコンテンツを取得できず、0x87D00669エラーが表示されることがあります。特にファイルシステムの破損やセクタ不良があると、クライアント側からは一見アクセス可能に見えても、実際には必要なファイルを正しく読み込めない状態に陥ります。
このような障害を放置すると、配布遅延やシステム全体の信頼性低下だけでなく、構成管理業務そのものに支障が出る可能性があります。ストレージに異常が疑われる場合は、単なるSCCM設定の見直しでは根本的な解決につながらないため、ストレージの状態確認と併せて、データ復旧の専門業者への相談が効果的です。
このような場合は自力対応ではさらに障害を悪化させるリスクがあります。
当社では、相談から初期診断まで24時間365日無料でご案内しています。まずはお気軽にご相談ください。
【要注意】自力対応が招くデータ損失のリスク
SCCMで「0x87D00669」エラーが表示される――そんなトラブルに直面したとき、まずは自力で何とかしようと対応する方が多いと思います。
SCCMで「0x87D00669」エラーが表示された場合、必要なアプリケーションやデータにアクセスできなくなっている可能性があります。原因がわからないまま再インストールや初期化を行うと、誤って重要な情報を失うリスクもあるため、操作に不安がある場合は、専門業者への相談を優先することが大切です。
専門業者であれば、正確な診断に基づいて最適な方法で復旧を進めるため、データ消失を最低限に抑えることができます。中でもデジタルデータリカバリーは、以下の理由から多くの方に選ばれています。
- 相談実績46万件以上(2011年1月~)の豊富な対応経験に基づき、個人・法人問わず幅広いトラブルに対応
- 一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績)という業界トップクラスの技術力
- 他社で「復旧不可」とされた機器の対応実績が7,300件越えにものぼり、独自の復旧技術を保有
大切なデータを守るには、まずは自力対応よりも専門的な判断が欠かせません。操作を誤る前に、まずは当社にご相談ください。
SCCMで0x87D00669エラーが出たときの対処法
ここでは、SCCMで「0x87D00669」エラーが出た際に取るべき対処法を、実践的な手順とともに紹介します。設定ミスだけでなく、ログ解析やネットワークの見直しなど多角的に対応する必要があります。
配布ステータスの確認
配布パッケージが正しくDPに配布されているか確認することで、コンテンツ未配布によるエラーを解消できます。
- SCCMコンソールで該当するアプリケーションや更新プログラムを右クリック。
- [配布]を選択し、対象のDPに配布されているか確認。
- 「モニタリング」→「配布ステータス」でステータスを確認。
- 失敗や未配布なら、再配布を実行。
バウンダリー設定の見直し
正しいネットワーク範囲が設定されていないと、クライアントがDPの場所を取得できません。
- SCCMの「管理」→「バウンダリーグループ」を開く。
- クライアントのIPアドレスが含まれているか確認。
- 配布ポイントが正しく関連付けられているか確認。
- 変更後はクライアントを再スキャン。
クライアントログの確認
どの段階で失敗しているかはログファイルで確認可能です。技術的な確認が必要な項目です。
- C:\Windows\CCM\Logs フォルダを開く。
- ContentTransferManager.logやLocationServices.logを確認。
- 「Unable to get locations」「content not found」などの記録がないかを探す。
- 該当する問題箇所に対応した再設定を実施。
ネットワーク経路の再チェック
通信エラーが原因の場合、再接続やVPN設定の見直しで解決するケースもあります。
- クライアントからDPへのping/tracertを実行。
- ファイアウォール・VPN設定を再確認。
- DNS逆引きや名前解決が正常かも確認。
- 通信経路に異常がなければ再試行。
ストレージ障害の検査
DPに格納されたストレージの障害により、コンテンツが読み取れない可能性があります。ストレージ障害による配信不能は重大なリスクです。
- DP上のHDD/SSDのS.M.A.R.T.情報を確認。
- ファイルシステムの整合性(chkdsk等)をチェック。
- イベントログからディスクI/Oエラーを確認。
- 異常がある場合は速やかに専門業者に相談。
専門業者に相談する
配布ポイントのストレージ障害やネットワーク問題は、判断を誤るとさらなるエラーやデータ消失の原因になります。自力で対応できない場合や、対処に不安がある際は、データ復旧の専門業者に相談することが最も安全な選択です。
デジタルデータリカバリーは、これまでに46万件以上の相談実績(※1)を持ち、一部復旧を含む復旧件数割合91.5%(※2)という高い成果を上げています。初期相談・診断は無料で、24時間365日対応していますので、不安を感じた時点でお気軽にご相談いただけます。
※1 期間:2011年1月以降
※2 内、完全復旧57.8%。復旧件数割合=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数。2023年10月実績
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する

自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
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初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
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電話番号:0800-333-6302
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弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人

デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。









































