突然、レッツノートでの電源が入らない・つかない・起動しないなどのトラブルに遭遇した場合、症状や原因を見きわめ、正しい対処を行わなければ、本来は復旧できたはずのデータも失いかねません。
この際、データ復旧を行うには、症状に見合った適切な対処法を最初に取る必要があります。このページでは、レッツノートのPCに発生したトラブルの状況ごとに、対処法を紹介します。
デジタルデータリカバリーでは、機器別の専門のエンジニアによる無料初期診断も行っておりますので、お気軽にご相談ください。
目次
レッツノート 電源が入らない・起動しないときにまず試すこと
レッツノート で電源が入らない・起動しないとき、以下のような症状が現れた場合は電源関係や液晶パネルの故障が考えられます。
- 電源ランプが点灯・点滅しない場合(全く起動しない)
- ディスプレイに何も表示されない場合
- 電源ランプが異常点滅する場合
比較的簡単な対処で解決できることが多いため、まずは次の対応を行ってみてください。
- パソコンを放電する
- 充電されているかを確認する
- モニターを交換する
- パソコンの内部や外部のホコリ掃除する
- 接続ケーブルを交換する
- パソコンのHDMI端子を別のモニターに接続する
上記の対応で改善されなかった場合は、自力対応では解決が難しい障害が起きている可能性が高いです。専門業者に依頼し対応を仰ぐことをおすすめします。中でもパソコンの起動よりもまずデータを優先したい場合はデータ復旧業者に相談をおすすめします。
レッツノート の電源が入らない・起動しない原因
レッツノートの電源が入らない・起動しない主な原因は、次の7つです。
パソコンが起動しない場合の全般的な原因と対処法を解説した記事はこちら
このうち「電源ユニットや充電池の故障」「ケーブル類が外れている」「ディスプレイが物理的に損傷している」などの場合、ストレージ(HDD/SSD)には、目立った障害が発生していないため、ケーブルを買い替えなおすか、メーカーの保証サービスで修理・交換を行うと、問題が解決する場合があります。
しかし、ケーブルを交換しても改善されない場合は、ストレージ(HDD/SSD)に深刻な物理障害や論理障害が発生している恐れがありますので、原因が特定できない場合、不用意な操作は控えてください。
バッテリーが切れているか、充電されていない
電源ボタンを押しても反応せず、電力供給が行われている気配がまったく存在しない場合、バッテリー類に問題がある可能性が高いです。
- 「アクセスランプが点灯しない」
- 「ファンの回転すら始まらない」
- 「エラーメッセージすら表示されない」
この場合、電源を接続しても起動しません。また、ノートパソコンのバッテリーの持ちが悪くなっている場合、すぐに充電が切れることがあります。このような場合は、新しいバッテリーを装着し直して、パソコンを再起動することで問題が解決することがあります。
ACアダプターが壊れている、接触が悪い
ACアダプタが壊れているか、パソコンとの接触が悪い場合、ノートパソコンが起動しない場合があります。一旦代替品と交換してみましょう。また、接触が悪いと思われる場合は、ACアダプターを接続する部分をよく見て、接触が良くなるようにしてみてください。
ケーブル類が外れている・断線・劣化
パソコンはケーブル類が外れている、断線、劣化が原因で起動しない場合があります。まずはケーブル類を確認し、断線や劣化がないかどうかを確認してください。
ケーブル類が正常に接続されている場合は、パソコンのハードウェアが原因で起動しない可能性があります。この場合は、専門技術者にパソコンを点検してもらうか、修理に出す必要があります。
ディスプレイが損傷している
電源ランプは点くものの、パソコンの画面が真っ暗という場合、ディスプレイが損傷している可能性が高いです。
まず、ディスプレイが損傷していないかを確認してみましょう。次にレッツノートを外部ディスプレイに接続して起動するかテストしてみてください。テスト結果、ディスプレイが正常に動作する場合、ディスプレイ本体に問題がある可能性が高いです。
BIOS設定のトラブル
BIOSとは、コンピューターが起動する際に使われる基本的なプログラムです。BIOSは、ハードウェアの動作を正常に確保するために必要で、レッツノートが正常に起動しない場合、BIOSに異常が発生している可能性があります。
OSが格納されているストレージ(HDD/SSD)を優先して起動するようにBIOSを再設定する方法は次の通りです。
- BIOS設定を開きます。
- 「Boot」項目を開きます。
- 「Boot Option Priorities」を開き、「Hard Disk Drives」を一番上に設定します。
- 「Boot Option #1」を選択し、「Hard Disk Drives」を選択します。
- 「Save & Exit」を選択し、設定を保存します。
ストレージ(HDD/SSD)の論理障害
電源周りに問題がないにもかかわらず、レッツノートが正常に起動しない場合、データやOSが格納されているストレージ(HDD・SSD)に深刻なデータ障害が発生している可能性があります。
論理障害とは、データやファイルシステムに問題が発生することで、パソコンが正常に起動できなくなる状態を指します。例えば、ファイルシステムの破損やブートセクターのエラー、誤った操作によるデータの消失などが含まれます。
なお、復旧が非常に難しい物理障害が併発しているケースも存在ます。物理障害が発生しているか、自力で判別することは難しく、このような状態で「スタートアップ修復」などを繰り返すと状態が悪化し、データが完全に破壊される恐れがあります。また起動・通電したことでデータの上書きが行われる場合もあり、上書きされてしまったデータの復旧可能性は著しく低くなってしまうため、注意しましょう。
「まずは復旧できるか知りたい」「どこが故障しているかわからない」などの方はメールでの無料診断やお電話での無料相談をご活用ください。症状やメーカー・型番などを教えていただければ、41万件を超えるご相談実績から復旧見込みがあるのかをお調べいたします。
ストレージ(HDD/SSD)の物理障害
物理障害とは、ストレージ(HDD/SSD)が物理的に破損した状態です
主な原因は「衝撃」「経年変化」「水没」などです。そもそも、ストレージ(HDD/SSD)の寿命は約5年程度しかなく、経年劣化により故障することも珍しくありません。また、SSDには書き込み可能な回数の上限が存在し、そのラインを超えると物理障害を起こします。
上記のような物理障害が生じている場合は状態悪化を避けるため、ご自身での作業は控えてください。特にHDDでは物理的に駆動するパーツが多いため、物理障害時に通電・操作を続けると、故障部品がデータ記録面に接触し、大切なデータを破壊してしまう恐れがあります。物理障害は自己修復が非常に難しく、不用意な作業は悪化につながるため速やかにデータ復旧専門業者に依頼することをおすすめします。
デジタルデータリカバリ―では、手術室レベルに清潔な防塵設備「クリーンルーム」と7,000台以上のHDDドナーを備え、迅速な復旧を可能にしています。まずはお気軽にご相談ください。24時間365日体制で経験豊富な専門のアドバイザーがご対応します。
レッツノートが起動しないときの対処法
レッツノートの電源がつかない・起動しなくなった場合は、次の対処法を行いましょう。
周辺機器を取り外す
USBメモリ、外付けHDD/SSD、プリンター、スピーカーなど外部機器はいったん取り外しましょう。BIOS設定に問題がある場合、Windowsよりも外部機器を先に読み込むことで、エラーが発生することがあります。
スタートアップ修復を行う
Windowsが起動しない場合は、スタートアップ修復を試みることができます。手順は以下の通りです。
- レッツノートを起動し、起動時に「F8」キーを連打します。
- 「詳細ブートオプション」メニューが表示されたら、「コンピューターの修復」を選択します。
- 次に、「スタートアップ修復」を選択し、指示に従って修復を試みます。
セーフモードで起動する
セーフモードは、最小限のドライバーやサービスでWindowsを起動するモードです。セーフモードで正常に起動できるかを確認することで、問題の原因を特定しやすくなります。手順は以下の通りです。
- レッツノートを起動し、起動時に「F8」キーを連打します。
- 「詳細ブートオプション」メニューから「セーフモード」を選択します。
BIOSを初期化する
BIOSリセットを実行すると、CMOSの情報が消去(リセット)され、データの不整合も解消されるため、問題が解決することがあります。
レッツノートでBIOS設定を初期化するには、以下の手順に従ってください。
- パソコンを起動し、[F2]キーを押してBIOS画面に入ります。
- [セットアップ]タブを開きます。
- [セットアップ初期化]を選択して、BIOSを初期化します。
- [BIOS設定を保存して終了する]を選択し、BIOSを保存して終了します。
- パソコンを再起動してください。
レッツノートを初期化する
工場出荷状態に戻す手順は、次のとおりです(機種によって異なる場合があります)。システム破損など論理障害が起きている場合、これでおおよその問題は解決します。
- 電源を入れ「Panasonic」ロゴ表示中に【F2】キーを押す
- BIOSセットアップユーティリティを起動する。
- 最も右にある「終了」タブに移動し、↓キーで「Recovery Partition」を選択してEnterキーを押す。
- リカバリー画面に移動するので、指示に従ってそれぞれ対応します
- リカバリー画面で「使用許諾」画面が表示されたら「同意します」をクリックする。
- 「Disk 0(またはDisk 1)」をクリックする。
- 「工場出荷状態に戻す」をクリックする。
- 終了のメッセージが表示されたら「シャットダウン」をクリックしましょう。
ただし、データは完全に抹消されるので、データが大切な方は、初期化する前にデータを復旧する作業が必要になります。
デジタルデータリカバリーでは、24時間365日データ復旧の相談・診断・見積まで無料で受け付けていますので、気軽にご相談ください。
自力で対応できない場合はデータ復旧の専門業者に相談する
自力で対応できない場合や、機器が物理的に破損している場合、個人での修復は困難です。重要なデータが含まれている場合、データ復旧専門業者に依頼するのが最も安全です。
データ復旧業者では、問題の根本原因を特定し、安全にデータを回復する最善の方法を提案できます。デジタルデータリカバリーでは、相談から初期診断・お見積りまで24時間365日体制で無料でご案内しています。まずは復旧専門のアドバイザーへ相談することをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの強み
デジタルデータリカバリーは、「データ復旧専門業者14年連続データ復旧国内売り上げNo.1」の実績を持つデータ復旧業者です。データ復旧の技術力として、「データ復旧率最高値95.2%」を誇っています。
また、データ復旧業者の最後の砦と言われる所以として、「他社で復旧できなかった機器のご相談件数7,300件超」の実績を信頼いただいています。他社で復旧してもらえなかった機器であっても、デジタルデータリカバリーの復旧技術であれば復旧できたという事例も多数ございます。是非ご相談ください。
初期診断・相談・見積まで無料で対応可能
初期診断とは、機器に発生した障害の原因を正確に特定し、復旧の可否や復旧方法を確認する工程です。デジタルデータリカバリーでは、経験豊富な技術者が「初期診断」を行い、内部の部品にダメージを与えることなく問題を見つけます。
データ障害のパターン15,000種類以上もありますが、「ご相談件数46万件超」(算出期間:2011年1月1日~)を持つ当社は、それぞれの障害原因をデータベースから即座に情報を引き出し、原因を正確に特定できる体制を整えています。
よくある質問
いえ、かかりません。当社では初期診断を無料で実施しています。お客様の機器に初期診断を行って初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、故障状況を確認しお見積りをご提示するまで費用は頂いておりません。
※ご郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ機器の返送費用をご負担頂いておりますのでご了承ください。
機器の状態によって故障の程度が異なりますので、復旧完了までにいただくお時間はお客様の機器お状態によって変動いたします。
弊社は、復旧完了までのスピードも強みの1つで、最短即日復旧・ご依頼の約8割を48時間以内に復旧完了などの実績が多数ございます。ご要望に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ぜひご相談ください。
営業時間は以下の通りになっております。
365日24時間、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。お困りの際は是非ご相談ください。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
電話番号:0800-333-6302
来社受付:9:30~21:00
復旧できる可能性がございます。
弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
この記事を書いた人
デジタルデータリカバリー データ復旧エンジニア
累計相談件数46万件以上のデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」において20年以上データ復旧を行う専門チーム。
HDD、SSD、NAS、USBメモリ、SDカード、スマートフォンなど、あらゆる機器からデータを取り出す国内トップクラスのエンジニアが在籍。その技術力は各方面で高く評価されており、在京キー局による取材実績も多数。2021年に東京都から復旧技術に関する経営革新優秀賞を受賞。